では今回は1型糖尿病の問題に少し絡めての話です。
長年の生活習慣によって起こったと考えられる2型とは違い、もし自分が1型糖尿病だったらどうするのか?ということですが、この場合は三石巌氏の分子栄養学を参考にすることになります。
要は、
活性酸素対策としての抗酸化物質(スカベンジャー)を大量に!!摂る
ということです。
※スカベンジ=掃除をすること ⇒ スカベンジャー=掃除屋の意
以前から当ブログをお読み頂いている方にとっては繰り返しになりますが、三石巌氏は、公害からの鉛中毒によって起こった糖尿病が、70代の頃に発覚します。(同じく糖尿病の知人の方には「君は棺桶に片足突っ込んでるよ」と言われたそうです)
これはインスリンを作る際に必要な亜鉛の働きを鉛が邪魔をしてしまう為だったそうですが、流石に白内障を自力で治してしまったというツワモノの三石氏は、無茶苦茶な高血糖状態でありながらも、終生合併症を発症することなく、95才で生涯を終えられます。
もちろんインスリンは使われていますが、食事に関しては、その著書を読む限り糖質制限とは無縁の食生活であったようです。(むしろかなりの甘党だったようで…)
分子栄養学の基本は高タンパクとメガビタミンですが、糖尿病の三石氏は特に意識して抗酸化ビタミンを摂られていたようです。(野菜は殆ど摂らず、基本はサプリメントから)
ここからまた、三石氏の著書(医学常識はウソだらけ 祥伝社黄金文庫)から一部引用してまとめます。
1.血中にブドウ糖が増えると、一部変形したブドウ糖が増える
2.この変形したブドウ糖は、タンパク質にくっつこうとする性質を持つ
3.特にSOD(活性酸素除去酵素)と呼ばれるタンパク質の一種がターゲットになりやすい
4.ブドウ糖にくっつかれたSODは、壊れるときに自身で強い活性酸素を発生させてしまう
5.この活性酸素が体内で大暴れした結果として各種合併症その他の疾患を発病する
6.だから抗酸化物質を大量に摂ると、合併症を防ぐことが可能になる
三石氏はスキー旅行でこじらせた肺炎によって亡くなられていますが、担当医の方によると、癌などの痕跡はなく、臓器は全て正常だったとのことです。
糖尿病を患うと癌の発症率も上がるようですが、三石氏はご自身の理論の正しさを「ご自身の身体で」証明されたわけです。ついでに書いておきますと、最晩年の頃、病院で血糖値を計られたところ、200台後半(!)だったそうです。
無理に難癖をつけるとするならば、もっと細かなレベルの検視をすれば、何らかの病変が見つかったかもしれませんし、例えば110才以上生きられていたら、果たしてどうだったのかということまでは、分かりません。
しかし普通に考えれば、三石氏の理論は基本的に正しかったと考えるべきでしょう。それが、「どんな条件であれ、全ての人に当てはまる」のかどうかまでは、流石に何とも言えませんが。
※実際の摂取量は調べてみないと不明ですが、分子栄養学を引き継いで医療に生かしておられる医師の方もおられますので、興味のある方は調べてみて下さい。
ともあれ、私が糖尿病に関しては病院に頼らず、また血糖値を正常範囲内まで下げるべく必死に頑張って…いないのは、こういった、現在メインで行なわれている糖尿病対策の治療とは別に、ある程度自力で行なえる対策によって効果が期待出来ることを証明した実例があるからです。
因みに、以前の記事で書いていたアーシングと塩水摂取はどうするのかという話ですが、これは「かなり軽めに実践して様子を見る」ということになるでしょうか。
インスリンを打たざるを得ない1型の場合は低血糖に注意が必要ですから、厳格な糖質制限と塩水の大量摂取を同時には取り組めませんが、この世の病気は糖尿病だけではありませんし、1型であろうが2型であろうが、現代人にとって自然の塩は絶対に必要だと思うからです。
もちろん、ただビタミンを漠然と多めに摂っておけば事足りるというほど簡単ではありませんが、その代わり分子栄養学には「塩と水の相乗効果によって血液・血管を浄化する」という視点はないわけですから、例え緩いレベルではあっても「都合の良いとこ取り」で構わないと思っているわけです。
「そんな大雑把な素人考えの対策で…(笑)」
と笑われるかもしれませんが、
「だったら副作用なしで糖尿病を完璧に治せる玄人さんとやらを連れてこい」
と返すだけです。
ハッキリ言いますが、肩書きと役に立たない常識なんか、どうでもいいのです。自分にとっては。
ともあれ、ここまで書いたとおり、1型で血糖値が多少高くとも、合併症を防ぐことは「理屈の上では」可能です。
現時点で詳しいことを確認したわけでもないのに、敢えてこのようなことを記事にした理由ですが、結構な時間を費やして多くの方の糖尿病に関する動画を見たにもかかわらず、少なくともこの「抗酸化物質(スカベンジャー)を活用して合併症を防ぐ(防いでいる)」ということを実践されている糖尿病の方の動画が見当たらなかったからです。
ここで念のため書いておきますが、三木一郎先生の免疫療法及び指導食事内容は緊急時の対策であり、三石巌氏の分子栄養学をベースにした合併症予防法は、糖尿病を治すものではなく、合併症その他の疾患を防ぐ為の栄養学です。
この二つの食事療法を、整合性を持たせた上で一つの栄養学としてまとめる上げることは難しいでしょうから、我々素人は潔く割り切って(自己責任で)有効活用すれば良いのではと考えているわけです。
