本を片手に街に出よう -30ページ目

【新書】ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる



梅田 望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

 Web2.0って何?な人も、GoogleやAmazon.comは使ったことがあるだろうし、このblogを読んでいる時点で、少なくともblogカルチャーの一翼を担っているハズだ。

 しかし、それら勃興するインターネットサービス、ツール群が進化していくとどのような世界になるのか?ライブドアは道半ばで法の裁きを受け轟沈したが、楽天やヤフーのような、ネット財閥にひれふしていくのだろうか?

 答えは、No。楽天やヤフーですら、本質的にはレガシービジネスをネットで加速、絨毯爆撃しているだけの存在にすぎないのだ!


 Googleにしたって単なる検索サービスでしょ?そういえば、どうやって儲けてんのかな?とか、Amazon.comつったって、たかが本のネット通販じゃん?とか考えている人には、ちょっと目からウロコになるかも知れない。

 ちょっと賛美しすぎ感もあるけど、確かにGoogleは、PC全盛期を作り上げたMicrosoftと同じくらい、衝撃的なイノベーターであることは間違いない。

 この著者の素晴らしいところは、文体が非常に分かりやすく、少しでもこの手の知識を持ち合わせていれば、猛烈な勢いで一気に読めるところ。
 実際、1日で読んでしまった。
#以前同じテーマで著者の講演を聴いたことがあるのでそのおかげかも

 ~が進化していくと、どんな世界になるのだろう?
 この問いかけ口調が、知的刺激十分で、止まらなくなる要因の1つだと思う。


 普段からWeb2.0的な世界に浸かり、自らもWeb2.0的な活動を探求しているような人たちからすれば、いろいろなところで断片的に語られているような事柄をまとめあげたに過ぎないのかも知れないけど、それを著者なりの解釈・キーワードをつけて、本という、リアルワールドにおいてどこにでも持っていける媒体で、体系的に読めるようにした功績は大であろう。

 いくらGoogleが起こした情報革命が産業革命に匹敵するような破壊的イノベーションだとしても、インターネットにあふれる情報はまだ断片的で未整理なもの、著者が言うところの玉石混合における「石」が多くて、体系的な知識をつけるにはまだ本に劣る。

 しかも我々は生活の大部分をリアルワールドでまかなっている。本という媒体は体系的な情報をリアルワールドで吸収する手段としては極めて有用なのだ。
#だからこのblogタイトルも「blog片手に街に出よう」ではなくて「本を片手に~」になっている。でも憧れのVAIO Type Tを手に入れたら「blog片手に~」になるかも知れない


 それにしても、この本で語られるほぼ全てのイノベーションは米国発だ。日本人としてはちょっとさびしい。しかし、工業社会においても、出遅れスタートからとんでもないパワーを発揮してあっという間に追いついた日本のこと、Web2.0の世界でも同じように猛追が始まるだろう。


 準備は整った。そして、日はまた昇る。

AllaboutME

っていうコメントスパムがいつのまにかエチゼンクラゲのごとく大量発生してますね。

困ったもんですな。しかしTBはムリだと悟ったらコメントでくるとは、小ざかしいやつらだ。

さて、とりあえず期末期首進行ということもあり仕事が忙しいので、本も読んでないし、鰻もラーメンも食べてないし、映画も観ていない。
#ほんとはいろいろあったんだけど、あんまりまとまりそうもないし今更ジローな話題も多いからやめとこう

