正義の話をしよう
サンデル教授関連です。
普通に難しい内容です。どうしてこんなにヒットしているのか
わかりません。
ひとりを殺して5人を助けるか、
5人とも見殺しにするのか?
そんなことを言われても困ります。
読みながら対話できる本です。
この本は、NHKで放映された白熱教室の書籍版です。
ちなみにiTunesで、音声版をダウンロードできます。
当然にすべて英語です。
ただし、大学の講義で、しかも大きな教室でやっているので
サンデル教授はわかりやすく喋っています。
だからといってばっちり聞き取れるというわけではありませんが。
いまだに本屋さんでは平積みになっているところも多くて
年末年始に読んだ人も結構いそうですね。
これに便乗したような、ハーバードとかスタンフォードとかの
講義ものがいくつか出ています。
それにしても、こんな講義が僕の行った大学で受けられたら、
もっと真剣に大学に行ったかも。
普通に難しい内容です。どうしてこんなにヒットしているのか
わかりません。
ひとりを殺して5人を助けるか、
5人とも見殺しにするのか?
そんなことを言われても困ります。
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この本は、NHKで放映された白熱教室の書籍版です。
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当然にすべて英語です。
ただし、大学の講義で、しかも大きな教室でやっているので
サンデル教授はわかりやすく喋っています。
だからといってばっちり聞き取れるというわけではありませんが。
いまだに本屋さんでは平積みになっているところも多くて
年末年始に読んだ人も結構いそうですね。
これに便乗したような、ハーバードとかスタンフォードとかの
講義ものがいくつか出ています。
それにしても、こんな講義が僕の行った大学で受けられたら、
もっと真剣に大学に行ったかも。
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)
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マイケル サンデル Michael J. Sandel
早川書房
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いかにして世界で勝負するのか
六本木ヒルズのキャラクターをつくったり、
ルイ・ヴィトンとの仕事したりで有名なアーティストの
村上隆さんの著作第2弾です。
第1弾は4年ほど前に出ました。
それが芸術起業論というタイトルで、今回は闘争論です。
アーティストを志す人に読んでもらいたいとありますが
不動産屋さんが読んでもためになります。
村上さんが繰り返し主張しているのは、
『ルールや文脈をしっかり見につけて、それから勝負しよう』と。
これはビジネスにも当てはまりそうです。
それにしても、最近は村上さんの仕事を日本では
あまり見ていないような気がしていますが、
海外を中心に相変わらず活躍されていたようです。
ツイッターでも積極的に発言されています。
アートの世界でも中国勢が台頭してきているようです。
がんばれ日本のアーティスト!
機会があれば、元麻布にある村上さんのギャラリーに
行ってみようと思います。
ルイ・ヴィトンとの仕事したりで有名なアーティストの
村上隆さんの著作第2弾です。
第1弾は4年ほど前に出ました。
それが芸術起業論というタイトルで、今回は闘争論です。
アーティストを志す人に読んでもらいたいとありますが
不動産屋さんが読んでもためになります。
村上さんが繰り返し主張しているのは、
『ルールや文脈をしっかり見につけて、それから勝負しよう』と。
これはビジネスにも当てはまりそうです。
それにしても、最近は村上さんの仕事を日本では
あまり見ていないような気がしていますが、
海外を中心に相変わらず活躍されていたようです。
ツイッターでも積極的に発言されています。
アートの世界でも中国勢が台頭してきているようです。
がんばれ日本のアーティスト!
機会があれば、元麻布にある村上さんのギャラリーに
行ってみようと思います。
海外へ移転?
