万博会場におけるメタンガス等の発生について


(2025.4追記)

メタンガスは人体に対する毒性は無く、空気より軽いため、埋立地から放出されると空気中では直ちに拡散・希釈される。通常利用時に地上面での引火や爆発の可能性は考えにくい。


・2024年の工事中引火は地下ピット(閉鎖空間)に溜まったものに工事中の火花が引火したもの。


・メタンガスの検出は最終処分場跡地や自然発生のものも含めて事例は多く夢洲特有のものではない。


・計測を続けた結果、パビリオン工区での検出はほとんどみられず共産党議員が計測したものも含めグリーンワールド工区(ライブ会場方面)のトイレ付近に複数回計測されている。


・開催後の対応については換気や計測など行い万全の体制を敷く。


・テロの可能性にまで言及しだすと、通常イベントより多くの警備体制を敷きテロ訓練も行い、かつ火器持ち込み禁止などのセキュリティチェックのある万博会場のみならず、通常の花火大会や最終処分場を活用した野外ライブ、そのほかプロパンガス等を使用するイベント全てに同様のテロの可能性など否定はできない。


・大事なことなので再度、メタンガスは人体に対する毒性は無く、空気より軽いため、埋立地から放出されると空気中では直ちに拡散・希釈される。通常利用時に地上面での引火や爆発の可能性は考えにくい。



記事本文↓

この度、博覧会協会より事案の概要と安全対策及び専門家からの意見について公表されましたので共有しますとともに、抜粋・要約して下記にお示しいたします。


安全対策を万全に行い、皆様にご心配なくご利用頂けるよう取り組みを進めておりますので何卒引き続きよろしくお願いします。



メタンガス等に関する会期中の安全対策(概要)

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/240624_gas_anzen_digest_2.pdf


メタンガス等に関する会期中の安全対策(本文)

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/240624_gas_anzen_taisaku_3.pdf


万博会場内におけるメタンガス等の検知状況

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/1.pdf


以下、上記の「安全対策(本文)」より要約・抜粋



  夢洲1区(GWグリーンワールド)




 夢洲1区は一般廃棄物と上下水道汚泥等の廃棄物最終処分場として、1985 年に埋め立てが開始されており、現在は大阪広域環境施設組合が焼却残滓のみの埋立処分を行っております 

 最終処分場では、埋め立てられた廃棄物に含まれる有機物が埋め立て層内において、微生物により分解が進む過程で、メタンガス等が発生するとされています。

 このため、夢洲1区(最終処分場)では地中に滞留するガスを効率的に大気へ放散させ、安定化を促進するためにガス抜き管が設置されています。



  グリーンワールド(GW)工区 測定


<測定結果のまとめ>


 1.5vol%(=労働安全衛生規則の作業基準値30%LEL)を超えるメタンガスを検知したのは東トイレ近辺に限定され、他の建物内でも検知されているが、最大でも 0.3vol%と低濃度のものである。


 一般的に廃棄物処理場では、埋立廃棄物中の有機物が腐敗・分解してメタンガスや炭酸ガスが発生するとされています。

(※メタンガスは人体に対する毒性は無く、空気より軽いため、埋立地から放出されると空気中では直ちに拡散・希釈されます)


<考 察>

 埋立終了後から廃棄物処理場の廃止に至るまでの間、暫定的に土地を利用することは、各地で行われてきており、埋立地から発生するガスの特性を十分認識して測定・検知・換気など適正な対応を講じ、測定値がそれぞれの基準値を大きく逸脱していない場合は、安全な土地利用を行うことが可能とされています。

 GW (グリーンワールド)工区についても、継続的な測定・調査により濃度等を把握し、十分な換気対策等を実施することで、安全に会場をご利用いただけると考えています。




  パビリオンワールド(PW)工区 測定


<測定結果のまとめ>

 電気・通信設備の地下ピット 284箇所中 280箇所でメタンガスは検知されませんでした

 メタンガス検知のあった4箇所での10営業日連続測定ではメタンガスは検知されませんでした

 また、これまでの作業入構時の測定結果では、ガス検知後、一定期間経過(最短期間29日)しなければメタンガスを検知しませんでした。

 これらのことから、検知のあった4箇所の地下ピットにおけるメタンガスの侵入は日々あってもごく微量であり、蓋を開ける自然換気により排出され、ガスが検知されない状態になったと考えられます。

