西九州新幹線に乗ってみた! | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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よしひろよしちゃんをご利用いただきありがとうございます。不定期で私が撮影した写真を投稿します。

みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は西九州新幹線についてご紹介します。

●西九州新幹線とは
佐賀県の新鳥栖駅〜長崎県の長崎駅までを結ぶ新幹線として1973年に交付された全国新幹線鉄道整備法で路線計画された路線です。

しかし、いろんな事情があって2022年9月23日に武雄温泉駅〜長崎駅間のみが暫定開業となりました。

本開業ができなかった理由はこちらで紹介しているので是非併せてご覧ください。


今回は沿線や車両についてご紹介します。

まず私は大阪在住なので、新大阪へ




★N700系7000番台/8000番台
山陽・九州新幹線を直通することを想定して開発された車両で西日本所有車が7000番台。九州所有車が8000番台です。

主に新幹線「みずほ」「さくら」「つばめ」で活躍しています。


★さくら543号 新幹線特急券
今回は新大阪駅から新鳥栖駅乗換で向かいます。列車は「さくら」です。

なお2023年10月からネット予約のルールが大幅に変更されました。

これまでネット予約から企画切符を選択すれば自由席料金で指定席が利用できたほか通常購入なら適応される速達料金「のぞみ」「みずほ」などを利用しても同額でした。

これはネット予約を推奨するために長らく行われていたそうですが、ネット利用者も増えてきて値引きする理由がなくなったのも1つと言われています。

切符右下をご覧いただくと「0.32割」表記があります。以前に比べると割引率は下がりましたが、それでも駅で買うより安いのがネット予約のいいとこですね〜

「みずほ」「さくら」などに使われる当車両は自由席と指定席・グリーン車とそれぞれシートの仕様が異なります。

★N700系7000番台/8000番台 自由席
自由席は新幹線にありがちの2×3の仕様ですが・・・


★N700系7000番台/8000番台 指定席
指定席は2×2シートになっていて座席が広く取られています。

これはJR西日本が「グランドひかり」というサービスを始めてから長らく続いています。

大阪と福岡間は新幹線と飛行機の所要時間が、ほぼ同じで競合区間であるため座席のグレードをアップするなど、サービス向上を行い乗客を増やす取り組みをしていました。

それが現在も続いているんですね〜

料金は新幹線特急券(指定席)だけで利用でき追加料金は取られないことから通常の「のぞみ」「ひかり」より人気なほか短い8両編成での運行であるため平日でも混雑しています。

また「さくら」は先程紹介した「のぞみ」「みずほ」に適応される速達料金が加算されないのに停車駅が2つくらいしか変わらず十分速い列車なので特に人気です。

ネット予約でも速達料金が加算されるようになりましたから、更に人気になるでしょう。


★N700系7000番台/8000番台 グリーン
普通車指定席が豪華なのでグリーン車はもちろん豪華です! 乗ったことはありませんが…

新大阪駅から3時間弱乗って新鳥栖駅に到着です。


★新鳥栖駅 入場券
JR九州の新幹線にある近距離券売機の一部は85mmで入場券が発行されます。

なかなか珍しい!
記念に購入しました。


★みどり15号 特急券
新鳥栖駅から佐賀駅までは佐世保方面へ向かう「みどり」に乗車します。

武雄温泉までの切符ですが佐賀駅で下車したのは友人に会うためです。

ネットで行先変更をしようと考えましたが、既に満席で変更してる間に席が埋まっては大変なので諦めました。

料金券に途中下車制度はないので、降りると前途無効になります。

みどり15号は783系でしたが写真は撮っていません。

ちなみに九州区間では既に新幹線と在来線特急の乗継割引制度は終了しています。

そして佐賀駅から武雄温泉駅へ向かいました。

★佐賀駅▷武雄温泉駅 B自由席特急券
「リレーかもめ21号」を利用しました。

通常の特急券を購入する場合、長崎本線の在来線特急(リレーかもめ)と西九州新幹線を乗り継げば1割引なので纏めて購入すると安いんですが、せっかくなので今回は武雄温泉駅で途中下車をします。

佐賀駅から武雄温泉駅間の距離は短いんですが、普通列車だと接続が悪いんです。


★江北駅(旧肥前山口駅)
新鳥栖駅から長崎本線を経由しましたが武雄温泉駅へ向かうには江北駅(旧肥前山口駅)から佐世保線に入ります。

この江北駅(旧肥前山口駅)は鉄道ユーチューバートップの方が最初に出演された地として有名だったり!?

