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2019-05-01 16:55:25

最終話 世界を売った男

テーマ:オハラ

どーも、オハラです。

 

もうすぐで平成が終わります。以前よりお伝えした通り、ウィリーさんの傾奇者伝説ももう終わりです。最近ではもう鳴りを潜めて、あのコリドーにもあまり行かなくなりました。

 

つい先日の日曜日にウィリーさんと久しぶりにコリドーに向かいました。次の日が平日である日曜日に行くことは数えるくらいしかなかったが、この前はウィリーさんからの誘いで日比谷ミッドタウンに映画を観に行こうと連絡があった。彼からの誘いは珍しく、僕は即座にOKした。日比谷や有楽町で映画を見るということはそのあとはコリドーに行くということ、つまり「後は成りで」の状態だ。

 

ちなみに観た映画はスパイダーマン・バース。アニメ映画だったがすごい面白かった、是非ともマーベルファンだけでなくアクションものやアニメが好きな人にはお勧めしたい、デートで見てもまあ楽しめるのでカップルもおすすめだ。映画を見終えると20時を回っていた。腹が減って仕方なく、どこか適当に店に入ろうとしたがウィリーさんはこの辺のうまい店を知り尽くしており「お好み焼きとラーメンだったらどっちがいい?」と聞いてきた。ウィリーさんは抜け目がない。コリドーに詳しいのはここが2013年以降の彼の戦場だったからだ。ナンパにおいて大事なのは導線である。女をナンパして「どこの店行こうかな?」と移動に手こずっていると女の方も冷めてきてその後の展開に全く期待できなくなる。あらかじめ場を熟知している必要がある。女は自分で決めることが苦手だ、何を聞いても「なんでもいい」と返す習性がある。ナンパのときは女に2択で迫るのがコツである。飲みに行こうと誘うと大抵は「えー、どうしようかな?」と迷う。「うん、いいよ」とは絶対にならない。「どうしようかな?」となったら「お腹空いてる?飲みに行く感じ?」と選択権を与える。「帰る」というオプションを入れないで選択を迫るのだ。こうすると「ご飯は食べたけど〜」という、そこで「じゃあ、ビール好き?ワイン好き?」と迫る、もしくは「居酒屋系がいい?バル系がいい?」でもOKだ。「うーん、バル系かな?」となればしめたもの。そこで場所を熟知していれば「じゃあ、そこにワインバルがあるから行ってみようよ」とそのまま連れて行くのだ。これで女性もそのまますんなりついてこれる。女は理由がいるのだ。自分が好きで行ったんじゃない、向こうがどうしてもというからついていったのだという理由が欲しいのだ。

 

お好み焼き屋に入ってウィリーさんとまずは瓶ビールで乾杯。僕たちは必ず瓶ビールで頼むことにしている。樽のサーバーは中身を洗わずに使い回しているし下手な奴が注ぐと全然美味しくないからあえて瓶ビールとグラスで乾杯する。適当な焼き物をつまみながら、ウィリーさんと先ほどの映画の話をした。僕は映画を観終わってウィリーさんと互いの感想を言い合うのが大好きだった。ウィリーさんはなんとなく前評判や出演者、監督から推測して「絶対に面白い」と思ったものを僕と一緒に観に行く。ミニシアター系やマニアックなものは未知数だから一人で見にいって後で僕に感想を聞かせてくれる。「面白かったね」では終わらない「あのシーンは何を表現していたのかな?」とか深いところまで語り合うのだ。僕たちは小学一年生で友達になったから、今年でついに30年の付き合いになる。おそらく死ぬまでこの関係は続くんだろう、そんな友達が一人でもいるだけで僕は満足だ。

 

思えば、こうして夜に一緒にご飯を食べるのも久しぶりな気がする。それもそうだ、実は僕はもうすぐ付き合って2年の彼女と結婚をする予定なのだ。ウィリーさんが平成で引退するのと同じように僕ももうこの戦場から離脱する。触れないでいたがウィリーさんに「もうすぐ引退だね?」と聞いてみると「そうだな。もう終わりだよ」と戦い疲れた兵士がヘルメットを外して塹壕でタバコでも吹かしているかのように呟いた。思えば2013年からコリドーにナンパに繰り出し6年もの年月をずっとウィリーさんは戦い続けた。僕とコリドーに行くこともあったが彼は一人でも平気でナンパに出かける。もちろん一人でナンパに繰り出しても成功率は70%を超えている。今までナンパでベッドまで持ち込んだ女性の数は数えていないが50人以上行ってるかもしれない。

 

しんみりしてしまう前にさっさと会計を済ませて僕たちは夜のコリドーに久しぶりに乗り出した。日曜日なので比較的道は空いていたが、Hubは相変わらずの盛況ぶりだった。この店も最初はこんなに流行っていなかった。最初はコリドーの300円バーがナンパのメッカということで人気だったが、そこに入りきらなくなって仕方なしにHubに狩場が移動した。こうして今やHubがこんなにもたくさんのコンペティターたちの熾烈な戦いの場となっていった。普段の僕たちは移動しやすい&切り上げやすいように350mlくらいのボトルビールを頼むが、今日は日曜日であまり動くこともないから1パイントのhub aleを頼んだ。混雑していたがカニ歩きすれば十分通れるくらいの密集度でとりあえず真ん中の立ち飲みテーブルを陣取った。この立ち飲みテーブルも通い始めの頃はちゃんと長脚のイスが添えてある座り席だった。ナンパが激化してから収容人数を増やすためにいすを撤去したのだ。

まずは場を読む。コンペティターたちは場の2人組の女の子を見つけるなり手当たり次第話かけては盛り上げ、その日の戦果を上げんと必死である。僕たちはもう無駄な戦いはしなくなった。2013年の初期はとにかく数をこなして自分たちの戦い方を確立していった、もちろんそれに失敗はつきものでなんども失敗は繰り返した。特に算段もなく女に奢ってしまったり、がっつきすぎたり、そして一番の失敗は相手を見極めないことだと悟った。なんとなく見ていると人相や振る舞い、声のトーンなどでその女性が自分たちの話に乗ってくるかどうか、おごらせ目的かただ単に「なんかコリドーって流行ってるよ」くらいで来ただけか、そのどれにも当てはまらないliving deadと呼ばれる完全に経験値もゴールドも何も落とさないハズレである可能性もある。それを見極めるのが大事だ。話してもそっけない、コリドーにいる限り女は全員お姫様扱いされるから上から目線な態度で男をあしらう輩もいる。そういう輩はもう話さなくてもなんとなくわかるようになってきた。最近ニュースなどでナンパ男が無理に連れ込んでレイプしたという記事を読んだが、そんな風に女を扱ってはいけない。最初から男側がノリ悪い女かどうかを見極めればこんなことにならないのだ。

 

Aleを片手に店内を伺ったが女性のクオリティは並くらいだった。昔に比べて女性の数は減った気がする。さらに前の方が可愛い子が多かった気がする。どんどん飽和状態になってきた影響だからか?質より量といった傾向が見える。男の方、つまりコンペティターの方の数も圧倒的に昔に比べて増えた。これはいい兆候だ、若者のセックス離れとか言われてるけど、こうして街に繰り出す人たちがまだいるのだ。この中には少なからずウィリーさんの伝説をブログで読んだりして「俺もやるぞ」と奮起してやってきたやつもいるだろう。少なくとも行動に移している彼らは敬われるべきである。店内に響くノリのいい洋楽とそれに負けないように大声で話している周りの連中の話し声の中、僕たちは時々二言三言会話を交わしただけであとは周りの空気を楽しんだ。もう自分たちは引退なのだなとしみじみと感じていた。

 

「この辺に住んでるの?え?新宿まじで?俺と一緒じゃん」

「そのコート可愛いね、あそこの子もあの子もみんな着てるけど流行ってるの?」

「前の彼氏はどんなだった?DV系?最後に付き合ってたのはいつ?」

 

コンペティターたちが必死に盛り上げようとしている会話が至る所から聞こえてくる。動く唇、オーバーな身振り手振り、口を押さえて微笑む女、次々と注がれる琥珀色のビールとカラフルなショット…全てがスローモーションに見えて周りの会話も遠のいて聞こえるような気がするのは主役が自分たちではなく、もう周りのコンペティターに交代した証拠だろうか?時代が移り、店内の洋楽も知らない曲ばかり、ちょっと前までは女の子たちもK-popアイドルを彷彿とさせるこんなはっきりした紅いリップと白い肌はしてなかったと思うし、2013年頃はこんなにみんながスマホをいじってなかったと思う。なんだか寂しい気持ちになってきたが、それを打ち破るようにウィリーさんがAleを片手にテーブルを離れた。これはテーブルを確保しつつ遠隔でウィリーさんがナンパにいく一番安全な作戦である。5分ほどすると僕のスマホにメッセージがきた。ウィリーさんからだ。「座れる席確保したよ」とのメッセージだ。窓側に目をやるとウィリーさんがテーブル席に座っているのが見えた。年齢からか、最近はずっと立ち飲み席では体力が持たない、というより無駄な戦いと体力を使わないのが僕たちの主義なので座れる席があったら遠慮なく座ることにしている。本来バーでのナンパは立ち飲みの方が有利である。どこにでも移動できるし新しく入ってきた女性に近づくのも容易にできるし何より距離を近づけられる。だが、このhubでは座れる席を確保するのが得策なのだ。Hubでは女性が優先的にテーブル席に通されるので、こちらもテーブル席についていれば両サイドどちらにも女性が座る可能性がある。右側がコンペティターに取られていても左側の女性を攻略できるし、たとえどちらも微妙だったとしたらどっちかが帰るまで待てばいい、どうせ女性は優先してテーブルに通されるからこうして座って待っていればチャンスはいくらでもやってくるのだ。

 

僕たちの両隣にはどっちにも女性が二人組で座っていた。さてどっちを攻めるかと品定めしていると、僕たちの右側の女性二人に果敢にも声をかけにきた男が二人。考えてもみてほしい、今僕たちはテーブル席に座っているそして50cmあるかないかくらいのギャップを隔てて右隣に女性たちの座るテーブルが並べてあるのだ。こんな狭い50cmしかない間に無理やり入り込んできて隣の女性にナンパを始めた。僕はストゥールに座っているがウィリーさんの方はソファ席で隣の席とも繋がっているのだ。そこにドサッと座り隣の女性と話し始めたこの男、体が大きく一目で戦闘力が高そうな男だったが、邪魔でしょうがない。本来これはルール違反である、テーブル席に座ったらその隣に座っている男、つまり我々に話しかける権利があるのだ。店員を呼んでこの男をつまみ出してもらおうと思ったが、よく見るとこの男耳が潰れている。どうやら柔道もしくは格闘技の経験者らしく態度も横柄だし我が物顔で平気でこんな狭いところに迷惑顧みずやってくることから相当な自信があるのだと感じた。逆上されて喧嘩沙汰にでもなったら元も子もないので、しばらく彼らの様子を伺うことにした。というのも、僕とウィリーさんはおそらくこいつのナンパは失敗に終わるだろうと直感で感じていた。おそらくこいつは体を鍛えれば女にモテると思っているパワー系である。確かにマッチョ好きな女も世の中たくさんいるが、それに偏ってはいけない。ナンパにおける鉄則はいかにして相手を安心させるかだ。話しかける女性はもちろん初対面である、自分が女だとしてたまたま入ったお店で怖い顔した男、もしくはムキムキの男にいきなり隣に座られてナンパされたらどうだろうか?おごりを断ったら力尽くで飲まされるのか?誘いを断ったら無理にでも連れ込まれたりするんじゃないだろうかという恐怖を覚えるはずだ。人懐っこいスマイルで相手を安心させて話を盛り上げるのがうまいナンパのやり方だ。一番いけないのは某大手広告代理店に多いのだが名刺を見せるやり方だ。肩書きに頼らないとナンパできないのは見てるこっちが恥ずかしく思える。だいたいその名刺をいたずらにでも使われたらどうするのだろうか?後日、その会社に「御社の佐藤さんという方が名刺ぶら下げてナンパしてました」とか報告が入ったらどうするのだ?

 

しばらく隣の様子を静観した。マッチョは肩を抱くような勢いで女に迫りいろんな話を振っていた。だが、どうやらこの女性二人は日本人ではないらしい。少し化粧が濃い目で一人は明るめの茶髪にグレーのカラコンをして、もう片方はゆるいウェーブのかかった艶のある黒髪と少し東南アジア系を彷彿とさせる浅黒の肌に真っ黒で綺麗な目をしていた。どちらもなかなかレベルが高めで間違いなくこの日のhubで一番上物である。おぼつかない日本語で女性側も頑張って返事をしたりしているが、どうやらこのマッチョは英語もできないし日本語が上手でない人への対応も全く心得ておらず、10分も経たないうちに「バーイ」と言ってテーブルを離れた。痛快なほど予想通りの展開に僕たちは目を合わせてニヤッと笑い、おもむろにウィリーさんは隣の女性に話しかけた。「さっきの人、怖いよね」というオープナーから入った。ナンパは最初の声がけが大事、これをオープナーという。先に話しかけていた輩を利用するのはかなり有効手段だ。特に声がけに失敗したコンペティターをダシに使うのはかなり効果的である。「さっきの人、しつこかったね」とか「さっきの人怖かったね、乱暴だったね」とか共感を呼ぶと同時に「自分は違うのだ」というアピールも同時にできる。

 

女性二人は「はい。怖かった」と拙い日本語で答えた。今まで6年の間で日本語がうまい韓国や台湾人をナンパしたことはあったが、半分英語と半分日本語を混ぜないと通じないタイプは初めてだった。二人はタイ人で日本の語学学校に通っているという。僕もイギリスに留学していたからよくわかるが、現地の人は知らずのうちにその現地独自の言い回しをしてしまうことがある。「〜じゃない?」とか「〜な感じかな?」という表現だ。慣れてない人にはゆっくりはっきり、そしてニュートラルな話し方をしてあげるべきだ。最近はコンビニとかでも外国人がバイトをしていることが多々あるが、そういう人たちに不遜で横柄な態度をとる特に日本人高齢者にものすごい腹がたつ。「イラッシャイマセー」とどう考えても日本人じゃないんだなとわかる発音で接客してきた人に対して「マイセン」と無愛想で小さい声で目線も合わせず小銭を放る。もちろんそのアルバイトは「ハイ?」と聞き返す。「マイセン!」と語気を強めて言い返すもまだそのバイト君は理解できない。「ハイ?何デスカ?」と聞き返すと「もういいや」と怒って店を後にする爺さんを見たことがある。なんだか腹たつというか悲しくなった。どう考えても相手は外人で日本語が達者じゃないんだなとわかる相手に「マイセン」なんて完全な造語を無愛想にぶつけるその神経がわからない。「マイルドセブンを1箱ください」と言い、それに付け加えて「あ、タバコね。あの、27番」と指をさして丁寧に教えてあげればいいのだ。ただでさえマイルドセブンは日本のタバコである。ラッキーストライクとかマルボロとかなら海外でもあるから喫煙者ならわかるかもしれないが、完全に日本製のタバコをしかも省略して告げる所業。日本語がおぼつかない人に伝わるはずがない。または「オハシ、ツケマスカ?」がうまく聞き取れない爺さんが「は?なに!?」と強く言い返すのも腹が立つ。頑張ってこの国の言葉を話そうとしてくれている人に対してそんな態度はないだろう。どうやら日本の爺さんは外国人を受け入れない人が多い。おそらく「お客様は神様」と「アジア人への偏見」が重なってあんな横柄な態度に出るのだろう、それとも「英語で話しかけられたらどうしよう?」という恐怖心から虚勢を張っているのだ。「ここは日本だ、日本語で話すのが当たり前で、現地人の方が偉いんだ」とかいう輩もいる。なんたる傲慢な言い草だろうか?ここは日本だから日本人が優先とか日本人の方が偉いなんて思い上がりも甚だしい。海外から来た人も現地人もどちらも偉くないし劣ってもいない。皆同じ人間である。こういう考えが差別や戦争につながっていくのだ。海外から来た人に仕事を取られたとかそんなことで弾圧や暴力に訴えてはいけない。優秀な人材が欲しいのは世界中どこでも一緒だし、むしろ海外から来た人なのにその国の言葉を必死に覚えて、その文化に溶け込んで必死に働こうとする人のひたむきさを讃えるべきである。冷静に考えれば他国の言葉を話せて仕事ができる人材は明らかに優秀だし、そこに日本人も外国人も関係ない。自分に置き換えて海外に出て行ってよその文化と言葉の中で生活の基盤を作る勇気と行動力があるか?ヨーロッパでは陸続きで隣が違う国だから言葉も違うし文化も違う。それでも条件がいい仕事や自分がやりたいまたは住みたい場所があったら勇気を持ってそこに飛び込むのだ。その勇気すらない島国でずっと古い習慣に囚われてばかりで時代に取り残されているのに気がつかないまま「すごいよJapan」とか言って日本の良いところだけをスポットして紹介しているテレビ番組も疑問に思う。何がぶっ込みジャパニーズだ?自分たち日本人の方が飛んだお門違いで「本場イタリアの味」とか書いていて全然違う料理を提供していたりイタリアで修行はおろかイタリアに行ったこともなければ首都もサッと答えられない店長がレストランを経営していたり、英語も間違えまくりな文法で化粧品やTシャツに羅列してるだけの酷いデザインを作ったりしているではないか。技術においても、技術大国はもうとっくに中国に抜かされているのである。

 

閑話休題

 

この女性はタイから日本にやってきて、日本で仕事をすることが夢だという。あんなマッチョにナンパされたりしたが「日本は楽しい」「日本人は親切」など日本に対してすこぶる良い印象を持ってくれているようだ。もう少し、踏み込んだ話もしてみたかった。今の日本の政治についてどう思うかとか海外から見て日本という国のやり方、政策、印象はどうなのだろうか?とても気になったが、日本語学校ではそこまでの専門的な日本語を教えていないだろうから、もっとgeneralな話題を振った。好きな男性は?日本のどんなところに行きたい?好きな食べ物は?など。どれも彼女たちは頑張って自分の知っている日本語の単語を紡いで伝えようとしてくれた。彼女たちの話の中で印象に残っているのが、日本人は表面上は優しくて親切だけど本心がわからない、もしくは冷たいという印象があるようだった。特に電車の中とかで平気で優先席に座り続けたり、お年寄りなどがそばにいても席を立たない人が多いのを彼女たちは不思議に思ったそうだ。

 

