上海市友好都市提携50周年事業
12/4 水 10:00関空発 12:05浦東着
関空出発し、2時間で到着。近い。時差も1時間なので殆ど時差は感じない。
空港から上海市街地までリニア。
人生初リニア。無人運転とのこと。時速は400キロ以上でるものの300kmくらいで走行。建設から創業まで一年だったようです。事業におけるスピード感の次元が違う。
30キロ程度の距離を8分程度乗車。
14:00- 在上海日本国大使と意見交換。
まず上海の概況について。
人口約2500万人
面積は群馬県くらいの広さとのこと。
GDPは上海市だけで667 USD bn
(日本全体で4213 USD bn)
GDP成長率は5%程度を維持。
社会実装の早さが特徴でイノベーションが生まれる土壌がある。(後の上海市長との面談でもここは言及あり。国内における新技術の実験場の役割も果たしているとのこと)
これはリニアが検討から施工完成まで数年で実現していることや自動運転車タクシー車両が既に公道を走行していることからも実感。
上海市は中国国内における経済首都の役割も果たしているため日中経済関係においても主要舞台。GDPや税収の約3割を外資系企業が担っている。
上海日本商工クラブの法人会員数は2300社で世界最大規模。日本人学校は2校あり小中高2000名在学。
12/4 15:20-
メトロ主要広場にて開催されている上海市・大阪市共催の写真展を視察。
双方都市は「水都」「河川」が共通しており、両都市の名所等が大きなパネルで掲載。上海の夜景すごい綺麗。
メディア各位にもなんかスキャンダルしたかと思うくらいたくさん取材にお越し頂きました。上海でも友好関係が報道されたとのこと。
12/4 16:05- 臨港地区展示場視察。
行きのフライトにて、上海到着直前に機内から凄まじい都市開発エリアが見えましたが、まさにそこが臨港地区でした。
中心地域には、人口の円形の湖があり湖畔を囲む様にイノベーション、開発、ビジネス、居住などの機能を備えた都市開発。
また港湾機能についても聞き取り。
取扱コンテナ量も非常に多く増加傾向、クレーンやコンテナ輸送について多くを自動化。今後も取扱数量は増加が見込まれるもののコンテナ機能の拡充には制約があるためAIやデジタル化を促進していくとのこと。
12/4 17:15- 上海市長 龔正市長会談
上海市と大阪市の概況や今後の取り組み、来年の万博の取り組みなどについて意見交換。
前述のように上海は高い経済力と成長力を誇り国内でもイノベーションが生まれやすい土壌がある。日本との経済的関係も深い。
国際金融都市機能や国際貿易都市機能、新興産業などにさらに力点をおいており国家プロジェクトとしても投資が促進していく予定。
大阪市と今後さらなる経済的、文化的交流促進について協議。
市内は河川(黄浦江)を挟み西岸が外灘と呼ばれる地域で歴史的にも長く、東岸(浦東新区
)は新たに開発された金融街でもあり、開発はここ30年。
30年で、何もなかったエリアがここまでの開発を遂げたようです。
市長とは万博に向けてもさらなる上海市と大阪市との連携強化を確認。
初日の感想としては「圧倒的成長エネルギー」
日本も少しは焦るべきだ。ほんとに世界の成長から置いていかれる。
12/5 9:30- BPCラウンドテーブル
メルボルンでもお会いしたメンバーとも再会。私から英語でのプレゼン。大阪の経済などに加えて中之島クロスなどの医療政策や2025大阪・関西万博、並びにヘルスケアパビリオンなどについてもご紹介。
中国もまた出生率は低く今後少子高齢化の波が寄せてくるようです。日本や大阪の社会が高齢化することへの対策については関心が高いと感じます。
12/5 11:00- COWA ROBOT
COWA ROBOT は、自動運転レベル4の技術などを用いてスマートシティ関連サービスを提供する会社。
主な製品として自動運転清掃車、自動運転タクシー、自動運転配送車など。
年商約20億元(400億円くらいかな)、年平均成長率は3倍で、3年連続で最も価値のあるユニコーン企業に選出。
2025年に香港で株式上場する予定。
中国で第一陣の都市における自動運転サービス事業者の1つとして、すでに全国の 20以上の都市で自動運転運行サービスを実施。
上海、長沙、西安に研究開発センターを設置しており、複数の大規模スーパーコンピューティングセンターも持っている。
法人の説明を受け、早速、自動運転車輌に乗車。非常にスムーズで、思ってたよりよりスピードもでてた。右折左折時などは車内アナウンスあり。自動から手動に切り替えは非常にスムーズ。
しかしとにかく上海は社会実装がはやい。そりゃ世界的なユニコーン企業も生まれるし企業も集まる。今後もこの傾向は続くだろうからますます投資環境として魅力的なんだろう。日本の政治や行政は危機感をもつべき。大阪は少なくとも国内において未来社会の実験場として在りたい。
14:30- ブルームバーグ上海オフィスにて国際金融意見交換会。
現地の金融機関などの皆さんにご参加頂き、大阪の経済、国際金融都市の取り組み、万博などについて私からプレゼン。
大阪進出時の税制優遇等について関心の高さを感じました。大阪の取り組みについて更なる発信強化に努めたい。
ブルームバーグ、関係各位に感謝。
16:45- 8号橋 視察
8号橋は、中国近代工業の発祥地と言われる上海市黄浦区に位置し、古い工場や市場を改装し、クリエイターが集まるエリアとして1期から5期に分けて再開発されたエリア。
8号橋という名称は、建国路8号に位置し、建物や人をつなぐ橋をめざして設立したことに由来。
古い工場を、現代建物、都市の新しい景観と重ね合わせて再構築。
敷地面積は46,100 mi、延べ床面積は約95,000mを超えており、およそ200社の企業と5,000名以上のクリエイターが入居。
1期プロジェクトは 2004年にオープンし、最も新しい 5期は2021年にオープン。
イベントスペースやインキュベーションとしての機能も有する。イベントスペースでは、クリエイターや企業をつなぐイベントを実施。香港や欧米のクリエイターとの交流も実施している。
大阪にも産業創造館にメビックというクリエイターのみなさんが活動されている拠点があり。来年万博の期間中にはメビックにおいて「この街のクリエイター博覧会」を開催。
お誘いしたところ参加しますとのお返事頂きました。楽しみです。来年は本当に賑やかになります。
12/5 18:00- BPCネットワークレセプション
11月にも来阪頂いていた華源副市長にもご参加頂き、ビジネスパートナーシティ各位とのレセプション。
スピーチでまた「おおきに」を伝えると、これまた大好評。挨拶は世界を繋ぐな。おおきに外交。
20:30-日中平和友好コンサート視察
日中友好協会など多くの市民の皆さんからのお力もあり盛大に開催されました。終了前に間に合いご挨拶。浅田あつこさんや上海の伝統的な楽器での演奏。
都市間の文化的交流を促進するイベントでした。
12/6 9:00- 世博会 博物館視察
2010年の上海万博の跡地に造られた万国博覧会に関する博物館。2017年オープン。
展示は8フロアあり1851年のロンドンから2010年の上海までの万博の歴史と、当時初めて紹介された展示品、時代背景などが展示。
入り口には大阪市上海市友好都市提携50周年事業として両市の中学生が描いた絵画が飾られていました。すごい上手。
建物内に移動。エスカレーター脇には年代順に万博のポスターが掲示されています。
大阪関西万博を盛り上げるパネルも大きく展示。来年に向けて引き続きPRのご協力を約束頂きました。感謝。
13時の便で関空に向け帰国!実り大き50周年事業に感謝いたします。