みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。
今回は東海道本線と接続し観光路線としての役割を担う伊東線・伊豆急行線・伊豆箱根線の3線をご紹介します!
以前に接続する東海道本線について詳しくご紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください!
それでは、まず伊東線からご紹介します。
伊東線は東海道本線の熱海駅で接続です。
● 伊東線とは
静岡県の熱海駅から伊豆半島の東岸を通って同じく静岡県の伊東駅までを結ぶ鉄道路線であります。
伊豆半島周辺は、関東地区からアクセスがいいので人気の観光地です。
これまでにも当サイトでは、新幹線と並行する在来線について取り上げてきました。
多くの路線では新幹線が開業すると並行する在来線特急は廃止になりますが、東京駅から熱海駅間は新幹線が走っていますが在来線特急も多く走っているのです。
またそれも観光路線なので、豪華な車両もたくさん活躍しています。
まず特急型車両からご紹介しましょう。
★サフィール踊り子 (E261系電車)
グリーン車より最上級のプレミアムグリーン車や個室そして、今ではJRの定期列車として唯一食堂車営業を行っていることで、鉄道ファンはもちろん。観光客からも大人気の車両です!
2020年にデビューした、まだまだ新しい車両。当車両がデビューするまでは「スーパービュー踊り子」と呼ばれる、これまた豪華な車両が走っていました。
★スーパービュー踊り子(251系電車) ※引退
ここまでご紹介した2形式はいわゆるリゾート列車。
通常の特急型車両も活躍しています。
★踊り子 (E257系電車)
中央線の「特急あずさ」とした車両を改造した車です。当車両がデビューするまでは国鉄型の185系電車が活躍していました。
2024年現在は、スーパービュー踊り子用のE261系電車と踊り子用のE257系電車の2形式が東京駅から熱海駅まで東海道本線を利用し伊東線へ入っていきます。
また後ほどご紹介しますが、一部「踊り子」は熱海駅で伊東線へ入る列車と切り離され、引き続き東海道本線を走って三島駅から伊豆箱根鉄道に入線する便もあります。
なお東京方面から新幹線を利用し熱海駅から伊東線を使うという方も多いです。
実際、東京駅から伊東駅まで新幹線利用と在来線特急利用の時間差は30分も変わらないため、料金面も考えると在来線利用者の方が多いのでしょうか。
普通列車については、また詳しくご紹介します。
それでは伊東線の起点である熱海駅へ!
★JR熱海駅ホーム
ホームに上がると古めかしい私鉄車両が停まっています。
それは一旦置いておいて、ホーム中央に進んでいくと指定席券売機があります。
★JR熱海駅ホーム 指定席券売機
関東には、ありがちかもしれませんが京阪神の駅ホームに指定席券売機が置かれている駅はないので違和感満載です。
★JR熱海駅ホーム 指定席券売機画面
もちろん改札外にも指定席券売機があるのでホームにあるのは新幹線の乗換改札前にある仕様です。
特急券販売とネット予約の受け取りのみとなっていました。
ここには、えきねっと特急券のみが発券できると記載がありますが、普通乗車券も発行できるようで!?