確かにそう考えると不思議だ。日本人はお客様は神様扱いするくせに赤の他人に対しての親切心がかなり欠けている気がする。金さえくれれば神様扱いして過剰なほどに相手をもてなす。たかだか一杯300円ちょっとの牛丼を提供するにも「大変お待たせいたしました。ごゆっくりお召しあがりくださいませ」と気味が悪いほどの健やかな笑顔と丁寧な言葉で言うことを強要される。客側もそれが当たり前と思い込んでいて上述のたかだか300円ちょっとの牛丼を食べる際に店員の態度が少しでも悪いとクレームの電話を入れる。モンスタークレーマーとかがテレビで取り上げたり社会問題になったりするがそれは日本が今までに過剰なまでの形式美と伝統に縛られすぎたツケが回ってきた必然の結果で、自業自得である。それだけ業務上は丁寧に接している人でもいざ仕事場を離れれば電車の中では杖をついて歩いているご老人や妊婦さんが目の前にいても席を譲りもしない。これが日本人の現実である。よく「日本人は礼儀正しい」とか「接客は世界一丁寧だ」みたいに自画自賛する日本人がいるが、この現実を見てどう思うか?海外旅行とかで日本人並みの接客が当たり前と思い込んでいる人が海外のソフトな接客を受けて「なんだこいつ?」と怪訝な顔を浮かべ、成田空港に帰ってきてレストランでも入れば「やっぱ日本の接客が一番だな、互いを尊重し合う世界一礼儀正しい国だ」とか宣う奴がいる、そういう人に限って中国や韓国の反日ニュースを見て「礼儀知らずな奴らだ」とか「野蛮人だな」とか彼らを批判するが、先に述べたとおり日本人をもう一度客観的な視点で見えてみることをお勧めする。僕は先日、初めて韓国に旅行に行ってきたが、韓国の地下鉄に乗ったら満員電車の中でも妊婦専用の席や優先席は必ず空いており本当に必要としている杖をついたご老人や妊婦の方だけがそこを利用していた。彼らは年上を敬う礼儀が徹底していて、それを実践していた。日本人みたいに年上は敬う、ご老人は大切にする、ましてやお客様は神様ですなど口では言っているが実行している人間は少ないこの現実とは大違いで、日本人よりもはるかに互いを敬う礼儀正しい人たちだととても感心した。日本人はどこか自分たちがアジアの国では一番優れていてスマートで礼儀正しい、美しい国という驕りがあると感じる。特に政治家にその傾向が強く、近隣アジアの国の人種の中でさも日本人が一番優れているかのような態度と差別的な発言が目立つ。ニュースを見ても半日運動がどうのこうの報道するがネタがなくなったらそればかりをフォーカスする日本の報道の仕方にも問題があるが、とかく日本の政府は首相の支持率が下がると、やたらに北朝鮮や韓国を引き合いに出してきて「北朝鮮がミサイルを発射して日本を攻撃しようとしている」とか大騒ぎして今にも戦争が起こりそうとか民衆を煽るが、実際にはそんなことはなくて北朝鮮のいつも外交手段をしているに過ぎないのである。それをシメシメと逆手にとって「今、日本は最大の危機に直面している。でもこの国を守ってみせます」とさも自分たちが守っているんだぞとアピール。Jアラートを鳴らしたり学校では緊急避難訓練をやったり(まだやってる学校あるのか?)さも彼らが日本の宿敵と言わんばかりに敵視し槍玉にあげる。こうして支持率を獲得しようとしているのが今の首相のやり方である。学校にも韓国籍や在日の生徒がたくさんいるだろうに、その子たちがいじめにあうことも何も考えていない。Jアラートで電車が止まったり経済活動が一瞬止まったことも忘れてはならない。ミサイルが飛んでくるとか言ってるがあれは大気圏に突入して燃え尽きる仕様になっているのだ、つまり日本には着弾しない。それくらい軍事に少し詳しい人でもわかることなのに何を大騒ぎしているのだ?「ミサイルは飛んできませんよ、安心してください」でいいではないか?何を騒ぎ立てて余計に不安を煽っている?中にはすごい勘違いして「日本が戦争に突入する」と本気で心配していた人もたくさんいた。

 

話がだいぶ逸れたが二人のタイの女性は世界から見たらこんな変なところがいっぱいな日本にきてくれてこの国でしか使えない言葉をわざわざ勉強してくれている。僕たちはそんな二人の美しいタイ人に1杯奢って日本人男性のことや恋愛話などに花を咲かせて、23:00ころの程よい時間にウィリーさんはLineを交換してさらっとHubを後にした。コリドーの路上では相変わらずコンペティターたちの熾烈な戦いが展開されていて今晩の相手を探す男たちが果敢に女性たちに声をかけたりギラついた目で通りを眺めたりしていた。正直、初めてここを歩く女性はかなり怖いと思う。

 

もうすぐ平成が終わる。ウィリーさんの傾奇者伝説も幕を閉じる時がくる。これからはもう次の世代に託そう。このブログを読んでいる人たちの中にも触発されてコリドーに行った者も少ないないだろう。6年前まではこんなにコリドーに人は沸いていなかった。僕たちの活動をブログに書き始めてからこれだけの人が集まってきた。何度も言うがここに描かれているウィリーという人物は実在する。彼は何度も女性をナンパして金銭の授受もなしに何人もの女性と肌を重ね合わせてきた。その日に会ってそのままベッドに行くなんてAVの中だけと言う輩がいるがウィリーさんはそれを何度もやってきた。決してAVの世界だけではない。やろうと思えばどんな女性も手に入るのだ。ウィリーさんは決してプロでもないし無手勝で成り上がってきた普通の一般の男だ。今日から勇気を出してコリドー、もしくは町に繰り出してみるといい。酒場で楽しそうに飲んでいる女性にさりげなくアプローチして話しかけてみるんだ。ビデオや画像を見ながら自分で慰める行為はやめよう。自信がない、勇気がない、大丈夫だ、お前は一人じゃない。常にウィリーが共にいることを忘れるな。お前はウィリーのドッペルゲンガーなんかじゃない。俺たちは二人でウィリーだ。このサーガも俺たちが作るんだ。俺たちで未来を世界を変えるんだ。お前は俺であり、俺はお前だ。ありがとう、友よ。

 

これからはお前がウィリーだ。

 

2013年

ウィリー、初めてコリドーに降り立つ。300 BARにて初陣を飾る

日本、東京オリンピックの開催決定

日本、消費税8%へ引き上げ決定

米国、オバマ米大統領2期目をスタート

ウィリー、ナンパ成功数が10人を超える

米国、ボストンマラソンでテロ発生

 

2014年

日本、青色LEDを開発した赤崎、天野、中村の3氏がノーベル物理学賞を受賞

ウィリー、300 BARを離脱し、hubを新たな拠点とする

エボラ出血熱でWHOが緊急事態宣言

パキスタン、マララ・ユスフザイがノーベル平和賞を受賞

ロシア、クリミア共和国を国家承認

ウィリー、スランプに陥りLineの連絡先を全部消去

米国、イスラム国にイラクで空爆開始

 

2015年

「イスラム国」が日本人2人を拘束、殺害映像を公開

ウィリー、メキシコ初入国、ゲリラ兵と交流し革命論と独特の死生観を学びスランプを克服する

米国、キューバと54年ぶり国交回復

フランス、パリで同時テロ、「イスラム国」の犯行

ウィリー、元AV女優及び元グラビアアイドルのナンパに成功

ウィリー、ナンパ即ハボ人数が30人を超える

欧州でシリアなどからの難民が急増

 

2016年

米国、オバマ大統領が広島を訪問

ウィリー、再びスランプに陥りLineの連絡先を全部消去

米国、大統領選挙でトランプ氏勝利

英国、国民投票で「EU離脱」過半数

ウィリー、ドイツ初入国、アウシュビッツ収容所跡地やナチス資料館などをめぐりスランプを克服する

キューバ、カストロ前議長死去

 

2017年

日本、天皇退位特例法が制定

米国、トランプ大統領就任

ウィリー、ナンパ即ハボ人数が40人を超える

北朝鮮、6回目の核実験及び大陸弾道ミサイル発射を強行

フランス、マクロン氏が大統領就任

米国、ラスベガス銃乱射事件58人死亡

ウィリー、有楽町や上野などあらゆる場所で局地戦を展開

 

2018年

米国、史上初の米朝首脳会談を実施

EU、イギリス離脱協定を正式決定

ウィリー、平成の終わりとともに引退を表明

米国、輸入制限発動、米中摩擦が激化

韓国、元徴用工訴訟、韓国最高裁が賠償命令

 

2019年

日本、天皇生前退位、新元号「令和」に決定

ウィリー、引退、以後は庵に篭り執筆活動に専念

 

20XX年

ウィリー、自身の自伝兼ナンパ指南書「W」を刊行

ウィリー、男根撲滅団を名乗る女性に狙撃されるも一命をとりとめる

ウィリー、「W」がベストセラーに、後に日本国内にて聖書の次に売れた書籍となる

 

20XX年

ウィリー、「W」のベストセラーの影響により東京都の出生率を大幅に回復させ厚生労働省から表彰されるも、時の総理大臣との握手を拒否、以後公安から要監視対象人物とされる

 

20XX年

ウィリー、コリドーにて「人間は虫に非ず」と叫びガソリンを被り自らに火をつける

 

 

 

 

 

 

 

20XX年

「Sons of W」と名乗るゲリラ集団がコリドーにて蜂起

 

 

 

Fin

2018-10-30 00:16:35

ナンパ語録

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら
 
どーも、オハラです。



お久しぶりです。最近は銀座コリドーで傾く頻度も少なくなってまいりました。10月の初めに久しぶりにウィリーさんと傾きに行ったぐらいです。戦績は2組と軽く飲んで終わりでした。1組目は20後半くらいの女性2人組で片方がちょっと髪が明るく化粧も濃いめ&茶色カラコンのギャル感が抜けきれてない女性ともう1人は長めの黒髪に軽く癖をつけただけな感じの子供が2人くらいはいそうなお母さんって感じの控えめな髪型の女性で相方のギャルとは対照的に格好も黒のチャイナドレスを彷彿とさせるような体にぴったりとした長めなドレスにスリットが入った社交界にでも出かけるかのような格好に白いブラウスのようなものを羽織っていて一見するともう主婦にも見えるような佇まいの女性、顔面は愛嬌はいいが化粧で隠しきれてない小皺が目立つ、少し瓜のような長めな顔で美人ではなかった。その後でゲットした2組目はどちらも24くらいで片方がまあまあかわいい色白な肌で相方がちょっと田舎っぽい残念な子だった。



とこんな感じで、ナンパのあるあるなんだが2人とも可愛い良い感じの子のコンビがなかなか見つからない。どっちかが可愛くてどっちかがブサイクというコンビが非常に多い。おそらく、可愛い子はどこか盛り場に行くときに自分より可愛い子を誘わないのだ。理由は簡単、自分がちやほやされたいからである。「そんなつもりはない」と女子は言い訳するが、無意識にそういう相手を選んでいるのが女の罪作りな本能である。優秀なつがいを見つけるために相方は劣等をあえて連れて行く、そうすれば自分がより際立つことを意識せずに理解しつつ実行しているのである。ディズニーやいわゆるインスタ映えするところには自分と同等もしくは可愛い、花のあるパートナーを連れて行く、その方が文字通りインスタ映えするからである。せっかくの綺麗な風景や可愛い店にブサイクを連れて一緒に写真を撮ると雰囲気は台無しである。綺麗なものをより綺麗に保存しておきたい考えからこれも無意識に本能から実行していることである。こういうことを女性に説いたところで彼女達は「ちがうもん」の一点張りだ、なぜかというと彼女たちは自分の頭で考えてから行動することがないからである。感覚で動く、すなわち無意識に自分が良いと思うように動く、すると上述のような考察をすれば結果的にメスの本能むき出しの至極したたかなことを実行しているのであるが脳のフィルターを通さず直感的に動き発言するもんだから本人にその自覚がないのだ。女性政治家を見ても顕著だが、古い話だが「戦闘行為と書くと憲法違反になっちゃうから衝突という言葉で書きました」とはっきり答弁してしまう某女性大臣がいた。はたまた特定の人たちを「子供を産まないから生産性がない」とか堂々と発言してしまう女性政治家もいた。この人は総理大臣に子供がいないことを知っていてこんな発言をしたのだろうか?国民も総理大臣も敵に回す発言だということをよく考えずに言った末路である。



話を戻してウィリーさんとの傾奇者伝説もそろそろ結びの章に入ろうとしています。つまりウィリーさんがそろそろ引退を考えているのである。「平成が終わると同時にもう庵に入る」とウィリーさんは言いました。平成一の快男児ウィリーの最後の大傾奇の伝説が今始まろうとしている。



続報は乞うご期待だが、この辺でウィリーさんと僕とで生み出したコリドーのナンパ語録を作ってみようと思う。かれこれ、ウィリーさんとコリドーでナンパを始めたのは2013年頃だったからもう5年が経過した。最初は地下の300Barから始まって次はHub、最終的に路上の野試合に発展して行ったがこの5年の間に僕が始めたブログに触発されてかなりのコンペティターがコリドーにやってきた。その戦いの中で発展して行った僕ら2人で多用していた暗号のようなものがあるので、その語録を作ろうと思う。



コンペティター:英語で書くとcompetitorと書く。競争相手という意味で、僕たちは自分と同じナンパに来ている人間に使っていた。「今日はコンペティターが多いな」とその日の塩梅を確かめつつ、ビール片手に戦略を練る。



「後は成りで」:ウィリーさんを夜にコリドーナンパに誘うときの決まり文句。ウィリーさんは親しい人間にLineを絶対に教えない。ナンパ専用に使っているのでいざとなったらアカウント削除の強硬手段に出るからである。30年の親交がある僕には電話番号だけを教えてくれているので僕はショートメールでやりとりをしている。誘う時は「やらないか?」「了解、19:00に新橋で」という2回のやりとりだけで終了。最後に僕が「では後は成りで」と返すのが恒例。ちなみにこの「後は成りで」の引用元は数年前に相撲の八百長が発覚した時の事前の打ち合わせの時のメールのやりとりで簡単に流れを決めた後の締めの言葉が「では後は成りで」からとったもの。今思うと随分前から相撲業界ってめちゃくちゃだったんだな。



野試合:路上ナンパのこと。



ババアゾーン:300バーやHubでババアしかいない時間のこと。ババアの定義は年齢ではなくなんとなく見た目で結構歳いってるなーと思うかどうかによる。引用元は漫☆画太郎先生の読み切り漫画のタイトル。当時のジャンプで人気だったミステリー漫画「アウターゾーン」をパクってババアが出てくるストーリー。



YKB:「(Y)よく見たら、(K)結構、(B)ババア」の略。路上ナンパの際にコリドーの夜の闇に紛れてあまり顔が伺えなかったが、改めて飲み屋に誘い込んで明かりの下で見た時にほうれい線や化粧の感じからちょっと年齢いってるなと思った時に使う暗号。「まじ、YKBっすね」と鼻声気味にDAIGOっぽく言うのがコツ。



Yarrows:ヤロウズと発音。元は「野郎’s Bar」の略でHubの入り口で中を伺った時に明らかに女性より男性客が多い時に使う言葉。United Arrowsの略のArrowsをもじったもの。



包茎ボーイズ:本当はナンパしたいのにその勇気がなく「おー、みんな頑張ってるな」や「あいつ、すげー張り切ってるな」とコンペティターを嘲笑する輩を指す。もしくはHubの良い席を陣取っていて、隣に良い感じの女性2人が来たにも関わらず何もしないでいる輩のこと。「童貞ボーイズ」という言葉は昔あったがそもそも道程はこのナンパのメッカには来ない、せっかくのナンパのメッカにいてチャンスがあるにも関わらず妙にカッコつけて(本当は勇気がなくて)向こうから来るのを待っている少し中二病的な輩を指す時に「なんか包茎っぽいなあいつら」と言い出したことがきっかけ。こういう輩を表現するのに一番しっくり来るのが包茎ボーイズだった。



ブーブー:「もう帰ろう」の隠語。ナンパして飲み屋に誘ったものの全然ノリが良くないもしくは奢らせるだけ、横柄な態度を取るなど場が白けた時にアイコンタクトだけでは伝えきれない場合に僕が「ブーブーだな」とおもむろに言ってさらっと会計を頼む。ブーブーの語源は映画「The World’s End」の中で「飲み切ったら、ブーブーだ」と言っていたセリフをパロったもの。ブーブーの意味は不明。



優秀なファイター:隠れ巨乳のこと。冬場だと女子が結構厚着するので体系が如実にわからない時がある。そんな時に飲み屋に誘ってコートを脱いだ時に以外に巨乳だった時に「優秀なファイターだ」と賞賛する。女子は「?」だがあくまで隠語なのでウィリーさんに伝わればいいのである。語源は格闘漫画「BAKI」にて死刑囚ドリアンが加藤と戦った時に下っ端キャラ設定だった加藤が意外に健闘した際にドリアンが「もしかして君は私が思っている以上に優秀なファイターなのかな?」のセリフが元。ここから発展してあからさまに巨乳の人も「あの人、優秀なファイターだね」と使うことも。



Living Dead:本当はゾンビの意味だけど、「ナンパされたいのか女子同士だけでゆっくり飲みたいのか、何がしたいかわからないけどずっとコリドー街をあてもなく往復している女子」のことを指す。毎回必ずいるんだが、何人ものコンペティターがナンパしても乗らず、かと言って誰かと待ち合わせしているわけでもなく、女子同士でしっぽり飲みたいわけでもなく、家に帰りたいわけでもなく、ずっと終電までもしくは終電逃してもずっと彷徨い続けている女子がいる。いつもウィリーさんと「あいつら何がしたいんだろうな」と首を傾げている。だいたいあんなナンパで有名なところを女子2人でずっと行ったり来たりしてるのにどのお店にも入らず、かと言ってナンパしても暖簾に腕押しでずっと徘徊している様がまるでゾンビみたいなことからこの呼び名になった。ちなみに、タートルウォークという言葉があるがこれは有名なナンパ用語で「どの店に入るか決めかねていて、さらに暇そうにゆっくりゆっくり街を歩いている女子のことを指す、こういう場合ナンパ成功率高し。



即ハボ:これは2ch用語だが、正しくは「即ハメボンバー」の略。元は美人を指して「こんな女だったら、すぐにやりたい」という意味だが、ウィリーさんは「その日の内にやる」という意味で使う。「この前ナンパした女とは即ハボだった」という事後報告でよく用いる。



麻雀の役:ナンパした女とやった時もしくはナンパ成功した功績を麻雀の役で例えることがしばしある。一例は以下の通り。

立直(リーチ)→女性に自ら話しかけてナンパ成功すること。大抵の上がりにこの役がつく。

ダブルリーチ→声かけ開始10分以内にナンパを成功させるとつく役。運にも寄るがスキル次第で引き寄せが可能。

一発→その日の内にベッドに持ち込んだ時つまり即ハボした時につく役。ナンパ後日の場合はこの役はつかない。

門前自摸(メンゼンツモ)→声かけからベッドまで自力で持って言った場合につく役。仲間が声がけした女性をもらった場合にはつかない。

平和(ピンフ)→女子大生のナンパに成功した特につく役。

タンヤオ→並もしくはそれよりちょっと残念な女性もしくはYKBをナンパ成功した時につく役。ベッドまで行かずともナンパ成功でつく役。

鳴き(チーまたはポン)→先にナンパされていた女性を横取りすること。隣に座った女性がナンパされている場合でこちらがわに引き込むことをチーと呼び、場のどこからでも横取りをすることをポンという。実際の麻雀と同じでいわゆる人が捨てたハイをもらって最終的に上がることから、先にナンパされていてもいかにもつまらなさそうにしている女性に話を持ちかけてこちらに持って来るやり方。いずれも麻雀と同じで役はつかない。

一気通貫→最初にナンパした女性でそのまま首尾よくベッドまで持ち込んだ時につく役。一発とセットでつく役。

風牌→東南西北のいずれかの方角出身の女性のナンパ成功時につく役。関東出身は東(ただし、東京出身者には役がつかない)、沖縄や九州出身は南、関西出身は西、北は北海道や東北出身にそれぞれ役がつく。ちなみに外国人観光客をナンパ&ベッドまで持ち込むことができたら字一色(ツーイーソー)が適用され無条件に役満となる。(日本滞在期間が長い日本語ペラペラな場合は除く)

ドラ→ナンパした女性の美人度を示す役。ドラ1でAKBレベル。ドラ2で読モレベル。ドラ3で乃木坂レベル。ドラ4で女優レベル。

裏ドラ→隠れ巨乳の子をナンパした時につく役。これはベッドに持ち込むまで判明しない為、ベッドインしないとつかない役。Dカップの子がドラ1、Eカップがドラ2、Fカップがドラ3、Gカップがドラ4となる。

混老頭(ホンロウトウ)→結構年齢行っていても美人のしかも人妻と即ハボまでいった時に成立する役。「美人」と「即ハボ」が条件の為、一発とドラは原則つかない、ただし裏ドラは乗せることができる。YKBの場合はこの役はつかない。

三元牌(白、發、中)→白(ハク)はパ●パンだった時につく役。發(ハツ)は女性側が初体験もしくはナンパでベッドイン初体験の時につく役。中(チュン)は中でフィニッシュした時につく役。ちなみにこれが全て一度に揃うと大三元(ダイサンゲン)が適用され役満となる。どれか2つが一度に揃った場合は小三元で満貫確定となる。

混一色(ホンイツ)→元グラビアアイドルのナンパ&ベッドまで成功した場合につく役。

三暗刻(サンアンコウ)→3Pをした時につく役。男女比は不問だが、女2と男1の場合は特殊役満が成立する。

四暗刻(スーアンコウ)→4Pした時につく役で役満となる。(男女比は不問)