<考 察>
 
 一般的に海底や古くは海であった大阪平野・南関東地域などでは有機物や腐植土を含む地層があり、有機物の分解によって発生するメタンガスが分布・点在すると考えられています。

 PW エ区については、電気・通信設備の地下ピット等においてメタンガスが検出されましたが、一般的に考えられるメタンガス発生機構であることから、継続的な測定・調査、検知箇所での換気対策等を実施し、測定値がそれぞれの基準値を大きく逸脱していない場合は、安全に会場をご利用いただけると考えています。



  ではなぜ事故は発生したか


<事故の原因>

  GW工区内 屋外イベント広場横 東側トイレ一階にて、床下の配管ピット直下となる土壌から発生した埋立ガスが、配管ピット内に入り滞留し、ガス濃度が高くなっていた。

 配管ピット内においては自然換気や機械換気を作業開始前に実施し、ガス濃度が基準値未満であることを確認する手順を踏んだうえで作業を開始していたが、作業する範囲が地上階であり、配管ピット内はガス濃度測定の対象エリア外であると認識していた。

  結果、1階床上での火気を使用した作業時に、床コンクリート下の配管ピット内のガス濃度を測定せず、火気使用作業を行い火花が引火したことが、ガス爆発の直接的な原因と推測される。



※横山メモ 

 メタンガスは空気より比重が軽く空気中では拡散希釈される。

 本件は①地下の配管ピットに滞留していたこと②そこに火花が落ちたことが主因。通常の興行利用では発生が想定されないような態様での事案と考えられる。



  会期中の安全対策

 

GW 工区
次の3つの柱で対策を講じ、来場者等の安全に万全を期します。①ガス侵入の抑制②侵入したガスの適切な換気③ガス濃度測定の継続実施とガスが滞留した場合の早期検知
PW工区低濃度のガスが検知された地下鉄工事上部エリア、GW工区からのガス流入が懸念されるGW区近接エリアのガス濃度測定を重点的に行い、その結果を踏まえて、雨水排水、電気設備等の地下構造物のマンホール等の換気(通気孔の設置やマンホール等の蓋の開放)を実施。上記エリアでのガス濃度測定を実施するとともに、ガスが検知された箇所等で換気を実施。




 引き続き博覧会協会、経済界、国、府、市、事業者のみなさんと連携して工事を安全に進め、会期中も安心してご利用いただけるよう万全を尽くして参ります。



上海市友好都市提携50周年事業

12/4 水 10:00関空発 12:05浦東着
関空出発し、2時間で到着。近い。時差も1時間なので殆ど時差は感じない。

空港から上海市街地までリニア。

人生初リニア。無人運転とのこと。時速は400キロ以上でるものの300kmくらいで走行。建設から創業まで一年だったようです。事業におけるスピード感の次元が違う。

30キロ程度の距離を8分程度乗車。

14:00- 在上海日本国大使と意見交換。

まず上海の概況について。

人口約2500万人
面積は群馬県くらいの広さとのこと。

GDPは上海市だけで667 USD bn
(日本全体で4213 USD  bn)
GDP成長率は5%程度を維持。

社会実装の早さが特徴でイノベーションが生まれる土壌がある。(後の上海市長との面談でもここは言及あり。国内における新技術の実験場の役割も果たしているとのこと)

これはリニアが検討から施工完成まで数年で実現していることや自動運転車タクシー車両が既に公道を走行していることからも実感。

上海市は中国国内における経済首都の役割も果たしているため日中経済関係においても主要舞台。GDPや税収の約3割を外資系企業が担っている。

上海日本商工クラブの法人会員数は2300社で世界最大規模。日本人学校は2校あり小中高2000名在学。

12/4 15:20-
メトロ主要広場にて開催されている上海市・大阪市共催の写真展を視察。

双方都市は「水都」「河川」が共通しており、両都市の名所等が大きなパネルで掲載。上海の夜景すごい綺麗。
メディア各位にもなんかスキャンダルしたかと思うくらいたくさん取材にお越し頂きました。上海でも友好関係が報道されたとのこと。

