はげざるのブログ -634ページ目

「イテッ」事件

静かな昼下がり。

考え事をして普通に歩いていたら、頭が何かにぶつかり、「イテッ」。

そしたら、すれ違いざまのお兄さんが「ハハハー」と響く声で高笑い、遠ざかっていく。

見たら、道端のお店の鉄の30センチ四方くらいの看板が歩道に90度でぶら下がっていて、道際近いところを歩いていたから、それにおでこをぶつけた。幸い、上からぶら下がっていただけで、固定されたものでなく、衝撃は致命的でなかった。

それにしても、見知らぬお兄さんの記憶に残る高笑い。人は、小さな不幸を笑うもんだ。

千夜一夜物語の魅力

私はやたら長い物語が好きです。その中で、千夜一夜物語は、面白かった。

千夜一夜物語は、シンドバッドの冒険などで一部が有名です。全体はああいったびっくりするような逸話が脈絡なく配置されています。エッチな話もある。夜長に、次も次もと読んでいくと脈絡なくいろいろな話がつながっていきます。ところで、夢は、なにか気になることが、全体は脈絡なく、つながっていきます。ちょうどそんな感じです。



千夜一夜物語は、文庫本などで出ていると思います。中野のサンプラザの前の古本市で1冊になった大きめの本を掘り出して、愛読しました。1冊になっているものはあまりない。その後、最初の職場の女性の先輩に、この魅力の話をしたら、読みたいというので貸しました。その後間もなく私は転職をすることになり、退社する前に、あの本大事にしていたから記念にあげますよ、とあげてしまいました。大事にしてもらっているかな。



病気の時の親子の心理サイクル

少し前、長男が、肩が痛い、動けないと・・・ かみさんは、知人で同じような感じで腫瘍が見つかって、というもんだから、俺はパニック。翌朝、いい大人になっている息子に、子供のときみたいに付きそい医者へ。医者は、「様子見よう・・・」。でも、親としては心配200%で、何かにつけては、横になっている息子の部屋をのぞいては大丈夫か、大丈夫か、と。そのうち、しばらく日時が経つと、今度は息子が、大丈夫だ、大丈夫だと、親の心配に気を使ってくれる。そのうち、息子の症状もなんともなくなる。



思えば、昔、同じようなことが、何度もあったな。


自分が子供の頃、なんでか、1年に必ず1回は、1週間くらい高熱と風邪で小学校を休んだ。熱の出はじめの最初の頃は、自分はまだ体力があって元気である。一方で、母が大騒ぎして、普段ないくらいそばで面倒見てくれ、普段食べないような果物を食べさせてくれて、なんかにやけてしまうような幸福感を感じ、弱ったような態度を意識してとる。しかし、そのうち、病気も佳境に入り、自分も弱気になり、幸福どころでなくなる。自分は病気と向き合うので精一杯。そのうち、自分は、今度は、体力が衰えた状態にも慣れて、心理的に落ち着く。体も回復基調になってくる。一方、母は相変わらず、ずーっと、大丈夫か、大丈夫か、というモード。すると、今度は母親のことが心配になって、こっちは大丈夫、大丈夫と、返事するフェーズに入る。




おんなじじゃん。親と子の間には、子供のほうの病気のとき、普遍的なサイクル・フェーズがあるのかも。