海底自摸(ハイテイツモ)→終電を逃した後でナンパに成功すること。

国士無双(コクシムソウ)→現役アイドルもしくは現役グラドルをナンパ&ベッドまで持ち込めたら国士無双として役満となる。

天和(テンホー)→女側からナンパされてそのままベッドに行く、かなりラッキーな役。滅多にない役満だがウィリーさんは経験あり。


とまあ、こんな感じである。

親愛なる読者の中には今まで書いてきたウィリーさんのナンパ伝説を嘘だと思うかもしれないが全部実話である。

即ハボなんてビデオの話だと思うかもしれないが、ウィリーさんは基本的に即ハボの方がパターンとして多い。大抵若い女の子の方が即ハボパターンにハマりやすい、若い子はセックスを一種のコミュニケーションと思ってるようだ。こちらにとっては都合のいいことである。

元グラドルとの即ハボもウィリーさんは経験済みである。これらは全てあのコリドーでの出来事。

そう考えると色んな思い出がある。僕はナンパする勇気はないからウィリーさんに着いて行くだけで、それでも彼は「任せとけ」と必ず女を捕まえて来てくれた。

その中で僕もいい思いをさせてもらったことも何回もある。全てウィリーさんのお陰なのだ。そんな彼が平成の終わりと共に引退してしまうのはとても寂しい。でも、彼は世の中の男子に生きる希望を与えてくれた。一流企業の連中が自分の名刺を見せながらナンパしてる横でウィリーさんは何にも頼らず徒手空拳で戦っては何人もの女をナンパしてきた。本当の男の価値は来ている服とかキャリアとか財布の中身じゃないということを身を以て証明してきたのである。

世の中の男子達よ、今こそ立ち上がろう。ウィリーさんの伝説を継ぐ逞しい男が現れることを願ってやまない。

オハラ
2018-06-11 01:59:54

ジムに通うため、現実を受け入れろ

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

どーも、オハラです。

 

前回は愚痴全開な記事を書いてしまいましたね、失敬、失敬。

 

あの女の涙の記者会見をしたのが先週の月曜日で、実はその日の朝に僕と同郷である有名人の武井壮さんの動画を見ていたらなんだか無性に体を動かしたい、というより格闘技を習いたいという衝動に駆られそのまま勢いでとある格闘技を教えてもらえるジムに無料体験を登録したのである。

 

秋葉原にあるジムなのだが、マシントレーニングじゃなくてキックボクシンや女性向けの簡単なボクササイズをやっているところで、興味があったら本格的な総合格闘技のトレーニングも教えてくれるかなり総合的に好きな項目を選べる格闘ジムである。

 

早速、土曜日の朝10:00に行ってトレーニングをして来た。10分ほど早く到着した。広さはそれほどでも無い。中小企業の雑居ビルのオフィスワンフロアを丸々使ったぐらいの広さでマットレスの広いスペースがありそこで格闘技を習うスペースのようだ。マットレスゾーンより手前にちょっとしたマシントレーニングゾーンがあり、トレッドミル1台、サンドバック4つ、エアロバイク1台、カヌーマシン?1台、ベンチプレス1台、ダンベルがいくつか置いてある。

 

更衣室に入って短パンTシャツに着替えた。とりあえずストレッチをして待っていてくれと言われ、見よう見まねのストレッチを施し、開始を待った。その間に続々と無料体験希望者がやって来て、合計で男女入れて8人くらいになった。女性は30手前もしくは30前半くらいの女性が多く、友達と来ている人もいれば一人で来ている女性もいた。その中に一人、上玉ではないがまあ即ハボ対象者がいた。おそらく30ちょうどくらいの年齢で身長は160届かないくらい、ぴったりめなトレーニングTシャツとスパッツを着用していて、目方から察するに少し膨らみかけたお腹と全体的なぽちゃっとした感じを取り除きたいのだなと推察できた。顔面は色白で少し出っ歯気味の前歯が特徴で芸能人などでは例えようがない。すごく手っ取り早く例えると若い頃にAKBの2軍の中でもかなり目立たないタイプでネットラジオ番組で5分間だけその番組提供のコンビニのオリジナルのお菓子やお弁当などをラジオという音声だけが頼りなメディアにも関わらず「見た目が可愛い」「甘くて美味しい」「これ好き」という持ち前の僅かな語彙力だけで紹介するコーナーを2ヶ月だけ任されていたポンコツ気味な子が結局アイドルでは芽が出ず、かといってグラビア路線でも需要が皆無で25になる前に契約社員で生計を立てることに決め、引退したがとくにファンにも惜しまれず「そんな子もいたなあ」くらいのレベルの顔面である。しかしながら体は少し肉がついているものの、胸がCプラスくらいあり全体的に柔らかそうな印象を与えているため英会話教室やイベントでもし一人で参加でもしていたらまあ当たりな方である。

 

話しかけてやろうかと思ったが、インストラクターが親しげに一人でやって来た彼女に話しかけていたものだから割って入っていくこともできなかった。仕方なしにストレッチを適当にこなして軽くシャドーボクシングをそれっぽくやってトントンと小刻みにジャンプをしてバキが戦う前にやるような全身を軽くほぐす動きをしてマジ感を出しつつ開始を待った。「はい、それじゃあ始めまーす」と先ほどの彼女に話しかけていたインストラクターがみんなの前に立って、トレーニングが開始された。インストラクターはいかにもそう総合格闘技やってますという感じの体つきと白いTシャツに黒いボクサーパンツという服装で現れた。

 

まずは簡単に準備運動をして一列に並ぶように指示された。一列に並んで先頭の人が反復横跳びで左右に移動するのを同じように反復横跳びで追いかけるというウォーミングアップを開始した。これはボクシングなどのフットワークの動きの練習になるという。まず最初の人が1分間左へ右へ動きまわる。それを必死で追いかける僕や後ろの列に並ぶ人々。ただの反復横跳びだがこれがキツイ。「はい、次の人前へ出て来て」と交代になった。この時点でオハラHP70/100になっていた。二人目も左へ右へ。「はい、次の人」、オハラHP50/100。そして三人目に交代、オハラHP30/100。そして最後の4人目が出て来た。オハラHP10/100。

 

「はい休憩、水分取ってください」持って来てあったスポーツ飲料をがぶ飲みした。正直もう動きたくない。なにせこちとらHPが10しか残っていないのだ。呼吸も追いつかない。次のトレーニングは右足を前に立膝をつく形でしゃがみ、「ハイ」の合図で思い切り垂直にジャンプして左足を前に組み替えてしゃがんで着地。つまりこれは構えのスイッチングの練習である。ジャンプ2回までは頑張ってやったが、3回目からジャンプができずそのまま床にへたり込んだ。オハラHP3/100。

 

これ以上やると失神しそうだったので横に逃げて少し休憩させてもらった。というより、息が苦しい、吐きそう、横になりたい、意識が遠のいているetc。座っているのも苦しいのでマットにそのまま横になった。そんな僕をよそにトレーニングは続いていた。さっきのあの元AKBっぽい女性も苦しそうだが頑張ってトレーニングを続けていた。それだけじゃなく他の女性も男性もみんな僕以外は息を切らしながら汗だくになりながらもトレーニングをちゃんとこなしてみんなついて行っていた。僕だけがみんなについていけないのだ、女性にすら負けるこの体力の無さ。ああ、それにしても苦しい、目の前がだんだん真っ暗になり始めた。まぶたの裏のスクリーンにぼんやりと映像が浮かび始めた。それは僕が4歳の頃、今の実家が新築で建ったばかりの頃に母親が知り合い(おそらく学生時代の友人)の女性を1人、新築を自慢するために招き入れてお茶を飲んでいる時だった。その女性は自分の娘(当時多分5歳くらい)を連れて来ていて、僕とお兄ちゃんとその子は大人たちがつまらない話をしている間、新築の家の中でかくれんぼをしたりして遊んでいた。お兄ちゃんはおもちゃ箱から子供銀行の小さな紙幣を持ち出して来て、ボードゲームか何かを3人でやって勝った人にはこの子供銀行の紙幣を全部あげるというゲームを提案した。僕はそのゲームで一番になってお兄ちゃんにその子供銀行の金銭を要求したが、当然のごとくお兄ちゃんは意地悪をして「嘘だよ〜」と僕をおちょくったのだ。そんな子供銀行の紙幣にはなんの価値もないのだがくれると言ったものをくれないことに僕はすごい腹を立てて泣いて怒った。僕が大声で泣いてお兄ちゃんに訴えるとお兄ちゃんは流石に申し訳なさそうになって「じゃあ半分だけ…」とその紙幣を僕に渡そうとした時に「もういいよ!!」と僕は泣きながら部屋のドアを思いっきり閉めて走ってリビングまで行くと、お茶を飲みながら談笑している母親の胸に泣きながら抱きついた。母親は困った顔ででも優しく僕を抱いて「どうしたの?お兄ちゃんに意地悪されたの?」と聞いて来たから僕は顔を埋めたままコクンと頷いた。母親の友人はそんな僕を哀れむような笑顔で見ていた。僕は男の子なのに、同い年の女の子の前で泣いてその子の親の前でも平気で母親に泣きついて甘える子供だったことを思い出した。今思えばあんな子供銀行の紙幣くらいで怒ることなんて無かったのに、お兄ちゃんに申し訳ないことをした。そんなお兄ちゃんも去年の10月に結婚したのだ、その結婚式の馴れ初めスライドショーの中に小さい頃の僕とお兄ちゃんのツーショットがあったのを思い出した…。

 

だんだん視界が元に戻り始めた。どうやら軽い走馬灯を見ていたようだった。気づいたらみんなはもうミット打ちまで練習が進んでいた。僕も参加しようと上半身を起こしたが立ち上がれなかった。さっきのジャンプで膝がガクガクで息もまだ追いついておらずHPも5/100までしか回復していないのだ。ああ、さっきまでバキの真似したりしていた自分が恥ずかしい。僕はきっとそういう見栄をはることで今まで生きて来たのだ。イギリスに留学して英語が喋れるようになったと言ってもネイティブや帰国子女には到底かなわない、でも「A〜ha?」とか言ってなんとか取り繕って、だましだまし仕事をして日銭を稼いで生きて来たのだ。仕事できますよ、みたいな涼やかな顔をしてパソコンをパチパチ打っている自分も本当は仕事のことなんかこれっぽちも理解していなくて見せかけだけの自分なのだ。本当はお兄ちゃんにちょっと意地悪されただけで泣き喚いて母親に泣きついてしまうだけの弱い人間なのだ。今もこうして女性もみんな頑張ってトレーニングをしているのに自分は寝転んで立ち上がれない、恥も何もあったもんじゃない。自分は弱い人間なのだ。

 

これが現実を突きつけられた瞬間だ。練習に参加する前は「まあきついだろうけどなんとかやれるだろう」とタカをくくっていたが自分はウォーミングアップすら満足にできないのだ。筋トレを始めて一年ぐらい経過したが、持久力や体力は全くついていなかった。それはそうだ、有酸素運動は全くやっていない、ランニングなんてここ何十年もやっていない。こうして僕のトレーニングはほぼ見学で終わった。

 

帰りの道で僕の心はズタボロだった。自分がいかに弱いのか、去勢と見栄だけでこれまで生きて来た自分が恥ずかしい。運動だけじゃない、仕事も趣味も日常生活に必要不可欠な人間としてのエネルギーが僕には皆無だということがわかった。よくこれで今まで生きてこれたなと感心した。よくこんな体力でイギリス4年間を生き延びたと自分に驚いた。

 

人間こういう時に2つのリアクションがあると思う。「もう歳だし仕方ないか」で済ませてしまうのと「このままじゃダメだ」の2通りだ。僕は後者を選ぶ。こうしてまずは弱い自分を見ること、現実を知ることが大事だ。自分は準備運動でバテてしまうほど弱くちっぽけな人間なのだ。でも言い換えればそんな弱い人間でもイギリス4年間を生き延びたし、仕事もこなして来た。そんな自分に人並みorそれ以上の体力とタフネスを兼ね備えたらどうなるだろうか?体力をしっかりとつけて夕方の仕事で体が疲れず冷静的確な判断を下せる、いつまでもシャープな体と冴えた頭を保てるとしたら、もはや自分は無敵である。

 

だらだらと生きていた最近の生活に久しぶりに目標が生まれた。まずは基本的な体力をつけよう。当たり前なことかもしれないけどその当たり前なことができている人間の方が少ないんじゃないだろうか?自分の弱さから目を背けずそれに立ち向かおう。親愛なる読者の皆様も弱い自分を見つめ直して立ち向かっていこう。

 

取り急ぎ、ジムの入会は基礎体力をつけてからである。

 

オハラ

2018-06-02 02:26:04

加害者と被害者そして戦争と平和について

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

どーも、オハラです。

いやー初夏ですね。皆さんどうおすごしですか?
僕は仕事が忙しくなってきました。というのも会社の担当の一人がプッツンしやがったおかげでそのとばっちりがこっちに回ってきているのです。迷惑千万な話ですね。

この女(仮に静香と呼称)は今の会社に3年くらい勤めていて、なんと言うかポジティブや明るい性格を通り越してうるさいキャラで、それでいて40半ばくらいでしかもバツ1。体が大きく背も170くらいありそうでお腹がちょっとぽちゃってる。まあ顔面は美しくはない、なんとなくセイウチの中では美女って感じだ。とにかくPower系である。何か声に出していないと気が済まないタイプの輩でメールをみていても「あれー、これどうしたっけ?」みたいなことを言いながら仕事するもんだから思考がダダ漏れである。とにかく頭に浮かんだこと、3分まえに自分が経験したことをみんなにシェアしないと気が済まないタイプのようで「今コンビニ行ったらさ~」とか誰も興味のないことを大声で延々言いつづけるものだからこっちの気が逸れて仕方ない。もちろん、僕は思いっきり無理して仕事を淡々と続けている。


この静香が何を起こしたかというと月曜の朝礼の時に急に泣き出しやがったのだ。原因は「仕事が辛い」の一言に尽きる。一気に朝礼の爽やかな空気が凍りついたが、正直僕は「なんだこいつ?」と終始ムカついて冷ややかな目を向けてやった。というのもこの女は僕が去年入ったばかりの頃に言いがかりをつけてきて説教をしてきやがったのである。

前のブログでも書いたが、僕は人に説教をされる天才である。気が弱い、喧嘩弱そう、言い返さない、優男とすべての説教好きの垂涎の要素が全部揃っているのがこのオハラである。酒の席で僕の隣に座ろうものなら、自分がいかに考えて仕事をしているか人生を計画的に生きているかをとうとうと言い続け、それに比べてお前はどうなのか?ちゃんと考えているのか?と問い詰めて僕が「う~ん」と唸ったり答えに詰まったりしたらもうしめたもの、「お前そんなんでいいの?ちゃんと考えているの?」と次から次へと「そんなんじゃやっていけない」「よく今まで生きてこれたね?」「考え甘すぎだよ」とおそらく自分が過去に上司とかから言われて「いつか自分も下の人間に言ってやる」と溜めに溜めた説教ゲージを格闘ゲームの超必殺技のごとくに一気に放出する。まあこういう人間に何を言っても無駄だが、お酒の楽しい席で空気を読まずに説教を垂れる貴様は何を考えて人生を生きてきたのかと逆に聞き返したいが、こっちがそんな反論でもしようものならたちまち喧嘩になるだろう。そういうことを思うと僕は何も言い返さない、それこそその宴会の場にいる全員に迷惑がかかるのだ。

上述のようにこの静香も僕の天性の被説教体質を瞬時に見抜き、その会社に入って2ヶ月目くらいの頃に催された宴会の席で例のごとく僕に説教を垂れたのだ。実はその時、この女と同じ部署、チームで働いていたわけじゃないのに僕のことをろくに知りもしないくせに説教を垂れたのだ。ことの経緯はその宴会の2週間前くらいに静香から僕のチームの固定電話に連絡がきたのがきっかけだった。僕のチームは本社ではなくクライアント側の社内に駐在する形で仕事をしていて一方で静香は僕の会社の本社に常駐して窓口となり依頼された仕事をどのデザイナーに振り分けるかなどプロジェクト進行管理のような役目をしているのだ。静香はその電話で僕に「◯◯の案件のXXの件だけどオハラ君わかる?」と聞いてきた。僕はその案件の担当じゃないので素直に「あー、ちょっとわからないですね、僕担当じゃないんで」と返した。「あ、そうなんだ、じゃあわかった。ありがとね」と普通に電話が終わった。それでも結果的に僕はその後でメール履歴や他の人に聞いて、結果的にその問い合わせに対して答えを獲得して静香にメールで返信しているのだ。つまり担当じゃない僕でも尽力して解決に導いたのである。

それなのに静香はその飲みの席でその時のことを持ち出して、「あんな仕事の仕方じゃだめだよ!!」と説教を垂れたのだ。静香は僕が「ちょっと担当が違うからわからない」と言ったことに腹が立っているらしかった。全く意味不明である、じゃあ静香は自分の担当じゃないことを聞かれても全部答えられるのか?僕は改めて「いや、でも僕本当にわからなかったんです」と言い返したが、「わからないじゃないの、わからなくてもやるのよ!!」と言い出した。「私も新人の頃はわからないことばかりだったけど、でもそれでもやったのよ!!だから、担当じゃないからわからないは通用しないのよ!!」と続けた。僕には僕の担当があって、そっちの仕事があるのだ。だから担当外のことを任されるわけにもいかないのである。それでもその時は余力があったし新人だったから良い印象をつけようと頑張って結果的に解決に導いたのである。人間面白いものでマイナスなところしか記憶に残らないようだ、この静香も僕が結果的に解決したことに何も触れず、「あんなやり方じゃだめ」「社会人として知らない、わからないでは済まされない」の連続攻撃である。そこで僕はいつものようにやり返せば喧嘩になるので一応ウンウン頷いて「はい、すんません」と一応謝罪をした。でもこの謝罪をするのは説教魔神にしてみればポパイにほうれん草を与えるようなもので、「お、謝ったぞ、ほれみろ俺の言う通りだ」とどんどん気持ちが大きくなりどんどの違う論点での説教が始まってしまう。

最終的には静香は人間性まで否定するような説教をし始めた。「今までよくやってこれたね?」「34歳でそれじゃだめだよ?」しまいには「そんなんじゃだめだよ、年下の彼女とか連れてさ~」とか彼女のことまで言い始めやがった。「彼女は関係ねーだろ!」大声張り上げてやろうかと思ったが、これで反論したら思う壺だ。入ってまもない職場で僕が怒りっぽいやつ、やばいやつみたいなレッテルを貼られてしまう。さらにはこういう女のことだから「私ちょっとオハラ君にアドバイスしただけなのに急にキレられた、ほんと器が小さいよね」とか他の女性社員に吹聴するに違いない。とにかく僕はグッと堪えた。酒の席とはいえ人間性を否定したり彼女の悪口まで言うのは非常識極まりない所業だ。

まあ、この静香とはチームが違うし離れて仕事しているから別に良いかと思っていたが、去年の暮れぐらいから静香が僕の駐在チームに入ることになった。駐在しながらこのクライアントのデザイン仕事の窓口をすることになった。その方がクライアントとのミーティングもスムーズに進められるからである。僕は嫌で嫌で仕方なかった、あれ以来静香には近づかず、飲み会もなるべく参加しなくなった。それでも仕事は仕事、僕は営業スマイルの仮面を被って静香と波風立てないように接して仕事をこなした。静香が駐在メンバーになると言うことは言い換えればここの仕事が忙しくなってきたということ。仕事が一気に増えてそれをさばくのも大変で、それが故の自我を保つためのあの独り言&3分まえの出来事の共有が必要だったのかもしれない、まあ迷惑なだけだが。静香はこのどうでも良いつぶやきに反応しない人間を敵とみなす癖があるらしく僕は一切それに反応せず仕事をせわしなくこなしていたものだから影で「オハラ君、冷たい」と他の女性社員に漏らしていたようである、僕から言わせれば「静香さん、うるさい」である。

