カンチブレーキ新嘗祭とシングルスピードMTB試乗(この物語はフィクションであり・・・) | 休業日報

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地味な自転車や機械、軽トラの事。

朝から活動すると1日を有意義に使えるとか言いますが、早く眠くなったりお昼寝するのであまり変わりません。


早朝、シングルスピードMTBのチェーンテンショナーの走行テストに出ます。





フリー側、ズレてない。





反フリー側、ズレてない。





久しぶりのシングルスピードだけど、やっぱりこの静かさとダイレクト感は素敵なのでコレクション入り決定。



閑話休題。



毎年11月23日、私の住む地域ではカンチブレーキ新嘗祭が執り行なわれます。


8月に行われるカンチブレーキ祭り(下方記事リンク参照)とは違い、厳かな雰囲気で執り行われる神事です。


この年に収集されたカンチブレーキを天神地祇に供えて感謝の奉告を行い、これらの供え物を神からの賜りものとして国産車体への装着を行い、カンチブレーキや同年代の部品を皆が愛でる儀式である。


注)聞き伝えによると、過去には純粋な国産カンチブレーキのみを奉納していた様ですが、いつの頃からか製造国や年式を問わずカンチブレーキの歴史を伝える上で重要な部品類も含めて神饌として奉納される様になったとの事

詳細については記録が殆ど残っておらず、一説には同じ系統のブレーキであるVブレーキ派との対立抗争で部品廃棄や焚書などなどが行われたとも言われるが、過去を知るであろう人々はその時代を語ろうとはしない。

その後、ディスクブレーキの台頭に伴ってカンチ派、V派共に絶滅の一途を辿っているのは諸行無常な話。


この日のために、世に散らばり失われつつあるカンチブレーキやパーツを集めるのですが、残念ながら他の伝統的行事と同じくカンチブレーキ収集者、カンチブレーキ使用者の高齢化や後継者問題、日本自転車文化遺産を海外へ横流しする者達の増加、盗掘問題などによりこの行事も存続の危機に瀕している。


そんな厳しい現状でも、遠方から奉納品を送ってくださり、古き良き日本自転車文化遺産を継承しようと尽力なさってくれる方もいらっしゃいます。





ジャンク自転車自走引き取りポタリングレポートという素敵ジャンルを確立し、その修理レストアで私達を楽しませてくれる力太郎さんとパーツのやり取りをしていたら、カンチブレーキ新嘗祭への奉納品を沢山いただきました。


もうありがたい限りで足を向けて寝られません。





SUNTOUR XCDパーツ各種とトッププル式フロントディレイラー、DIA-COMPE 284 ブレーキレバーです。


日本自転車文化を語るには外せないメーカー、カワムラニシキのMTBに装着されていた前田工業時代のSUNTOUR群とDIA-COMPE。


ビアンキSIKAさんに使ってるXCDカンチブレーキとブレーキレバーがあるので、コレはもう、フレームが生えてくるのが時間の問題。


持て囃されるのはシュパーブ・プロやXC PROばかりですが、時代を支えた中間グレードのパーツ達にも陽の目が当たってほしいものです。


オークション価格の高騰はマジ勘弁ですが。


そして今年のカンチブレーキ収集品まとめ。



PROMAX   CB-105





C-STAR  型番不明





TEKTRO   CR510





SHIMANO   ALIVIO   BR-MC-12





TEKTRO    992A





LEE CHI    718P





メーカー不明    型番不明





SUNTOUR   SE XC PRO





SUNTOUR   XCD





SUNTOUR   IE(仮称)





SHIMANO  BR-M454





CODA  型番不明





DIA-COMPE   VC-800





DIA-COMPE   987





SHIMANO   BR-M201





SHIMANO   DEORE LX   BR-M565





DIA-COMPE   XCM





DIA-COMPE   986





AVID   SHORTY4





SHIMANO   PRO-SET TOOL




1年分ですから8月の祭りや他記事と写真が被ってます。


まあ既に集めたのがいつだったかよくわからなくなってるのは内緒。


ギロチンシュー型を中心に集めてましたが、Vブレーキシューを使うタイプにも収集範囲拡大。