★茨木駅▷吹田駅 普通乗車券
発行箇所は「熱海駅下FC1発行」でした。
熱海駅の下りホームで発行したとわかります。
東京駅などにもホームに指定席券売機はありますが駅構外にある券売機の連番になっていて、このような記載はないので面白いですね〜
★吹田駅▷JR総持寺駅 普通乗車券
せっかくなので、上りホームにある券売機も使ってみました。こちらは「熱海駅上FC2発行」
ここまでしてホーム上に券売機があるのは何故か。
★踊り子号 特急券
それは踊り子号には自由席がないからです。
全車指定席となっています。
車内で購入すると車内料金(割増料金)が取られしかも座席は指定されないので、何もいいことがありません。
必ず特急に乗る際は、特急券を事前に買いましょう!ということですね〜
今はスマートフォンで購入しスマホが特急券代わりになるチケットレスサービスもあり画面上で変更や払い戻しも可能です。
まあでもスマートフォン操作なんてわからない。駅で事前に切符を買うべきだけど、乗る時間がまだわかってないなー
★座席未指定券
というときには「座席未指定券」と呼ばれる特急券を購入します。
これは特急列車の普通車指定席の空席に座れる権利を得る切符です。
この未指定券を買うことで、車内料金(割増料金)から免れますが、料金は指定料金と同じなので時間が分かり次第、座席を指定した方がいいでしょう。
未指定券から座席を指定する際、窓口はもちろん。先程紹介した指定券券売機で行えます。
それでは未指定券のまま特急列車に乗車しどうやって空席と判断すれば良いのか。
★スワロー装置
座席未指定券を導入している列車の多くには、スワロー装置と呼ばれる機能(ランプ)が導入されています。
これが赤なら現在は空席なので、座って大丈夫。
黄色はもうすぐ乗ってくる。
青色は既に利用者が乗っている。
という意味です。
しかし先程もご紹介しました。
インターネット予約で乗車する直前に購入する方もいるので、さっきまで赤ランプだったのに急に青ランプになることも。
なお指定席が満席の場合は立席利用となります。
トラブルになりかねないので、繰り返しになりますが、できるだけ未指定券利用は避けたいものです。
なお座席未指定券は普通車指定席を利用する権利がありますが、「サフィール踊り子」は全車グリーン車指定席で普通車はないため利用することはできません。
さあ熱海駅を出発して伊東線を楽しみます!
★伊豆急行2100系電車(リゾート21)
伊東線に乗るんですが、乗車する列車は今回2つ目に紹介する伊豆急行線の車両です。
伊東線の終点は伊東駅ですが、線路は続いていて伊東駅から伊豆急行線となります。
伊東線は伊豆急行線と相互直通運転を行なっていて、普通列車のほとんどが伊豆急行線所属の列車です。
この「リゾート21」特急列車に見えますよね
違うんですよ!
★伊豆急行2100系電車(リゾート21) 車内
特急列車として活躍したこともあるんですが、現在は全て普通列車として運行されています。
車内は小田急ロマンスカーみたいに前面展望が楽しめたり、海側は座席が斜めになるなど工夫されていて、日本一豪華な普通列車と呼ばれていますね!
当列車の製造年は1985年で国鉄末期の時代なので、雰囲気は国鉄時代のジョイフルトレインとよく似ているように感じました。
ここでアレ!?と思われ方も多いでしょう。
上記で横浜からの特急券を載せているのに、何故普通列車なのか?
申し訳ございません。
更新が全くできていなくて伊豆半島に夏に行ったときと最近行ったときのものを合わせて投稿しているからです。
熱海駅を出発すると次駅の来宮駅までは複線で東海道本線と並走します。
来宮駅周辺については、最初に記載した東海道本線のブログでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
来宮駅を出発すると伊豆半島に入って、多くの場所で海ギリギリに近づくので素晴らしい景色が見れます!
★伊東線から見る相模湾
伊東線の距離は17km弱で、所要時間は25分と短い路線です。
列車は伊東線の終点である伊東駅に到着。
★伊東駅 駅舎
伊東線開業時(1938年)からの立派な駅舎なんです!
★伊東駅 ホーム
構内は最近リニューアルされ昔の影が少しなくなりましたが、それでも開業当時を感じることができるでしょうか。
★伊東駅 駅弁の祇園 ※写真左側
伊東駅では昔から駅弁屋さんがあります。
熱海駅弁はありませんが、こちらにはあるのですね。
ロングセラーの稲荷寿司を購入しました!
★伊東駅 みどりの窓口
伊東駅みどりの窓口は、みどりの窓口発足当初から存在し観光地なんだとわかります。
何度もご紹介している通り、当駅はJR伊東線と伊豆急行線の境界駅です。
当駅の管轄はJRで、この窓口では伊豆急行線関係の切符も販売されます。
伊東線と伊豆急行線の相互直通運転が始まったのは伊豆急行線が全線開通した1961年のことで、これまでにも部分的や構内乗り入れなどの直通運転はあったものの本格的な相互直通運転が始まったそう。
ちなみに中央線と東京地下鉄東西線が相互直通運転を始めたのは、1966年。
常磐線と千代田線が相互直通運転を始めたのは1971年です。
元祖、相互直通運転ともいえる伊東線と伊豆急行線。接続駅の伊東駅は立派な駅舎で当時のものが残っていました。
それでは当時活躍していた車両も見てみたいもの。実はもう少し先に進めば見ることができます。
列車は伊豆急行線に入り、5駅進むと伊豆高原駅に到着です。
★伊豆急行 伊豆高原駅
伊豆急行の本社や車両基地など運行拠点がある駅であります。
ここで伊東線及び伊豆急行線で活躍している普通列車をご紹介します!