このクライアント駐在チームが忙しくなり始めたのは去年の秋から冬にかけたあたりで、実はその時に1人男性を雇ったのだがすぐにいなくなってしまった。静香がプロジェクト管理部のマネージャーみたいなポジションなので、基本的に静香は本社に構えながらデザイナーに仕事を割り当てるのが理想的である。そこで男性を一人雇った、仮にツヨシと呼称。ツヨシは僕と同い年くらいで僕と同じくイギリス留学経験があり英語が堪能だった。僕となんか似ているところがある優男で気が弱そうで小物臭のする反論できないタイプである。彼が静香の手となり足となり、クライアントから仕事をもらってはそのデザインの内容などを聞いてきて、それをデザイナーに振ると言うポジションである。ツヨシはこう言うデザイン業界は初めてでわからないことばかりだった、この境遇も僕と似ている。そんな初心者で知識もないツヨシの上司になったのがあの静香である。全然違う業界からきた人間だからわからないことの連続で半年くらいは大目に見ながら優しく教育しなくてはならないだろうが、静香はツヨシがクライアントから聞き逃したことや知識が足りないがゆえに間違った指示を出してしまったりした際に「なんであいつわからないのかな?ばかなのかな?」などと周りの人間に漏らしていたのを覚えている。

最終的に静香は完全なパワハラに当たるメールをツヨシに送信した、その内容は「なぜあなたは私の言ったことを理解してくれないのですか?私の説明が悪いんですか?それともあなたの理解力が足りないからですか?教えてください」というメールを送ったのだ。僕もCCに入っているから何かあった時のために一応証拠として取っておいてある。結果的にツヨシは耐えきれなくなって3ヶ月もしないうちに退職した。僕はツヨシをかわいそうに思った。静香も静香だが、この会社も会社である。業界未経験者でも良いからと言う条件で雇ったはずなのに、彼を育てることをしなかったのだ。下手したら、職業斡旋のエージェントに「パワハラをされた、証拠のメールも残っている。あの会社は全く人を育てようとしなかった」とか言われたら注意または指導が入るだろう。もしツヨシが精神的にやられて通院でもしたら、場合によっては訴えられることもあるだろう。静香はツヨシが去った後で「あれぐらいで辞めちゃうなんて弱すぎだよね?今までどうやってきたのかな?どこ行ってもああいう人はダメだよね?」とか言っていた。

こうしてツヨシが去り、代わりにこの駐在メンバーとして静香がやってきたのだ。上述のように静香は一人の人間(もっと過去にも被害者はいたかもしれないが)を精神的に追い詰めて辞めさせたのだ。僕もあの説教を食らって同じ職場に静香がいることに精神的な苦痛を少なからず覚えてはいる。説教はそれ以来食うことはなかった、と言うのももう酒の席で静香に近づかないようになったしあまり積極的に絡まないから君子危うきに近寄らずの状態を保っているのである。それでも仕事中に細かいどうでもいいことでいちゃもんをつけられたことはあった、例えばクライアントと話している時に僕が忘れないようにメモを取っていた。紙ではなくパソコンで音がなるべくしないようにゆっくりとタイプしてメモを取っていた。打ち合わせが終わった後に静香から「あのさ、お客さんの前でパソコンでかちゃかちゃするの失礼だよ?」と注意された。だが、そのクライアントも同じようにパソコンでメモを取っていたのだ、じゃあ同じことをクライアントにも言えよと思ったが、飲み込んだ。僕はそんな仰々しくパソコン打っていたわけじゃないし極力音を立てなかった。ただ、静香の横で時々聞こえるキーボードの音が耳についたから「お客の前で失礼だ」ともっともらしい理由をつけて注意してきたのだ。この後日、別のクライアントとの打ち合わせで静香がパソコンで堂々とメモを取っているのを見たのだが、もちろん僕は何も言わなかった。

そして最近になり、ニュースで例のとある大学のアメフト部の問題が出ると静香はやたらそのニュースを追いかけているみたいで、「ねえねえ、あの監督から相手を潰せって指示された男の子どう思う?本当かわいそうだよね、ああ言う酷い監督とか本当に許せないよね」とかぬかしやがった。ことあるごとに「あの子かわいそう」とこのニュースのことをいつものでかい声でずっと言うもんだから、何度僕の口から「お前が言うな」と言いそうになったことか。

冷静にこの出来事を見てみると人間の面白い部分がわかる。いじめる側といじめられる側、加害者と被害者、戦勝国と敗戦国、なんにせよ危害を加えた側は自分が加害者であると言う認識がないのだ。いじめっ子も同窓会で久しぶりにいじめていた人間と再会しても自分が非人道的なことを学生時代に相手にしていたとは覚えてないし、そんな意識すらないだろう。いじめられた側はいつまでもその仕打ちを覚えている。でもいじめた側はそれを覚えていない。日本は第二次世界大戦でアメリカに負けて、終戦記念日や原爆の日に追悼式を行なって犠牲者を弔う習慣がある。中にはいまだにアメリカを敵視し「何万人もの人がお前たちのせいで亡くなった」と咎める人がいる。しかし、それを言うなら日本もそれよりもっと前に中国に対して残虐な行いをしているのだ。この歴史を知らないで敗戦国と言うことで自分たちだけが被害者だと言わんばかりである。それを知らずに「中国が日本に対して反日運動をしている、韓国が慰安婦問題を取り上げて反日運動を起こしている」と迷惑そうな顔で嘲笑し、「全くいつまでやってんだよ?いつの時代の話を延々といってきてるんだよ?」とニュースを見てはまたも嘲笑。じゃあもしアメリカが「いつまで原爆落とされたことを根に持ってるんだよ?」とか言ってきたらどう思うか?「お前らが落としたんだろが!!」とブチ切れるだろう。それと同じことを中国や韓国にしていると言う意識にどうしてみんな気づかないのか?それは上述のように日本が加害者、いじめっ子の立場だったからである。もしかしたら「中国や韓国は原爆を落とされてないだろ?日本は二回も落とされているんだ、規模が違う、一緒にするな!!」とか言う人もいるかもしれない。じゃあ、仮に10万人の被害者が出た事故と1万人の被害者が出た事故があったとして10万人の方が被害者多いからそっちだけ特別扱いをしたりするのか?1万人の遺族の人にそんなこと面と向かって言えるのだろうか?日本の教育でも戦時中に東京大空襲でたくさんの人が亡くなったとか広島と長崎に原爆を落とされたとかはフォーカスされて試験にも出るし、敗戦して戦後にアメリカがどのように日本に命令し今の国の礎を築いたかとかは勉強するが日本がいきなり真珠湾攻撃を仕掛けてそこから第二次世界大戦が始まったと言うことはほぼ習わない。自分たちがしたことは目を背けて、反省せず、忘れ去り、被害にあったことだけを取り上げいつまでも忘れないでいると言うこの現象、話が戦争まで膨らんでしまったが、今回の静香のような事象を見るとそれがよくわかり非常に興味深い。

ツヨシを精神的に追い詰めて退職させたのに、あのアメフトコーチのことは糾弾するこの矛盾に静香は全く気がついていない。そして、話は冒頭に戻るが最近になって仕事が忙しく自分が追い込まれてくると静香は会社の上の人間に「もう少し人手を増やして」とか「忙しくて大変です」と相談はしていたのだが、すぐにはそれが叶わなかった。そしてついに月曜の朝礼でプッツンし、涙を流してその辛さを皆に訴えた。静香は泣きながら「辛いです、助けてください」と声を震わせて言った。

「知るかー!!!」(その時の僕の心の声)

散々、僕やツヨシに偉そうに説教を垂れ、「そんなんじゃダメだよ」「よく今までやってこれたね?」「34でそれじゃダメだよ」とか宣うくせに手前がちょっと仕事が忙しくなっただけで全職員の前で号泣して「助けてください」だと?「40過ぎなのに仕事が辛いとか言ってみんなの前で泣いちゃダメだよ、よくそれで今までやってこれたね?」と言ってやりたかった。辛い、忙しいのは静香だけじゃない、みんな大変なのは一緒である。自分だけが一番きついとでも言うのか?上記の10万人の被害者と1万人の被害者の話じゃないが「私の方が数百倍辛かった」とか言うつもりなんだろうか?追い込まれたツヨシが3ヶ月で辞めた時は「あいつ弱い」とか言ってたくせに手前はどうなのか?ツヨシは辛くてもみんなの前で泣いたりはしなかった。静香に至っては上司にこっそりと別室で相談している時につい泣き出してしまったとかではなく、全職員の目の前でいきなり泣き「私こんなに追い詰められてるの、可哀想でしょう?」と悲劇のヒロインを気取って全員に甘える始末。因果応報とはこのことだ、僕は天罰が下ったんだなとメシウマな状態で静香の涙の記者会見を眺めていた。前のブログで僕は人に言い返せないたちだと書いた、その理由は自分もそういう失敗や「まあ、自分も悪いところあるしなあ」と思うと人に対して説教を垂れたり文句つけたりができないのだ。そのいい例が今回のこの静香の一件だ。

結局、静香は月曜の朝礼で泣いた後そのまま家に帰りやがった。会社からの提案で1週間くらい休みを与えることにした。何も引きつぎ無しに休んだものだからこっちはいい迷惑である。「引き継ぎもしないで家帰っちゃって、そんな仕事の仕方じゃダメだよ」と言ってやりたい。会社のパソコンも置いて帰った、「仕事のメール見たら吐きそう」とか言っていたらしいが「それぐらいで吐きそうなんて弱すぎだよね?今までどうやってきたのかな?どこ行ってもああいう人はダメだよね?」をそのまま返してやりたい。とりあえず1週間休むが僕はもう静香は戻ってこないと思う。前の職場でも病気か何かで長期の休みに入った人がいたけど結局退職をしてしまったケースがあった。一度プツンと糸が切れたらもう元には戻らないのだろう。まあ僕にはwelcomeな話だが。

これを機に静香が人の気持ちや痛みがわかるような人間になってくれたら幸いだ。何も静香だけの話じゃない、世界中のみんながお互いを思いやって平和に暮らせる日がくることを願ってやまない。

オハラ

 

2018-04-16 00:19:46

結婚をしたがらない若者たち〜あなたにとってのたった一輪のバラは?〜

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

どーも、オハラです。

最近、周りが結婚ラッシュでございます。僕の兄も去年の10月ごろに結婚をしました。というより彼女がいたことをまず僕は知らなかったし、初めて家に連れてきた女が結婚相手とは度肝を抜かれました。馴れ初めを聞いてびっくりしたが、要はお見合いサイトみたいなものを通じて二年前の12月ごろから付き合って、去年の2月にプロポーズをしたとのこと。つまりその人と1年も一緒にいていないのに結婚を申し込んだという。

僕はあまり兄貴と話さないし、そんな馴れ初めや恋バナを男兄弟で話し合うような気持ち悪いことはしないので、結婚式でそれを初めて聞かされて我が耳を疑いました。一生添い遂げる相手をたった2か月で決めたというのだから。同性の友達だって二か月でどんなやつかわからないのに、一生の伴侶をそんな短期間で決めていいのだろうか?もしその人が変な宗教に入っていたら?同棲してみたらすごいズボラで家事も何もやってくれないとか、一緒に暮らしてみて初めて「あ、こいつとは合わないな」とわかってくるところもたくさんあるだろう。さすがに恋人として最低1年も付き合えばそういうところが浮き彫りになるだろうが、二か月…。

次に見た目の問題もある。美人は三日で飽きるというがブサイクは一生飽きないのか?もしかしたらブサイクは論外と言いたい金言なのかもしれない。兄の奥さんのご尊顔を初めて見たときの僕の正直な感想は「う~ん?」である。「お兄ちゃんは結構恰幅の良い女性が好きなんだなぁ。こう言う顔の女性が好きなんだ?初めて知った」というのが僕の感想だ。はっきり言うと僕のタイプではない。性格はよく笑う、ハキハキと喋る明朗快活な女性で今の所僕からダークサイドは見えていない。見せていないだけかもしれないし。まだわからない、お兄ちゃんはこの女性を知ってやっと一年くらいだし、僕に至っては半年も経過していないからまだどんな人間かわからない。まあはっきり言えることは「僕のタイプの女性ではない」ということだけである。

こうして結婚ラッシュだと、一人の女性だけを生涯愛し続けるとはどういうことなんだろうとよく考えるようになった。僕にも彼女がいる。生涯で3番目くらいの彼女だが、初めて一年以上付き合っている彼女だ。僕もいい年齢だしいつまでも恋人ごっこをしている場合じゃない。遅くても東京オリンピックまでには結婚をしないとと思っている。でも、僕は「この女性だけ一人を果たしてこの後の人生ずっと50年も60年も愛し続けることが可能なのか?」といつも疑問が湧いてくる。

おそらく僕だけじゃない。みんなそう思いながらも結婚をしているだろう。そしてその中で本当にうまくいかず離婚をしてしまったり妻に気がつかれてないだけで浮気をしたり、愛人がいたりと人それぞれ何かあると思う。中には本当に妻が好きでやっと手に入れたから他に目移りしない、または本当は妻以外の女性とも関係を持ってみたいけど、そんな勇気がなくて仕方なく我慢しているとか、そういう人もたくさんいるだろう。

現代の若い男に特にそれが顕著だと思う。昨今結婚しない若者が増えている、願望も薄くみんな一人で生きていくだけで精一杯という人が多い。「結婚はしたくない、一生伴侶の面倒を見る自信がない」「経済的に不安でそんな勇気がない」「日本の将来に希望が持てない」とか理由は様々である。若者がなんで結婚してくれないのかなと悩んでいる首相の顔見ているとムカムカする。プレミアムフライデーとか経済効果がどうのこうのとか若いやつが結婚に一歩踏み出せないのはそういう理由じゃないんだバカヤロー、と言いたくなる。

話がそれたが、若い男性に結婚願望が少ないが女の方は結婚願望はまだ強いと思う。早くいい人を見つけたい、幸せになりたいと女性は昔からそうだが結婚に幸せが結びついているようだ。女性進出している社会とはいえ、やはりちゃんと稼いでくれる男性を若く美貌があるうちに捕えておきたい、かわいい子供を産んで仲睦まじい家庭を築きたいという願いがあるようだ。男はそのプレッシャーをはねのけられない、なぜかって?それはさっきのようにこの世の中が先行き不安だから。自分だけですら精一杯なのに他人の面倒や子供の面倒まで見ないといけない。計算が狂うのだ、今まで自分一人で精一杯なのにどうやって後2、3人も余分に食わせないといけないのだ?結婚したと会社に報告しても「そうか、おめでとう」と言ってちょっと小遣いみたいな祝い金をもらってハネムーン休暇を1週間くらいもらって終わりである。結婚すれば給料が上がるわけじゃない、子供が生まれれば子供手当とか住宅手当とかあるかもしれないけど、小さい会社ではそれがどこまでサポートされているか?ほとんどがそんなことしてくれないだろう。

そう家族を持つことに計算が合わないのだ。こういうことを理解しないといつまでも若い人が結婚をしない。結婚そのものが嫌だと言っている若者も多い、自分の時間がないとか趣味ができなくなるとか言っているのは20代の中盤までだ。だんだんそんなものやり尽くして暇になるに決まっている。30も近くなるとだんだんと周りが結婚したり、親の体が弱ったりしてさらに自分の体も20代の頃のようには行かず、仕事も責任のあるポジションを任されて、余計に孤独の感情が強くなっていくのである。この年代になれば結婚をしたい気持ちは嫌でも高まる。そしてそのままずるずる30後半、40になれば「ああ、なんであの時に結婚しておかなかったのかなぁ」と嘆くことになるだろう。とかく、若い男は気が弱いとかだらしないから結婚しないんのだ、情けない奴らだなあとかのたまうご老体がたくさんいるが、それは違う、僕はみんな若い男は真面目なんだと思う。上述した理由をもう一度見てほしい「一人で精一杯なのに妻や子供を養う自信がない」という理由がある通り、結婚したら離婚してはいけない、他に浮気をしてはいけない、育児を途中放棄はできない、一生をかけて結婚相手とその子供を守り続けていかないとダメなんだという使命感を自分に当てはめたときに、果たして自分はそんなことができるのだろうか?と自問しているのである。何も考えずにゴムもつけずにやってしまって子供ができて、じゃあ結婚するかなんてなって、やっぱ途中で離婚して、育児も適当にしてその子が将来グレちゃって人様に迷惑かけて警察沙汰を引き起こして「親の教育がなってないからだ」なんて言われて…そういうことができないある意味真面目な若者が増えたのだ。

日本ではとかく離婚をしたらまるで悪いことをしたみたいに「あの人xついているわよ」なんてヒソヒソと本人のいないところで話す、まるでナチス政権下のユダヤ人のような扱いである。そんなことをヒソヒソ話しているあなたは何なのだ?妻や旦那を心底愛しているのか?何かきっかけがあれば自分も離婚したいとか、別にろくな旦那じゃないけどまあ結婚しちゃったし仕方なしに一緒にいるとかそんな意見が大半のはずだ。お互い好きで好きで仕方ないなんて夫婦をテレビのインタビューとかで見たことないし、周り近所やいとこのおっさんたちも冗談だろうが奥さんのことを悪く言ったりしている。

今の若い人は真面目だ。仕事も明らかにおかしい労働環境なのに精神が追い込まれたり、過労で倒れたり、死んだりするまで自分の仕事を全うしようとする人をニュースでよく見ることがある。バブルの時みたいにものを作れば売れる、何もしなくても仕事が舞い込んできたり、給料や臨時ボーナスがバカバカ入ってくるような時代じゃないんだ。低賃金で残業代もでない、本来残業に対して対価を払うのは当たり前でそれを受け取る権利があるのにそれすら請求せず、「迷惑をかけたくない。自分の仕事をやり遂げないと」という責任感と使命感で無理してやってしまう。そんな真摯な姿勢が結婚や育児にも見て取れる。

浮気をしないとか、同じ人をずっとこの生涯愛し続けられるか?美人が増えたという記事をこの前に書いたが、まさにその通りで30を過ぎても40になっても美しい女性は今やたくさんいる。そんな人が職場、通勤途中、英会話の教室、ゴルフのコンペなどで一緒になってちょっと仲良くなり一緒にお酒を飲んで「旦那が相手してくれない」なんて愚痴を聞いていくうちに…。そんなことがないとは言い切れない。最初は可愛い彼女、可愛い奥さんと思っていたがだんだんとそれが当たり前になっていく、毎日顔を合わせてすっぴんも知ってるし、着飾ってわからないけど結構お腹が出ていることももう知っているし、シワも増えてきた。夜の営みも最初のうちは良かったがだんだんとそれが飽きてくるというのも不思議ではない。例えば少し極端だが同じ友達と同じおもちゃで同じ遊びばかりしていたら誰だってそりゃ飽きてしまう。ネズミを使った実験でも明らかになっているが、オスとメスのつがいを用意して交尾をさせる、同じメスとだけ交尾を何度かさせるとオスのネズミの射精までの時間が長くなる。しかし、毎回違うメスを用意すると射精までの時間が変わらないのだ。

このネズミを用いた実験でも分かる通り、人間でも同じ女性とずっと性行為をすると飽きてくるのである。浮気とかはこういう動物的な本能から来ているもので、人間社会という輪の中で生きるために一応の決まりごとは用意しておくが本能では常に新しい性的な刺激と新しい相手を求めているのである。だからみんな黙っているだけでどんな仲睦まじい夫婦やカップルでさえどちらかが違う相手との性行為をしているもしくはその経験があるのではないだろうか?実験で示しているように一人の相手だけをずっと愛し続けることは困難なのである。飼い主や飼育委員が人間と同じ考えでつがいをこしらえ、そのまま仲睦まじく同じ檻の中で暮らすように仕向けているだけで、本来の動物のあるべき姿は一匹のオスやメスだけで満足するようにはデザインされていないのではないだろうか?人間も動物と同じならば、これが本能であり本来の姿なのかもしれない。

つまり本来一人の相手だけを一生涯愛し続けることは難しいのである。しかしながら、どうして世間一般や創作の世界ではそれがさももっとも美徳なことであるかのように賞賛され奨励され誰もが羨み憧れることのように語り継がれたり、美しく描かれたりするのだろうか?正直、恋愛映画とかはそんなものばっかりである。他に美人がいたり美男がいたりして、それらがハーレムのごとくに色仕掛けをして大挙してやってきても、それを断ることが美徳として誘惑をはねのけたり、はたまた普段はすこぶる血色がいいのに余命いくばくもない女子高生が転校して男子生徒といい感じになったはものの夏祭りが終わったあたりで急遽その病状が悪化して死に掛けたり、全速力で疾走したり高い所から飛び降りたりの唐突なきっかけでタイムリープをして過去に戻ってまでその同じ人に想いを伝えに行ったりしてはその想いを伝えたことがきっかけで運命を変えたとかいうものすごい都合のいい理由で意中の人物の死亡が免れたりして、最後はその意中の人間とその誠実さがゆえに結ばれる、みたいな結末を迎えて「ポジティブに、私らしく、人生を謳歌しよう、同じ空の下、サクラサク」という何万回も使い古された安っぽい歌詞の女性ポップソングが流れて閉幕。

タイムリープの下りを除いては昔からこのような類いの創作ばかりが作っては世に出て、たまにこだわった見せ方や演出をして賞賛されて、「同じ人間を一途にずっと愛し続ける」ということを一貫したテーマとして描き続けている。中には死んでも君を愛し続けるという一瞬ホラーとも取れるメッセージを描いたものもあったりする。面白いことにこれが日本の作品だけじゃなくて海外の作品でもこの一途に同じ人を愛し続けるということを賞賛した恋愛作品が多くあることである。全世界共通でこれが美徳とされているのだ。

一体どうしてだろうか?それは先に述べたネズミの実験で示されている通り人間は本来一人の相手を愛し続けることが難しいからである。ちょっとしたきっかけで齟齬が生じて関係に亀裂が入る、経済的な問題や距離の問題、はたまた子供のこと、そして性行為においての飽きる問題。生きている限り、人間社会の輪の中に暮らす限りは人間と関わらないといけないのだ。自分の妻や夫とだけしか会わないわけにはいかないのだ。職場、街中、電車、食事処、果ては毎日行くコンビニや病院だって人と出会い交流がある。それが同性や自分の好みじゃないブサイクな相手だけなら性の問題は浮かばないかもしれないが、そういうわけにはいかない。テレビをつけたって、自分の嫁や旦那より美しく性格や特殊能力に秀でた人間が画面をとうしてこちらにコミュニケーションをとっているのだ。「こんな女の子と出会えたら」「こんな男性に声をかけられたら」あなたは例の恋愛映画の主人公のように断ることができるだろうか?「そんなことあるわけない」と思っていたようなことが実際に我が身に起きてしまったら…。それがまかり通って誰でも構わず関係を持つことが横行してしまったら、それこそ結婚なんて約束事がなくなってしまう。それに誰にだって過ちや魔がさすことはあるのだ。嫁以外の女性にだって性的興奮を覚えてどうしても股間が隆起してしまうのは仕方ないこと、女性だってイケメンに優しくされたり自分が描いているロマンチックなシチュエーションに陥ったら正気でいられるだろうか?

