【読み物】空想プロジェクトマネジメント読本

著者: 司馬 紅太郎
タイトル: 空想プロジェクトマネジメント読本
機動戦士ガンダムの人気キャラ、シャアのプロジェクトマネジメント力は?
とか
ショッカーの世界制服プロジェクトはPMBOKの観点から見てどうなんだ?
といった酒飲み話をまじめに検証する本。
発想が素晴らしい。老若男女に知名度の高い漫画・アニメやドラマなどの題材を、なかなかきれいにこじつけて、ばっさりと語りきっている。
矢吹ジョーは典型的な失敗プロジェクトの伝道師である!といった感じ。
またPMBOKのみならずマネジメントに関するいろいろな手法・理論も知ることが出来る。
例えば、SL理論やメンターの考え方を、エースをねらえ!の宗方コーチの育成手法にあてはめて語ってしまう。
SL理論では育成対象者の成長度合いに応じて、
指示型(一方的に手取り足取り)
→説得型(指示もするけど相談にも乗る)
→相談型(指示は少なく相談メイン)
→委任型(指示も相談も少なく自立させる)
という風に指導スタイルを変える、という考え方。宗方コーチの場合は最後は自分が死んでしまう事で岡ひろみに自立を促したのだ…素晴らしいこじつけである。
巻末に「30分で知ったかぶりできるPMBOK」というよくまとまった付録もついており、PMBOKって何?という人もそれなりに読めるようになっている。
PMBOK入門に、良いかも。まじめなPMBOK本は眠くなるので。
サボテン便り ~3日目~
前略 お袋様。
巷は花粉の季節が訪れ、大変みたいですね。
さて「部下育成は苦労ばかりでうまくいかないが、せめてサボテンくらいは育成できるようになろう!」のスローガンのもとで始めたこの企画も3日目となりました。
ミネラルウォーターの残りをやったりしながら気長に待っている状態です。
結構贅沢なやつです。
「常に土の表面が湿っている状態を保ってください」と言われていますが、いまだに湿っているかどうかの判別がつきづらく、水は適量なのかどうかが分かりません。
何事も適量、適度。育成とは難儀な代物ですね。
サボテンの種は、球状のと柱状のがそれぞれ2種類入っているそうです。
マルさぼちゃん、ナガさぼちゃん、というお茶目な名前がついています。
どっちを好きになるかはまだ何ともいえません。
楽しみです。
職場ではまだ知られていません。
「まだ芽が出ませんね~」とか言われるのが辛いので、芽が出て育ってくるまではコソコソやろうと思ってます。
では寒いので身体に気をつけて。
yokより。
巷は花粉の季節が訪れ、大変みたいですね。
さて「部下育成は苦労ばかりでうまくいかないが、せめてサボテンくらいは育成できるようになろう!」のスローガンのもとで始めたこの企画も3日目となりました。
ミネラルウォーターの残りをやったりしながら気長に待っている状態です。
結構贅沢なやつです。
「常に土の表面が湿っている状態を保ってください」と言われていますが、いまだに湿っているかどうかの判別がつきづらく、水は適量なのかどうかが分かりません。
何事も適量、適度。育成とは難儀な代物ですね。
サボテンの種は、球状のと柱状のがそれぞれ2種類入っているそうです。
マルさぼちゃん、ナガさぼちゃん、というお茶目な名前がついています。
どっちを好きになるかはまだ何ともいえません。
楽しみです。
職場ではまだ知られていません。
「まだ芽が出ませんね~」とか言われるのが辛いので、芽が出て育ってくるまではコソコソやろうと思ってます。
では寒いので身体に気をつけて。
yokより。
【小説】宇宙消失