ユニクロ関連本です。
今回は柳井さんへのインタビュー形式になっている本です。
柳井さんの著作や、インタビュー等を読んでいれば、
そんなに目新しい話題も無いですが、政治、経済の
新しいトピックスについての柳井さんのコメントが
読めるので、それなりに興味深いです。
相変わらず、過去の、若手に社長を譲って失敗した話が
繰り返されています。
野菜事業での失敗もそれなりに詳しく解説してあり、
また、その責任者だったひとは今は人事の責任者として
活躍しているようです。
ただし、この本でいちばん驚いたのは、
海外について柳井さんが言及している箇所です。
ある国から法人税率をものすごく下げるので
移転しないかという誘いがあるとのこと。
確かにユニクロぐらいの企業であれば、法人税率で
それこそ数百億円単位で税金の額が変わってきます。
それが積み重なれば大きな金額になります。
その金額の差が、将来に向けた投資に影響してくるとすれば
移転を真剣に検討しても不思議ではありません。
これは不動産業者としても見逃せません。
日本の企業がどんどん海外に出て行ってしまうような
ことになれば、オフィスマーケットにかなりの影響が
出そうです。
日本はいったいどうなるのか・・・
今回は柳井さんへのインタビュー形式になっている本です。
柳井さんの著作や、インタビュー等を読んでいれば、
そんなに目新しい話題も無いですが、政治、経済の
新しいトピックスについての柳井さんのコメントが
読めるので、それなりに興味深いです。
相変わらず、過去の、若手に社長を譲って失敗した話が
繰り返されています。
野菜事業での失敗もそれなりに詳しく解説してあり、
また、その責任者だったひとは今は人事の責任者として
活躍しているようです。
ただし、この本でいちばん驚いたのは、
海外について柳井さんが言及している箇所です。
ある国から法人税率をものすごく下げるので
移転しないかという誘いがあるとのこと。
確かにユニクロぐらいの企業であれば、法人税率で
それこそ数百億円単位で税金の額が変わってきます。
それが積み重なれば大きな金額になります。
その金額の差が、将来に向けた投資に影響してくるとすれば
移転を真剣に検討しても不思議ではありません。
これは不動産業者としても見逃せません。
日本の企業がどんどん海外に出て行ってしまうような
ことになれば、オフィスマーケットにかなりの影響が
出そうです。
日本はいったいどうなるのか・・・
商売の日本史
あけましておめでとうございます。
2011年第1弾は歴史ものです。
とは言っても、完全な歴史ものではなくて、
レオスキャピタルワークスのファンドマネジャーの藤野さんによる
日本の商売に焦点を当てた、日本史です。
レオスは直販の投信『ひふみ投信』などを運用している
独立系の投資顧問会社です。
藤野さんによると、日本は歴史的にウミヒコとヤマヒコの時代を
繰り返してきたと。ウミヒコとはまさに、海から外に出て行こうと
する積極的な時代、そしてヤマヒコは国内でがんばる時代です。
たとえば江戸時代は一部、出島などにより外国との
交易はあったものの、基本的には鎖国をしていたため、ヤマヒコの
時代でした。その間に、道路などが整備されました。
その後の明治維新等の時代はまさにウミヒコの時代です。
海外に出て行く時代でした。
戦後から現在に至るまではまさにヤマヒコの時代です。
自民党政権のもと、公共事業ががんがん行われ、道路や
新幹線などが整備されていきました。
また、日本がウミヒコ、ヤマヒコと転換していくときには
中国の状況が大きく影響しているようです。中国が力を強めている
ときにはウミヒコに、力を弱めているときはヤマヒコに転換してきました。
現在は、どうみても中国が力を強めている時代です。
そろそろ日本もウミヒコに転換するときが来たようです。
日本の歴史を商売という切り口で分析した、興味深い本です。
おすすめです!
2011年第1弾は歴史ものです。
とは言っても、完全な歴史ものではなくて、
レオスキャピタルワークスのファンドマネジャーの藤野さんによる
日本の商売に焦点を当てた、日本史です。
レオスは直販の投信『ひふみ投信』などを運用している
独立系の投資顧問会社です。
藤野さんによると、日本は歴史的にウミヒコとヤマヒコの時代を
繰り返してきたと。ウミヒコとはまさに、海から外に出て行こうと
する積極的な時代、そしてヤマヒコは国内でがんばる時代です。
たとえば江戸時代は一部、出島などにより外国との
交易はあったものの、基本的には鎖国をしていたため、ヤマヒコの
時代でした。その間に、道路などが整備されました。
その後の明治維新等の時代はまさにウミヒコの時代です。
海外に出て行く時代でした。
戦後から現在に至るまではまさにヤマヒコの時代です。
自民党政権のもと、公共事業ががんがん行われ、道路や
新幹線などが整備されていきました。
また、日本がウミヒコ、ヤマヒコと転換していくときには
中国の状況が大きく影響しているようです。中国が力を強めている
ときにはウミヒコに、力を弱めているときはヤマヒコに転換してきました。
現在は、どうみても中国が力を強めている時代です。
そろそろ日本もウミヒコに転換するときが来たようです。
日本の歴史を商売という切り口で分析した、興味深い本です。