本能的に人間は性においては一人の相手だけで満足いくことは難しいのだ。だからこそ恋愛映画などで洗脳が必要なのだ。本来はこれが美徳である、あなたの結婚している相手は誰ですか?あなたの本当に愛している人は誰ですか?と思い出させるのだ。愛がなくてもセックスはできる、でも結婚して夫婦生活を死ぬまで続けるには愛がないとできない。嫌いな人間と何十年も一緒に同じ家で暮らし続けることができるか?結婚するにあたって「この女を一生愛し続けることができるだろうか?テレビで見るような美人の女優さん、この前飲み会で会った得意先の受付の人も綺麗だったし、先週行った風俗のあの子も気立てが良くてテクニックもピカイチだった。まだ女子大生のセフレのあの子も可愛いし都合よくいつでも呼び出せるけど年齢的に話が合わないし付き合うのは気が引ける。でも俺の彼女はもう3年も一緒にいるけど一緒にいて全然嫌ではない、ムカつくこともあるし喧嘩もするけど、趣味も合うしお互いに笑いのツボや楽しい事や嬉しい事など共感できるところがいっぱいあって、一緒にいると何も気を遣わずずっとくだらない話やテレビでも見て笑っていられる。だから結婚するなら俺はこの女がいいな」と感覚で認めて、相手を決めるのだと思う。そう思えるのが愛している人、自分にとっての生涯愛し続ける一人の相手なのではないだろうか?

たった一人の相手を愛し続けることにおいては寓話「星の王子さま」がその答えを示唆していると思う。星の王子様はほとんどの人がその名前を知っていても作品を読んだことがない人ばかり、僕は20歳の時に専門学校の課題で読んだことがあるがその時はよくわからなかった。内容が薄いけど頓珍漢なやりとりや明確に描写しないところがあって、読み手の感覚に頼る部分が多いのだ。でも今それをもう一度読んでみるといろんなことがわかる。
あらすじは一軒家くらいの小さな広さの星に住んでいる王子さまがある時どこからか風に乗って飛んできた種が芽吹きそこからバラが一本生える。美しいそのバラはひどく高飛車な態度で王子さまを困らせたりしてとうとう王子さまはそのバラと喧嘩して星を出て行ってしまう。いくつかの星を転々として末、地球のサハラ砂漠に降り立った王子さまはそこでこの本の語り部である「僕」と出会う…という感じなのだが、その地球で王子さまはバラがたくさん生えている農園を訪れるシーンがある。王子さまはたいそうなショックを受けるなぜなら王子さまはこの世にバラはあの星に生えている美しい1本のバラだけだと思っていたから。「特別だと思っていた僕のバラが、ただのありふれたバラだったなんて…」王子さまはショックを受けてとぼとぼ歩いていると今度はキツネに出会う。キツネに落ち込んでいる訳を話すとキツネは王子さまにアドバイスをする「もう一度バラを見に行ってごらん。そしたら君の星のバラがこの世に一輪だけだってことがわかるから」と。そして王子さまはそのバラたちを見て「やはりあの星にあるバラだけが大切だ」と気づくことになる。
王子さまはバラたちにこう告げる、「君たちは綺麗さ。でも空っぽだよ。誰も君たちのためには死ねない。もちろん通りすがりの人は僕のあのバラを見て君たちと同じだと考えるだろう。でも、あのバラは君たちを全部合わせたよりももっと大事だ。なぜって、僕が水をやったのは他ならぬあの花だから、僕がガラスの鉢をかぶせてやったのはあの花だから、つい立てを立ててやったのはあの花だから。毛虫を退治してやったのはあの花だから。愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、あの花だから。なぜって、あれが僕の花だから。」
するとキツネは王子さまにこう告げる。「君がバラに費やした時間が君のバラを特別なものにするんだ。これが大事なことだ」と。

世の中、たくさんの女性がいる。美人が増えたと前のブログでも書いた。いろんな女性と関係を持つこともいいだろう。それをコミュニケーションと捉え、自分たちの責任の範疇で体だけの関係を楽しんだりすることもいいかもしれない。でもこの世にたくさんの綺麗なバラや花が生えていても自分にとっての特別なバラはたった一輪だけあればそれでいいのだ。合コン、飲み会、ナンパ、出会い系や友人の紹介などきっかけなんて何でもいい、運命の出会いなんて後付けなのだ、でもその出会った相手と多くの時間、場所、経験を共有しながら少しずつ相手が特別なバラになっていくのだ。そして「色々あるけど、やっぱりこの人がいい」と思えた相手、それがあなたにとっての「たった一輪のバラ」となるのだ。

結婚をすることが今の日本の社会では先行きが不透明でなかなか一歩踏み出せないのは僕も同じような立場にいる年代だからよく分かる。それでも愛する人、自分にとっての特別なバラと呼べる存在がもしあなたにいるのなら決してそのバラを枯らしてはいけない。先行き不安な世の中だからこそ、金は無くとも愛している人と手を取り合って生きて行くことが人間として生きる道なのかもしれない。

オハラ

2017-12-21 12:28:31

こリドーより愛を込めて

テーマ:オハラ

どーも、オハラです。

 

早いもので2017年も終わりに近づいています。ここらで今年を振り返ってみようと思います。

 

今年も激動の年でした。まあ一番は転職ですかね。2015年にも転職はしたのですが自分と全く畑の違う業種に入ってしまったので、1年しか続きませんでした。

まあそんなこんなで今はパッケージデザインを扱う会社でちまちまやってます。給料もだいぶ良くなって自分の生活に余裕が生まれました。

 

傾き方面では、すっかりなりを潜めている状態です。彼女もいるし安定した生活を送っています。うーむ、すっかり大人しくなってしまった。この前も銀座コリドーに繰り出したが、もうなんだか盟友ウィリーさんと通りを眺めていて達観した感じだった。

 

僕たちはあのコリドーでナンパを2014年頃から始めてかれこれ3年が経過した。最初は300BARが有名でみんなそこで火花散るバトルが繰り広げられていた。あの狭く暗い空間でファイトクラブのようなスリルのある夜をなんども越えてきた。しかし、2015年の後半くらいからもう300Barに行くのはやめにした。理由は僕らに触発されて一緒にナンパを始めたフォロワーが増えたのと、女たちが図に乗り始めたからだ。

 

女たちもあのコリドー街はナンパの激戦区と知り始め有象無象が集まってくるようになった。美人、ブサイクを問わずいろんな女が集まり始めたが、あの300Barの満員電車のような狭っ苦しい空間で「早く私に声かけなさいよ」と言わんばかりのすました感じに妙に腹が立った、それでいて選り好みしやがる。例えば、そこが六本木にある高層階の会員限定高級ラウンジとかでおしゃれなドレスを身にまとった気品溢れる美人が馴れ馴れしく話しかけてくる男にスンとした態度をとるなら絵になるだろう。でも、300Barにいる女どもは酸素が薄く暑っ苦しい足の踏み場もない狭く汚い地下のbarで1杯300円の安い酒を飲んで、平日は中小企業の雑務担当契約社員OLもしくは店名を聞いても場所もそのアルファベットの綴りすらもよくわからない名前の超マイナーな店でアパレルの販売員をやっているような輩がいい女ぶってすまし顔をしている。自分は「酸素が薄く、暗くて汚い店で一杯300円の安酒を飲んでナンパ待ちしている女」ということを自覚するべきである。

 

効率も悪いし空気も悪いのですっかり300バーが嫌になり、僕と盟友ウィリーは路上もしくはHubに狩場を移した。それが2015年の半ばくらいである。こうすることでかなり勝率は上がり、連絡先交換や果ては即ハボまで様々なパターンを経験した。ウィリーさんにいたっては2014年の活動開始から傾いた女の数は20〜30人くらいは行っている。一緒にナンパした女の中には菜々緒みたいなスタイルのいい女もいたし、読モでもやってそうな可愛い子もいたし、女子大生もいたし、中には元AV女優や元グラビアアイドルなどともベッドを共にしている。

 

2015年が一番ピークだった気がする。女性もノリがよく見た目も気立ても良くナンパ成功率も高かった。あの頃に知り合った子達はどうしているのだろう?もう結婚して夜遊びもしなくなっているのだろうか。

 

あの頃に比べるとだいぶフォロワーも増えた。当時は何組か僕たちと同じようにナンパに繰り出している男たちがいてお互いにちゃんと礼節をわきまえて女に声をかけていた。すでに盛り上がっているテーブルには邪魔をせずただチャンスを待つ。先に声をかけて盛り上がっている場合はそいつらの邪魔をしないのが礼儀だ。ただし、女が明らかにつまらなさそうにしているときは例外、女がチラチラこっちを見たり他の男性に目を向けたりしていたらそれは「助けて」の合図。トイレ待ちで並んだ時などにさりげなく声をかけて「盛り上がってるね」「いやー、そうでもないんです」というところから「後で合流しよう」と持ちかけることができる。300バーだと礼儀をわきまえず女と話しているところに遠慮なく「イエー」とグラスを掲げて乾杯を促して入って来ようとする。そういう奴には乾杯してはダメだ、グラスを引っ込めて明らかに「迷惑です」という態度を毅然として保つべきである。まあ、もうあのバーに行くことはないと思うけど。

 

フォロワーが増えてナンパがやりづらくなったのも事実だが、ある意味嬉しい兆候である。僕たちの活動をこうしてブログで伝えて、ウィリーさんのことが伝説のように伝わって「俺もやってやる」と一念発起して街に繰り出して酒を片手にナンパする。男らしくなんとも健全な遊びじゃないか。そして、実際に女の方も女だけで飲んでいたって少し退屈なのだ。あんな盛り場に出てくるのだから異性と刺激を求めてくる女が大半である。例外として中には「話しかけないで」オーラを出して閉店までテーブル席で話し込んでいる女がいる、何しに来たのだろうか?その日のうちにやってしまういわゆる即ハボパターンも結構ある。よく女が「付き合うまではやらせない」とかのたまうがそんな約束事はあってないようなものである。女は本音と建て前の乖離が甚だしい、口ではそう言ってるが実際にやることはやるのだ。

 

前にコリドーで知り合った女で同じように「付き合ってからしかやらない」と言っていた女がいた、まあただの建て前だろうけど。この女に僕は日頃から思っていた疑問をぶつけてみた「よく女の子は付き合ってからしかやらないとかいうけど、いざやってみて凄い下手だったり体の相性が全く合わなかったらどうするの?」という質問だ。

 

ずっと僕は疑問に思っていた。僕やウィリーさんはその逆の考えにいて、付き合う前に気が合うとか話が面白いとか優しくて常識があるなんてのは当たり前として体の相性も知っておくべきだと主張して来た。理由は上記の通りである、ツラも悪くない、話も合う、けどやってみたら下手くそ、早い、ねちっこい、場合によっては縄で縛ったり排泄物を愛でたりというとんでもない変態かもしれない。そうなったらどうするのか?出会って、2、3回デートをしてプレゼントを渡してやっと告白して付き合って、キスをして、念願のホテルへ行って肌を重ねてみたら下手、早いもしくは遅い、痛い、変態だったとわかったら「あなたと体の相性が合わないから別れて」なんて言うのか?なんて残酷な仕打ちだろうか、ここに到達するまで社会人だったらあまり時間も作れないからおそらく2、3ヶ月は経過しているだろう。こちらとしては女が付き合うまでは嫌だと言うからそれに大人しく我慢して従ったらこの仕打ちである。逆パターンだってありうる話だ、やっとその女とできたと思ったら男がげんなりするくらいお腹がポッコリしていたり、乳輪がシングルCDの大きさだったり、昨今流行りのバストがやたら大きく見える盛れるブラのおかげで脱がしてみたら実際はかなり小さかったり、物凄い強烈な臭いを股の付け根から放っていたりして男から願い下げをくらうかもしれない。これが逆パターンだと「やり捨てされた」とかほざくくせに何被害者面してやがる?

 

とここまで過激なことは言わなかったが「やってみたら、がっかりしたパターンだったらどうする?」と言う質問をしたら「好きだったらそこは関係ない、許容できる」と言うなんとも女の教科書通りの答えが返って来た。絶対に嘘である、まあ流石にど変態だったらそれを理由に別れを告げるのもなんとなく納得はいくが、体の相性が悪いのはかなりわだかまりが積もるだろう。一番の理由はそれなのに他にやたらと「時々冷たい態度をとる」とか「出会った頃より連絡が少なくなった」とかどうでもいいことを理由として付け加えて別れを切り出すに違いない。

 

そう言うことも含めて、付き合う前に一度体でもその相手を確かめてみることが大事だ。女からしたら「一回やって連絡が取れなくなったりしたら嫌だ」とか言うのかもしれないけど、それはそれでいいじゃないか、そんな男と付き合わずに済んだのだ。むしろポジティブにも考えられる「あまり顔がかっこよくないな、でも面白い人だな」とその相手との交際にもうワンステップ踏み切れないでいたけどベッドでは物凄いテクニシャンかもしれないし、逆に顔がかっこよくて凄いタイプの人だけど終わってみたらすぐに寝る相手をいたわるピロートークを微塵もしてくれない冷たい男かもしれない。男からしてもそこまで可愛い子じゃなくてもベッドでは凄い可憐で愛らしい声と恥じらいで応えてくれて「この子を守ってあげたい」と思うかもしれない。もちろん誰彼構わずやってしまえと言ってる訳じゃない、明らかに危なそうな男について行ったり、ゴムもつけずにやろうとして来たらそいつはそう言う男なのだと見限りをつければいい。そうやって男を見る目を磨けばいいじゃないか。別にこちとら女子高生を狙ったりナンパしているわけではなく社会人の大人の女と話をしているのだ。妙に気持ちの硬い純潔ぶるのもなんだか気に食わぬ。

 

今年は特に彼女以外の女と傾くことはなかったが、彼女の要望で5月くらいから筋トレをしている。だいぶ胸筋や上腕二頭筋が発達して来た。最近性欲もかなり強くなって来ているのを感じる。おそらく雄として今が傾き時だと体が主張しているのだろう。20代でほとんど僕は性に関して肉体を使用せずに来た。今まさにその反動がきているに違いない。

 

「傾くなら傾き通せ」来年の抱負はこれでいこう。

 

オハラ

2017-12-18 13:43:47

出会いアプリ 地雷編 後編

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

映画館について二度目のシングストリートを見た。二回見てもやっぱり音楽もいいしとても面白く見ることができた。映画館を後にして僕たちは焼き鳥でも食べに行こうと銀座コリドーの方へ歩いて行った。歩いている途中であのシーンはよかったねとか映画について語り合った。女性とこんな風に映画について語り合えるのはとても楽しかった。焼き鳥屋に向かって歩いているときになんとなく嫌いな食べ物の話になった。この子は基本的に嫌いな食べ物はなくなんでも食べれると言っていた。僕はちょっと生ものが苦手だと伝えると「えぇ~!!」と歩を止めて大口を開けて驚愕していた、僕もその様に驚愕した。「な、なに?どうしたの?」と聞くと「ええー、今のかなりマイナス!」と言い始めまたあの減点式の品定めが始まってしまった。この子は寿司とか刺身とかそういうのが大好きみたいでその好物を共有できないのがかなりマイナス点だという。たしかに、夫婦が長く続く秘訣は好き嫌いが一緒とかよく聞くけど、別に嫌いなものがあってもいいじゃないか。僕の家の両親は好き嫌いが合致してないけどとても仲良くやっている。だいたい好き嫌いなんて個人の自由じゃないか、例えば僕が「俺、肉しか食えないから。野菜、魚全く食わねーから」とか異常なほどの偏食だったら話は別だけど、イカとかタコとかの一部の生ものが食えないくらいなんだというんだ?じゃあ、そんなことくらいで男の好き嫌いを決めるお前は何なのだと言いたい。

 

「まあまあ、別に全部じゃないよ、マグロとかは大好きだよ」とか言ったけど相変わらずそこは気に入らないみたいでちょっとへそを曲げている様子がうかがえた、これからお酒を飲むのに、なんか雲行が怪しくなってきた、最初からそうだったけど。安くておいしい立ち飲みの焼き鳥屋さんへついてまずはビールを頼んだ。ビールを待っている間もこの子はまたあのこの世の終わりの顔が再発して、カウンターに頬杖をついて店内で流れているテレビを猛烈につまらなさそうなうつろな目で眺めていた。「ああ、またか」と正直僕はもうこの時点でかなり意気消沈していた。僕は今日どうしてここに来たんだろう?なんでわざわざ同じ映画をもう一度お金払ってみたんだろう?と思った。その理由がこの目の前でつまらなさそうにテレビを見る女である。とうとう我慢できなくて「大丈夫?体調でも悪いの?」と皮肉たっぷりに聞いてやった。そしたらこの子はこのようにボーとする癖があるらしく友達にもよく何考えているかわからないと言われるようだ。

 

ビールが届いて乾いた喉に流し込んだ。この子もビールが結構好きみたいだった。串焼きの盛り合わせとかを頼んで、なんとか話しを振ったりして場をつないだ。お酒は好きなのか?何をいつも飲むのか?みたいに聞いた。それなりにちゃんと返答をしてくれて、串焼きも届いたり酒もだんだん回ってきて、彼女がだんだん振ってもいないのにしゃべるようになってきた。いい兆候なのだが、これまた自分の自慢話みたくなってきた。

 

