ネット社会においてリアルに万博会場にいく「需要」はあるのか


コロナ後の世界で最初となる世界規模のイベントである万博は、リアルに会場に来て体験する価値のあるイベントだと改めて確信を持ちます。

2025万博における会場での体験は唯一無二、生涯一度の最上の経験になります。

万博の趣旨や展示内容など、その価値はさることながら、今回は「現代社会におけるリアルでの体験の消費需要」について考えてみます。


 モノ消費からコト消費、トキ消費へ



NTTコムウェア株式会社

2万人の定員のボランティアが想定を大きく超える5万5千人の方に応募頂いたことや、ヘルスケアパビリオンのアテンダントスタッフも定員の10倍の応募で早々の締め切りとなりました。感謝申し上げます。

メディアなどから応募が想定より遥かに上回った理由を聞かれましたが、もちろんそれぞれ動機はあるものの、きっと人生においてなかなかない、ともすれば最初で最後の経験になると多くの方に感じてもらえたことも大きかったのかなと感じてます。

NTTコムウェア記事内引用


いわゆるモノ消費からコト消費、そしてトキ消費へと消費ニーズが移り変わりを見せていると感じます。

あらゆる情報がウェブ上で取得でき、かつモノを持たない、共有する社会となりました。サブスク社会。

データもかつては紙→フロッピーディスク→USB、いまはクラウド上にあります。車も服も然りです。アプリで決裁機能をもつのでお財布も持たない。とにかく個人がモノを保有しない現代です。

するとモノを消費する社会から経験の消費にニーズが移り、かついまはより希少価値の高い「時」を過ごす「トキ消費」の社会となりました。


トキ消費とは、博報堂生活総合研究所が提唱した概念で「その日」「その場所」「その時間」でしか体験できない消費行動のことです。何度も体験・経験できる「コト消費」では満たすことのできない欲求・価値の体験が可能です。
上記のDXblog内記事より引用


つまりネットで情報を取得し、物的な消費ニーズは減少する中で、だからこそ「その日その時そこでしか経験できないこと」に価値がおかれる社会に変容しています。

コンサートプロモーターズHPより


再度になりますが、ボランティアへの応募などが若い方を中心に想定外の募集を頂いたことも、何より新しい時代を生きる方々は既にトキ消費へとニーズが移行しており、だからこそ日本で数十年に一度となるイベントへの参加を決めて頂いたのではないかと感じています。


「万博はもう古い」という発想が既に古くなりつつあると感じます。


人生で最初で最後となる可能性の高い経験を得られる万博はこの時代だからこそ高い消費需要があるものと確信しています。



 ぜひ、万博会場へ






いずれも博覧会協会HPより引用


会場では唯一無二、生涯最初で最後となる最先端技術と世界中の美しい文化が華開く会場となります。


多くの方に、会場で素晴らしい時を過ごして頂きたいと思います。

課題や乗り越える壁はたくさんありますが、乗り換え、多くの方とこの新たな価値観の世界を経験できる日を楽しみにしています。