鳥栖駅から江北駅まで長崎本線を江北駅から武雄温泉駅までは佐世保線を経由しました。

ここ武雄温泉駅からは、いよいよ新幹線区間となります。

★かもめ21号とリレーかもめ21号
武雄温泉駅は以前の新八代駅みたいに対面乗換構造となっていてスムーズに乗り換えできます。

だいたいの便は3分〜5分程度、乗り換え時間が設定されていますが余裕ですね。

この日のリレーかもめ21号は787系でした。

787系は以前にもご紹介した九州新幹線(鹿児島ルート)暫定開業時にもリレー特急の役割を担った車両です。


それでは途中下車します。



★武雄温泉駅 新幹線改札口
新幹線と在来線の中間改札がないため、それぞれ乗り換える場合は一旦出る必要があります。

新幹線改札口には、みどりの窓口(1窓)指定席券売機(1台)近距離券売機(1台)がありました。

JR九州の「みどりの窓口」にあるマルス端末は他社と異なり特徴があるんです。

それはマルス端末にPOS端末が内蔵され発行もできます。

九州管内の駅事務室を見るとマルス「22円」POS「7円」と表記されていることがあります。

これは切符1枚にかかる費用でマルス端末は指定席など確保するのに通信回線を利用するため管理するJRシステムに費用を支払っているので発行するのに、お金がかかります。

POS端末であれば指定券発行ができないものの通信費が掛からないためマルスより安く発券できます。

そのため九州管内の駅事務室には、少しでも出費を抑えるためマルス「22円」POS「7円」と表記されているのでしょう。

POS端末ならマルス3枚分なので、できる限りマルス利用を控えたい気持ちわかります。

そのため九州管内で特急券を買おうとすると「自由席ですか?」「お支払いは現金ですか?」と聞かれることが多い印象です。

ちなみにクレジット決済も会社側に負担が掛かるため拒否はできないけど、出来るだけ現金利用を勧めたいといったどこでしょうか。


★武雄温泉駅 入場券
上がマルス端末発行
下がPOS端末発行です。

発行及び無効印を押してくださった女性駅員さんはとても優しい方でした。ありがとうございます♪

印字方法が異なるのお分かりいただけるかと思います。


★武雄温泉駅 マルス入場券
九州管内では最新型マルス端末「MR52N」の導入が進んでいます。

武雄温泉駅も最新型で「MR52N」を略して「RN」となっているそう。

最新型マルス「MR52N」にはクリーン機能が追加されたらしく、これまで切符マニアは気にした印字の掠れが減少すると言われています。これは嬉しい!

実際、印字は良好でしたね〜

このマルス入場券で在来線ホームを散策しました。

★かもめ21号とリレーかもめ21号
先程まで乗ってきた787系を在来線ホーム側から!


★武雄温泉駅 在来線ホーム
在来線ホームは2面2線
新幹線ホームも2面2線ですが、新幹線ホームと在来線ホームの間に線路がもう一つあって先程ご紹介した対面乗換ができるようになっています。

また新幹線は2面2線ですが、実際に使ってるのは在来線側の1本のみで、もう片方は通常使われていません。

今後、新鳥栖駅方面へ開業するまで使われる日は来ないと思われる寂しいホームです。

在来線ホームには普通列車のほか特急列車も乗り入れますが、西九州新幹線接続(リレーかもめを名乗る)特急列車は新幹線ホームを使用します。



★武雄温泉駅 在来線改札口
JR九州では、ありがちなんですが新幹線駅なのに在来線側は無人となっています。

自動改札機もなく完全にフリー状態です。

なお上記のマルス入場券は、在来線側で利用したけど無人だったため新幹線改札口で無効印をいただきました。

せっかくなので駅名無効印と絵柄無効印の両方ありがとうございます。


★武雄温泉駅 POS入場券
続いてPOS入場券で再び新幹線改札口に入ります。


★武雄温泉駅 新幹線ホーム
JRグループで初めて開発された車両の783系と最新型の西九州新幹線N700Sの並びが撮れました!

