しかし、このパークで一番高評価&話題のアトラクション「江戸花魁奇譚」(えど おいらん きたん)はお金がな
チケット売り切れの日が続いて残念ながらなかなか体験できませんでしたが、先日お金の工面がつ
なんとか予約と休みが取れたので、ようやく体験してきました。
上記の記事で述べたよう、私はいまいちこのパークのコンセプトに乗れなかったのですが、この「江戸花魁奇譚」こそ、キャッピコピーにある「人生、全とっかえ。」となるような、自分以外の何かになれる凄い経験が待っているのでしょうか・・・!?
私の目利きは甘くありません。忌憚(きたん)ないレビューをさせていただきます。花魁奇譚(きたん)だけに。
奇譚(きたん):世にも珍しく不思議な物語や伝説。
忌憚(きたん):忌みはばかること。遠慮すること。
超ド級のダジャレに世界一有名なキャラクターも思わず駆けつけたようで、彼から壮大なツッコミを貰ったところで、いよいよレビューを書いていきましょう。
なお、超ド級のドとは戦艦「ドレッドノート号」からきている。
・「江戸花魁奇譚」アトラクションの流れ
皆さんご存知のように、このアトラクションは入る前に(要約すると)"ネタバレ厳禁"の「誓約書」を書かされます。どこまでがネタバレになるのか正直分かりませんが、怒られなさそうな範囲で書いていきます。なお、以下のストーリーは公式サイトに載っているものです。
物語最初の舞台はヨーロッパのとあるホテル。
そこでは密かに闇オークションが開催されており、この日のオークション目玉商品は妖刀「藤烏」(ふじがらす 「鳥」”とり” ではなく横棒が1つ少ない「烏」”からす”)という、曰く付きの刀。
オークションの前に、映像にてこの刀に纏わる悲劇が流れます。オークションが始まり、妖刀「藤烏」は破格の値段で落札されました。
すると不思議な現象が・・・
やり直したくはないか・・・?
なんと約200年前の「江戸の花街」へタイムスリップし、花魁道中の世界が広がります。
なお、こちらのYouTubeでは上記の序盤の様子について、かなり詳しく紹介されています。
この「キャラクターに案内される事で異なる体験」、すなわち「自分でルートを選べない」というのには苦言が多く、運が良ければ深く物語に入り込め、悪ければ平凡な体験しかできないという事になります(最悪、誰にも案内されず何もせず突っ立つみたい事も起こり得るらしい)。
※ちなみにこれは、日本に"イマーシブシアター"という概念を広めた、USJハロウィーン・ホラーナイトにて2018年と2019年に開催された『ホテル・アルバート』とほぼ同じ構成とのこと。
なお、最初"現代から過去に戻る"という展開も共通している。
ただし、あくまで上記の個別ルートは物語の大筋に関係はないサイドストーリーではあり、物語の根底に関わる重要なシーンの時は全員で共通して見る形になるので、人によって全体の印象が大きく異なるって事にはならないと思います。
物語の展開は、それこそネタバレになるので控えますが、花魁の遊女の物語というよりは「妖刀」に纏わる怪奇ストーリーです。まぁ・・・言ってしまうとよくある話。
※「妖刀と花魁が関連する物語」はこのアトラクションに限った物ではなく、「籠釣瓶花街酔醒」(かごつるべ さとのえいざめ)に代表されるよう、歌舞伎の世界では昔からのお決まりらしい。
というか本作はこの歌舞伎をベースに(参考に)作られていると思われます。確か主人公の名前も殆ど同じだったような…。
このアトラクションがR-18というのも、花魁の性的な描写というよりはグロテスクで過激な描写があるからです。「ザ・シャーロック」でも殺人シーンがありましたがそれとは比べ物にならないくらい残酷で直接的な殺害シーン、悪趣味な猟奇的シーンも多い。
最大30人という少人数で、目の前で迫真の演技が見られるためこれは本当にイマーシブ、没入的に体験できるお芝居としては申し分のない、素晴らしいものでした。
前述のよう、ありがちなストーリーとは言えラストシーンは結構感動した。
アニメ「フルーツバスケット」にて『ただ泣きたくなるの』が流れた時並の衝撃だったかな。
何を言ってるのか分からないと思いますが。
2001年に放送されたアニメ「フルーツバスケット」では、最終回前後の重要なシーンに中山美穂の『ただ泣きたくなるの』(1994年)のインストゥルメンタルが使われました。
感動的な演出で好評だった一方、主題歌でも挿入歌でもなく特に作品(原作)とも何の関係もないこの曲が突如使用されたことは、当時多くの視聴者を驚かせました。
※作曲の「岩本正樹」さんがアニメの音楽を担当されていた関係で、使われたとのことです。
しかし、結末としてはイマイチすっきりしない形で終わってしまいます(自分に理解力がないのかもしれませんが)。結局は過去を変える事はできず、同じ事をまた繰り返すみたいなオチ?