12/4 16:05- 臨港地区展示場視察。



行きのフライトにて、上海到着直前に機内から凄まじい都市開発エリアが見えましたが、まさにそこが臨港地区でした。

中心地域には、人口の円形の湖があり湖畔を囲む様にイノベーション、開発、ビジネス、居住などの機能を備えた都市開発。

また港湾機能についても聞き取り。
取扱コンテナ量も非常に多く増加傾向、クレーンやコンテナ輸送について多くを自動化。今後も取扱数量は増加が見込まれるもののコンテナ機能の拡充には制約があるためAIやデジタル化を促進していくとのこと。


12/4 17:15- 上海市長 龔正市長会談
上海市と大阪市の概況や今後の取り組み、来年の万博の取り組みなどについて意見交換。

前述のように上海は高い経済力と成長力を誇り国内でもイノベーションが生まれやすい土壌がある。日本との経済的関係も深い。

国際金融都市機能や国際貿易都市機能、新興産業などにさらに力点をおいており国家プロジェクトとしても投資が促進していく予定。

大阪市と今後さらなる経済的、文化的交流促進について協議。

市内は河川(黄浦江)を挟み西岸が外灘と呼ばれる地域で歴史的にも長く、東岸(浦東新区
)は新たに開発された金融街でもあり、開発はここ30年。





30年で、何もなかったエリアがここまでの開発を遂げたようです。

市長とは万博に向けてもさらなる上海市と大阪市との連携強化を確認。



初日の感想としては「圧倒的成長エネルギー」
日本も少しは焦るべきだ。ほんとに世界の成長から置いていかれる。

12/5 9:30- BPCラウンドテーブル
メルボルンでもお会いしたメンバーとも再会。私から英語でのプレゼン。大阪の経済などに加えて中之島クロスなどの医療政策や2025大阪・関西万博、並びにヘルスケアパビリオンなどについてもご紹介。



中国もまた出生率は低く今後少子高齢化の波が寄せてくるようです。日本や大阪の社会が高齢化することへの対策については関心が高いと感じます。

12/5 11:00- COWA ROBOT

COWA ROBOT は、自動運転レベル4の技術などを用いてスマートシティ関連サービスを提供する会社。

主な製品として自動運転清掃車、自動運転タクシー、自動運転配送車など。

年商約20億元(400億円くらいかな)、年平均成長率は3倍で、3年連続で最も価値のあるユニコーン企業に選出。

2025年に香港で株式上場する予定。

中国で第一陣の都市における自動運転サービス事業者の1つとして、すでに全国の 20以上の都市で自動運転運行サービスを実施。

上海、長沙、西安に研究開発センターを設置しており、複数の大規模スーパーコンピューティングセンターも持っている。

法人の説明を受け、早速、自動運転車輌に乗車。非常にスムーズで、思ってたよりよりスピードもでてた。右折左折時などは車内アナウンスあり。自動から手動に切り替えは非常にスムーズ。

しかしとにかく上海は社会実装がはやい。そりゃ世界的なユニコーン企業も生まれるし企業も集まる。今後もこの傾向は続くだろうからますます投資環境として魅力的なんだろう。日本の政治や行政は危機感をもつべき。大阪は少なくとも国内において未来社会の実験場として在りたい。