いい並びです。
783系は橙色なので「特急ハウステンボス」の車ですが、この日は代走で「リレーかもめ」として運用に入っていました。

なお、このあと帰りに783系代走による「リレーかもめ」に乗ったので詳しくは後ほど!


★武雄温泉駅 近距離券売機の入場券
ちなみに新鳥栖駅とは異なり武雄温泉駅の近距離券売機入場券はよく見かける小さな切符でしたね。


★武雄温泉駅 指定席券売機の入場券
こちらはマルス端末仕様の印字でした。

駅構内をいろいろ散策しました。

★武雄温泉駅 新幹線側駅舎
せっかくなので駅名でもある武雄温泉へ行ってみます!


★武雄温泉駅 在来線側駅舎
武雄温泉は在来線側駅舎から歩いて10分程です。


★武雄温泉 楼門


★武雄温泉 蓬莱湯


★武雄温泉 新館
武雄温泉の温泉施設は日本最古の建物だそうで見応えがありますね〜










★武雄温泉 新館の館内
日本最古の温泉建築物の内部を見ることもできました。



★武雄温泉駅 案内板
さあ武雄温泉駅に戻っていよいよ西九州新幹線に乗車です。

こうやって案内を見て新幹線なら、新幹線乗り場ですが在来線特急を利用するなら少し困惑しますね。


★N700S系 8000番台
西九州新幹線は全車両この形式で統一されています。


★武雄温泉▷長崎 新幹線自由席特急券
武雄温泉始発で30分少々ですから自由席を利用しました。


★N700S系 8000番台 普通車自由席
山陽九州新幹線を走るN700系7000番台/8000番台同様に、自由席と指定席で座席が異なります。

自由席は東海道・山陽新幹線を走るN700S系の青いモケットを黄色にしたものですね。

全席コンセント及びテーブルがありますが30分程なので充電したり飲食する余裕はないでしょう。


★N700S系 8000番台 普通車自由席
車両前に荷物スペースがありました。今どきですね〜

しかし後付けなので窓があって、そこはカーテンが降りていました。


★かもめ29号
かもめ29号は各駅に停車する列車です。
西九州新幹線内には武雄温泉・嬉野温泉・新大村・諫早・長崎と5つ駅があります。
 
武雄温泉駅〜長崎駅の走行距離は69.6kmと日本で一番短い新幹線で駅間すごく短くなっています。

ちなみに京都駅〜米原間は1駅で67.7km

出発してすぐに次駅の嬉野温泉駅に着きます。

先程、江北駅で長崎本線から佐世保線に入り武雄温泉駅まで来ました。

西九州新幹線は長崎本線と佐世保線の間を一直線に走ります。

これまで嬉野温泉駅は、鉄道空白地帯でしたが新幹線開業により便利になったでしょう。

しかし江北駅より先の長崎本線は新幹線が開業し従来の在来線特急は「かささぎ」として江北駅〜肥前鹿島駅までは運行していますが、年々減便されています。

また肥前鹿島駅から諫早駅間はコスト削減のため電化設備を廃止し非電化路線となりました。

これが新幹線開業による光と影と言われるやつですよね〜


九州新幹線(鹿児島ルート)でも開業時には従来の在来線を特急「有明」が走ってましたが近年廃止されてしまいました。

在来線は街の中心部を経由するものが多いですが、新幹線は速達向上のためトンネルを掘り中心地から離れた場所に駅ができることも多いです。

新横浜駅・新神戸駅・新岩国駅・新大牟田駅などがそうでしょう。

これは長年解決しない問題ですよね〜


★大村湾
新幹線車窓から大村湾が綺麗に見えます。

♫ここは海の見える新幹線♫

列車はあっという間に長崎駅に到着です。



★長崎駅 新幹線ホーム
西九州新幹線の車両は6両編成4本。
そのうち3本が並びました!


