東海道線を散策してみる⑤(国府津駅〜沼津駅) | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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今回も東海道線(東海道本線)についてご紹介します。

5回目も国府津駅〜沼津駅間を散策していきますよ!

前回は旧東海道本線(御殿場ルート)をご紹介しました。


今日は1934年から現在まで東海道本線として使われている熱海ルートです。

それでは国府津駅を出発します。

★国府津駅 ホーム
国府津駅を出ると旧東海道本線(御殿場線)と分かれます。

7分程走ると小田原駅に到着します。



★JR小田原駅 在来線ホーム
東海道本線の起点である東京駅から長らく複々線以上の線路が併走していましたが、遂に当駅から複線となります。

東京駅〜小田原駅間は通勤需要も多く本数はもちろん。長編成の列車やライナー列車など走っている区間でしたが、これより先は少し閑散とした地域になります。ですが観光名所などがたくさんある場所です。


★JR小田原駅 駅舎(新幹線側)
東海道新幹線は東京駅から3つ目の駅です。
「のぞみ号」を利用すると「ただいま小田原駅を定刻で通過しました。つぎの停車駅、新横浜駅まで後15分です。そろそろご準備をしてお待ち下さい。」という放送がよく流れます。「のぞみ」は名古屋駅から新横浜駅まで無停車ですから、早めの放送が必要なんでしょうね。



★JR小田原駅 新幹線ホーム
「こだま号」と一部の「ひかり号」が停車します。

小田原駅は小田原城はじめ、たくさんの観光名所があり小田急電鉄との接続駅でもあり、箱根湯本方面の玄関口にもなっています。

小田原駅を出発すると東海道本線では少し珍しい駅があります。

東海道本線根府川駅です。

★JR根府川駅 駅舎
東海道本線では、あまりない無人駅です。
自動改札機もありません。

現在は東海道本線(名古屋地区)で旅客集中システムが導入され無人駅が増えましたが、かつては東海道本線唯一の無人駅でした。

小田原止の一部列車は当駅まで回送され折り返します。



★JR根府川駅 ホーム
駅舎もでしたが、ホームも昔の雰囲気が残っています。



★JR根府川駅 改札口


★JR根府川駅 ホーム
また「海の見える駅」ということで写真好きや風景好きにも人気スポットとなっていますが、昔この場所で悲惨な事故があったんです。

1923年9月1日の関東大震災で地滑りが発生しホームと列車が海に沈んだそうです。

車両は戦時中で金属類回収のため引き上げられましたが、駅施設などは現在もそのままだそう。また現在も行方不明の方がいらっしゃるそうです。


★JR根府川駅 慰霊碑
今年(2023年)で関東大震災から100年ですね。随分と昔の話に感じますが今も東京周辺では、当時の記憶を残すものが少しですがあり、根府川駅の改札前には慰霊碑が設置されています。

ここでお気付きの方も多いでしょう。
熱海ルートが東海道本線になったのは1934年のこと。関東大震災は1923年です。

実はこの区間、東海道本線になる前から鉄道はありました。一番最初は通常の鉄道より規格が小さな軽便鉄道である熱海鉄道が1907年から小田原駅〜熱海駅間で走っていました。このときに根府川駅も開業します。

しかしこちらも関東大震災で被害を受け1923年に廃止となりました。

そして1922年に国鉄熱海線(国府津駅〜真鶴駅間)が先行開業した際に国鉄根府川駅が開業。つまり1922年〜1923年は2線あったこと。また初代国鉄根府川駅舎は1年程しか使われなかったことになります。

現在の駅舎は関東大震災の翌年1924年に建てられたられもので、来年100年を迎える古い建築物だということがわかりますね。

根府川駅から綺麗な海が見えましたが、これからもっといい景色が見えてきますよ!


★「特急踊り子」の車窓から
綺麗な海景色が見えてくると熱海駅に到着します。





★JR熱海駅
ホームは昔ながらの雰囲気がありましたが駅舎は新しくなっています。

東京駅から続いたJR東日本管轄区間は、ここまでで当駅から米原駅まではJR東海区間となります。

御殿場線は国府津駅から東海道新幹線は起点の東京駅から新大阪駅までJR東海管轄です。

少し新幹線ホームでは珍しい光景が見れるので上がってみます。

★JR熱海駅 東海道新幹線ホーム
なんと!2面2線のホームなんです。つまり待避線がありません。


★熱海駅 行先表示器
なのでホーム直近を高速で「のぞみ」や「ひかり」が通過していきます!

