ての字

東京のど真ん中です。
座席ちょっと窮屈です。
昼はサラリーマンとOLだらけです。
当然相席です。
「ての字」大手町店で信長丼を食う。
ての字ってのは鰻卸の大手らしく、一月25万匹!の取扱量を誇る。らしい。
鰻屋のなかでも、庶民の味方系の店におろしているようで、虎ノ門の鐵五郎や西新橋の本丸などもここの鰻を使ってる。
信長丼っていうのは名古屋名物「ひつまぶし」をスピーディーに食べられるように丼にしたもの。ての字先代社長の考案らしい。信長丼っていうネーミングが絶妙ですね。
きざみのり大盛が付属、ねぎかけ放題。調子にのってがんがんかけまくり、しまいにゃ吸い物にまでねぎ入れてしまいました。
旨いっす。ひつまぶし食いにまた行こう。
【小説】新宿鮫

大沢 在昌
新宿鮫
DoCoMoケータイNシリーズのファンサイト「みんなNらんど」で無料配信されていたので、もともと昔真田広之主演で映画化された時に映画見たくらいしか絡みがなかった大沢モノを初体験。
いやなかなか読みやすくていいですね。テンポ良く進みます。
映画では邦画特有の何とも言えないクサさ・ダサさが漂っていたけど、原作のほうはそうでもなく、むしろビミョーな場末感というか、端っこ感があって心地いいです。
今でこそ浄化作戦で客引きやヤクザより警察官と監視カメラのほうが多いんじゃないかと錯覚しそうな歌舞伎町であるが、なんとも言えないアヤシサ漂う歌舞伎町という舞台は小説や映画にはうってつけですね。
警察の暗部は垣間見えるけど、どす黒い「深み」はない。
主人公の恋人はナイスバディロックシンガーだし、ゲイやホモも出てくるけどそれほどエロティックではない。
派手なカーチェイスがあるわけでもなく、銃撃戦というほどの撃ち合いもなく、アクションはそこそこ控えめである。
それでも、ストイックに犯人をつきとめる鮫島の、何とも言えないカッコ悪さというカッコよさがこの小説の魅力である。
でも実は一番かっこいい男は鮫島ではなかったりする。
ラストシーンの会話は感慨深くも爽快。こんな上司がいてもいいな。
リベリオン

アミューズソフトエンタテインメント
リベリオン -反逆者-
The Matrixの二番煎じという下馬評も何のその、結構楽しめるSFアクション。
第三次世界大戦後の、市民の感情を薬で抑制し管理している独裁社会で、反逆者を取り締まる特殊部隊の隊員役クリスチャン・ベイルが、徐々に感情を取り戻し反体制に目覚め、最後は独裁者を倒す。
とまあシンプルなストーリー。
争いが起きるのも感情のせいだ、だから感情を抑えましょう。
定期的に感情を抑制する薬を注入しなさい。守らないと感情抑制違反?で即刻死刑です!
感情を動かす絵画、音楽、その他娯楽的なモノは全て禁止です。隠してんのを見つけたら射殺しまーす!
争いや暴力をなくすんじゃなかったんかい!かなり取り締まりが暴力的だぞ!
近未来モノにありがちな、現実に今まで起こってきた全体主義、独裁の類をSF映画的にアレンジした世界観。スゴイ短絡的ではあるが。
白黒グレー基調の色づかい(こちらもSF映画の王道ですね)、ビミョーに軍服+人民服っぽい"Reloaded"風なコスチュームがなかなかイイです。
また、未来なんだけど中世的な建築様式の都市、C・ベイル扮する特殊部隊はクラリック(Cleric:牧師、聖職者)と呼ばれて、独裁政権にありがちな"シンボルマーク"もどこか十字架をアレンジしたような形であったりして、何となくキリスト教から頂いてきたようなエッセンスがちりばめられている。
更にこの映画のウリはガン=カタ(GUN=KATA)という、銃を絡ませたアクション。
マトリックスのようにCG全開の非現実的凄さをみせつける、というよりは人間中心のカンフー+ガンアクション、といった感じで、昔のジャッキー・チェンが銃を持つとこんな風になります的な動きである。
低予算でもこれだけ格好良く画が作れるんだ、その前提認識下(つまりB級ってことね)においては凄く楽しめました。
取り囲まれて至近距離から銃を向けられるが、ぐるぐる回りながら派手な手振りで相手の銃口をいなしつつ、バンバンと撃ちまくり。
決戦に向かう道すがら、宮殿のような政権本部内でも、踊るように、流れるような動きで撃ちまくり。
オイオイいくらザコキャラでも1発くらい当てろよ、という、スター・ウォーズのストーム・トゥルーパー並に弱い一般兵士に哀愁さえ感じる。
(ヤラレっぷりもバク転気味にぶったおれたりとか、ちょっとショッカー軍団も頭をよぎる)
刀をつかったチャンバラもやります。あくまでガン=カタ一本でいってほしかったところだが、監督もやりたかったんだろうな。
C・ベイルの演技と動きはなかなかどうして格好いい。演技のほうは序盤の感情ナシ男から、作中いろいろなイベントを経て徐々に感情を取り戻しつつ、最後は怒り爆発。
抑制と感情解放の間で葛藤するところなんかは抑えが効いた演技で上手い。
動きのほうも、ウェズリー・スナイプス(ブレイドシリーズ)ばりの決めポーズが、"格好いい"と"笑える"の境界がビミョーな決まり具合で絶妙。
不満といえば、敵役とヒロインがイマイチ。
敵はあんまり性悪そうじゃない。ラスボス役のアンガス・マクファーデンが特に。いかにも人の良いあんちゃん風なんだもん。素直にショーン・ビーン(逆にショーンは冒頭15分で死んじゃうし)でいいじゃん。
そしてヒロインのエミリー・ワトソンはビミョーに枯れている。この人はヒューマンドラマとか社会派ドラマが似合うのでは?アクション映画のヒロインなんだから、無名でも若くて華のある女優にしてください。
あくまでB級なのは否めない。が、C・ベイルの演技とアクションを堪能できるのでファンは必見。あとさりげなくいろんな銃が出てくるのでガンマニアも必見。
環七ラーメン戦争