★伊豆急行8000系電車
現在、普通列車で一番の主力車両で元は東急電鉄8000系です。
伊豆急行は東急グループなので親会社からお古を譲渡された形ですね。
伊東線は国が定めた鉄道敷設法により建設され伊東駅より先に鉄道路線がないことから、東急グループが出資し伊豆半島の先っちょまで鉄道を造ろうとしたわけであります。
★伊豆急行3000系電車
こちらは京浜東北線などで活躍した209系を改造したもの。
そしてJR東日本のE231系とE233系も伊東線内のみで東海道本線に直通する便で活躍しています。
★伊豆急行線 伊豆高原駅車両基地
伊豆高原駅から海側を見渡すと伊豆急行に所属する車両がたくさん見えます!
★伊豆急行線 伊豆高原駅車両基地
駅先端を見るとブルートレイン!?
違いますね。最近話題になっている「ロイヤルエクスプレス」の中間車両です。
当車両も先程紹介しましたリゾート21の仲間であります。
そして左側に特徴的な車両が停まっています。
★伊豆急行100系電車
この車両は伊豆急行線の創業期から活躍していました。
つまりJR(旧国鉄)に初めて直通運転をした車両ということになりますね!貴重な車両です。
1961年から2019年まで活躍し今は1両のみかここ伊豆高原駅構内に保管されています。
伊豆急行線は、これより先の伊豆急下田駅まで続いていますが、これ目当てで来ましたからここで引き換えします。
つぎ来る時は東京駅からサフィール踊り子号の個室を利用して終点の伊豆急下田駅まで行けたらいいなと思っています。
それでは帰りの切符を買っていきましょう。
★伊豆急行 伊豆高原駅改札口
伊東急行はJRではない私鉄ですが、JR線と直通した特急列車も頻繁に運行されていて利用者も多いからでしょう。
みどりの窓口と言う名称は、使われてませんが長距離切符や指定券が買えるマルス端末が設置されています。
★伊豆高原駅▷東京駅 特急券
発行箇所は「伊豆高原1F」
JRのみどりの窓口にあるマルス端末とは少し異なり旅行業マルスと似ている私鉄端末で切符右側に紫の数字が印字されています。
★伊豆高原駅▷新日本橋駅 学割乗車券
端末は異なりますが、サービス面はJRの窓口と何ら変わりはありません。
学割乗車券なども購入できました!
上記の特急券と組み合わせて利用したので、乗車券は新幹線経由ですが、実際に利用したのは在来線経由です。
これは途中下車制度を活用するため。
JR東日本ではICカードのエリアが広がると大都市近郊区間が広がる傾向にあります。
伊東駅〜東京駅間の在来線区間は東京近郊区間(大都市近郊区間)に含まれ自由に経路を選べるものの途中下車ができません。
選択乗車の制度を利用し新幹線経由にすることで途中下車をすることができます。
※但し経路は自由に選べません。
また目的地を新日本橋駅にしているのは、1つ手前の東京駅までにすると運賃計算の特例で営業キロが101km〜200kmまでの乗車券に適応される「東京山手線内」となり川崎駅を過ぎると途中下車ができなくなりますが、1駅先の新日本橋駅にすることで東京駅まで途中下車が可能になるのです。
★踊り子 (E257系電車) 車内
これに乗って品川駅で前途放棄し高輪ゲートウェイ駅で途中下車しました。
ここまでが伊東線及び伊豆急行線のご紹介でした。続いて熱海駅から東海道本線を神戸駅方面へ2駅進み三島駅へ進みます。
ここから伊豆箱根鉄道駿豆線についてご紹介!