なので、今日は小沢体制の民主党と今後の政局について語ってみようと思う。











なんていうのはうっそピョーン(From死語どっとコム)です。

本とか映画がムリなくらい追い込みかけられているので、そんな政治ネタは語れるはずがないっちゅーの。最近、腰痛です。なのでその話題。

仕事が忙しいと、ただでさえ普段からの座り仕事がより長くなり、運動不足になる。

そのうえ、ストレス発散のためもあるのか食べる量と回数が増えてしまい、肥満になってしまう。

運動不足で肥満になると、腹筋が弱い上に体重が重くなるので、自重を支えきれずに背骨に負担がかかり、腰痛になる。

そして運動不足と肥満と腰痛、ストレスという4点セットが揃うと、スパイラル的にそれらが進行していくのだ。

自分的には、国会の「自民党追及4点セット」よりもこっちの4点セットがすごくマズい状態になってきた。


つい最近、知り合いが椎間板ヘルニアになってしまい、仕事を長期離脱することになったため、こりゃ自分もヤバイと思い、とりあえず腹筋をすることにした。


ベッドのうえに寝そべり、首から背中にかけて若干浮き上がらせ、10秒間キープ…ってスゲー弱くなってる!3~4セットくらいで、もうキビシー感じなんですケド…

さらに、おなかに贅肉がついているので、ビミョーにおなかがアコーディオン状態になってる感がひしひしと感じられ、ちょびっと自己嫌悪に。

でもなんか久々にちゃんと筋肉を使うと気持ちいいかも。

調子こいて今度は背中をベッドつけたまま、足をあげてみた。







足がつった!しかもモモが!

強烈にイタイ!

ぬおお!!!

5分くらいに感じる十数秒をもだえたあと、何とか回復。

フゥー!ふくらはぎならまだしも、モモがつるとは運動不足ここに極まれり。

走りも必要かしら…でも続かないんだよね…

ジムなんかもどうせ行かなくなるだろうしなあ。

これを読んだ皆さん、こんな自堕落な私めに、良きアドヴァイスをください。

ていうか皆さんどうしているの?

えるびす(池袋東口)

えるびす 今日は風が凄かったっすね。

 眼鏡のフレームに青銅器時代並みの緑青がついてきて、もお限界!ということで眼鏡を新調しに行くため、池袋を徘徊した。

 昼時だし、飯はどうしよ~かな~、と思いつつ、誘蛾灯につられる虫のごとく、東口の「えるびす」へ。
 つけめんや豚骨もあるが、フツーのラーメンで。

 いろんなダシが混ざってそうな醤油味で、背油がうようよしている、いわゆる醤油とんこつ、麺は中細硬めで、結構あっさりしているが実は塩分多そうな感じの味である。

 ものすごく有名店らしいのだが、自分的にはフツーでは?と以前から感じつつも、あまり癖のないラーメンを食べたい時はつい入ってしまったりする。

 チャーシューご飯がオイシイのだけど、自分的にはラーメン+ライスは封印しました。ここんとこ多忙につき食いに走る傾向が多く、体重が「量的緩和解除が必要です」状態であるため、今後は引き締めモードで。

 この店、名前はあの「エルビス・プレスリー」からとったものなのか?どうも調べたら違うらしいケド、それは無視してエルビス・プレスリーネタで勝手に話を進めると、彼がどんな活躍をしてどんな功績を残したかはファンが沢山いるだろうからそっちに任せて、彼の生まれはミシシッピ州で、ハリケーン"カトリーナ"で大ダメージを受けた南部の州だ。

 ミシシッピ州と言えば、名の由来の通り、ミシシッピ川、ミシシッピ川と言えば、トム・ソーヤ。なんかどっかの議員みたいに飛距離のあるこじつけだったが、むかし世界名作劇場でやっていたアニメ版でミシシッピ川沿いを走るトム・ソーヤが思い出される。

 マーク・トウェインの原作は読んでないけど、このアニメは自分の脳内イメージにある「古きよきアメリカ合衆国」の雰囲気全開で、好きだった。何と言っても、話の展開が明るい。

 世界名作劇場は「フランダースの犬」とか「母をたずねて三千里 」といった、ちょっと悲しげなバックグラウンドの物語が多いのだが、その点このトム・ソーヤとか「ふしぎな島のフローネ」とかは明るい冒険もので、幼少のころは毎回わくわくしながら観たものだ。

 DVDとか、出ているのかな?と思って探してみたら、編集版みたいでしたが、ありましたよ!