午前2:00、仕事帰り。
環七を快調にとばして自宅へ向かっていたが、あまりに空腹で事故りそうになったのでホープ軒へ寄る。
環七のラーメン屋と言えば、一時期、湾岸戦争並にマスコミの注目を集めていた「環七ラーメン戦争」はまだ盛り上がっているのだろうか?
恵比寿ラーメン戦争、池袋ラーメン戦争も過去話題になったりしたが、とりあえず至近距離に複数ラーメン屋があれば「戦争」になってしまうらしい。
うーん、我々は好戦的な民族なんだな。
ホープ軒は東京23区西側では結構有名な老舗で、メニューの強気なシンプルさ(トッピングは多少あるが、ラーメンとチャーシューメンだけ)が特徴。
のれんわけがたくさんあるが、大体店名にホープってのがついている。
ラーメンそのものも、ブタの背脂たっぷり、量多い、チャーシューメンでもねぎちょこっとともやしとのり3枚、チャーシューが5枚(やわらかくて大きいが薄い)という、これまた昨今の「トッピング沢山」全盛時代においては、割とオーソドックスな印象。
味もまた、好みがあろうが飽きのこない「シンプルイズベスト」を地でいく味わい。
夜中だと混んでないし非常にじっくり味わえて、店のレトロな雰囲気にも浸れる。
環七と言えばその昔は伝説の脂ギトギト「土佐っ子」なんてのがあったが、それにしても環七になぜラーメン屋が多い(と言われている)のかは謎。
実は東京の環状道路で唯一全通しているから、単純に「環七」沿いの総延長が長いだけか?
ところで、環状道路って1号~6号もちゃんとあるの、知ってました?
首都高速中央環状(C2)工事中の山手通りが環状6号
果たして利用客は目論見通りなのか?不明な東京メトロ13号線工事中の明治通りが環状5号
なんだって。1号~4号は内堀、外堀、外苑東、外苑西。
どれも完成していない計画倒れっぷりが道路公団っぽくていい感じ!
(そう言えば10月から民営化ですね)

現長

店は淀屋橋からやや南下した割と中心部にあって、老舗の料亭みたいに、石畳の奥にひっそりと隠れ家的に存在している。
うな重はなくて「鰻丼」一本なのが珍しい。
待っている間でもしょっちゅう電話予約とかオーダーが入って地元では大人気のようである。
が、味は自分的には普通。実は結構過去の話なので忘れてしまっていたりするのだが、普通だ!という印象だけは残っている。
しかし大阪ほどの大都市で鰻百選加盟店が2店しかないというのも不思議ですね。
しかも2店とも関東風。
今度は百選に関係なく関西風を食しに行く所存であります。
(これで遊びに行く理由が出来た)
たまには飛行機で行ってみようかな…出張ではいつも新幹線なので。
東京~大阪あたりだと新幹線と飛行機は半々くらいなんでしょうかね。
これが福岡だと、東京から新幹線で行く奴はよほどの新幹線好きですよね。
↑本さえあれば、結構楽しそうだけど。あ、でも寝てしまうね。
どうせなら、鈍行で道すがら鰻屋に拠りながらぶらり一人旅というのがやりたいな。
↑こんなたわいのない話ですが、夢の一つです。