14:30- ブルームバーグ上海オフィスにて国際金融意見交換会。

現地の金融機関などの皆さんにご参加頂き、大阪の経済、国際金融都市の取り組み、万博などについて私からプレゼン。




大阪進出時の税制優遇等について関心の高さを感じました。大阪の取り組みについて更なる発信強化に努めたい。

ブルームバーグ、関係各位に感謝。

16:45- 8号橋 視察

8号橋は、中国近代工業の発祥地と言われる上海市黄浦区に位置し、古い工場や市場を改装し、クリエイターが集まるエリアとして1期から5期に分けて再開発されたエリア。

8号橋という名称は、建国路8号に位置し、建物や人をつなぐ橋をめざして設立したことに由来。

古い工場を、現代建物、都市の新しい景観と重ね合わせて再構築。

敷地面積は46,100 mi、延べ床面積は約95,000mを超えており、およそ200社の企業と5,000名以上のクリエイターが入居。

1期プロジェクトは 2004年にオープンし、最も新しい 5期は2021年にオープン。

イベントスペースやインキュベーションとしての機能も有する。イベントスペースでは、クリエイターや企業をつなぐイベントを実施。香港や欧米のクリエイターとの交流も実施している。

大阪にも産業創造館にメビックというクリエイターのみなさんが活動されている拠点があり。来年万博の期間中にはメビックにおいて「この街のクリエイター博覧会」を開催。
お誘いしたところ参加しますとのお返事頂きました。楽しみです。来年は本当に賑やかになります。

12/5 18:00- BPCネットワークレセプション

11月にも来阪頂いていた華源副市長にもご参加頂き、ビジネスパートナーシティ各位とのレセプション。

スピーチでまた「おおきに」を伝えると、これまた大好評。挨拶は世界を繋ぐな。おおきに外交。

20:30-日中平和友好コンサート視察

日中友好協会など多くの市民の皆さんからのお力もあり盛大に開催されました。終了前に間に合いご挨拶。浅田あつこさんや上海の伝統的な楽器での演奏。
都市間の文化的交流を促進するイベントでした。

12/6 9:00- 世博会 博物館視察

2010年の上海万博の跡地に造られた万国博覧会に関する博物館。2017年オープン。

展示は8フロアあり1851年のロンドンから2010年の上海までの万博の歴史と、当時初めて紹介された展示品、時代背景などが展示。





入り口には大阪市上海市友好都市提携50周年事業として両市の中学生が描いた絵画が飾られていました。すごい上手。

建物内に移動。エスカレーター脇には年代順に万博のポスターが掲示されています。

大阪関西万博を盛り上げるパネルも大きく展示。来年に向けて引き続きPRのご協力を約束頂きました。感謝。

13時の便で関空に向け帰国!実り大き50周年事業に感謝いたします。

25日 関空から出発し仁川空港でトランジット、CDG空港に。乗り継ぎも含め関空を出てから所要17時間。


25日 仏現地時間(以下略)18:30


25日 20:00 仏日本国大使 石毛事務総長


2025大阪万博の状況について共有するとともに、現地フランスの状況など伺う。


2024年はパリオリンピック・パラリンピックの開催もあり非常に賑やかだったようです。オリパラのシティドレッシングの名残がパリ各所で残されていました。


オリパラの開幕式でも話題になったようにフランス、パリの多様性やフランス革命に象徴される民主主義を重要視しシビックプライドを感じます。


また今年はマクロン大統領が解散総選挙を行い政治情勢も変化。オリパラ前後のパリ市政や県、地域連合の在り方などについて広く意見交換。


25日23時頃ホテル着。日本時間では朝の7時くらい。

移動・業務含めて24時間以上経過してるため時差が大きい国は初日が特に身体がきつい。そして不思議なことにあんまり寝れない。3時間くらい寝て起床。



26日午前中はBIE総会。



総会前には横浜グリーンエキスポの皆さんともご挨拶できました。植物などの「緑」はもとより農業や脱炭素などSDGsの理念を取り入れられてます。

2027年は横浜の園芸博グリーンEXPOを皆様お楽しみに。


移動して総会合間のコーヒーブレークで各国の方々と意見交換。ミャクミャク大人気。




万博開催期間中の各国が主催するナショナルデーについて、大統領、首相、皇室など来日予定のため対応願いたいとのご要望を複数受ける。来年は世界中の国賓が来日の予定。楽しみですし緊張しますね。