この私の考えが必ずしもベストだとは思いませんし、「三石理論なんかインチキ栄養学だ!塩水を大量に飲むなんてとんでもない!」という人は、既存の医学と栄養学に従って好きなだけ薬を使えばいいのですが、もしあなたにとって少しでも興味が湧くものであるのなら、実際に三石氏の著書に幾つか目を通し、調べてみられればいいでしょう。
※私が購入した3冊の中には、スカベンジャーの種類や多く含まれている食材に関しては記載がありましたが、1日あたりの摂取量については不明です。(少しばかり野菜多めの食事量では到底足りないはずです)体格その他の条件によって個人差もあるでしょうから、実際にこの栄養学を生かして診療されている先生を探して相談されることをお勧め致します。
ではこの、抗酸化物質を大量に摂るという対策ですが、現時点では、私は特に意識してはおりません。ただし、「血糖値を無理に頑張っては下げない」としている以上、今後は安価で手に入るアスコルビン酸(ビタミンC)から活用しようかと考えてはいます。
後は、文字どおり「多少は」意識してその他のビタミンやポリフェノールといった抗酸化物質を含む食材を摂るぐらいでしょうか。
繰り返しますが、これはあくまでも私個人の判断ですから、「全てが正しく、万人に効果が期待出来る」という断言などはしませんし、実践される際には、自己責任でお願いします。
ところで話は急に変わりますが、前回の記事をアップした後、私と同じく三木一郎先生のことを知り、海水をろ過して飲むことによって劇的に数値を下げたという方から連絡を頂きました。(前回の記事でコメントを頂いた方です ← こちらも是非ご確認を!)
元々の数値が私より格段に高かったため投薬もされていますが、急激に数値が改善されるに従い、どんどん減らされているそうです。
以下、頂いたメッセージより一部抜粋します。(ご本人了解済みです)
↓ ↓
私は糖尿病になって最初の方は食事をかなり制限しましたが今はしておりません。
白米の量はかなり減らしましたけどそれでもご飯茶碗に普通に一杯は食べます。
カレーライスの時などはかなりオーバーして食べてます。
調味料も殆ど気にして居ません。
しかし、海水のお陰で数値は上がりません。
ランゲルハンス島のインシュリンを出す機能がオカシイ以外他は正常そのものです。
去年の1月10日位から目が見えなくなってました。恐怖に駆られました。
入院したのは2021.2.4からです。
退院してもしばらくは目が見えないのが続きました。
しかし次第に良くなってきてます。
原因は多少異なるのかもしれませんが、目が一時期見えなかった状態からの復活というのは、阿部進氏に三木一郎先生を紹介した方と同じですね。
因みに現在の血圧をお聞きしたところ、6月20日頃の診察の記録で136だったそうです。
こういった実例を挙げましたが、あくまでも、「実践はしてみるが、やはり不安がある」という方の為であって、納得できない人の考えを変えようとは思いません。
引き続き、メッセージからです。
↓ ↓
医学部を出たら確かに偏差値や頭はいいですから、信用するに値するんでしょうけど、医者でも海水が良いと理解は出来ません。三木一郎先生や、ルネカントンは世の中の常識から言ったら変人なんですよ。私もあなたも変人なのです。(爆笑)
・・・・・・・・・・・
では最後に、同じく「医学常識はウソだらけ」より、非常に興味深い内容を引用して、この糖尿病対策の記事で私が言いたかったことについて述べておくことにします。
『ノーマン・カズンズというジャーナリストに「笑いと治癒力」という著書がある。重い膠原病を患った彼は専門医に「治癒の確率は0、2パーセントしかない」と宣告された。そこで彼はさまざまな文献を調べ、膠原病患者はビタミンCの血中濃度が低下していることを知る。医者に与えられた薬の副作用も調べた彼は、薬をやめてビタミンCの点滴を始め、コメディ映画を見て笑いながら暮らすことにした。すると、動かすこともできなかった手の指が数日後には動くようになり、火が点いたように痛んだ背骨や関節からも痛みが消えていったという。「笑い」の威力はけっして侮れないのである。』
これは日本に限ったことではないのでしょうが、現代(現時点)の医学では治せないことを、「●●は治りません」と、断定的に言う医師が少なくありません。
しかしいわゆる整体の業界と同じで、「命にかかわる疾患やその他の難病は、最新の医学でしか絶対に治せない」という法則があるわけではありません。
手段(対策)の難易度と効果に比例する関係など存在しないのです。
今回このような、カイロプラクティックはもちろん、いわゆる民間療法とは無関係にも思えることについてまとまった記事を書いたのは、最新のテクニック、まだこの世に存在しないナントカ療法の前に、まだ私達が活用しきれていない、簡単かつ有益な対策があるはずだという、私が常々整体の施術に対して実感していることと合致する部分があるなと考えたからです。
全ての人にこういう考えがすんなりと理解してもらえるとは思っていませんが、この糖尿病に関する記事の内容が、途方に暮れておられる方にとって、少しでも役に立てれば幸いです。(役に立った!という場合でもメールは要りませんので…)
以上、変人上等!の橋本卓也がお送り致しました。
今回で糖尿関係の記事は完結です。最後までご覧下さり、ありがとうございました。
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