私が所属している咲洲庁舎移転検証プロジェクトについてご紹介します。
大阪府咲洲庁舎とは
ちなみに東京都庁もリンクさせておきます。比べてみてください。
咲洲庁舎は、大阪市が建設したWTC(ワールドトレードセンター)ビルディングを府が買い取り、庁舎としたものです。
議決のプロセスは、上記リンクの「府庁移転案の否決」をご参考にしてください。
昨年から順じ部局の移転が始まっているわけですが、3月の震災を受けて「防災面の問題」が議論として急浮上しました。
①津波の影響 ベイエリアに立地しているため
②液状化現象 埋立地であるため
③長周期地震 高層ビルであるため
主に上記三点が危惧され、災害時の防災拠点たる府庁舎として適正か否かの議論がでてきました。
現在大阪府では「咲洲庁舎の安全性と防災拠点のあり方等に関する専門家会議」で防災の有識者の方からご意見を伺っています。
津波の影響については、上記の会議に参加しておられる関西大学の河田教授の試算が新聞テレビ等で発表されました。
大阪府の試算とは少し違いもありますが、東南海南海地震等で想定外の大きな津波が来た場合、影響がでることは十分に考えておかなければいけません。
津波で浸水した場合、ベイエリアは陸の孤島になる可能性がある。防災拠点をベイエリアに置くことは有事の際に大変危険だ、というのが議論の主題です。
しかし、そもそも、東南海南海地震の海溝型地震とともに、直下型地震である上町断層地震の恐れを指摘され、谷町にある大正時代の本庁舎では倒壊の可能性が高い、立替費用も膨大である、というのが議論の始まりです。
こういった上記の点から総合的に咲洲庁舎への移転を進めるべきか否か検討するのが今回のプロジェクトです。