商売の日本史 | 溜池ではたらく不動産屋のブログ_Season 3

商売の日本史

あけましておめでとうございます。

2011年第1弾は歴史ものです。
とは言っても、完全な歴史ものではなくて、
レオスキャピタルワークスのファンドマネジャーの藤野さんによる
日本の商売に焦点を当てた、日本史です。

レオスは直販の投信『ひふみ投信』などを運用している
独立系の投資顧問会社です。

藤野さんによると、日本は歴史的にウミヒコとヤマヒコの時代を
繰り返してきたと。ウミヒコとはまさに、海から外に出て行こうと
する積極的な時代、そしてヤマヒコは国内でがんばる時代です。

たとえば江戸時代は一部、出島などにより外国との
交易はあったものの、基本的には鎖国をしていたため、ヤマヒコの
時代でした。その間に、道路などが整備されました。
その後の明治維新等の時代はまさにウミヒコの時代です。
海外に出て行く時代でした。
戦後から現在に至るまではまさにヤマヒコの時代です。
自民党政権のもと、公共事業ががんがん行われ、道路や
新幹線などが整備されていきました。

また、日本がウミヒコ、ヤマヒコと転換していくときには
中国の状況が大きく影響しているようです。中国が力を強めている
ときにはウミヒコに、力を弱めているときはヤマヒコに転換してきました。

現在は、どうみても中国が力を強めている時代です。
そろそろ日本もウミヒコに転換するときが来たようです。

日本の歴史を商売という切り口で分析した、興味深い本です。
おすすめです!
ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)
藤野 英人
PHP研究所
売り上げランキング: 388