今回のシリーズでは、以下の記事を掲載致しました。
これらは、現在、頭痛でお悩みの方々のために、「慢性頭痛をどのように考えるか」ということを述べ、どのように治していくのか、その”みちすじ”を示したものでした。
健康と美容のために・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12582282601.html
健康であるためには・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12582502232.html
片頭痛の大半は”多因子遺伝”であり、”体質の遺伝”ではない
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12582547363.html
片頭痛は”未病”の段階にある
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12582578939.html
専門家の”想定外”の事件簿
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12582796367.html
片頭痛の発作の”引き金”は??
・・・「酸化ストレス・炎症体質」に関連して・・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580817354.html
「片頭痛」と「てんかん」の相似性
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12580347834.html
一言で言えば、頭痛とは健康的な生活が送れていないことを私達に教えてくれる危険信号である、ということです。
頭痛を鎮痛薬で鎮めても、何もならないということです。
鎮痛薬で頭痛を緩和させると同時に、これまでの生活習慣を見直して、ミトコンドリアの機能を回復させる必要があります。
同時、平行して行わなくてはなりません。
その方法の大筋を簡単に述べました。
現在の「臨床頭痛学」は端的に言えば、片頭痛だけを論じたトリプタン学にすぎません。
トリプタンの処方に値しない、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛はまったく論議の対象とはされず、無視されています。
一方、巷では市販の鎮痛薬が何ら規制もなく野放しになっています。
その結果、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の方々は、必然的に市販の鎮痛薬に頼るしかありません。なかには頻繁にお世話になる方々もおられます。
こうした方々のなかから片頭痛を発生させてきます。こうして、無尽蔵に片頭痛は醸成・熟成されます。
このように日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の方々は、片頭痛を熟成・醸成させるための”原資”になっていることを忘れてはなりません。
私達は、現在の「臨床頭痛学」に見切りを付けて、新たな「ミトコンドリア中心の頭痛学」を構築していく必要があります。
今回は、新たな「ミトコンドリア中心の頭痛学」の方向性をお示し致しました。
ミトコンドリア研究の第一人者とされる日本医科大学教授・太田成男先生によれば、「すべての細胞に存在するミトコンドリアの研究は、全身を対象とするものです。ミトコンドリアを考えることで、脳や心臓といった身体の部位を一つひとつ切り離すのではなく、総合的にとらえる視点を得ることができるのです」と、極めて含蓄ある表現をされていることを忘れてはなりません。
片頭痛は”ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム低下によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であると報告されています。
Welch KMA, Ramadan NM Review article; Mitochondria, magnesium and migraine. J Neurol Sciences 134 (1995) 9-14
すなわち、片頭痛はミトコンドリアの機能が低下する全身性の問題であり、脳だけに限局したものではありません。
当面、「慢性頭痛治療指針」を供覧しておきます。
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12576316570.html