★N700S系 8000番台 
Y1編成!つまりトップナンバーですね〜


★茨木▷長崎 普通学割乗車券
普段であれば1駅先まで購入しましたが長崎駅は長崎本線の盲腸線終着駅で先がないので今回は最後まで使い通して無効印をお願いしました。


★長崎駅 入場券
さあ入場券を買って駅構内を散策します!
無効印が特徴的ですね。


★キハ47 ふたつ星4047
西九州地区を走る観光列車で、西九州新幹線開業日から活躍しています。


★YC1系
当たり前ですが、在来線はディーゼル車のみとなってしまいました。

ここから少し長崎駅周辺を散策します。






★長崎駅 周辺




★長崎市電
市電に乗って平和記念公園へ向かいます。





★長崎平和記念公園

帰りは徒歩で長崎本線浦上駅へ向かいました。

★浦上駅▷長崎駅 普通乗車券
浦上駅は、開業当初長崎駅だったそう。

ちなみに諫早駅〜浦上駅〜長崎駅間は、新幹線と在来線で同一線として扱われます。


★国鉄原爆死没者慰霊碑


★長崎原爆病院
浦上駅周辺にも原爆に関する遺構があります。

浦上駅から1駅列車に乗って長崎駅に戻ってきました。



★N700S系 8000番台 
早すぎる!出発まで30分以上あるのに指定席を取っている「かもめ88号」がもう停車しています。




★N700S系 8000番台 
大きく「かもめ」と書かれています。
九州新幹線が暫定開業したとき「つばめ」と書かれてたのが懐かしい。

お土産を買って長崎駅を出発です。

★長崎駅▷茨木駅 普通学割乗車券
先程の武雄温泉駅で帰りの乗車券を購入しました。


★長崎駅▷博多駅 新幹線特急券
帰りは新幹線も在来線特急も指定席で1枚の切符で博多に戻ります。

先程も触れました。
同時購入の場合は1割引となります。
またネット予約なら更に割引を受けれます。




★かもめ88号
西九州新幹線は博多まで行きませんが、リレー方式なので行き先表示は博多行になっています。

西九州新幹線を走る列車は「かもめ」のみですが停車駅パターンは4つあって案内も色で分けられているんです。

東海道・山陽新幹線と同じく遅いのが「青」準速達が「赤」速達が「黄」であります。

写真の通り、かもめ88号は「青」なので各駅タイプです。ちなみに88号は臨時便で先程少し触れました。そこそこ珍しい。武雄温泉駅ではリレーかもめ単独の783系と接続になりました。



★N700S系 8000番台 普通車指定席
800系新幹線と雰囲気が似ています。
素晴らしい内装ですが僅か30分の乗車

そして武雄温泉駅でリレー特急に乗り継ぎ

★783系 ハウステンボス車
783系による代走はラッキーです!
現在は博多から佐世保とハウステンボス方面を結ぶ「みどり」「ハウステンボス」に使われていますが、当初は「かもめ」「有明」などでも使われていました。

愛称はハイパーサルーン


JRグループ発足後に初めて製造された特急型電車として当初は話題を上げたそうです。

★783系デビュー オレンジカード
しかし後継の新型車両が登場し年々数は減らしていますが、西九州新幹線開業後も元気に活躍しています。







★JR九州 783系電車 ※写真は過去のもの
途中で通り抜けしやすくするため、中間車両を先頭車化した改造車も登場しました。

特急列車なのに普通列車に見えますよね〜


★783系/リレーかもめ88号 車内
私が乗ったのは「ハウステンボス」車両でした。昔懐かしい雰囲気の車両ですね!

武雄温泉駅から博多駅までの59分、JR初期の雰囲気を感じ取り楽しみました。

★リレーかもめ 長崎行

逆にリレー特急も武雄温泉駅までしか走りませんが長崎行と表示し武雄温泉接続と書かれています。


このあと博多駅で途中下車をしてホテルで1泊し前回ご紹介した博多総合車両所イベントへ行きました。こちらも併せてご覧いただければと思います。


ご覧いただきありがとうございました。
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