著者: グレッグ イーガン, Greg Egan, 山岸 真
タイトル: 宇宙消失
序盤はクエストもの。中盤は量子論全開の謎かけ(難しいッス!)。終盤はSF的解釈による宇宙規模の謎解き、というよりもまさに"収縮"。
そして物語り全般に漂うナノテク、サイバー臭。
濃いです。小難しいのが駄目な人は駄目だね…量子論とか量子力学の概要くらいは勉強しないと、楽しめないでござる。
オープニングは「2034年、地球の夜空から星々が消えた…」って荒唐無稽ながらもそれらしいSF的な始まり方なのだが、いざ物語はというと、割と精神世界、自問自答的、思考の袋小路状態が続く閉鎖的ストーリー展開。
印象的なのが「モッド」と呼ばれる脳内機能拡張モジュールみたいなのをいかにもフツーに使っている描写。
これにいろいろ種類があって、いちいちやれどこのメーカー製だとか、何ドルだとか、解説してくれる。
不安感情をなくしてしまうやつとか、眠りを制御できるやつとか、潜在的な自分の記憶からキーワード検索できるやつとか、アイデアも小気味がいい(単純に脳内にコンピュータを実現するモッドの名前がフォン・ノイマンっていうのには笑った)。
警官に装備される強化モッドP1~P6という設定もサイバー臭たっぷりで良い。
とここまでは、ギブスンファン、マトリックスファン、攻殻機動隊ファンなら楽しめるのであるが…
中盤で出てくる量子論。これが難しいですよ!
波動関数の収縮、とかイキナリ言われましても…学のないあちきには無駄無駄無駄ァッ!ってな感じで波紋攻撃、なら知ってるんだけどな…
自分の場合は、とりあえず分かんないところはふんふん♪とすっとばし気味に読んで、最後まで読んで、巻末の解説を読んで、それでも分かんなければ一度Web上で量子論について情報収集を行い、改めて読み直すと、おお!すげえ!という紆余曲折な読み方をしてやっと本作の真骨頂を味わえた、という感じである。
地球の夜空から星々が消えたワケは…これが量子論的にはかなり「アクロバティックな」解釈で謎解きされる。解説の受け売りですごめんなさい。
ふう。いろんな意味でハードな作品なので、感想書くのも疲れた…
兎に角さらっとしたSFに飽きた人は、チャレンジすべし!
BGM->グラス・バレー"LOGOS~行~"1989
#マニアックすぎかな…結構良いバンドだったと思うんだけど
リベンジ失敗
私用で訪れた恵比寿。
さて、先日観そびれた「グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市」を観ようと思ったら…
なぬ!入場制限?しかも2時間待ち?
おたくパワー恐るべし…
「文化庁メディア芸術祭」のほうも最終日とあって混雑の極み。
なすすべなく、早々に退散。
ふと帰り際に、「華道瑩心流 こころの花 いけばな展」に立ち寄り。
うーむ。良し悪しは全く分からんが、どれも綺麗だ。
ふと思ったがこれはどうやって展示室まで運んできたのだろうか?
まさか展示室でいけてる訳ないだろうし…
いけるのにどれくらいの時間がかかるの?
こんなときにWebは便利。暫しの時間、いけばなに関する情報収集&お勉強。
ただ花を器に入れるだけでは「いけばな」とはならないのです。いけばなは花を「美」として昇華した瞬間「いけばな」が成立するのです。
(古流理恩会HPより)
難しいね…まあいいや。美しければすべて良しとしよう。
さらに帰り際に「ファミマ!」に立ち寄り。ガーデンプレイスのようなインテリジェントオフィスビル内に最近ぽつぽつ出店しているコンセプト店のようだ。
内装は無印っぽい金属ベースのもので統一され、照明や案内蛍光版も洒落たものを使っている。さらにSoup Stock Tokyoっぽいスープが売っているなど、合理主義&資本主義の権化のような従来のコンビニとは一線を画した店舗である。
思わず「育てる缶~サボテン」を衝動買い。
#商品名はテキトーです
いけばなは無理だけど、これなら…という心理が働いたか?
枯らせたら、育て系趣味に関しては失格者決定だろうな。
頑張ろう…
さて、先日観そびれた「グローバルメディア2005/おたく:人格=空間=都市」を観ようと思ったら…
なぬ!入場制限?しかも2時間待ち?
おたくパワー恐るべし…
「文化庁メディア芸術祭」のほうも最終日とあって混雑の極み。
なすすべなく、早々に退散。
ふと帰り際に、「華道瑩心流 こころの花 いけばな展」に立ち寄り。
うーむ。良し悪しは全く分からんが、どれも綺麗だ。
ふと思ったがこれはどうやって展示室まで運んできたのだろうか?
まさか展示室でいけてる訳ないだろうし…
いけるのにどれくらいの時間がかかるの?
こんなときにWebは便利。暫しの時間、いけばなに関する情報収集&お勉強。
ただ花を器に入れるだけでは「いけばな」とはならないのです。いけばなは花を「美」として昇華した瞬間「いけばな」が成立するのです。
(古流理恩会HPより)
難しいね…まあいいや。美しければすべて良しとしよう。
さらに帰り際に「ファミマ!」に立ち寄り。ガーデンプレイスのようなインテリジェントオフィスビル内に最近ぽつぽつ出店しているコンセプト店のようだ。
内装は無印っぽい金属ベースのもので統一され、照明や案内蛍光版も洒落たものを使っている。さらにSoup Stock Tokyoっぽいスープが売っているなど、合理主義&資本主義の権化のような従来のコンビニとは一線を画した店舗である。
思わず「育てる缶~サボテン」を衝動買い。
#商品名はテキトーです
いけばなは無理だけど、これなら…という心理が働いたか?
枯らせたら、育て系趣味に関しては失格者決定だろうな。
頑張ろう…
【漫画】Sex

著者: 上條 淳士
タイトル: SEX 1 (1)

著者: 上條 淳士
タイトル: SEX 2 (2)
たまには日本の誇る文化?のひとつ、漫画紹介でも。
知る人ぞ知る伝説のカルト漫画家、上條 淳士の異色作(というか、この人のは全て異色作)。
上條 淳士の代表作は何と言ってもTo-y。
#いきなり別作品の話ですみません。
To-yは、音楽業界、ひいては芸能界、TV業界の舞台裏をスタイリッシュに切り込んだ名作である。
少年誌連載だったのだが、キャラの個性とビジュアル、絵の上手さ、シーン・アングルの斬新さ(カッコよさ)、当時は衝撃的だった。
そのTo-yが完結し、その後にヤングサンデー(だったかな?)で連載が始まったのがこれ。
絵のかっこよさは拍車がかかって、情景描写はもはやアートの次元となった。キャラも言葉少なく、某ロックバンドをMotifにしたであろうビジュアルで、かなりの美青年、美女ぞろいである。
#この人の描くキャラの元ネタは分かりやすいですよね…
逆に、To-yでは何とか作品としてまとまっていたストーリー展開については、本作では少々破綻気味になったが、これはこれで無軌道的かっこよさを追求するコンセプトだろうから、いいのであろう。
この頃から筆が遅くなり、本作もやっとこさ連載は終わらせたが、コミックはついに2巻で打ち止めであった。
当時ずいぶん残念に感じたものだが、最近になって全7巻で復刊した(正確には復刊中)。
#買ってみようと思う方は↑クリックではなくて復刊を買ったほうが良いですね。なんせオリジナルは2巻で終わりなので…でも絵はちょっと直しが入っていて違うみたいです
復刊されたのを機に上條作品情報をいろいろ調べていたら復刊ドットコムなんてあるのを発見(今更だが?)。知らなかった…こんなのがあるんだ…
思わず「AKIRA国際版」に1票。
BGM->
#この人、年とってもカッコいいです…