東海道新幹線開業当初は通過列車が全て通過し「こだま」が到着する直前まで客を待合室で待たせていたそうです。

しかし皆さんもよくご存知の通り、現在は「のぞみ12本ダイヤ」通過列車が行ってから「さあホームへ上がってください!」

絶対に無理ですよね。間に合いませんよ。
ということで設置されたのがホームドアです。日本で一番最初に導入されました。

少し駅周辺を散策します。
熱海駅を上から見ると山を切り開いた駅なんだとよくわかります。

★JR熱海駅
これを見ると新幹線ホームに待避線がつくれないのが納得です。


★熱海軽便鉄道:7号蒸気機関車
先程、根府川駅でご紹介しました。軽便鉄道の車両が熱海駅前に保存されていて鉄道記念物に指定されています。


小田原駅〜熱海駅間を軽便鉄道では当時160分、現在の東海道本線(在来線)では約25分で新幹線なら10分と鉄道技術の発展が進んだことがわかります。

小田原駅・熱海駅・三島駅間は新幹線の駅間がとても短くなっています。前回ご紹介した御殿場線を回っている間に3つの新幹線駅を通過したことになります。

また熱海駅は東海道本線の支線である伊東線と接続しています。



★伊豆急行8000系電車
伊東線は東海道本線でも活躍するE231系・E233系電車のほか直通する伊豆急行の車両も普通列車として活躍しています。

また「特急踊り子」の伊豆下田駅方面は当駅から伊東線に入線します。

それでは熱海駅を出発します。

★熱海城
いい景色です!熱海城が見えます。
来宮駅まで東海道本線と伊東線は並走します。






★JR来宮駅 
昔ながらの雰囲気が残る駅舎やホームが残っています。

目の前を東海道本線が通過しますが、当駅は伊東線の駅でホームは伊東線のみ設置されています。

来宮駅構内には熱海止の列車を折り返す設備がありますが、以前にご紹介した山手線が品川駅起点のような設定ではなく、伊東線の起点は熱海駅で東海道本線には駅がない扱いになっています。



★来宮駅からの乗車券
そのため東海道本線は来宮駅の前を通りますが通過ではなく、たまたま目の前を通る別路線であるため東海道本線で途中下車できる乗車券でも来宮駅で降車する場合は別途購入する必要があります。

そして来宮駅で伊東線とわかれて東海道本線はいよいよ箱根を貫く丹那トンネルに入っていきます。

★丹那トンネル
未だに携帯電話の電波が入らないトンネル一般の方はイライラする区間でしょうか。


★新丹那トンネル
東海道新幹線は丹那トンネル近くにある新丹那トンネルを通ります。

このトンネルにより東海道移動は便利で安全に輸送できるようになりました。

熱海駅〜三島駅間を在来線なら12分。
新幹線は7分。丹那トンネルを通り難所を通るわけですが、新幹線にしては駅間がとても短いですよね。


★JR三島駅 駅舎(新幹線側)


★JR三島駅 駅舎(在来線側)
駅舎は2013年に建築された新しい建物ですが旧駅舎の富士山をイメージした形は継承されています。




★JR三島駅 在来線ホーム
三島駅は特徴あるホームでホーム内で伊豆箱根鉄道の線路と繋がっています。

「特急踊り子」修善寺行などは三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り入れるため、この珍しい分岐点を通過していきます。


★伊豆箱根鉄道3000形電車
懐かしいデザインの車両です。

それでは新幹線ホームへ行ってみます。



★JR三島駅 新幹線ホーム
少し珍しい島式ホームで外側に通過線があるホームです。

いつも私は東海道新幹線を普通車の2列シート窓側に座るので三島駅は見落としがちなんですよね〜


★JR三島駅 新幹線ホーム公衆電話
ホーム中央に公衆電話があります。今は皆さんスマートフォンをお持ちの方が多いので利用者が減っているので端にしか設置されていません。

ここで1995年に悲惨な事故があったのをご存知の方も多いでしょう。「三島駅乗客転落事故」新幹線が開業して初めて起きた死亡事故です。

話が長くなるため説明は省略しますが、駆け込み乗車が原因で発生した事故でした。


★三島車両所
三島駅構内には車両所があり新幹線車両や保線車両が留置されています。

また駅前にはJR東海の研修センターがあります。

★東海旅客鉄道総合研修センター
センター前に橋梁が保存されています。


★六郷川橋梁
日本最古の鉄道橋梁で鉄道記念物になっています。

最初は東海道本線の品川駅〜川崎駅間の六郷川橋梁として使われ老朽化で交換し御殿場線の酒匂川橋梁に再利用されました。

そして前回ご紹介しました。

東海道本線機能が熱海ルートになり御殿場線が単線になったときに、この橋梁は役割を終え現在ある研修センターに保存されることになりました。

そして三島駅から5分程乗車し国府津駅で分岐した御殿場線と再び合流し沼津駅に到着します。



★JR沼津駅
前回に詳しくご紹介しました。
沼津駅は鉄道拠点として長らく親しまれましたが、東海道本線が停車することはなく拠点機能は現在、三島駅になっていますが駅の雰囲気などから昔は大きな鉄道拠点だと感じることができます。

今回は国府津駅〜沼津駅間の東海道本線(熱海ルート)でした。

次回は沼津駅〜浜松駅間をご紹介します!

ご覧いただきありがとうございました。
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