伊豆箱根鉄道駿豆線は、三島駅から修善寺駅までを結ぶ鉄道路線であります。
全長19.8kmと短い路線です。先程の伊東線及び伊豆急行線と異なり分岐駅の三島駅からJRではない私鉄による運行です。
★伊豆箱根鉄道 三島駅 中間改札
JRと伊豆箱根鉄道の改札は別々ですが、中間改札があるほか最初にご紹介しました。
両社の線路は繋がっていて、特急「踊り子」を使うと直通運転を行うため改札を出入りする必要はありません!
三島駅については以前に詳しくご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
★伊豆箱根鉄道駿豆線3000系電車
★伊豆箱根鉄道駿豆線7000系電車(写真右)
★伊豆箱根鉄道駿豆線1300系電車
伊豆箱根鉄道は西武グループなので、かつて西武鉄道などで活躍していた車両も活躍しています。
関西でいう近江鉄道ですね〜
三島駅から10分ほど乗って大場駅に到着。
★伊豆箱根鉄道 大場駅
沿線からは富士山が綺麗に見えます。
当駅は伊豆箱根鉄道の本社や車両基地など運行拠点がある駅であります。
★ 伊豆箱根鉄道 大場駅車両基地(大場工場)
富士山が見える車両基地!綺麗だ〜
★伊豆箱根鉄道 大場駅車両基地(大場工場)
ここには営業列車のほか貨車や事業列車も停まっていました。
★伊豆箱根鉄道ED31形電気機関車
西武鉄道から譲り受けた1948年東京芝浦電気製の電気機関車です。
現在は機関車を保有する私鉄は少なくなりましたが、かつては多くの会社にありました。
このED31形と同設計された機関車が南海・東武・名古屋鉄道・富山地方鉄道などでも活躍していましたが、全て引退していて見れるのはここだけ。
貴重なものを見れました。
★伊豆箱根鉄道 大場駅車両基地(大場工場)
なお伊豆箱根バスの本社及び車庫も併設しています。
大場駅から更に10分進むと伊豆長岡駅です。
★伊豆箱根鉄道 伊豆長岡駅
伊豆長岡温泉の最寄り駅です。先程の伊豆急行線同様、終点の修善寺駅まで行かずここで引き換えそうと思います。
理由は常備券を手に入れるためです。
先程の伊豆急行線は特急停車駅にマルス端末が導入されてましたが、伊豆箱根鉄道は修善寺駅以外に導入されていません。
それではどうやって販売されるのか。
★伊豆箱根鉄道 料金券
常備券と呼ばれる事前に印刷工場で刷られた切符が発行されます。
この場合、指定席を確保するには電話を使ってマルス端末がある駅に問い合わせが必要なので時間が少しかかるでしょう。
今回は行き帰り共に、座席を指定しない最初にご紹介した「座席未指定券」を購入しました。未指定券なら即時発行されます。
JRと直通する切符は軟券。
自社線内は硬券で一律200円です。
★伊豆箱根鉄道 料金券
もちろん伊豆箱根鉄道で購入した未指定券を指定券に変更が可能ですが、券売機に挿入できないため必ず窓口に行く必要があります。
最後に今回利用した主な切符をご紹介。
★熱海駅▷伊東駅 普通乗車券
★熱海駅▷伊豆長岡駅 普通乗車券
JRから他社線への連絡乗車券はよく売られていますが・・・
★伊豆長岡駅▷熱海駅 普通乗車券
JRの駅で他社線からJRへの連絡乗車券も販売されています。ちょっと珍しいですよね〜
なおこの連絡運輸の締結はJR各社で異なります。ここまでご紹介しました。JRから伊豆急行線及び伊豆箱根鉄道線の連絡乗車券や連絡料金券(特急券)は、JR東日本以外での窓口や券売機・インターネット予約では購入できない場合があります。
★伊東駅▷熱海駅 普通乗車券
乗車記念印がデカいですね〜笑
というわけで今回は静岡県の観光路線である伊東線・伊豆急行・伊豆箱根鉄道駿豆線をご紹介しました。
観光地らしい鉄道や貴重な鉄道遺産まで充実した路線でしたね!
皆さんも行かれてみてはいかがでしょうか?
ご覧いただきありがとうございました。
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