黒い池上彰
それにしても、上杉さんは原発問題以降、東電とマスコミの関係について言及し続けて、TBSでレギュラーだったラジオ番組を降ろされてしまったり、上杉さんがキャスターをつとめているCSの朝日ニュースターに苦情が来たりなかなかたいへんそうです。そんなことに負けずに今後も著作を出し続けていただきたいものです。
大和書房
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日本中枢の崩壊
古賀さんは過去2年近く大臣官房付ということで、全然仕事をさせてもらえない状況にありました。国会などでまずそうなときは、ハードな長距離出張に出されたりもしました。国会で証言したら、当時の官房長官の仙谷さんに恫喝されたこともありました。
本の帯には『日本の裏支配者が誰か教えよう』とありますが、別に物凄い極悪人が出てくるわけではなくて、戦後の日本社会のシステムが生み出した歪みがついに限界にきていて、3月に発生した地震で、政治の崩壊、行政システムの崩壊を明らかにしてしまい、これまでの政官業の癒着システムも明らかにしてしまったと。歪みが破綻するがのに加速がついてしまったと。そんな内容です。
僕が言うのもなんですけど、古賀さんはプロの書き手ではないので、時折表現が拙いと思える箇所がありますが、そんなことはまったく気にならない、当事者だからこその圧倒的なリアリティがあります。現在の日本の混乱の原因を知るためにはとても良い本です。でも、内容が良すぎて古賀さんの身が心配になります。『ここまで書いて大丈夫ですか』と。僕はいち不動産屋なのでたいしたことは出来ませんが、こういうひとは応援したいと思います。とりあえず、7月15日を注目します。
Is Greed Good?
今回は金融危機の様子が描かれています。ゴードン・ゲッコーはかなり歳をとりましたがやはり男前です。そして相変わらずGreedのかたまりみたいなやつです。でも今回は1作目と違って、ゴードン・ゲッコーの人間らしい部分も描かれています。僕は1作目よりも今回のほうが好きです。
それにしても、いわゆる投資関連の商売がも元気になるのはいつになるんでしょうね。『金!金!金!』と言いすぎるのも良くないかもしれませんけど、そういう強欲なひとたちがいるおかげでマーケットに流動性がもたらされているとも言えなくないと思います。
7月4日の日経電子版にも出ていましたけど、みんながインデックス投資家みたいになってしまったらマーケットのダイナミズムが生まれません。オポチュニスティックに、果敢に、マーケットで勝負する投資家がいてこそ、儲かりもするし、損することもあると。
特に日本は、みんなでよってたかってアクティブな投資家をマーケットから追い出すようなことをしてしまいました。ただでさえ、マーケットの停滞感があったところに今回の震災です。これから日本の経済はどうなってしまうのか。。。ゴードン・ゲッコーにかき回してもらいたい気がします。
たまにはGreed is Good!
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夏といえば鰻ですな
暑くなってきましたね。会社もクールビズだし、いよいよ夏がくるぞーーーということで、鰻を食べに行ってきました。行ってきたのは最近のお気に入り、五反田にある『よね山』です。五反田駅から歩いて10分くらいです。店はそれほど大きくなくて、1階がカウンターで5席くらい、2階がテーブル席が5組分くらいでしょうか。食べログでの評価はなかなかよくて、夏になると、行列することもあります。
食べたのがこれです。
まむし丼。2000円です。当然ご飯の上に鰻がのっているわけですが、さらにご飯中に鰻が隠れているので、ダブルバーガーみたいなかんじです。ついでにご飯を大盛にしたので、かなりの重さです。大盛にすると100円増しになります。
鰻はふっくらしていてやわらかい、東京風の鰻です。タレの味がやや薄めなので、上からさらにタレをかけたりします。それにしても2000円でこのボリュームとクオリティはたいしたもんだといつも思います。1階のカウンターに座ると、おじさんが鰻を焼いているところを間近で見ることが出来るので、これも楽しめます。鰻をおなかいっぱい食べたいぞ!というときにはかなりおすすめです。そんなかんじのお客さんばかりです。なぜかアルバイト(?)のお兄さんで金髪のひとがいたりして、味わい深い鰻屋さんです。夜は、白焼きなどもあります。
それにしても、この味でこのボリュームであればかなりお得なんじゃないかと思います。ことしもまだまだ何回も行きそうな予感です。都内で有名店といえば、野田岩とか、尾花とかいろいろありますけど、価格、味、店の雰囲気等、とっても得したなーという気になるのがこの『よね山』です。お勧めです。
東北へ
ゴールデンウィークを利用して、友人と東北へ行ってきました。新幹線で仙台まで行って、そこからはレンタカーです。1日目は仙台→多賀城→塩竃→七ヶ浜でした。2日目は仙台→松島を経由して陸前高田市まで行ってきました。
震災から約2ヶ月が経って、話題の中心は福島原発です。そして昨日、菅首相が浜岡原発の停止を要請したことから、ますます原発に話題が集中しています。夏の電力需要の急増に耐えられるのか、経済的なダメージはどの程度か、などなどです。テレビも雑誌も新聞も話題の中心は同じです。
でも、今回は津波による甚大な被害がありました。当初はYoutubeなどで見たりして、その衝撃は大きかったですが、果たして2ヶ月経って現地はどのような状況なのか、どうしても自分の目で確かめておこうと思い、行けるところまで行ってみることにしました。
ニュースだけでは知ることのできない現実がまさにありました。多賀城、塩竃、七ヶ浜など、まだまだ復興に時間がかかりそうです。とりあえず道路は通過できるようになっていても店舗は閉まったままで、いまにも倒壊しそうな建物がたくさんありました。松島では観光客がちらほらいましたが、それでも街は静かです。そして陸前高田市です。街そのものがなくなっています。言葉が出ませんでした。原発ももちろんたいへんですが、津波による甚大な被害を受けた地域がたくさんあることを改めて認識しました。
そんななか、塩竃で発見した鮨屋さんです。商店街の一角にあります。他は建物が倒壊していたりして、ほとんど全部閉まっています。ここともう1軒くらいしかオープンしていません。営業中の札が出ていたので早速行ってみました。お店の人によると、2mくらいの高さまで、水が来てしまい、店の中をほとんど取り替えたとのことでした。オープンできたのは4月29日でした。僕ら以外は地元の人もいて、夕方5時前でしたがカウンターはいっぱいになりました。旨い鮨でした。忘れられない味になりました。
Song for Japan
iTunesでみてみたら、1500円で、アマゾンの輸入盤を探してみたら、1,100円でした。配信のほうが高いんですね。とりあえずアマゾンで買いました。それにしても、海外のほうがこういうチャリティは動きが早いですね。
そういえば、台湾に先日行ったときに、空港に着いた途端に、放射線検査器のようなもを通過させられました。飛行機に乗るときにくぐる、金属をチェックするあれみたいなやつです。台湾も多額の寄付を日本にしてくれていて、けっこう街中のいろいろなところに『がんばれ日本!』というような内容のポスターが貼ってあったりしますが、それとこれは別だと。もしこの場で、ものすごい被曝している!ということがわかって、入国拒否されたらどうしよう。。日本に送り返されるのかな。。とちょっと思いましたが、だいじょうぶでした。
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