25日 関空から出発し仁川空港でトランジット、CDG空港に。乗り継ぎも含め関空を出てから所要17時間。


25日 仏現地時間(以下略)18:30


25日 20:00 仏日本国大使 石毛事務総長


2025大阪万博の状況について共有するとともに、現地フランスの状況など伺う。


2024年はパリオリンピック・パラリンピックの開催もあり非常に賑やかだったようです。オリパラのシティドレッシングの名残がパリ各所で残されていました。


オリパラの開幕式でも話題になったようにフランス、パリの多様性やフランス革命に象徴される民主主義を重要視しシビックプライドを感じます。


また今年はマクロン大統領が解散総選挙を行い政治情勢も変化。オリパラ前後のパリ市政や県、地域連合の在り方などについて広く意見交換。


25日23時頃ホテル着。日本時間では朝の7時くらい。

移動・業務含めて24時間以上経過してるため時差が大きい国は初日が特に身体がきつい。そして不思議なことにあんまり寝れない。3時間くらい寝て起床。



26日午前中はBIE総会。



総会前には横浜グリーンエキスポの皆さんともご挨拶できました。植物などの「緑」はもとより農業や脱炭素などSDGsの理念を取り入れられてます。

2027年は横浜の園芸博グリーンEXPOを皆様お楽しみに。


移動して総会合間のコーヒーブレークで各国の方々と意見交換。ミャクミャク大人気。




万博開催期間中の各国が主催するナショナルデーについて、大統領、首相、皇室など来日予定のため対応願いたいとのご要望を複数受ける。来年は世界中の国賓が来日の予定。楽しみですし緊張しますね。


そしてBIE総会。

初めて参加しましたが思ってたよりみなさんリラックスした感じでした。何より歓迎してくれているのことを感じ大変光栄でした。


プレゼンは石毛事務総長、吉村知事、わたし、カルティエ館の皆様から順に行いました。それぞれの進捗状況についてご報告。


「おおきに」という言葉を最後にご紹介しましたが、文化面にも高いご関心を感じます。


海外の方々に対しては万博に加え日本、関西文化や大阪文化をご紹介することでより万博に向けて関心を高めてもらえるかもしれませんね。


26日午後

まずはポリュテック。


昼ごはんは食べる暇なく環境見本市であるポリュテックへ。会場にて万博ブースを出展。


フランスは環境施策にも非常に高いレベルで取り組みを進めておられます。リサイクルや脱炭素など各所で取り組みを感じました。




フランスの取り組み、またEUの取り組みを伺った後、各ブースを視察。


万博ブースでは万博のPRに加えて貝殻を再利用したヘルメット、ホタメットの展示なども。





スペースクール社には寄れませんでしたが、先日は大阪市役所一階でも展示頂いた放射冷却素材の展示など。


バスの車中でみんなでポリュテック会場で買ったパニーニ(おいしかった!)を昼食として食べながら移動。


26日15:00 イル-ド-フランス地域圏政府庁舎に到着。議場では予算審議中。議場にて知事と一緒に議員各位にご紹介頂きました。








部屋を移動しヴァレリーペクレス議長と会談。来年の訪日予定や万博、スタートアップや環境施策などについて意見交換。都市として具体に連携を深めていくことを確認。


なおイル-ド-フランスはパリ市を含む地域圏でフランスに18(うち本土13)ある地域圏のうち最大規模。


フランスの自治体運営には個人的にも非常に興味があります。

コミューンと呼ばれる基礎自治体が34000を超え(日本は1700)、同じく合併も進んだとは言えない状況。

その上で広域機能を作り都市間連携を強めて自治体運営を行っています。

日本は基礎自治は二層制(府県-市町村)ですがフランスは三層制(コミューン、県、地域圏(州))


なお、国があり、さらにEUがあるため、国家全体で見ると5層くらいになってます。


屋上屋を架すことが悪のように決めつけられる日本の統治機構議論ですが、フランスでは日本よりさらに複雑な都市構造でも十分機能しているところを見ると、日本の統治機構議論ももう少し幅を持って議論されるべきじゃないかと強く感じますね。


さて移動してBIE事務局にて17:30からケルケンツェス事務局長とアクバノ部長との会談。

万博に向けての課題整理やさらなる機運醸成に向けて意見交換。

ソフトレガシーとして参加国との共同宣言の採択などについつアドバイスを頂きました。ぜひ進めていきたい。


ホテル着が23時。日本時間で朝の7時くらい。

身体は明け方の身体になってるためクタクタです。ところがあんまり寝れない。

去年は寝れないことに少し焦りましたが、寝なくても十分集中が保てることを経験してからは寝れなくても平気になってきた。

ラスト一日。


27日10:00 ステーションF



むちゃくちゃ楽しみにしていたステーションF。


2017年6月にパリ13区にオープン。

フランスの通信大手のIliadの創業者であるグザヴィエ・ニール氏がもともと駅舎であった場所を購入し、スタートアップのエコシステテムを構築するために私財2億5000万ユーロを投資して作った世界最大のスタートアップキャンパス。


3つの構造物を連結した同キャンパスの全長は310m。施設には3000個ものデスク、60の会議室、370人が収容できるオーディトリアムを備える。





会員は365日24時間 使用可能。


キャンバスには、1,000社以上のスタートアップが入居し、Facebook、Microsoft、Thalesといった世界最大企業のプログラムも。


また、Google、AWS、OVHのオフィスはもちろん、ワークショップや国際的に著名なスピーカーを招いたイベントなど、スタートアップが成功し、プロジェクトに集中するために必要な設備が用意されています。





フラットメイツと呼ばれる共同生活のための施設では、600人の起業家に住居を提供。


2021年には、起業を目指す人々を対象とした完全オンラインプログラム「Launch by STATION F」を発表。


ステーションFの『F』はFrance、Founder、Fighterなど改装前にあった歴史的駅舎の設計者名など。


2017まで各地に点在していたイメージのインキュベーション機能がステーションF設立後はここがリーダー的機能を発揮。


市民に開かれた施設であるべきとの理念のもとでフリーでだれでも入れるレストランも併設。



そりゃここで働けたら生産性上がりそうだよね。


これはなんとかしたい。ただ単にインキュベーション施設を作るだけじゃダメ。官民連携、引力源となる巨大企業の存在。なんとか知恵をこらします。



帰国。濃密な3日間でした。

関係者みなさまに感謝!