バンダイビジュアル
トム・ソーヤーの冒険 完結版

 そしてなんと、「フローネ」は全話揃って出ている!



バンダイビジュアル
ふしぎな島のフローネ(1)

 むむ…これは…オトナ買い欲求が…BOX版とかないのかな?
 地元のレンタル・ショップも、こういうのを揃えてほしいんだよね~

 「トム・ソーヤ」も好きだったが、「フローネ」は更に好きである。
 誰かが書いてたけど、今の子供も、こういうのを観たほうが良いような気がするね!
 何とかマンが悪を倒す!おりゃ~!何とかキック!とか、そんなのばっかり観てオトナになったらマズいことになるかもよ。

 眼鏡を買いに池袋、から、エルビス、そして世界名作劇場、とかなり強引に自分の世界に持って行ったが、たぶん同年代の読者は同じように世界名作劇場で育ったはず。池袋ローカルのらーめん屋の話題よりは、共感度UPだと予想。


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イーオン・フラックス

 「モンスター」から一転、ビューティフルアクション系シャーリーズ・セロンみたさに鑑賞。モンスター→スタンドアップ、と葛藤系が続いたので、本人もやりたかったみたいですね。こういうの。

 人類の99%がウィルスで死滅し、残る数百万人がブレーニャと名づけられた最後の街で「グッドチャイルド家」の独裁のもと暮らしている近未来、反政府組織「モニカン」のエリート工作員「イーオン・フラックス」がグッドチャイルド家の主であり人類の頂点に君臨するトレバー・グッドチャイルド暗殺の極秘指令を受けて行動を起こす!

 何てったってシャーリーズ・セロンの常軌を逸した美しさがウリ。

 レオタードの出来損ないみたいな安っぽいコスチュームだろうが、元バレエ・ダンサーの経歴を活かした開脚!ポーズのポスターが鼻につくくらいに東京の街中にあふれていようが、美しいものは美しいのだ!

 「モンスター」でやりすぎちゃったのか、アップになると微妙に小皺が見え隠れするのもご愛嬌、黒髪セロンは凛々しさ核爆級。

 …ところで、セロン以外のウリはといえば…

 世界観:和風テイストをそこらじゅうに匂わせ、親近感を抱くも???な感じも受ける、プチ・ジャポニズム。
 唐傘をさしながら歩く人々、支配者グッドチャイルドの肖像画には日の丸チックな背景が描かれ、水連が浮かぶ池で茎をくわえ水中に沈み、クライマックスは桜吹雪を散らせながらの銃撃戦。
 それもそのはず、監督のカリン・クサマは日系ですわ。

 様式美:グッドチャイルド家の屋敷?宮殿?の建築デザインがイカしている。直線と曲線、特に円形、楕円形を組み合わせた幾何学的なデザイン。絵的にも光と影のコントラストが際立つ、何ともいえないビジュアルである。

 てな感じで、それなりに未来の世界を構築しているのではあるが…

 展開の仕方と、セロン以外のキャストはどうかなあ!

 ストーリーはちょっと荒唐無稽。イーオンが属する反政府組織「モニカン」の反抗理由ってのが劇中で殆ど観られないし、イーオンが戦う理由ってのもイマイチ分かりにくい。○○が殺される展開や、敵味方の寝返り方も唐突だ。

 そしてキャスト、マートン・ソーカスはちょっと暗めである。なんかこう、覇気が感じられないんだよね。弟役もしまりのない面構えだし。
 ダース・ヴェイダーほど"悪の華"はなくてもいいから、もうちょっと危ない魅力のある男でも、いいんじゃないの?