この子によれば家は土地持ちの裕福な家で、パパが芸能関係とちょっとコネがあり、明石家さんまさんに弟子入りしようとしたか何かが縁で今でもつながりがあるという。そのコネを活かしてか、どうもこの子は昔、恋のから騒ぎに一時出ていたことがあるという。すぐにやめたから視聴者の誰にも記憶されていないと言っていたが、このへんからこの女の自慢話にどんどん火が付き始め、なんか自分は以前ヘアカタログのモデルをよくやっていたとかいわゆる読者モデルをやっていた時期があるとかなんとか言い始めた。この子は結局大学には行かずに美容師の専門学校に行ったという。立ちっぱなしの仕事である時に腰を患ってしまってそれ以降、もう美容師の仕事はしていないという。この時に彼女が言ったのは「私は勘違いをしていた。ヘアモデルになったりするのが好きで美容の道に進んだけど、ただ単にモデルになって写真を撮られたりするのが好きなだけで、それを施す側には一切興味がなかった」という。親愛なる読者の皆様はこの時点でもうお気づきだと思うが、この子は自分大好きで自分がかわいい部類に入ると思っている典型で、まあ実際にそれなりにかわいいっちゃかわいいけどそこまでというレベル、たしかに空騒ぎに出ていたと聞いて妙に納得してしまった、あれに出演するレベルの女という表現がしっくりくる。そういえばさっきカフェで旅行の話をしたときに「別に一人旅もいいんだけど、私結構写真を自分で撮るんじゃなくて人に撮ってもらいたいタイプで…」とか言っていたのを思い出した、かなり自分大好きである。

 

最終的に友達の友達が嵐の大野君だ、みたいないよいよどうでもいい自慢が始まってきて、なんかどっと疲れが出てきた。自慢話は好きじゃないけど、どうせ自慢するなら虎の威を借りる狐ではなく自分で成し遂げた偉業とかそういうのでこの子は自分を誇ることができないのか?ヘアモデルをやっていたというのもあまり自慢にならないかもしれないけど言われれば「へえ、すごいじゃん。やっぱり美人だからね」とか気の利いた事を言ってやるし、芸能人の友達とかパパがコネがあってとかそんなこと言ってもしょうがないじゃないか。旅行で10数か国行ったことがある、「へえ、すごいね」で終わりだ、自慢ではなくその中で共通項を見つけたりしてこの子はお互いの会話を楽しもうと思わないのか。

 

ビールを終えて、次に彼女は日本酒に手を出した。3種の利き酒セットみたいなのを頼んで「あ、これがおいしい」とか味の違いを楽しんでいたが、この日本酒をスイッチに今度は僕に対するダメ出しがスタートした。本人曰く友達とどこか飲みに行くと必ずナンパされて、酔っているとかなり雑に男に対応するようで、今も日本酒の酔いに任せてその毒舌が加速して、僕のマイナス点を次々に羅列し始めた。

 

まずは「君、コミュ障だよね?」と言ってきた。確かに僕は女性の扱いにあまり慣れていないからどもっちゃったりどういう距離感で詰めよればいいかはわからないことが多々ある、でも頑張って話題を振ったり努力はしているが彼女にはそれが届かないみたいだ。「ほんと、さっきカフェにいるときどうしようかと思ったもん、コミュ障なうとか呟いてやろうかと思った」とかぬかしやがった。それは奇遇な話だ、僕もこの子がコミュ障だと思っていたんだ、ずっとつまらなさそうな顔で頬杖ついて明後日の方向を向いているもんだから体調でも悪いのかと心配していたところだよ。続いて「なんか君さ耳遠いよね」と今度は身体能力の部分をつついてきやがった。「さっきカフェでさ、何回も聞き返したじゃん?あの時の言い方がすごい強いよね、あぁ!?何!?みたいな感じでさ。すごい感じ悪かった」とのこと。確かに、僕はカフェにいるときになんか言葉が聞き取れなくて3回くらい「え、もう一回言って?」と同じフレーズを聞き返してしまった。でも、カフェは結構繁盛していてうるさかったのは事実だし、この子の声もそこまではっきりした声じゃないから、自分にも原因があると思わないのだろうか?しかもそんな語気を強めて聞き返したつもりはない、全くのこの子の被害妄想である。しかも僕は昔イギリス留学の時にストレスで右の耳が遠くなったことがあって、その時からちょっと聴力が人より落ちてしまったかもしれないのは事実である。だからそういう致し方ない理由があってのことなのにそこをつつくのはかなり失礼な発言だ。ちゃんと理由を言ってやろうと思って「いや、実は昔ストレスで…」と言いかけたら「私の前の彼氏もなんか似たようなこと言った、俺はクラブでガンガンに音楽聞きまくってたから耳が遠くなっちゃったんだよねとか言ってたなあ」とかぬかしやがって、とうとうあきれて何も言い返せなくなった。いっそ大嘘こいてやろうかと思った、それこそ洒落にならない先天的に聴力が弱く生まれてやっと回復してここまで聞こえるようになったとか、数年前に事故にあってそれが原因で右耳がほとんど聞こえないんだとか。本当にそういう理由で僕の耳が遠かったらこの子はいったいどう弁解するつもりなんだろう?ていうかそういう考えに及ばないこの子は逆にすごいと思った、僕の年齢で耳がちょっと遠いのには何か理由があるのかなとか相手を慮ることができないのか。

 

「あと生もの食べれないのはかなりマイナスだな~」とまたダメ出し。別にいいじゃないか、誰だって苦手な食べ物くらいあるだろうに、というかこの子もさっきおつまみを頼むときに僕が大好きな枝豆を頼もうと思ったら「あ、枝豆あまり好きじゃない」と言ったのをはっきりとこの遠い右の耳で聞いた。「え~!!枝豆嫌いなのはかなりマイナスだな~!!」といっそのこと同じように大声で叫んでやろうかと思った。ビールと言えば枝豆だろ?でもそんな価値観を人には押し付けられない、枝豆が嫌いな人がいても僕は別にそれはその人の自由だしという広い心で受け入れられるだけの人間的余裕はある。彼女は枝豆の代わりに梅水晶なるファンシーなおつまみを頼んでいた、あまり梅をつまみにビールを飲みたいとは思わなかったけど喜んでそれを受け入れた、結果あまりおいしくなかったけどもちろんそれは口に出していない、なぜなら彼女はそれをおいしそうに何度もちびちびと口に運んでいたから、ああみんな好みがあるんだなあと思っただけだ。それでいいじゃないか、どうしてこの子はそれを受け入れない?人それぞれ趣味嗜好が違ってもそれが個性で味がある。今この子が飲み比べているように日本酒だってそれぞれ味が違うから面白いんじゃないか。そろそろ僕も怒りメーターがたまり始めて「ま、人それぞれあるじゃん?」とだけ言い返しておいた。

 

とどめは「なんでこの出会い系やってるの?金の無駄じゃない?」とまで言い始めた。さすがに怒りが頂点に達し、危うく持っているグラスをたたきつけそうになった。なんとか怒りを抑えながら「え、なんで?(怒)」と顔はにこやかにでも血管はぴくぴくさせながら聞くと「だってさ、彼女ほしいだけなんでしょ?だったらさ、その辺の路上で適当に女捕まえりゃいいじゃん?月に3000円くらい払ってるんでしょ?もったいないよ?」もう怒りというよりくやしさで涙が出そうになった、僕はなんでこんな女と今日あってしまったんだろう?なんでこんな女と同じ映画をもう一度見ようと思ったんだろう?僕が何かひどいことしたか?僕が何かひどいこと言ったか?最初のメッセージのやり取りでいけすかない女だなと思ったけど、映画とかの話で盛り上がって少しずつこの子と分かり合えるかもしれない好きになれるかもしれないと希望を持ったのがそもそもの間違いだったのかもしれない。「え、でもそっちも恋人がほしいんじゃないの?君は何のためにやってるの?」と強めに言い返したが、この子は次に付き合う男とは結婚がしたいから結婚相手を探しているという。「いやいや、僕もいずれは付き合って結婚できるような人を探してるんだけど」と言うと彼女の場合、いずれじゃなくて次の男と結婚する、つまりだいぶ焦っているのだ。だから自分は真剣な結婚相手を探している、お前のように軽い気持ちで出会い系で恋人探しているようなガキとは重みが違うんだということだ。ここまでくると彼女の自分を棚に上げる芸術的センスに脱帽してしまった。じゃあ、そっちこそ結婚相手探しているなら手軽にスタートできるこんな出会い系じゃなくてどこかの有料結婚相談所にでも行ったほうがいいんじゃないか?女はこのアプリが無料でできるからと言って調子に乗りすぎだ。登録していろんな男に会ってきたみたいだけど、今のところの結果はどうなんだ?「全然ダメ、ろくな男いない!」とか毒づいて結局誰ともうまくいっていないんだろ?自分に至らない点があるなんて微塵も思っていないんだろ?街コンとかそういうイベントにも行ってるとか言ってたけどそこまでたくさんやってこの体たらくじゃないか?街コンは女性でもそれなりにお金かかるはず、それは金の無駄じゃないのか?それともこのサイトに登録すれば普段はふつうの事務員でちょっと昔にヘアモデルやったことがあるくらいのレベルで気づいたら婚期を逃して今年で30になる自分のもとに高収入で何をやっても許してくれる優しい年上イケメンが付き合いもほどほどに今年中に結婚を申し込んでくるとでも思ったのか?寝言は寝てから言ってほしい。自分のことは棚に上げて、どうして今日あったばかりの僕にそんなことを言えるんだ?小説を一年に150冊も読んでるくせに主人公や登場人物、つまり人の気持ちをくみ取るくらいの想像力も身についていないのか?どうせ流し読みしているだけに決まっている、おそらくどの小説も内容なんてほとんど覚えていないはずだ「私、小説150冊も年間に読んでるのすごいでしょ、おほほ」とか言いたいだけだ、ファッションだけで読書家を語りやがって、本当に書物を愛している人に失礼じゃないか。

 

上述のように言いたいことが山ほどあったが、僕はどうしてもこういうときに言い返せない質だった。以前に友人だったデザイナーに逆ギレされた時もかなり不当な理由で切れられたけど今みたいに焼き鳥屋という公共の場所だし、そこで言い返したら絶対に喧嘩になって周りに迷惑をかけちゃうと思うと僕は何もできないでいた。たぶんこういう性格だから男友人にもさらには女にまでもなめられるんだと思う。相手がこのように一方的に攻撃してきても自分が5%でも「まあ、そう言われればそうだけどさ…」とおもう節があったら、僕は言い返すことができない。もうとっくに場の空気は台無しになっているけどそれでも僕は取り繕ってしまう。最後このあと駅まで紳士的に送って行ってやるところまでは我慢だと自分に言い聞かせた。でも、悔しい、歯ぐきから血が出そうなほどに歯噛みしていた。いつもなら頑張って笑顔でまた話を振るのが僕のマナーだけどこの時ばかりは何も言い返せずただただ不機嫌な顔で無言になってしまった。

 

どうしてこの女はこんなに攻撃的なんだ?もしかしたら、彼女はさっき僕の好きなタイプを聞いて気を悪くしたのかもしれない。僕は「かわいくて優しい子が好き」と答えた。彼女はどうやらそれを「誰でもいい」と解釈したみたいで、自分がその誰でもいいに入れられているのがプライドが許さなかったのかもしれない。誰でもいいならその辺でナンパして来いよ、金の無駄だよ、と言いたかったのかもしれない。もちろん僕はそんなつもりで言ったんじゃないのに。そこで僕も彼女に同じ質問をした、どういう人がタイプか?もちろんデブが嫌で、面白い人がいいという答えだった。それもデブ以外なら結構何でもいいみたいに聞こえるが。この子曰く男は優しくて当たり前だからその点は全くプラスにはならない、そこにプラス趣味があっていたり面白い人じゃないと琴線にふれないとのこと。思い上がりも甚だしい、男が女に優しいのはもちろん当たり前でありそれが男のマナーだ。でもそれを女が「当たり前」と思っているのは傲慢な思い上がりで、男のスマートな親切心を踏みにじった最低な態度である。こんな女と付き合おうと思うましてや結婚しようと思う男など現れるのだろうか?

 

「…」何も言い返さずただ無言を貫いた僕に気が付いた彼女は「ごめんね、私はっきり言うタイプだからさ」とつぶやいた。この子は今までの人生で他人にはっきりと自分の悪いところや人格を否定するようなことを言われたことがあったのだろうか?一回でもあったら他人の気持ちになってあげられるだろう、つまり初対面の映画のチケット予約、食事のプランなどを手配してくれた男性に言うべきじゃないことくらいわかるはずだ。はっきり言うのが好きなら僕もはっきり言ってやりたかった。会った時に写真より肌が汚いとか、何も食べてないのか会った時は息が臭かったこととか、この世の終わりみたいな顔、横柄で増上慢な態度と食べ物の好き嫌いが違うくらいで受け入れられないその器の小ささ、相手への配慮のなさ…いくらでも言ってやる。

 

なんだか僕はひどく悲しい気持ちになってきた。こんな歪んだ性格の女でも昔は両親に祝福されて望まれて生まれてきた赤ん坊だったんだ。こんな擦れた女に育つなんて予想しなかったろう。もし本当にこの子が将来結婚して赤ん坊でも生まれたらこの子の考えを継承してしまうのだろうか?

 

分かり合えない人間との会話にほとほと疲れた僕は残っていたビールを一気に飲み干して会計を頼んだ。全部僕が払ってやった、彼女から一銭の金も受け取りたくなかった、今日僕は一人で映画を見て、ひとりで焼き鳥を食べたのだ、そう思うと決めた。もうこの子に会うことはないだろうと思ったけどせめて最後はさわやかに別れようと思ったけど、なんかこの子が牛歩みたいな遅い足取りで僕はかなり前を歩いていた。ずっと彼女はスマホをいじりながらゆっくり、ゆっくり、と歩いていた。まさかと思って僕はあの出会い系のアプリを開くと彼女は僕をブロックしてあった。せめて別れた後にやればいいのに、それか「今日はごちそうさまでした」と一言送ってからフェードアウトならまだわかるけど、礼儀も何もあったもんじゃない。この瞬間から僕たちは全くの他人になった、あの牛歩も早く先に行ってくれというサインだ。振り返らず僕はそのまま駅の方へずんずんと突き進んだ。あのまま歩きスマホを続けて車にでも跳ねられたらいいなあなんてことを思いながら、前へ前へと歩いた。

 

振り返っちゃいけない、こんな女に僕の人生を決められてたまるか、ただ前へ前へ。この日、遠い海の向こう、アフガンとドイツでテロが起きていた。分かり合えない人たちの悲しい結末がそこにはあった…。

 

Fin

2017-12-18 13:41:31

出会いアプリ 地雷編 後編

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

映画館について二度目のシングストリートを見た。二回見てもやっぱり音楽もいいしとても面白く見ることができた。映画館を後にして僕たちは焼き鳥でも食べに行こうと銀座コリドーの方へ歩いて行った。歩いている途中であのシーンはよかったねとか映画について語り合った。女性とこんな風に映画について語り合えるのはとても楽しかった。焼き鳥屋に向かって歩いているときになんとなく嫌いな食べ物の話になった。この子は基本的に嫌いな食べ物はなくなんでも食べれると言っていた。僕はちょっと生ものが苦手だと伝えると「えぇ~!!」と歩を止めて大口を開けて驚愕していた、僕もその様に驚愕した。「な、なに?どうしたの?」と聞くと「ええー、今のかなりマイナス!」と言い始めまたあの減点式の品定めが始まってしまった。この子は寿司とか刺身とかそういうのが大好きみたいでその好物を共有できないのがかなりマイナス点だという。たしかに、夫婦が長く続く秘訣は好き嫌いが一緒とかよく聞くけど、別に嫌いなものがあってもいいじゃないか。僕の家の両親は好き嫌いが合致してないけどとても仲良くやっている。だいたい好き嫌いなんて個人の自由じゃないか、例えば僕が「俺、肉しか食えないから。野菜、魚全く食わねーから」とか異常なほどの偏食だったら話は別だけど、イカとかタコとかの一部の生ものが食えないくらいなんだというんだ?じゃあ、そんなことくらいで男の好き嫌いを決めるお前は何なのだと言いたい。

 

「まあまあ、別に全部じゃないよ、マグロとかは大好きだよ」とか言ったけど相変わらずそこは気に入らないみたいでちょっとへそを曲げている様子がうかがえた、これからお酒を飲むのに、なんか雲行が怪しくなってきた、最初からそうだったけど。安くておいしい立ち飲みの焼き鳥屋さんへついてまずはビールを頼んだ。ビールを待っている間もこの子はまたあのこの世の終わりの顔が再発して、カウンターに頬杖をついて店内で流れているテレビを猛烈につまらなさそうなうつろな目で眺めていた。「ああ、またか」と正直僕はもうこの時点でかなり意気消沈していた。僕は今日どうしてここに来たんだろう?なんでわざわざ同じ映画をもう一度お金払ってみたんだろう?と思った。その理由がこの目の前でつまらなさそうにテレビを見る女である。とうとう我慢できなくて「大丈夫?体調でも悪いの?」と皮肉たっぷりに聞いてやった。そしたらこの子はこのようにボーとする癖があるらしく友達にもよく何考えているかわからないと言われるようだ。

 

ビールが届いて乾いた喉に流し込んだ。この子もビールが結構好きみたいだった。串焼きの盛り合わせとかを頼んで、なんとか話しを振ったりして場をつないだ。お酒は好きなのか?何をいつも飲むのか?みたいに聞いた。それなりにちゃんと返答をしてくれて、串焼きも届いたり酒もだんだん回ってきて、彼女がだんだん振ってもいないのにしゃべるようになってきた。いい兆候なのだが、これまた自分の自慢話みたくなってきた。

 

この子によれば家は土地持ちの裕福な家で、パパが芸能関係とちょっとコネがあり、明石家さんまさんに弟子入りしようとしたか何かが縁で今でもつながりがあるという。そのコネを活かしてか、どうもこの子は昔、恋のから騒ぎに一時出ていたことがあるという。すぐにやめたから視聴者の誰にも記憶されていないと言っていたが、このへんからこの女の自慢話にどんどん火が付き始め、なんか自分は以前ヘアカタログのモデルをよくやっていたとかいわゆる読者モデルをやっていた時期があるとかなんとか言い始めた。この子は結局大学には行かずに美容師の専門学校に行ったという。立ちっぱなしの仕事である時に腰を患ってしまってそれ以降、もう美容師の仕事はしていないという。この時に彼女が言ったのは「私は勘違いをしていた。ヘアモデルになったりするのが好きで美容の道に進んだけど、ただ単にモデルになって写真を撮られたりするのが好きなだけで、それを施す側には一切興味がなかった」という。親愛なる読者の皆様はこの時点でもうお気づきだと思うが、この子は自分大好きで自分がかわいい部類に入ると思っている典型で、まあ実際にそれなりにかわいいっちゃかわいいけどそこまでというレベル、たしかに空騒ぎに出ていたと聞いて妙に納得してしまった、あれに出演するレベルの女という表現がしっくりくる。そういえばさっきカフェで旅行の話をしたときに「別に一人旅もいいんだけど、私結構写真を自分で撮るんじゃなくて人に撮ってもらいたいタイプで…」とか言っていたのを思い出した、かなり自分大好きである。

 

最終的に友達の友達が嵐の大野君だ、みたいないよいよどうでもいい自慢が始まってきて、なんかどっと疲れが出てきた。自慢話は好きじゃないけど、どうせ自慢するなら虎の威を借りる狐ではなく自分で成し遂げた偉業とかそういうのでこの子は自分を誇ることができないのか?ヘアモデルをやっていたというのもあまり自慢にならないかもしれないけど言われれば「へえ、すごいじゃん。やっぱり美人だからね」とか気の利いた事を言ってやるし、芸能人の友達とかパパがコネがあってとかそんなこと言ってもしょうがないじゃないか。旅行で10数か国行ったことがある、「へえ、すごいね」で終わりだ、自慢ではなくその中で共通項を見つけたりしてこの子はお互いの会話を楽しもうと思わないのか。

 

ビールを終えて、次に彼女は日本酒に手を出した。3種の利き酒セットみたいなのを頼んで「あ、これがおいしい」とか味の違いを楽しんでいたが、この日本酒をスイッチに今度は僕に対するダメ出しがスタートした。本人曰く友達とどこか飲みに行くと必ずナンパされて、酔っているとかなり雑に男に対応するようで、今も日本酒の酔いに任せてその毒舌が加速して、僕のマイナス点を次々に羅列し始めた。

 

