つきじ 宮川本店 伊勢丹新宿店

別な意味でこの日は忘れません!
なんと、愛用ノートPC(IBM)のHDDが壊れた日です。
前兆はあって、何かレジューム機能が上手く動かないな~固まってリセットも効かなくってバッテリを外して電源入れなおすしかないことが多いと思っていた矢先、ついにはエクスプローラでファイルクリックするだけで固まるようになってしまいました。
何でだろう、と思いながらいろいろ試していると、どうも特定のファイルをさわろうとすると固まるみたい。
う~ん。やな予感があたったか?備え付けのPC Doctorを起動してテストすると…出るわ出るわ、10年ぶりに大掃除した台所のゴキブリのようにセクタ異常の嵐…
PC買い換えるのも気が引けるし…よし、HDD交換しよう。ってな訳で、やってきました新宿。ビックカメラでHDD購入しつつ、折角来たんだから、という事で鰻屋へ。←やっと本題です
いいのを頼もうとも思ったが、HDD購入という想定外の出費もあったので、とりあえず安いのにしとこ。
おすすめっぽいことが書いてあったので、何故か鶏肉親子と鰻があいのりした、「あいのり重」というベタなネーミングの一品をオーダー。
焼き鳥はタレ控えめの炭火焼きなので風味はあってよいのだが、唐辛子が置いてません。致命的。
あと鰻が小さいとやっぱ寂しいですね。やっぱ主役は鰻なので。
でも財布も寂し目なので、仕方ないかな。
バックアップしてHDD交換してリストアし直す程度の気力は補充できました…
あいのり重 ¥1,800-
【小説】ゲームの名は誘拐

東野 圭吾
ゲームの名は誘拐
映画g@meの原作で知られる推理小説。
映画のほうは何となく気になりつつ観ていなかったが、文庫化されて平積みされていたので、読んで映画DVDも観て比較みようと思い立ち購入。
主人公は、トレンディドラマ(古い言葉遣いですみませんが)で言えば、主役のライバルになるようなキザ男。
対するヒロインはちょっと不良なお嬢様。
語り口は主人公の一人称タイプであるため、主人公のタイプは自分と全く違えど「男」という視点では感情移入できる。
ストーリーはそれなりにひねってはある。驚き→感動、までは繋がらないけど。テンポの良さと、適度などんでん返し。出張の新幹線の中で読むのに丁度良い感じ。
さて映画は…美男美女揃い。
藤木直人…台詞がちょっと棒読み気味だが、表情や雰囲気は自信過剰のキザ男がハマっていて〇。男には絶対嫌われるタイプ。女性ファンにはたまらんでしょうな。意外に映画初主演だそうです。
仲間由紀恵…イイじゃないですか!小悪魔っぷりがこれまたハマってます。しかし美人でスタイルいいですね~(オヤジだ!)
これまた男性ファンにはたまらんでしょうな。
石橋 凌…何気にいい味だしてます。ただ会社社長にしてはギトギト過ぎませんかね?腹黒っぷり全開。
IZAM…メイクが違うとここまで違うか!キャスト見ないと誰だか分かりませんでした。「すみれ♪~」とか歌ってた頃のビジュアルとは天と地の差だね。
宇崎竜童…企画会社?での藤木直人の上司役。確かにいそう、こういう人。でもちょっと真面目過ぎかも?
アングルがTVドラマっぽかったり、音楽がしょぼかったり、各キャラはいい雰囲気は出しているものの根本的に台詞回しが臭い感じだったり、藤木と仲間のラブシーンはてんでおとなしかったりはするけれど、映画として過度な期待をせず最初の数十分を耐えれば、原作から更に追加アレンジされたどんでん返しがあったりして、それなりに楽しめる。
結論…藤木ファン、仲間ファンは必見。それ以外の人も、一級サスペンスを期待しないで観ればそれなり。原作は読まないでもイケます。
何だかDVD感想が殆どになっちまい、比較できてないじゃん!ま許してつかーさい。

ポニーキャニオン
g@me.(通常版)
ミリオンダラー・ベイビー

…やられました
イーストウッド監督だからハッピーエンドでない事は分かっていたのだけど、言葉を失うほどの重さ。
○幕の内一歩+おしん=マギー
ヒラリー・スワンク演じるマギーは、パンチはあるが技術は乏しく既に30代、傍から見ると「よ~頑張るね~」というキャラ。ウェイトレスをしながら、客の残した食事を食べてまで清貧の暮らしを続け、溜めた小銭はパンチングボール購入にあてる。
テレビはない、と言い放ち、ただひたすら「強くなりたい」とイーストウッド扮する老トレーナーに迫る。
タイトルに挑戦できることになった場面での喜びよう、何か教えてもらおうとして、イーストウッドを期待感一杯の表情とともに目で追うその姿、清貧のファイター像を完璧に表現している。
美人とかカワイイ(英語になってますよねこの言葉)、ではなく、色っぽいでもなく、この上なく「美しく」見える。
今まであまり知らなかったのだが、上手いね、この人。
○はるか一世紀前からコンビを組んでいたかのうような二人
相対するイーストウッド扮する老トレーナー、フランキー。現在はジムを細々と営むが、ストイックさ故に我慢させすぎたせいで、折角長年手塩にかけて育てたランカーにタイトル挑戦直前で逃げられる。
そんなとき、マギーに出会う。女30代で今からは無理だ、と最初は突っぱねるのだが、マギーの熱心さに徐々に支援をし始め…ついにはタイトル挑戦までこぎつける。
理解し合えず別離した娘の姿を、マギーに投影していたのだろうか、もはやトレーナーとボクサーの関係を超えた、家族、親子とも言うべき二人を、かつてはボクサーだったジム住み込みの雑用係、モーガン・フリーマンが静かに見守りつつも暖かい手を差し伸べる。
もはや最強のヒューマンドラマコンビと化したクリント・イーストウッド+モーガン・フリーマン。ジムに出入りする他のボクサーとのやりとりひとつひとつが、マギーのことに関して、険しい表情で朴訥となされる会話、それら全てが印象深い。
○名映画たる所以
後半。致命的ネタバレになるのであまり書かないが、やられた。完全に。
前半が一夜の夢だったかのように、動→静。
あまりにも救いようが無い現実を、そしてその現実に対してそれぞれが取った行動をみせつけられ、人生の意味とは何か?自分は納得の行く人生を送っているか?について、これでもかというくらい考えさせられる。
間が絶妙なんですよ。間が。
静かにゆっくりと進む物語が、考えるペースとシンクロしたとき、自然に涙が出てくる。決して単純な悲しさではなく、何とも言えない、表面的な知覚や感情を超えた、何かだ。
音楽もイーストウッド作。これがまた、どこか暖かくも物悲しい旋律で、いやはや脱帽。凄い多角的才能だ。
観てから一週間たちますが、まだ尾を引いてます。久々に、わざわざ思い出さなくてもふとしたときに映画のシーンがフラッシュバックする作品に出会った。
重苦しい作風のせいか、アカデミー賞総なめも若干賛否あるようだが、自分は全面的に同意。これはこれで世紀を超えて残すべき作品でしょう!
っていうか、誰かクリント・イーストウッドを改造人間にしてもう30~40年映画創れるようにしてやってくれ~
いやあ、映画ってすばらしいですね。