鉄道旅に欠かせないもの〜駅の旅行センター篇 | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は鉄道旅に欠かせないものの1つである駅の旅行センター(旅行代理店)についてご紹介します。

●旅行代理店とは
もう皆さんご存知だと思いますが・・・

交通・宿泊などの旅行商品を企画・実施のほか仲介し販売する会社のことであります。

日本での本格的な旅行業のはじまりは、1893年とされており、明治に入って外貨の獲得を目的として観光業の有用性が注目され日本を訪れる外国人をもてなすことから始まったそうです。


★日本旅行
そして1905年に南新助という人が滋賀県草津市に日本旅行の前身にあたる【日本旅行会】を創業します。


★日本旅行 草津支店
JR草津駅前には、現在も日本旅行草津支店があり日本旅行発祥の地と書かれています。


★日本旅行草津支店で発行したJR券
南氏は東海道本線開通に辺り尽力したことから草津駅構内で駅弁などの販売(国鉄立売営業権)を唯一許可されていました。

★南洋軒(草津駅構内)
現在もJR草津駅改札前に南洋軒と呼ばれる駅弁屋があり草津名物うばがもちも販売されています。なお日本旅行草津支店が入居するビルは南洋軒ビルで草津駅周辺は南家の持ち物が多いと実感できます。

そして駅弁販売を草津駅構内で許可してもらえ当時国鉄にお世話になっていることから、何か貢献したいと考え団体旅行を計画し初めに滋賀県〜善光寺参りを企画また日本旅行の前身にあたる【日本旅行会】が創業しました。

これが日本初の団体旅行及び団体列車だとされています。


★JTB
続いて1912年にJTBの前身にあたるジャパン・ツーリスト・ビューロー(Japan Tourist Bureau、後に日本交通公社)が当時の鉄道院役員など官民合同で設立されました。


★JR東京駅 丸の内駅舎
こちらも日本を訪れる外国人をもてなすことから始まったとされており、当初事務所は東京駅構内だったそうです。

★JTB東京丸の内支店で発行したJR券


1925年に現在まで続くJTB時刻表が創刊され国鉄公式の時刻表として使われるようになりました。

1963年に営利部門が民営化され現在のJTBとなりました。

そして日本旅行、JTBの他にも更に旅行代理店(旅行社)は増えていき多くのオフィスビルやショッピングモール内にありますよね。


●駅の旅行センター
ここからは駅にある旅行代理店について見ていきます。

★みどりの窓口と日本旅行TIS支店
主要駅にはみどりの窓口のほか旅行代理店がある所があります。

これは、みどりの窓口の延長という感覚でいいかと思います。JRのほか私鉄特急券、航空券や宿泊などと組み合わせた国内旅行及び海外旅行の商品が販売されています。



★JR名古屋駅

★JR東海ツアーズ名古屋支店



★JR東海ツアーズ名古屋広小路口支店
1968年に名古屋駅に初めて駅の旅行センターが設置されそこから全国に拡大していきました。なおこの頃には国鉄が既に赤字だったため日本旅行及びJTBと提携し展開されたそう。


★JR東海ツアーズ名古屋支店で発行したJR券
そのため現在も日本旅行、JTBはJRグループが多く株を保有しています。

そして1989年の国鉄分割民営化で各JR会社のグループ旅行会社が発足します。 

JR北海道 ツインクルプラザ
JR東日本 びゅうプラザ
JR東海  JR東海ツアーズ
JR西日本   TiS
JR四国  ワーププラザ
JR九州   旅行の窓口

しかし近年、駅の旅行センターはインターネットの普及などで縮小傾向にあります。

JR北海道(ツインクルプラザ)は全店閉鎖
JR東日本(びゅうプラザ)はオンラインに移行

★TIS明石 看板
JR西日本(TIS)は日本旅行に譲渡し現在は日本旅行TISとなっています。なおTIS明石支店の看板は変更されておらず昔のものが残っています。


★日本旅行とTISのオレンジカード
今は赤い風船.マッハ.WENS(ウエンズ)など日本旅行TISのブランド商品名で定着していますが、かつては日本旅行及びTISは別々の会社でした。

JR東海(JR東海ツアーズ)やJR四国(ワーププラザ)JR九州(旅行の窓口)は国鉄分割民営化から現在まで、そのままの名称で営業しています。

ここまでは旅行代理店(旅行会社)の歴史及び駅の旅行センターについてご紹介しました。

皆さんは、旅行する際に旅行代理店を利用していますか?