まずは「君、コミュ障だよね?」と言ってきた。確かに僕は女性の扱いにあまり慣れていないからどもっちゃったりどういう距離感で詰めよればいいかはわからないことが多々ある、でも頑張って話題を振ったり努力はしているが彼女にはそれが届かないみたいだ。「ほんと、さっきカフェにいるときどうしようかと思ったもん、コミュ障なうとか呟いてやろうかと思った」とかぬかしやがった。それは奇遇な話だ、僕もこの子がコミュ障だと思っていたんだ、ずっとつまらなさそうな顔で頬杖ついて明後日の方向を向いているもんだから体調でも悪いのかと心配していたところだよ。続いて「なんか君さ耳遠いよね」と今度は身体能力の部分をつついてきやがった。「さっきカフェでさ、何回も聞き返したじゃん?あの時の言い方がすごい強いよね、あぁ!?何!?みたいな感じでさ。すごい感じ悪かった」とのこと。確かに、僕はカフェにいるときになんか言葉が聞き取れなくて3回くらい「え、もう一回言って?」と同じフレーズを聞き返してしまった。でも、カフェは結構繁盛していてうるさかったのは事実だし、この子の声もそこまではっきりした声じゃないから、自分にも原因があると思わないのだろうか?しかもそんな語気を強めて聞き返したつもりはない、全くのこの子の被害妄想である。しかも僕は昔イギリス留学の時にストレスで右の耳が遠くなったことがあって、その時からちょっと聴力が人より落ちてしまったかもしれないのは事実である。だからそういう致し方ない理由があってのことなのにそこをつつくのはかなり失礼な発言だ。ちゃんと理由を言ってやろうと思って「いや、実は昔ストレスで…」と言いかけたら「私の前の彼氏もなんか似たようなこと言った、俺はクラブでガンガンに音楽聞きまくってたから耳が遠くなっちゃったんだよねとか言ってたなあ」とかぬかしやがって、とうとうあきれて何も言い返せなくなった。いっそ大嘘こいてやろうかと思った、それこそ洒落にならない先天的に聴力が弱く生まれてやっと回復してここまで聞こえるようになったとか、数年前に事故にあってそれが原因で右耳がほとんど聞こえないんだとか。本当にそういう理由で僕の耳が遠かったらこの子はいったいどう弁解するつもりなんだろう?ていうかそういう考えに及ばないこの子は逆にすごいと思った、僕の年齢で耳がちょっと遠いのには何か理由があるのかなとか相手を慮ることができないのか。

 

「あと生もの食べれないのはかなりマイナスだな~」とまたダメ出し。別にいいじゃないか、誰だって苦手な食べ物くらいあるだろうに、というかこの子もさっきおつまみを頼むときに僕が大好きな枝豆を頼もうと思ったら「あ、枝豆あまり好きじゃない」と言ったのをはっきりとこの遠い右の耳で聞いた。「え~!!枝豆嫌いなのはかなりマイナスだな~!!」といっそのこと同じように大声で叫んでやろうかと思った。ビールと言えば枝豆だろ?でもそんな価値観を人には押し付けられない、枝豆が嫌いな人がいても僕は別にそれはその人の自由だしという広い心で受け入れられるだけの人間的余裕はある。彼女は枝豆の代わりに梅水晶なるファンシーなおつまみを頼んでいた、あまり梅をつまみにビールを飲みたいとは思わなかったけど喜んでそれを受け入れた、結果あまりおいしくなかったけどもちろんそれは口に出していない、なぜなら彼女はそれをおいしそうに何度もちびちびと口に運んでいたから、ああみんな好みがあるんだなあと思っただけだ。それでいいじゃないか、どうしてこの子はそれを受け入れない?人それぞれ趣味嗜好が違ってもそれが個性で味がある。今この子が飲み比べているように日本酒だってそれぞれ味が違うから面白いんじゃないか。そろそろ僕も怒りメーターがたまり始めて「ま、人それぞれあるじゃん?」とだけ言い返しておいた。

 

とどめは「なんでこの出会い系やってるの?金の無駄じゃない?」とまで言い始めた。さすがに怒りが頂点に達し、危うく持っているグラスをたたきつけそうになった。なんとか怒りを抑えながら「え、なんで?(怒)」と顔はにこやかにでも血管はぴくぴくさせながら聞くと「だってさ、彼女ほしいだけなんでしょ?だったらさ、その辺の路上で適当に女捕まえりゃいいじゃん?月に3000円くらい払ってるんでしょ?もったいないよ?」もう怒りというよりくやしさで涙が出そうになった、僕はなんでこんな女と今日あってしまったんだろう?なんでこんな女と同じ映画をもう一度見ようと思ったんだろう?僕が何かひどいことしたか?僕が何かひどいこと言ったか?最初のメッセージのやり取りでいけすかない女だなと思ったけど、映画とかの話で盛り上がって少しずつこの子と分かり合えるかもしれない好きになれるかもしれないと希望を持ったのがそもそもの間違いだったのかもしれない。「え、でもそっちも恋人がほしいんじゃないの?君は何のためにやってるの?」と強めに言い返したが、この子は次に付き合う男とは結婚がしたいから結婚相手を探しているという。「いやいや、僕もいずれは付き合って結婚できるような人を探してるんだけど」と言うと彼女の場合、いずれじゃなくて次の男と結婚する、つまりだいぶ焦っているのだ。だから自分は真剣な結婚相手を探している、お前のように軽い気持ちで出会い系で恋人探しているようなガキとは重みが違うんだということだ。ここまでくると彼女の自分を棚に上げる芸術的センスに脱帽してしまった。じゃあ、そっちこそ結婚相手探しているなら手軽にスタートできるこんな出会い系じゃなくてどこかの有料結婚相談所にでも行ったほうがいいんじゃないか?女はこのアプリが無料でできるからと言って調子に乗りすぎだ。登録していろんな男に会ってきたみたいだけど、今のところの結果はどうなんだ?「全然ダメ、ろくな男いない!」とか毒づいて結局誰ともうまくいっていないんだろ?自分に至らない点があるなんて微塵も思っていないんだろ?街コンとかそういうイベントにも行ってるとか言ってたけどそこまでたくさんやってこの体たらくじゃないか?街コンは女性でもそれなりにお金かかるはず、それは金の無駄じゃないのか?それともこのサイトに登録すれば普段はふつうの事務員でちょっと昔にヘアモデルやったことがあるくらいのレベルで気づいたら婚期を逃して今年で30になる自分のもとに高収入で何をやっても許してくれる優しい年上イケメンが付き合いもほどほどに今年中に結婚を申し込んでくるとでも思ったのか?寝言は寝てから言ってほしい。自分のことは棚に上げて、どうして今日あったばかりの僕にそんなことを言えるんだ?小説を一年に150冊も読んでるくせに主人公や登場人物、つまり人の気持ちをくみ取るくらいの想像力も身についていないのか?どうせ流し読みしているだけに決まっている、おそらくどの小説も内容なんてほとんど覚えていないはずだ「私、小説150冊も年間に読んでるのすごいでしょ、おほほ」とか言いたいだけだ、ファッションだけで読書家を語りやがって、本当に書物を愛している人に失礼じゃないか。

 

上述のように言いたいことが山ほどあったが、僕はどうしてもこういうときに言い返せない質だった。以前に友人だったデザイナーに逆ギレされた時もかなり不当な理由で切れられたけど今みたいに焼き鳥屋という公共の場所だし、そこで言い返したら絶対に喧嘩になって周りに迷惑をかけちゃうと思うと僕は何もできないでいた。たぶんこういう性格だから男友人にもさらには女にまでもなめられるんだと思う。相手がこのように一方的に攻撃してきても自分が5%でも「まあ、そう言われればそうだけどさ…」とおもう節があったら、僕は言い返すことができない。もうとっくに場の空気は台無しになっているけどそれでも僕は取り繕ってしまう。最後このあと駅まで紳士的に送って行ってやるところまでは我慢だと自分に言い聞かせた。でも、悔しい、歯ぐきから血が出そうなほどに歯噛みしていた。いつもなら頑張って笑顔でまた話を振るのが僕のマナーだけどこの時ばかりは何も言い返せずただただ不機嫌な顔で無言になってしまった。

 

どうしてこの女はこんなに攻撃的なんだ?もしかしたら、彼女はさっき僕の好きなタイプを聞いて気を悪くしたのかもしれない。僕は「かわいくて優しい子が好き」と答えた。彼女はどうやらそれを「誰でもいい」と解釈したみたいで、自分がその誰でもいいに入れられているのがプライドが許さなかったのかもしれない。誰でもいいならその辺でナンパして来いよ、金の無駄だよ、と言いたかったのかもしれない。もちろん僕はそんなつもりで言ったんじゃないのに。そこで僕も彼女に同じ質問をした、どういう人がタイプか?もちろんデブが嫌で、面白い人がいいという答えだった。それもデブ以外なら結構何でもいいみたいに聞こえるが。この子曰く男は優しくて当たり前だからその点は全くプラスにはならない、そこにプラス趣味があっていたり面白い人じゃないと琴線にふれないとのこと。思い上がりも甚だしい、男が女に優しいのはもちろん当たり前でありそれが男のマナーだ。でもそれを女が「当たり前」と思っているのは傲慢な思い上がりで、男のスマートな親切心を踏みにじった最低な態度である。こんな女と付き合おうと思うましてや結婚しようと思う男など現れるのだろうか?

 

「…」何も言い返さずただ無言を貫いた僕に気が付いた彼女は「ごめんね、私はっきり言うタイプだからさ」とつぶやいた。この子は今までの人生で他人にはっきりと自分の悪いところや人格を否定するようなことを言われたことがあったのだろうか?一回でもあったら他人の気持ちになってあげられるだろう、つまり初対面の映画のチケット予約、食事のプランなどを手配してくれた男性に言うべきじゃないことくらいわかるはずだ。はっきり言うのが好きなら僕もはっきり言ってやりたかった。会った時に写真より肌が汚いとか、何も食べてないのか会った時は息が臭かったこととか、この世の終わりみたいな顔、横柄で増上慢な態度と食べ物の好き嫌いが違うくらいで受け入れられないその器の小ささ、相手への配慮のなさ…いくらでも言ってやる。

 

なんだか僕はひどく悲しい気持ちになってきた。こんな歪んだ性格の女でも昔は両親に祝福されて望まれて生まれてきた赤ん坊だったんだ。こんな擦れた女に育つなんて予想しなかったろう。もし本当にこの子が将来結婚して赤ん坊でも生まれたらこの子の考えを継承してしまうのだろうか?

 

分かり合えない人間との会話にほとほと疲れた僕は残っていたビールを一気に飲み干して会計を頼んだ。全部僕が払ってやった、彼女から一銭の金も受け取りたくなかった、今日僕は一人で映画を見て、ひとりで焼き鳥を食べたのだ、そう思うと決めた。もうこの子に会うことはないだろうと思ったけどせめて最後はさわやかに別れようと思ったけど、なんかこの子が牛歩みたいな遅い足取りで僕はかなり前を歩いていた。ずっと彼女はスマホをいじりながらゆっくり、ゆっくり、と歩いていた。まさかと思って僕はあの出会い系のアプリを開くと彼女は僕をブロックしてあった。せめて別れた後にやればいいのに、それか「今日はごちそうさまでした」と一言送ってからフェードアウトならまだわかるけど、礼儀も何もあったもんじゃない。この瞬間から僕たちは全くの他人になった、あの牛歩も早く先に行ってくれというサインだ。振り返らず僕はそのまま駅の方へずんずんと突き進んだ。あのまま歩きスマホを続けて車にでも跳ねられたらいいなあなんてことを思いながら、前へ前へと歩いた。

 

振り返っちゃいけない、こんな女に僕の人生を決められてたまるか、ただ前へ前へ。この日、遠い海の向こう、アフガンとドイツでテロが起きていた。分かり合えない人たちの悲しい結末がそこにはあった…。

 

Fin

2017-12-18 13:40:31

出会い系 地雷編 前編

テーマ:Yotsugi Busterからのお知ら

どーも、オハラです。

 

出会い系アプリに登録をして、今年からソロで闘いを挑んでいる僕ですが先日の土曜日はほとほと参ってしまったでござるよ。あんな女が登録していたとは、不細工ではないが心が不細工というやつだ。

 

その女を酒井と呼称しよう。酒井にいいねを押したのは実は結構前の話。4月くらいに押して帰ってこなかった。しかしどういう風の吹き回しか最近になってこの女からいいねが返ってきたのだ。この女の言い訳によると4月はいいねラッシュで見落としてしまいましたとのこと。どうせいろいろと男に会ったけどどれもいいのがいないから白羽の矢が立ったんだろう。

 

まあ別に構わない、それでも会う気があるならチャンスはいくらでもある。そこからメッセージのやり取りがスタートした。写真で見るなりなかなかで、レベルは4ちょうどという感じ。大きく黒い目と黒い髪が特徴でいくつか前髪をぱっつんしてた写真があり、メンヘラの恐れも感じたが、まあ29歳だし大人な作法はわきまえているだろうと思いやり取りを始めたんだが、プロフィールを見ると結構意識高い系のにおいを醸し出していたのが引っ掛かった。

 

例えば、映画が好きで特にフランス映画が好き、SFは大嫌いで全く見ないし、いわゆるメジャーなものは避けてマイナー映画を見るという。女がいうフランス映画はたぶんアメリのことか?それでいて読書が大好きで、年間150冊以上読むと書いてあった。これは大嘘に決まっている、ふつうの忙しい社会人が一年で150冊?一冊を約2日で読破する計算だ。せいぜい通勤電車の中とか寝る前に読むくらいだろう。それで2日で1冊読み終えるのは結構な速読マスターかかなり薄い本かのどちらか。もしくは土日にどこにも行かないでずっと本を読み漁るような生活を送ればできるかもしれないが、女は買い物とかで土日は潰れるはずだ。まあこんなくだらない嘘に目くじら立てても仕方ないが、旅行も10数か国行ったことがあり国内は20県以上行ったみたいに書いてある。なんか自己アピールというよりか自己顕示欲の誇示にも見えた。

 

メッセージのやりとりでも実は最初はいけ好かなかった。上述のようになんか意識高そうなプロフィールだったし、本が好きだというもんだから僕が昔はよく自己啓発とかビジネス書を読んでいた旨を話すと「自己啓発読んでる人って簡単に宗教とかマルチとかにはまっちゃいそうなイメージですね」みたいなことを言ってきた。正直、なんだこの女と思った。じゃあ、僕も宗教やマルチにはまっている人間だとでも言いたいのか?もう少し言葉を選んだほうがいい、まだ顔も合わせていないしこれから仲良くなろうという礼節をわきまえていない発言だ。まあ彼女にしたらこの時に篩にかけたのかもしれない。ここで僕が「実は僕はとある宗教に入っていて」なんて返信したら速攻ブロックするつもりだっただろう。どちらにしろこの時点で結構女の印象は悪くなる。こんな感じからスタートしなんかとげがある女だなと思ったが、ある時点で映画の話になって女の方がだいぶ食いついてきたのだ。ついぞ最近シングストリートという映画を見に行ったと言ったら「え、それ見たかったやつだ~」と食いついてきて、「そういう映画好きなんですか?回りに単館映画好きな人いないからめっちゃテンション上がります」と急になんか態度が変わった。ようやく女らしくなってきてお互いに今年は何の映画を見たかとかそういうことを言い合ってたら「映画の趣味いいですね」みたいに急に品を作り始めた。まあ、警戒が解けて心を開いたのかなとその時は思った、急に顔文字とかも使いだしこっちも顔がほころんだ。

 

ここで僕は女側に譲ってしまった、これも敗因の一つかもしれない。というのもシングストリートをもう一回一緒に見ますかと提案したのだ。女が見たいというもんだからそれに譲ってしまった。もちろん女は大喜びで「ぜひぜひ」と乗ってきた。それから毎日何かしらメールのやり取りをするくらいの仲にはなった。趣味が合うならこの女との交際も少し視野に入れ始めたのは事実、この時までは。

 

そして運命の土曜日がやってきた。女が有楽町にやってきたが一瞬僕は彼女に気が付かなかった。というのも写真とちょっと印象が違くて写真だともう少し肌がきれいだったような気がと思いながらも、まあそんなことはもちろん口に出して言わず、映画の時間までまだ1間近くあるもんだからコーヒーでも飲もうとカフェに入った。彼女の服装は肩が完全に露出するチューブトップのような黒いニット生地のトップスに下はちょっとダボついたジーンズといういで立ちで白い柔肌の肩が黒髪と絶妙なコントラストを演出してとても色っぽかった。

 

しかしながら、カフェに入って席に通されると彼女は頬杖をついてわけのわからない方向を見てぼーっとし始めた。その表情がなんともつまらなそうなこの世の終わりみたいな顔で、まだ出会って10分もたってないのにもうつまらないのかこいつは?と急に不安になってしまった。会ってみたら僕がイメージと違う容姿だったとか?いやでも写真でそれは確認できるはず、話し方が嫌い?声が嫌い?いやでもまだ何も話していない。

 

とりあえず何か話題を振った。普段は有楽町に来るかとか仕事はどうだとか。話を振るとそれなりに帰ってくる。話しているときはさすがにこの世の終わりな顔はしないが、話がまたひと段落すると頬杖ついてこの世の終わりになってしまう。この女、やる気あるのか?一方的にこっちが話を振ってばかりで、自分も「オハラさんはどうですか?」と返して来ればいいじゃないか、29歳のくせに会話のキャッチボールも満足にできないのか?しかもこれから楽しい映画が待っているのに、なんでそんなつまらなさそうな顔ができるんだ?仕方なしに彼女が好きそうな映画の話を振ってみた。これに関しては結構饒舌に話に乗ってきて結構いろんな映画を見ているなあという印象はあった。フランス映画が好きなのはどうやら本当みたいで、僕が知らない映画のタイトルが結構彼女の口から出てきた。この映画好きもどうやら前の彼氏の影響かなんかみたいで、それまで小説ばかり読んでいたという。旅行が好きで、この前はロスに行ったりとかそういう話を聞いたが、なんというかそれに関しても「友達がロスで働いてて~」とかそういう遠まわしな自慢話の構成になっていた。マイナーな映画好き、本が好き、友達が海外で働いている自慢、典型的な意識高い系の人間なんだなとわかった。自分がそれこそ一年くらいロスで働いていたりしたらすごいなあと思うけど、友達が海外で働いているなんて別に珍しくないし何の自慢にもならない、僕だってそんな友達たくさんいるし、むしろ僕はイギリスに4年も留学していたのだ。「まあ私基本一回行った国とか土地とかはもう一度行こうと思わないけど、住むんだったらロスかな」とか言っていた、まあ彼女の職歴とか聞くなりロス暮らしになることは一生ないだろう、英語もろくにしゃべれなさそうだし。

 

このとき引っ掛かったんだが、この子は僕のイギリス留学の話に一切触れようとしなかった。僕のアピールポイントでもあるし、プロフィールにも堂々と4年留学していましたと書いてある。たいていの女性は「イギリスに留学していたんですよね?」と必ず話を振ってくれる。でも、この女は自分の話ばっかで、イタリアに行った、アメリカに行ったとか、しまいには自分は一度旅行に行った場所は二度と行かないとか言い出して、ようは一回行ったらもうその国のことをさもすべて知ったかのような感覚に陥り、次々といろんな国にいってみたいということだ。「沖縄とか何べんも旅行に行く人が考えられないのよね」とか言っていた、別にいいじゃねーか。たぶん自分がどれだけ海外かぶれか、そういうのを誇示したいだけだと思う。だから僕が4年イギリスにいた話は明らかに自分の海外旅行よりスケールが違うからそれを話題に出したくないんだと思った。バンクシーが好きだというもんだから「僕はイギリスでバンクシーの絵を見たよ」と言っても「いいなぁ~私もみたいな~」くらいで終わり。イギリスのどこで見たとかどの作品だったの?とかそういう話にまで発展しなかった、本当に好きなのか?