そう言えば、ホームページには「あなたの行動次第で結末まで変わってしまう」と書かれてましたが、そんな感じになりそうな要素無かったような・・・?
もしかしてマルチエンディングなのか⁉︎
※インターネッツ力を駆使して調べた限り、複数回やっても同じエンディングだったという方がいたのでマルチではないような・・・。
確かにホームページ等の各媒体や関係者インタビューにはエンディングが変わるとは書いてあるのですが、実際の運営において仕様が変わった可能性もある。
まぁ、あくまでインターネッツ上の情報だから信憑性はないのと、ゲーム「ドラえもん のび太と復活の星」みたいに後にマルチエンディングなのが発覚する可能性もある。
※1996年にプレイステーションとセガサターンで発売された、ドラえもんのアクションゲーム。システムに難があるためクソゲー扱いされる事が多い。発売から実に26年も経った2022年頃、マルチエンディング方式だった事が判明した(私もこのソフト持ってたのですが、当時全く気づかなかった)。
体験終了後は、エスカレーターで1階に降りて、このラウンジ?にてジュースが貰えます。
・所感
好意的な意見ばかりのこのアトラクションにだらだら言うのもアレなので簡潔な所感に留まりますが、自分が言えることは
・体験料金を考えなければテーマパークのアトラクションとして、イマーシブシアターとして素晴らしいコンテンツです。
・9000円(入場チケットとセットだと8000円)に見合うかと言われれば、たぶんこの手のコンテンツが好き(或いは興味のある)人に限った話ではあると存じます。巷で話題だからという理由で体験すれば、恐らくこの「三井寿」状態になります。
(これの場合、時間だけでなくお金も・・・)
確かに印象に残るストーリー、体感演出ではあった。でも正直特別凄い!って感じでは決してなかったかなぁ・・・。典型的な、
声の大きいオタク・マニアが騒いでるだけ
ではあると思います。
〇おまけ:「イマーシブ・フォート東京(2回目)」
2回目の訪問となるイマーシブ・フォート東京。「江戸花魁奇譚」の時間前後に、改めて他のアトラクションやショーも再度体験してきました。
今回は仕事終わり、午後からの訪問でした。なお平日とは言え4月上旬、世間は春休みの真っ盛りです。
というかガラガラ過ぎません⁉︎
中央広場で行われるショーに人が集中して、その他は閑散としていました。春休みでこれって、ちょっと心配になるレベル。
その中でも「ジャック・ザ・リッパー」は上の階にあって場所が分かりにくい事もあり基本空いてて、いつも5分待ちが当たり前みたい。
なので今回も1人で入りました・・・。
なお、前回下手だったジャックの演技が結構上手くなってて、より怖くなってました。
「第5人格」もこの日は20分待ち、次の回で入れるような状態だったので、2回連続で挑戦。
元のゲームが人気だからか小学生や家族連れの利用も多かったですが、内部が暗く結構怖いからかリタイアする人もよく見ました。
成功するためには、それぞれのスキルを使うタイミングをよく考え、グループみんなで作戦練って・・・
というより散り散りになって、各自とにかく暗号機を探しにブルドーザーみたいにガンガン進んでいく方が楽かつ成功しやすいかもしれない。
その作戦で2回目は5つ全部の暗号機を解読できたけどギリギリ時間が足りなくてゲートまで全員たどり着けず、と惜しいところまでいけました。
「イマーシブ・ストーリーズ」は逆に30分待ち前後と、意外と混雑しているタイミングが多くて驚きました。ホラー要素がなく子供を含めて安心して利用できるアトラクションがこれくらいだからだと思います。(実際はそんな事もない・・・)
アトラクション合間に「パーティフェスタ!」などのショーも見ました。
前回は夕方以降のみだった「推しの子」のショーが昼間にもやってました(スケジュールから察するとパーティフェスタと交互?)。
舞台のぴえヨンの隣に上げられたのが小さい女の子という、絵的に一番あっちゃいけない場面でしたが、女の子はとても楽しそうで微笑ましい気持ちになりました。
という訳で気になってた「江戸花魁奇譚」も無事に体験でき、もうこのパークに用は
思い残す事は今のところなく、無事イマーシブ・フォート東京から卒業できました。
前回のリリースには"今後も続々と新アトラクション体験を投入予定"(※噂では「東京リベンジャーズ」や「推しの子」と同じくIPコンテンツ)との事ですが、まぁ・・・ 面白そうだったらまた行こうかな?
-完-
いや、それ
没入体験が売りのテーマパークで言っちゃ駄目じゃ⁉︎