旅行代理店が誕生した頃、全盛期の頃はSNSはもちろんパソコンなく情報が少ないため旅行する際は旅行代理店を仲介した方も多かったと思いますが、現在は情報化社会で少しネットで検索すれば交通・ホテル手配や観光案内など簡単にできるため今は、自分で手配や検索される方も多いのではないでしょうか?

私も最近は旅行代理店を通さず旅行することが多くなりましたが、メリットがたくさんあります!

①手配を全てお願いできる。

自分で交通やホテル手配など行うのは、なかなか面倒なので、ありがたいですよね!

②直接会話でき細かい相談ができる。

◯◯に行きたい!などベテランに相談でき穴場を教えてもらえることもあります。

③普段入れない所に入れるコースがある。

ツアーなどに参加すると普段、立入禁止の施設を見学できるプランなどもあり貴重ですよね。

④安い商品がある。

有名なのを1つあげるとJR東海ツアーズが販売する。ぷらっとこだまなどがあります。

★JR東海ツアーズ 京都支店
東海ツアーズはJR東海の主要駅にある駅の旅行センターです。


★ぷらっとこだま乗車票


★ぷらっとフリープラン乗車票
契約乗車票という旅行代理店(旅行社)がJRから一部車両を貸し切って販売する商品でとても安く利用でき中には宿泊とセットになったプランもあります。


⑤トラブル時に素早い対応をしてくださる。

列車や飛行機の運休などのトラブルがあった際に、素早く別の便やホテルの変更などを行なってもらえて、いざというとき安心です。

⑥JR券の発行が基本的に自由にできる。

JR時刻表に掲載されている旅行会社(今回紹介した旅行会社全て)では、JR券の購入が手数料なしで可能です。


販売区間はJR全線どこでも可能で駅と違い制限がありません。そのため近畿地方で北海道エリアの乗車券を購入することも可能です。





★日本旅行 みどりの窓口


★JR東海ツアーズ みどりの窓口
中には、JR券販売に特化したカウンターがある旅行代理店も存在します。


★普通回数券
一部エリアでは既に販売が終了していますがJRで販売される普通回数券、通常は200キロメートル以内の区間で乗車区間の両端の駅で発売と定められていますが旅行代理店では、どこの駅からでも販売されているのです。

そのため特に関西の方なら見覚えのあるのではないでしょうか?

★普通回数券
金券ショップで購入した回数券はほとんど旅行代理店で発行された切符だったと思います。

JRの駅で回数券を何枚も購入すると注意されることが、あるため旅行代理店で金券ショップのスタッフが大量購入していると聞いたことがあります。

実際、駅近くの旅行代理店に行ってみると回数券らしきものを大量購入されているスーツ姿の方をよく見かけますね笑

話が逸れてしまいました。すいません!
またまた金券ショップのお話ですが金券屋には、このようなものが販売されています。



★日本旅行 商品券


★JTB 商品券
例えば1000円券なら950円で売っているので購入し旅行代理店でJR券を含め使えば1000円につき50円お得になります。


★商品券で購入した普通乗車券
商品券で買うと商制と印字されます。
これは換金防止のためです。そのため変更や払い戻しの際は購入した店舗でしかできないので注意が必要です。


★クレジットで購入した普通乗車券
クレジットカード決済でもC制と印字され商制と同様、変更や払い戻しの際は購入した店舗でしかできないので注意する必要があります。

このほかもう何度もご紹介しています。分割乗車券を購入できます。


旅行代理店は駅の窓口に比べ発行が基本的に自由にできるのが、いいですよね。

但しネット予約の受取やICカード・定期券などの発行はできません。

また手数料がかかる場合もありますが、航空券や私鉄急行券なども購入でき便利です!

今回は旅行代理店についてご紹介しました。
今や旅行会社を通さず自分で手配するという方が多いと思いますが、旅行会社を利用すると便利で安心また安く旅行できると思います。皆さんも利用してみてはいかがでしょうか?

ご覧いただきありがとうございました。
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