 

話している口調もなんかあのメッセージみたいなかわいい感じはなく、ちょっと強い言い方が多く、彼女の仕事の内容を聞いたりしたときも「これ説明するのめんどくさいな~」とか時折「くそムカついて~」みたいな汚い言葉がちらほら見えた。女の子の「へ~そうなんですかぁ~?」みたいな言葉を大事に発音するタイプではなく、言葉を吐き捨てるような荒っぽい言い方だった。もうこの時点で地雷であるが、この後映画が待っているためもう変更はできない。

 

話が自然と前の恋人の話になった。「なんで別れたの?」とこの子に聞かれたが、僕はいろいろとお互いに事情があったということを言った、つまり僕は多くは語らなかった。この子はなんだか前の彼が結構ろくでもない彼氏みたいで、「小籠包を食べに行こう」とある時彼氏と意気投合したらしいが「いいね、私中華料理大好き」と彼女が喜んだのだが「はあ?小籠包は台湾が発祥だ、お前はそんなのも知らねーのか?」と突っかかってくるような彼氏で、しかしその後でこの子が小籠包を調べるともともとは中華料理だったということを彼氏に見せつけると「はあ?お前はネットの情報と俺の知識とどっちを信じるんだ?」みたいなものすごいしょーもない彼氏で、そんな男と付き合ってたというのは逆にこの子のマイナスイメージにつながるから言わないほうがいいのになと思いながら聞いていた。ここで、この子がぽろっと言ってしまったのだがこの出会い系アプリですでに何人かの男と会っているけどろくなのがいなかったと。ほら、つまり僕のいいねを無視していたのではなくやっぱりいろいろと容姿やプロフィールから優先順位をつけて、この女はそれをしらみつぶしに会っているというローリング戦法だ。まああえてそんなことは突っ込まなかったけど。それなりに男性経験はあるみたいで、給料のいい仕事の男と付き合ってきたみたいだった。

 

好きな男性のタイプはと聞くと「顔はどうでもいい」とのこと、まあ絶対嘘だろうけど。この子はとにかくデブが嫌いらしい。デブはそばにくるだけで嫌気がさす、それは男女問わずとのこと。禿の人はもう仕方ないとしてデブは痩せようと思えばできるのに何でやらないのかとのこと。まあ、確かにそれは一理ある、痩せたいと言ってる人にかぎって運動もしてなければ食事制限もしていない人が多い。禿はもう防ぎようがない場合がおおいから仕方ないにしても体の管理くらいは自分でできるだろう、そこは同意する。

 

しかし困ったことにこの女は男を減点方式で見る癖があるという。つまり10点満点からその相手のマイナスなところが見つかるとどんどん点数をひく、例えばデブだったらその時点でもうマイナス10点くらいだろうが、そのほかに言葉遣いが悪いマイナス1点、遅刻が多いマイナス1点、とかそんな感じで男を品定めして自分の彼氏としてふさわしいかどうかを判断する、そして厄介なことにこの点数は減る一方で増えることがないという、つまり盛り返すことができないということ。本人曰くこの癖は治らないと開き直っていた。まあ正直言ってそんな見方で男を見ている時点で男側からしたらこの女はだいぶマイナスだ。だいたいなんでそんな上から目線で男を判断するんだ?自分は何様だと思っているんだろう?自分が相手に譲る気がないんだろうか?

 

それから譲れないのが付き合ったり結婚したりして自分のやりたいことができなくなるのが絶対嫌だということ。自分は海外旅行に行きたいのに彼氏が忙しいから温泉旅行にしようとかいうのが耐えられないとのこと。つまり是が非でも自分のやりたいこと行きたい場所を優先したいということ。相手に対して折れてやれないということだった。思うんだがこういう人って付き合えないっていうか結婚しちゃいけない人だと思う。僕はまだ結婚したことないけど、そんな僕だって結婚したらもう自分の好きにはやることができなくなることくらい想像ができる。家族のためにやらなきゃいけないことがあるから自分のしたいことなんて二の次になるだろうし、ましてや育児とかそういうことを考えたら自分がしたいことができないから嫌だなんて理由はもう通用しない。でもさすがにこの子も子供ができたらそれなりにちゃんと面倒は見て自分のことを犠牲にするのは吝かじゃないとは考えているのかもしれないけど、こんなことを堂々と男に言っちゃう時点でこちら側としては「この子で大丈夫かな?」と不安になることは至極当然である。もしくはもともとこういう素地の人間だからいつ不満が爆発して離婚なんてことにもなりかねないし、とどのつまりこの女は結婚に向いていないことくらいはこの時点でわかった。

 

その割に、この出会い系に登録したりあとは婚活とか街コンとか積極的に参加しているらしい、つまり交際相手というより結婚相手を探しているというのだ。僕も結婚はしたいと思っているけどいきなり結婚を前提に付き合うつもりはない。付き合ってみないとその人のことなんてわからないし、そんなに生き急いで結婚しても失敗しそうだし。まあ、それは僕の考えであって彼女はその限りじゃないということだ。

 

一旦、カフェでの会話を切り上げて僕たちは映画館へと向かった。彼女がトイレを済ませている間にスマートにカフェのお会計を済ませたのが結構好印象だったらしく「え、いつ済ませたの?超スマートじゃん?」とテンションが少し上がり気味に僕の肩をポンとたたいた。こうして笑えばとてもかわいいのになあと思った。

 

つづく

2015-10-05 19:58:12

ナンパ奮闘記〜渋谷 復讐の青い炎編

テーマ:オハラ
どーも、オハラです。

新しい職場で早一ヶ月が経とうとしています。まあ、特に問題はなく日々の業務をこなしています。まだ入ったばかりなので何も役に立っていない状況ですが。

さて、ナンパ奮闘記のソロ活動についての報告です。英会話のパーティに相変わらず潜入しては死闘を繰り広げておりますが、先日はまあまあの戦績があったので報告をします。

僕がいつも参加しているパーティは御茶ノ水方面にある英会話カフェなのですが、ここは渋谷にもカフェを構えているようで、仕事を得て気が大きくなった僕は早いこと性の活動にありつこうとやけになってこの渋谷のカフェにまで足を運んだのでした。

まあ、渋谷は以前にも書いた通り、榮倉奈々を連れ出したはものの最後の最後でとちってしまう結果になって以来、足を運んではいませんでした。今回リベンジを決し、渋谷のカフェに乗り込もうと一時間近い道のりを電車に揺られやっとこと到着し、パーティ開始の時間は5分ほど過ぎていたが、まあ慌てないように一杯コーヒーでも飲んで20分遅れ位で入るのがちょうどいい。前回も同じだったが、近くのルノアールに入って一服。しかしここでもしあの榮倉がいたらどうしようかという不安に駆られたが、まあ別に僕に負い目はないし、いたとしても全く初めて会った体で対応してやると腹に決めた。何度も言うが男と女がサシで酒を飲んで終電を逃してるのにホテルにもいかないで朝まで飲んでようなんていうふざけたことをぬかす方がマナー違反だ。学生じゃあるまいし。

コーヒーを飲み終えてようやく僕はパーティー会場へと向かった。渋谷のカフェはとある雑居ビルの5階あたりに構えていて、正直初めて一人で来た人とかはかなり入りにくい。中がうかがえない重厚な白塗りの扉に「英会話カフェ○○」と書いてあるだけなのだ。僕も初めて来たときは1分ほどドアの前でためらったが、意を決して中に入ったのを覚えている。エレベーターで5階に向かう途中、たまたま乗り合わせた男性も5階で降りるようで男の方から「あれ?もしかして英会話カフェですか?」と親しげに話してきた。男は20後半くらいのスーツを着た普通のリーマンという風情で「僕初めて来たんですよ」とかこちらに取り入ろうとし始めた。「ああ、そうなんですか?」くらいに返してあとは適当に「はい」「そうですね」「へー」みたいなそっけない感じであしらった。

実はこれは結構重要なパートである。パーティ会場などに入る前の入り口でたまたま知り合った、乗り合わせたのが可愛い女性だったらもちろん積極的に話しかけるべきだが、まあ不細工な女もしくは男だったとしても一応は話かけておいたほうが良い。「初めて来たんですか?」とかそんな感じで話し込んだり意気投合したりはしない程度にとどめる、つまり面識を持った程度で十分なのだ。これはどういうことかというとパーティの最中に役に立つ、例えばここで知り合った男なり女なりが後々可愛い女の子がいるテーブルで歓談していたりしたらこの面識ある女もしくは男をチャンネルとして利用できる。つまり、すすっとそのテーブルに入っていき「やあ、さっきはどうも」というその輪の中に入るきっかけになるのだ。注意すべきは仲良くなりすぎないこと、下手したら妙に信頼感をよせてきてパーティの最中ずっと付きまとわれる羽目になる。これは避けねばならぬ。

重厚な扉を開けて中に入るとまずは3,000円を受け付けの女に手渡して適当に荷物と上着を脱いで安い発泡酒を手に取る。前に紹介した通り、3,000円で飲み放題だが発泡酒と安い缶チューハイしか用意がない。頑なにビールを出さないのがこのパーティの特徴だ。渋谷のカフェの広さはちょうど都内の標準サイズのコンビニとおんなじような広さで意外と奥行きはある作りになっている。英会話カフェでご飯を提供したりはしないから基本的に壁などは清潔を保っている。

その日は全部で50人いるかいないか位でほとんどが男、女は10人もいなかった。渋谷にくればいつもの御茶ノ水よりかは若い子とかが多いのではと思って期待をしたのだがそうとは限らず、むしろこっちの方がグレードが下がっている気すらした。10人もいない女、その中でパッと見ておめがねにかなうレベルが見当たらなかった。1時間もかけてきたのに、これを無駄にするのはよくない、とりあえず片っ端から声をかけようといろんな輪の中に入っていった。

パーティは立食式で丸いテーブルが4つほど並べられていて、その上にスナックが置いてある。そのテーブルを囲みながら英語で談笑するというシステムだ。うーむ、どこから手を付けようかときっかけを探しあぐねていた。とりあえず、ニット帽をかぶったまあ若めな恰好の女性がいたのでそこに乗り込んだ。「Hi」と英語で話すとこの女が意外と英語が上手くて少し面食らったが、何より面食らったのはこの女の面である。遠目には若い感じに思える(実際年齢を聞いたら一応20代だった)が顔面は何か千原ジュニアに似ていてとてもじゃないがベッドを共にする気になれない。あと5杯この安い発泡酒を飲んだらもしかしたら勢いで行けるかもしれないけどやったあとの賢者タイムたるやそれは半端ないだろう。

何か話もそこそこに早々に立ち去ってしまった。番号を聞く気にもならなかった。別に嫌な女ではないが、英語がある程度できる女は会話がつまらないのが常で、というのも英語は簡潔に物事を伝える文体になりがちでそれなりに英語が出来る者同士が話すと業務連絡のごとくに会話が早々に終わってしまい話すことがなくなるのだ。ここで大事なのがお互いどれだけユーモアがあって会話を盛り上げる気があるかということ。たとえば映画を見るのが好きだったら「この前、キングスマンを見たよ」と言って、映画の内容を英語で説明するだけの英語力は互いにちゃんと備わっているはずだが、女が映画が特に好きじゃなかったりするともちろんこの話に乗ってこないし先に進まない。というより英会話をたしなむのなら映画くらいの趣味は持っておいてほしい。これは親愛なる読者の皆様にも伝えたいことでこれから留学や英会話学校に行こうと思っている人は映画をある程度見ておかないと絶対に後悔する。全世界、共通に盛り上がれるのがスポーツか映画だ。僕はスポーツはからっきしダメで何が面白いのか全く理解ができないが、映画は大好きだ。それに映画だと相手の人間性が垣間見れる。意外にも可愛い女の子がヒューマンドラマが好きだったり、ド派手なアクションが好きだったり、好きな俳優さんを言い合えば相手の好みだってわかる。つまり映画と英会話はセットだと考えるといい。

今回においては映画の話はなしのつぶてで何も盛り上がらなかった。こういう女に何の映画が好きなのと訊いてもディズニーが好きとか言って終わりだ。一応礼儀でディズニーの何が好きなのと訊くが、あんなものどれも内容がおんなじで英語で説明しても「主人公が悪い魔法をかけられて役に立たないマスコットキャラみたいなのと冒険してその道中で男もしくは女と出会って、最後は結ばれて終わる」に尽きるから会話の盛り上がりにもかける。まあ何度も言うように女に面白さとかを求めてしまってはだめなのだが…。じゃあ、男側が盛り上げればいいじゃないかというフェミニストからの意見があると思うが、それは至極まっとうな意見だが相手がかわいい子だったらもちろん喜んでそれをやる。でも相手はジュニアさんなのだ、むしろ僕より滑らない話ができそうじゃないか。全く闘争心が燃えないのである。

まああまり長引かせても体力の無駄なので次のターゲットを探した。女性はこういう時、恥に思わなければいけない、男から声を掛けられたのに連絡先を聞かずに他の女に行ってしまった、これはあなたに魅力はありませんよ、ということを暗に示しているのである。「私は悪くないわ、キモメンのつまらないあんたらがうざいだけよ」みたいに言い訳を垂れる女もいるだろうがこういう増上慢だから連絡先も何も聞かれないということを肝に銘じておこう。こういう風に女は勝手を言いまくる、完全に受け身のくせしていっちょまえに文句だけはつけやがる。自分に魅力がない、自分がつまらない、自分が愛想がないとか省みることをしない。

さて、次に行こうと思ったがはっきり言ってもうこれで終わりだ。他にいい感じの女はいやしない。ここでさっきのエレベーターの乗り合わせの男が何やら背の高い女性とデカい米みたいな外人男性と話し込んでいた。ここでさっきの術が活かせる、僕はすすっとあのリーマンの隣に入っていくと「おお、さっきはどうも」ともうかなり酔いが回っているみたいで肩を抱いて迎え入れてくれた。作戦は成功である。

輪に入ってみると、このリーマン風情の男はどうやら新幹線の運転手らしく、今日も新大阪から運転をしてきたのだという。珍しい職業だが、彼に注目が行っても困るのであまり深堀はしない。でかい米みたいな外人は本当にその通りの形容というか、183cmはありそうな身長に筋肉質ではなく太い体型でスキンヘッドの真っ白な肌をしていてまるで質のいい日本米のような男だった。彼はどうやらスウェーデン人で、日本語を勉強しに来ているようだった。そして問題はこの女性の方である。

この女性は身長が高く、僕と同じくらいに見えたから170cmくらいありそうな背丈のすらっとした女性で何故かこっちもニット帽をかぶっていた。今はやっているのか?顔はジュニアさんよりは上玉でこの集まりの中では間違いないトップクラスだった。顔面偏差値は50はあると思う。芸能人では例えが難しいがくりっとした瞳が明るい表情を演出し、少し痛み気味の長い栗色の髪がニット帽から延びて肩甲骨の辺りまで届いていた。すらっと細い長身でチェックのシャツにスウェット生地のようなやわらかそうなグレーのロングスカートがくるぶし付近まで延びていてピタッと体に引っ付くそのグレーのスカートが彼女の腰の形を妖艶に浮かび上がらせていてスタイルの良さを際立たせていた。胸の大きさはわからなかったが、背の高い者の宿命で恐らくは小さ目だろうと思ったが注意深く時々彼女の胸を観察したがそれほど小さくはなさそうだった。仮にこの女性を葵と呼称。

葵は遠目で見るとニット帽も被ってるしチェックのシャツにギャルが部屋着にしてるみたいなスウェット生地のロングスカートという出で立ちだったものであまり見映えよく映らなかったが、こうして近くで見るとかなり優秀なファイターだった。もうパーティも終盤になっていたので、葵に狙いを完全に定めることにした。10日近い自慰禁の膨れ上がったリビドーが積極性に拍車をかけぐいぐい会話を弾ませた。

こうしてみるとよく分かる、さっき自分に魅力がないことを恥じるべきと女性に苦言を呈したがそれが証明されるかのように、葵はそこまで英語が得意じゃないががんばって自分の意思を伝えようとしているしこちらの質問に笑顔で対応し、その少し鼻にかかったような控えめで愛らしい声が発せられるたびにまるで顔に霰が当たるかのごとく気持ちが良かった。趣味がカホンという民族楽器の手でたたくドラムのようなものらしく、しばしば発表会に出たりしているらしい。女にしては恰好がちょっとラフすぎるなあと思ったが、どうやら旅行好きのようでおそらくアフリカなりどっかの集落のそういう文化が好きなのだろうことがうかがえた。いわゆる女のバックパッカーの恰好である。指輪もしていない、年齢も30ちょうど位だった。仕事はというと営業をやってるらしいが何の営業かは特に深追いはしなかった。まあ出会いがないままこの年齢になって、とくに何も合コンとかアクションを起こさずカホンや旅行などの自分の趣味を優先した結果が現在の状況という感じだろう。大体を把握したところで葵の連絡先を聞いた。葵は一切嫌な顔をせずLineのidを教えてくれた。

ゴスペルも好きでやっているという。結構多趣味な女だ。でもゴスペルと聞いてこれを放っておくわけにはいかない。「お、ゴスペルやってるの?じゃあカラオケ行こうよ」と誘った。葵は特に拒否を示さず、かといってサシで行くのは警戒されるからこの新幹線も一緒に連れて行くことにした。パーティがあと10分で終わりというアナウンスが流れると、僕は「じゃあ行きますか」と葵と新幹線を連れて、外に出た。

どうやら葵は連れの女がいるらしく、そいつも同行することになった。これが痛快なほどの公家顔で大福のようなふっくらとした白い肌と頬で髪型もショートボブではないが長さ的にはそんな感じのスタイルで色気なんて微塵も感じない葵に比して寸胴ぽっちゃりの150cmあるかないかの体型だった、まあ完全な射程外である。取り急ぎこの公家は新幹線に任せるとして僕たちはBig Echoに入った。さっさと受付を済ませて禁煙ルームを確保、久々のカラオケに葵はテンションを上げていて、みんな年齢が近いという事で懐メロ合戦になった。といっても僕も完全に酔っぱらっていてほとんど僕が「あれ歌って」とかリクエストしてはバンバン入れていった。まあ、こういう時にぱっといろんな懐メロが次から次へと浮かぶ僕は我ながらすごいと思った。カラオケは行きたいなあと思っていてもいざ行ってみると歌いたいと思っていた歌を忘れてしまう。そうやって曲を選んでいる時間がもったいない、彼女達も「何歌おっかな~」なんて言ってるから「マイラバ歌って」とか「Be together歌って」とか勝手に入れていったら「懐かしい~」と言ってノリノリになっていた。新幹線は実は26くらいらしく僕らの年代よりちょっと若いが必死についてきていた。彼にはGlayをうたわせたり比較的ハイトーンの曲をぶつけ、早めに喉をつぶしてやろうと画策した。

僕は天性の名前の通り太鼓持ちを演じ、受付からタンバリンを借りてきてはその華麗なるタンバリン捌きを披露しては公家がやたら大爆笑していて、カホン奏者である葵も僕のあまりのリズム感の安定性と的確なタンバリン扱いに目を丸くしていた。これはチャンスとばかりにボディタッチに移行していった。歌ってるのをいいことに葵の肩を抱いたりして距離を縮めていった。不本意だが一応公家の方に肩を抱きに行った。それにしてもこの公家がさっきからやたらビールばかり頼みやがる。間違っても公家を襲ったりはしないがとにかく葵を酔わせたいだけである。葵はあまりビールが得意じゃないようでジントニックなどを次々に頼んでいった。

結果的に終電の時間が近づき、解散ということになった。結構遅い時間だったので僕たちは急いで外へ出た。もちろん僕がいち早く会計を済ませておいたのだった。おごりではない、ちゃんと全員分徴収したが会計でもたつかせず全てスマートに済ませるのが粋だ。渋谷駅までの帰り道で新幹線が「今日はありがとうございました、Facebookとか持ってます?」なんて僕に聞いてきやがった。英会話の集まりだと男からもこうやって聞かれることがある。でも、僕はほぼFacebookは男には教えない。よほど気が合ったり利益があるなら話は別だが、この新幹線と友達になったところで何もいいことはなさそうだった。「ああ、えっとね…」なんてスマホを出すふりしながらいい感じに渋谷駅の雑踏に紛れてそのままはぐれた体を装って電車に乗って帰ってきた。

と今回はこんな感じだ。収穫は葵だけだがカラオケまでこぎつけて十分、葵を信頼させることに成功し、次につなげる準備は万端だ。帰宅したのち葵にはとりあえず「今日はありがとう、又飲もうね」とだけ送っておいた。

近いうちにこの葵を誘い出し、やったったろうと思います。乞うご期待。

オハラ
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