そしてBIE総会。

初めて参加しましたが思ってたよりみなさんリラックスした感じでした。何より歓迎してくれているのことを感じ大変光栄でした。


プレゼンは石毛事務総長、吉村知事、わたし、カルティエ館の皆様から順に行いました。それぞれの進捗状況についてご報告。


「おおきに」という言葉を最後にご紹介しましたが、文化面にも高いご関心を感じます。


海外の方々に対しては万博に加え日本、関西文化や大阪文化をご紹介することでより万博に向けて関心を高めてもらえるかもしれませんね。


26日午後

まずはポリュテック。


昼ごはんは食べる暇なく環境見本市であるポリュテックへ。会場にて万博ブースを出展。


フランスは環境施策にも非常に高いレベルで取り組みを進めておられます。リサイクルや脱炭素など各所で取り組みを感じました。




フランスの取り組み、またEUの取り組みを伺った後、各ブースを視察。


万博ブースでは万博のPRに加えて貝殻を再利用したヘルメット、ホタメットの展示なども。





スペースクール社には寄れませんでしたが、先日は大阪市役所一階でも展示頂いた放射冷却素材の展示など。


バスの車中でみんなでポリュテック会場で買ったパニーニ(おいしかった!)を昼食として食べながら移動。


26日15:00 イル-ド-フランス地域圏政府庁舎に到着。議場では予算審議中。議場にて知事と一緒に議員各位にご紹介頂きました。








部屋を移動しヴァレリーペクレス議長と会談。来年の訪日予定や万博、スタートアップや環境施策などについて意見交換。都市として具体に連携を深めていくことを確認。


なおイル-ド-フランスはパリ市を含む地域圏でフランスに18(うち本土13)ある地域圏のうち最大規模。


フランスの自治体運営には個人的にも非常に興味があります。

コミューンと呼ばれる基礎自治体が34000を超え(日本は1700)、同じく合併も進んだとは言えない状況。

その上で広域機能を作り都市間連携を強めて自治体運営を行っています。

日本は基礎自治は二層制(府県-市町村)ですがフランスは三層制(コミューン、県、地域圏(州))


なお、国があり、さらにEUがあるため、国家全体で見ると5層くらいになってます。


屋上屋を架すことが悪のように決めつけられる日本の統治機構議論ですが、フランスでは日本よりさらに複雑な都市構造でも十分機能しているところを見ると、日本の統治機構議論ももう少し幅を持って議論されるべきじゃないかと強く感じますね。


さて移動してBIE事務局にて17:30からケルケンツェス事務局長とアクバノ部長との会談。

万博に向けての課題整理やさらなる機運醸成に向けて意見交換。

ソフトレガシーとして参加国との共同宣言の採択などについつアドバイスを頂きました。ぜひ進めていきたい。


ホテル着が23時。日本時間で朝の7時くらい。

身体は明け方の身体になってるためクタクタです。ところがあんまり寝れない。

去年は寝れないことに少し焦りましたが、寝なくても十分集中が保てることを経験してからは寝れなくても平気になってきた。

ラスト一日。


27日10:00 ステーションF



むちゃくちゃ楽しみにしていたステーションF。


2017年6月にパリ13区にオープン。

フランスの通信大手のIliadの創業者であるグザヴィエ・ニール氏がもともと駅舎であった場所を購入し、スタートアップのエコシステテムを構築するために私財2億5000万ユーロを投資して作った世界最大のスタートアップキャンパス。


3つの構造物を連結した同キャンパスの全長は310m。施設には3000個ものデスク、60の会議室、370人が収容できるオーディトリアムを備える。





会員は365日24時間 使用可能。


キャンバスには、1,000社以上のスタートアップが入居し、Facebook、Microsoft、Thalesといった世界最大企業のプログラムも。


また、Google、AWS、OVHのオフィスはもちろん、ワークショップや国際的に著名なスピーカーを招いたイベントなど、スタートアップが成功し、プロジェクトに集中するために必要な設備が用意されています。