 まあセロンによる、セロンのための、セロン・ショウ、といった趣きの映画なので、細かいアラはこの際無視して、オリエンタル+幾何学的デザイン空間に凛と佇むセロンの超絶ビジュアルショーを楽しみましょう。

 どっちかというと、コレがオススメかも…

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション コンプリートBOX

 マトリックスに代表される、アニメと実写のメディアミックス戦略をまたやりやがった!アニメではだいぶマッチョでツイギーなイーオンですが、実は90年代作品なのです。



BGM->Heartsdales"Heart Attack2"2005

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硫黄島からの手紙

サボテン
 気が早いが、今年の秋頃の映画の話題を1つ。
#サボテン画像は本文とは全く関係ありません。最近このカテゴリでの話題がなく無理やりカテゴライズしました。しかしサボテン達、しばらく断水させてたら萎んできちゃったんですよね…

 アカデミー賞常連の巨匠イーストウッド監督作の「硫黄島からの手紙」(Lamps Before The Wind)のキャストが決まった。

 主役は、いまや、ハリウッドの日本人役は全てオファーがあるのでは?というくらいメジャーになった渡辺謙が、玉砕した司令官、日本陸軍第109師団師団長・栗林忠道中将を演じる。その他は、二宮和也、中村獅童、伊原剛志、加瀬亮といった比較的渋めのキャスティングである。

 この映画は「父親たちの星条旗」(Flags Of Our Fathers)とのセットで、太平洋戦争の硫黄島攻防戦を日米両側からの視点でそれぞれ撮るという奇策である。

 硫黄島と言えば、米軍28,686名の戦死傷者と日本軍20,129名の戦死者を出した、太平洋戦争の最終決戦的な戦いが行われた場所だ。

 この島にある摺鉢山頂上に、米軍の海兵隊所属の兵士たちが星条旗を立てようとしている写真は、米軍の勝利、戦争で疲れ果てた米兵の士気高揚のシンボルとしてあまりにも有名である。
 それだけ米国にとってもとんでもない戦いだったということなのだろう。

 米国サイドでは、このシーンがあるのだろう。果たして、感動と涙を誘うシチュエーションで出てくるか?イヤ、イーストウッドはあなどれん。
 きっと観るものに衝撃を与えるような仕掛けがあるに違いない。

 また日本側司令官の栗林忠道中将は最初から、この戦いは最後には自分達の全滅で終わることを分かっていながら、この島の陥落が本土へもたらすとてつもない影響を考え、1日でも長く島を守り、本土決戦を食い止めるということを考えていたそうだ。結果、米軍が5日くらいで終わるだろうと考えていた上陸制圧作戦は1ヶ月も続いた。
 なんてやつだ…大局をみて自分を犠牲にする。
 確かにラストサムライが相応しい。日本人俳優の中で渡辺謙だけはイーストウッドからの名指しだったこともうなずける。

 しかし、戦争を、両陣営から2本撮る。誰もが思いつくようで、誰も考えもしなかったことだ。そのこと1つとってもこれはきっと、ただの戦争映画ではあるまい。

 そして製作はなんと、スティーブン・スピルバーグ。
 最高のドラマを演出する監督と、最高の撮影技術を持つ製作者。
 そして舞台は太平洋戦争。
 ヤバイよ。ヤバすぎる。またしても映画史に残る予感(でもそういう期待過剰な時は得てして…)

 懸念は、変な日本人観だけだが、ハリウッド作品に多数出演し貫禄もついてきた渡辺謙がきっと何とかしてくれるはず。
 頼むぞ。日本俳優陣。


 手紙というタイトルなんでシメは手紙の紹介。
 「40年前の敵同士が友情の抱擁」米軍上陸のちょうど40年後の昭和60年に、生存していた当時の米軍将兵と硫黄島守備隊の勇士達が、再会し、恩讐を超えて両国の永遠の友好と平和を誓った。そのイベントに、元海兵隊の祖父に連れられて参加した高校生が当時のレーガン大統領に宛てた手紙。ぶっちゃけ、泣きます。

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