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ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)
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藤野 英人
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今年最後の1冊
今年最後の更新です。1年間ありがとうございました。
最後にご紹介するのはは、経営の神様です。
松下幸之助さんが松下政経塾での発言を纏めたものです。
松下政経塾といえば、民主党です。民主党にはたくさんの
塾生がいます。代表的な方々としては、野田さん、前原さん、
樽床さん、玄葉さんなどでしょう。自民党にももちろんいます。
現在の神奈川県知事の松沢さんもですね。
こうしてみると、政界にはかなりたくさんの卒業生がいます。
書籍としてはかなりコンパクトにまとまっています。
ジムで自転車を漕ぎながら、1時間で読めました。
それくらい、するすると頭に入ってくるような、とてもわかりやすい
内容の本です。わかりやすく、当たり前のことがたくさん書いてありますが
これを継続することが大切なんだなと思います。
それに、ただまじめに取り組めばいいというわけではありません。
・勝てると確信できる勝負に全力で取り組む
・やってみないとわからないという勝負は勝負ではない。
・とにかく結果を出していく。
したたかに商売をすることも教えてくれます。
内容は簡単なことばかりですがとても味わい深い本です。
『正座して読みなさい!』と神様から怒られそうな気がするので
何度も繰り返し読むことにしようと思います。
最後にご紹介するのはは、経営の神様です。
松下幸之助さんが松下政経塾での発言を纏めたものです。
松下政経塾といえば、民主党です。民主党にはたくさんの
塾生がいます。代表的な方々としては、野田さん、前原さん、
樽床さん、玄葉さんなどでしょう。自民党にももちろんいます。
現在の神奈川県知事の松沢さんもですね。
こうしてみると、政界にはかなりたくさんの卒業生がいます。
書籍としてはかなりコンパクトにまとまっています。
ジムで自転車を漕ぎながら、1時間で読めました。
それくらい、するすると頭に入ってくるような、とてもわかりやすい
内容の本です。わかりやすく、当たり前のことがたくさん書いてありますが
これを継続することが大切なんだなと思います。
それに、ただまじめに取り組めばいいというわけではありません。
・勝てると確信できる勝負に全力で取り組む
・やってみないとわからないという勝負は勝負ではない。
・とにかく結果を出していく。
したたかに商売をすることも教えてくれます。
内容は簡単なことばかりですがとても味わい深い本です。
『正座して読みなさい!』と神様から怒られそうな気がするので
何度も繰り返し読むことにしようと思います。
政治とカネ
海部さんの回顧録です。
回顧録が新書で発売です。首相までつとめた政治家の回顧録を
新書版であっさり読むことが出来ます。
海部さんは76代と77代の内閣総理大臣です。
現在の菅さんは91代です。人数で言うと、91年から現在までの
19年間で13人が総理大臣をつとめました。
ちなみに、アメリカはというと、海部さんの時代は
ブッシュさん(親父)、クリントンさん、ブッシュさん(息子)
そして現在のオバマさんと簡単に書けてしまいます。
日本の場合は海部さん以降、13人もいるので順番を
思い出せません。
現状の民主党政権の様子を見ていると、
海部さんはかなり健闘したような気がしてきます。
管さんも見るからにヘロヘロです。
要因のひとつが小沢さん問題でしょう。
そして、海部さんも小沢さんには振り回された政治家の
ひとりです。小沢さんについては、何度も言及しています。
結局この20年くらいは、小沢さんに日本の政治が
かき回されているということなのでしょうか。
それにしても、タイトルは『政治とカネ』じゃなくて、
あっさり『海部俊樹回顧録』のほうが良かった気がします。
それに、新書版であっさり読めるのもいいのですが、
もう少しがんばって書いてもらいたかったです。
回顧録が新書で発売です。首相までつとめた政治家の回顧録を
新書版であっさり読むことが出来ます。
海部さんは76代と77代の内閣総理大臣です。
現在の菅さんは91代です。人数で言うと、91年から現在までの
19年間で13人が総理大臣をつとめました。
ちなみに、アメリカはというと、海部さんの時代は
ブッシュさん(親父)、クリントンさん、ブッシュさん(息子)
そして現在のオバマさんと簡単に書けてしまいます。
日本の場合は海部さん以降、13人もいるので順番を
思い出せません。
現状の民主党政権の様子を見ていると、
海部さんはかなり健闘したような気がしてきます。
管さんも見るからにヘロヘロです。
要因のひとつが小沢さん問題でしょう。
そして、海部さんも小沢さんには振り回された政治家の
ひとりです。小沢さんについては、何度も言及しています。
結局この20年くらいは、小沢さんに日本の政治が
かき回されているということなのでしょうか。
それにしても、タイトルは『政治とカネ』じゃなくて、
あっさり『海部俊樹回顧録』のほうが良かった気がします。
それに、新書版であっさり読めるのもいいのですが、
もう少しがんばって書いてもらいたかったです。