フラットメイツと呼ばれる共同生活のための施設では、600人の起業家に住居を提供。


2021年には、起業を目指す人々を対象とした完全オンラインプログラム「Launch by STATION F」を発表。


ステーションFの『F』はFrance、Founder、Fighterなど改装前にあった歴史的駅舎の設計者名など。


2017まで各地に点在していたイメージのインキュベーション機能がステーションF設立後はここがリーダー的機能を発揮。


市民に開かれた施設であるべきとの理念のもとでフリーでだれでも入れるレストランも併設。



そりゃここで働けたら生産性上がりそうだよね。


これはなんとかしたい。ただ単にインキュベーション施設を作るだけじゃダメ。官民連携、引力源となる巨大企業の存在。なんとか知恵をこらします。



帰国。濃密な3日間でした。

関係者みなさまに感謝!


先のブログで記載した通り、このままでは社会保障制度が維持できないことは明白です。



2024予算ベースで


年金 約61兆円

医療 約43兆円

福祉その他 約33兆円


年間の額です。


数十年で異常な上昇となっていることは一目瞭然。


前々回記事


現在の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は約30%程度を推移していますが、2070年には約40%。10人中4人が65歳以上。


1960年代の現役世代負担率は1:9(9人の現役世代で1人の高齢者を支える)でしたが、いまは1:2(2人の現役世代で1人の高齢者を支える)の時代。


このままいくと1人の現役世代が1人の高齢者を支える時代になります。


高齢者の給付は減り、若年世代の負担が増えることは明白。数十年前から議論され続けたにも関わらず、これを放置したのは紛れもなく今の自民党・公明党政権。


今後、高齢者へのご負担も間違いなく増えて行く中、社会保障制度改革や若年世代への投資による人口動態を安定化させる施策は、どの政党でも真摯に向き合わねばならない喫緊の課題。


医療維新と高齢者医療


繰り返しになりますが、このままでは若い世代だけではなく高齢世代の負担も増えます。


この段になり特に公明党が維新の施策に対するネガティブキャンペーンを行っていますが、


ご高齢の皆様含めて、いまの社会保障制度の負担増を招いた張本人が公明党含めた連立政権であることは紛うことなき事実。


まずはこの人口減少含め危機的な状況下で、30年後の日本に向けてどのような社会保障制度を確立するのか、抜本的改革をいかに成し遂げるのか、政権与党としての明確なビジョンを示すべき。


その責を放棄し他人事のように批判に徹するのであれば、それはもはや責任与党とは到底いえない。


①社会保証制度の改革

②将来世代への投資


それを通して若年世代の可処分所得を増加させ、未来に希望を持てる国家を目指すとともに人口減少に抗う。


消費性向の高い世代の可処分所得を増加させることはGDPの半分を占める個人消費の増加にも寄与する。


維新が首長をしている自治体は最優先で将来世代の負担軽減に取り組んでいる。


時に「維新はこども施策ばっかりや」とご批判を受けつつも、それがひいては社会保障制度の安定化につながることを真摯に説明して施策を進めている。


天下り団体削減や団体への補助金を見直しながら、四方八方から怒られながら改革を成し遂げ、全所属に厳しい予算シーリングをかけ財源を生み出しながら、増税することなく住民サービスの向上を果たしてきた。


それが政治の責任だ。

国はどうだ。いまの自民党公明党政権はどうだ。


天下り機関は削減したか。

天下りの廃止したか。

団体補助金は見直したか。

出先機関の統廃合はなしえたか。

全省に厳しい予算シーリングはかけたか。

議員定数は削減したか。

議員報酬は削減したか。

行政組織の見直しはやったか。

増税の前に財源を生み出す努力をしたか。


維新はその全てをやった。

全方位から怒号を浴びながら。

それが政治の責任だ。


この国は危機に瀕してる。


人が減り、経済が縮小し、労働力が不足し、社会保障制度は危機的状況。


人口が減少しようが、議員の数は減ることもなく高額な給料を取り続けている。行政組織の改革も逃げ続けている。


団体に気を遣い全国一律の規制で地方は衰退し、しかし永田町だけは権力を持ち続ける。


自民党も公明党もこの30年、未来に向けて必要な改革をしてこなかったじゃないか。


維新は提案する。

それが時に批判に合おうが荒削りだろうが。


いまを真剣に生きる全ての人たち。

子供達、また見ぬ未来の子供達のために。

今なすべき改革を提案する。


有権者の皆さんにおかれては、どうかこの30年を振り返り、日本は良くなったのか、未来に向けて誇れる国であるのか。そうでないのであれば責任を果たさなかった政党はどこなのか。


