心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。
実は、自己啓発や自分磨きはできても、恋愛について学ぶということに対して抵抗を持つ方は少なくありません。
なぜ、恋愛について学ぶことに抵抗があるのでしょうか?
それは、私たちの心の中には、恋愛が出来なかったり、上手に愛されないことを「自分がダメなせい」と思い、恥じてしまう気持ちを本能的に持っているからなんですね。
「あの子は素敵でいいところがあるから、自然にしていても愛されている」
「でも、私はどんなに頑張っても愛されない。じゃあ私に価値がないの?」
というように、自然に愛し合えている人もいるのに、恋愛についてわざわざ学ばなければならない=自分がダメな証(ダメな女性という証拠)だと思ってしまうことがあるのです。
こうして、無意識に愛されない自分を他者と比較し、罰している方は多いんですね。それくらい、女性にとって愛の問題は自分のアイデンティティとかかわるものなのです。
しかし、実際には、愛の問題があるときほど、それは「あなたのせいではない」ことがほとんどです。
表面上のことはどうであれ、根本的(潜在意識レベル的)には、ほぼ100%、あなたのせいではないと言い切ってもいいかもしれません。
なぜなら、愛されない現実があるということは、「適切に愛された経験がない」「愛されていいと自分に許可を出せていない」状態だからなんです。
たとえば、親が完璧主義で、一切自分のことを認めてくれなかった。
こういう経験がある女性は、大人になってからも自分のことを許すことができず、「完璧にならなければ愛されないんだ」と思い、自分で自分を否定し、さげすみ、駆り立てることをしてしまいます。
親が温かさを持っておらず、いつも家庭が冷たい態度や会話ばかりだったとしたら、
大人になってからも他者に対して怯え、甘えたり、じゃれあったりという親密感を感じることなく、他人の存在に怯えて緊張し続ける日々が続きます。
子供時代、暴力や暴言がある家庭で、それを無理矢理我慢して生きることしかできなかったとしたら、
大人になってからも「暴力をふるう人や、暴言を吐く人」をわざわざ受け容れてしまい、DVされたり、都合のいい女になったり、苦しい恋愛ばかりになることもあります。
このように、愛の問題を抱えている方ほど、それは「子供時代、愛から離れていた」という苦しい証明に過ぎないんですね。
自然に愛しあっていい、完璧ではなくてもいい、子供のように相手に甘えていい、自分の個性を表現していい、温かい気持ちで接していい、嫌なことは嫌だと言っていい。
愛は、本来、こうした「子供時代の温かい記憶」があってこそ、潜在意識が経験的に学び、自然にできるようになり、成就するものなのです。
だからこそ、愛から遠ざかっている場合は、それは「あなたがダメだから愛されない」のではなく、
「私は、とても残念だけれど、自然に、ありのままの私で愛されていいということを教えてもらえなかったんだ」
「そして、本当は、子供時代にしてもらえなかったことをこれから自分に許したり、教えてあげることで、愛されていいという許可を出せるんだな」
というように、今までのあなたを労ってあげてほしいんですね。
復縁・復活愛の問題を抱えている方も、同様です。
復縁をしなければならないということは、「愛したくても愛を無意識に壊してしまった」「自分が大切にされ続けることを許せなかった」ということです。
でもそれも、たとえば優しい伝え方や、自分を大切に守る方法を知っていたとしたら、起こらなかったことです。
このように、まずは、愛の問題を抱えているあなたを、一段深い視点から見て、理解し、許し、優しく接してさしあげてほしいのです。
こうすることで、私たちは人生に対して責任を背負いすぎることなく、自分を許しながら、適切に、早く、優しく自分を変えていくことができるんですね。
あるクライアント様の場合は、「自尊心を教えてもらえなかった」ということが、そのまま、「冷たい人を引き寄せる・自分が辛くなる環境を引き寄せてしまう」という現実に結びついてしまっていました。
けれど、それはその方ご自身の問題ではなく、「母親の接し方」に問題があったからです。
そして、こうした状態を覆すために、「自分で自分が母親代わりになって、自尊心を教えてあげた」ことで、潜在意識が書き換わったんですね。
このように、実は、私たちの潜在意識というのは、時間はまったく関係なく、すべてが現在進行形で動いている、と考えてみてください。
たとえば、子供時代に辛く当たられたとしたら、それは過去のものではなく、「今の私のリアルタイムの心の中でも、辛く当たられ続けるということが起きている」ということです。
あるいは、子供時代に「あなたはダメな子ね!」と言われたとしたら、それは「過去に親に否定された」ということではなく、「今も心の中で、ずっと心の中のお母さんが私のことを否定し続けている」ということです。
そのために、幸せになることができない。幸せを許せない。
トラウマ=心が受けたネガティブなショックというのは、それをきちんと向き合い、癒してあげない限り、ずっと継続してしまうんですね。
ですので、こうして「過去の自分のことを癒す」のではなく、「自分がずっと抱えている子供時代からの苦しみ」を癒してあげることで、心の中で継続していた負の連鎖をようやく断ち切ることができるのです。
そして、そのためには、まずは「愛されないのは私が悪い」ではなく、「愛されないということは、私がなんらか、不適切なことを与えられてきたからなんだ」と思ってあげることが、最初の一歩になるのです。
愛されないことで自分を否定してしまえば、自分を否定しながらさらに愛される別の人間になろうとする、苦しい努力が続いてしまうでしょう。
けれど、こうした自責を手放し、愛されない私は恥ずかしい劣った人間なんだという価値観も手放し、
100%、愛を許可されてこなかったかわいそうな自分を労ってあげることができたとしたら、その瞬間に、現実を変えていくことはできます。
自分のことをかわいそうだと思うなんて、と気丈に振る舞うのではなく、これだけ苦しかったのだからもう充分だよね、疲れたよねと、素直にあなたを抱きしめてさしあげてください。
それは決して悪いことでも、怠惰なことでもないのです。
あなたは本来、今すぐにでも愛されていい存在ですし、適切な新しい愛の伝え方を知れば、それだけで愛し愛されることは可能です。
明日のあなたが今日よりも愛されることを許可できますように、そしてもっとニュートラルな視点でご自身のことを理解してさしあげられますように、心からお祈りしております。
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