ぜひこの選挙を通してお考えになって頂きたい、そう思います。



メモ 医療維新と高齢者医療

【医療維新 動画】


【医療維新 資料】

https://o-ishin.jp/policy/pdf/health_care_reform_2024.pdf



高齢者医療費 説明メモ


低所得者等へのセーフティネットは確保しながら、高齢者の医療費窓口負担を現行の1割負担から原則3割負担に見直し、現役世代と同じ負担割合とすることで、現役世代の社会保険料負担の軽減を図ります。
あわせて、こども医療費の無償化にも取り組み、子育て世代を支援します。

年齢及び生活保護受給の有無にかかわらない低所得・低資産者等に向けた医療費還付制度「低所得者等医療費還付制度」(仮称)を創設し、「年齢」から「収入」に応じた負担へとシフトチェンジ(政策転換)します。

  3割負担がなぜ必要か?


現役世代に重くのしかかっている負担を軽減することに加え、医療の質と生産性を向上し、持続可能な社会保障制度を再構築するため。


〇日本の高齢者医療制度は窓口負担割合が低率に抑えられているため、世代間での給付と負担の格差が顕著に生じています。

〇低い窓口負担が医療利用の過剰を招き、医療資源が必ずしも適切かつ効果的に利用されていない状況を生んでいます。

〇世代間での公平性を確保し、医療サービスの効率と質を高めるために、高齢者医療制度における窓口負担を原則、現役世代と同じ 3 割負担とします。

  低所得者の高齢者が困るのではないか?


所得のある高齢者には相応の負担をしていただき、低所得者・生活困窮者に対しては年齢に関わらず、マイナ保険証を活用して還付を行います。


〇生活困窮者等への負担増が懸念されるため、マイナンバー制度やマイナ保険証をフル活用し、年齢及び生活保護受給の有無にかかわらない低所得・低資産者等に向けた医療費還付制度「低所得者等医療費還付制度」(仮称)を創設します。

〇本制度により生活困窮者等への還付による負担軽減を実現しつつ、生活保護受給者にも一定の自己負担額を導入することで、医療利用の適正化を促進します。

〇現在1割負担の高齢者については、大幅な窓口負担増となり得ることから、緩和するための経過措置として2割負担への移行から始めることも検討します。

  若者の負担でも高齢者を徹底的に支えることが、若者の安心にも繋がるのでは?


「まずは若い世帯全体の可処分所得を増やし、社会の活力を生み出す」ということが重要です。


〇高齢者と同居していて同一の家計を持っている方にとっては、高齢者 3 割負担になることで家計の負担が増えますが、全ての方がそうではありません。

〇持続可能な社会保障制度を確立するためにも、若い世帯全体の可処分所得を増やし社会保険料負担を下げていくということが喫緊に必要と考えます。

  後期高齢者医療制度を税財源化すると言うが、その財源は?


まずは医療費の歳出規模を適正化した上で、段階的に税財源化に移行していく。


〇そもそもの診療報酬体系の見直しや、窓口負担の適正化による歳出抑制、医薬分業の見直しによる政策誘導コストの見直しなどをパッケージで提案しています。

〇規制緩和等による医療介護の生産性向上や自費収入の増加、また医療分野以外でも経済成長による税収増、医療分野以外の行財政改革による歳出削減といった施策の組み合わせも検討を進めるべきです。

〇現役世代の社会保険料を下げるという大きな方向性が重要であり、窓口負担の適正化や一般医薬品の保険適用見直しなどを行うだけでも、まずはその負担を一定程度下げることができます。税財源化は中長期的な議論と制度設計が必要であり、段階的に移行。