『婦人之友』1938年9月号(昭13)より

三田村和子伯母は、三田村篤志郎=(河本)露子夫妻の四女、6番目の子供であった。

長女 道子1911生 最初の夫 安川真、戦死詳細不詳 当時の道子伯母の年齢から考えると20歳までには結婚していたのではないか。(結婚写真はあるが日付が無い) 101歳にて没。

次女 隆子1912生 104歳にて没、召天。

長男 忠重1914生 (1945/3/20戦死、フィリピンだったと思う)

三女 春  1915生 (1940/12/23死去、聖心女学校時代に結核発病し25歳頃死去) 

二男 二郎 1916生 (1919死去、当時の幼年の死去にて死因は分からない)

四女 和子 1918年2月21日生(大正7)、戸籍名は和だったかも知れない。

三男 恭三 1919生、海軍軍医 南方にて捕虜となる H20没

四男 (河本)純一 1921生 (父、あらかじめ祖父母の養子となる取り決めだったと思う、1945海軍軍医 呉海軍病院勤務 すでに南方に行く船も石油も無かった。1980年没)

五女 敦子 1925生 90歳没


 

 

この号は、たまたま「三田村篤志郎」で見かけて、ネットで購入した。巻頭の「口繪」頁に「有名人」の近況が何人か載っており、クリスチャンで病理学者の三田村篤志郎が掲載されていた。

当時51歳、たまたま病気となり入院、以前から親戚らの病理解剖を行ってきたが、そろそろ自分の順番か という内容。実際は1963年まで生存。(この記事の右頁は鮎川義介である)

三田村篤志郎は、旧伝染病研究所所長だったが、結核発症により1944退職(これは幸運だったかも)敗戦時に所長であれば、いろいろ追求された可能性もある。
 


中央の三田村和子伯母は、この時20歳になる。私の記憶はこれから20年後ほどになるが、
(それ以前の写真とも)かなり印象が異なる。道子、隆子伯母たちと似ている。

この後、もちろん戦争が激化し、帰国して、戦後も大変な時代となるが。ただし年長の従姉妹は1946年生まれなので、戦後すぐにか結婚したはずである。
 

下に、1942年の写真がある。右端が和子伯母と思える。
後列左から、齋藤眞(南方で捕虜)、三田村忠重(戦死)、三田村隆子、齋藤勇、三田村篤志郎、(三田村?)道子、三田村恭三 (純一がいないのは、千葉大学医学部か)
前列椅子は、齋藤文子(富美子とも)、河本香芽子、三田村露子。
末っ子が芝生に座る、白百合女学園の三田村敦子、自由学園の齋藤富士子。

 

河本香芽子喜寿とのことだが、1866年7月13日(旧暦?)誕生、しかし服装は夏服ではない。
当時は数え年か。



三田村和子北京に行く(続)

 

旅先からの電報によると釜山、大邱を経由して北京に着いたようだが、朝鮮からは、当時の満州国奉天に入った模様だ。(婦人之友巻末の「おとづれ」欄に、「投書」として掲載されていた。
 

 

この後の北京の体験などは、残念ながら、今は分からない。この後の「婦人之友」を見ていけば、掲載されているはずだが

上記の写真により、1942年には帰国していたようだ。
北京生活学校自体は、敗戦時まで存続、1946年3月、女子北平生活学校となり、日本人指導者は離れた。(『自由学園100年史』pp.577-578)
 

高宮利行著『西洋書物史への扉』 は岩波新書、2023年2月の新刊。
高宮さんは、元慶應義塾大学、写本の研究者で、グーテンベルグ聖書を購入した際の慶應側の中心人物、この本は入門書というより、私などが表面的に知っていたことをかなり詳しく述べている。
慶應が丸善から、推定8億円(価格非公表)でグーテンベルグ聖書を購入した際の展示にあたって、高宮さんは、慶應の営繕に依頼して、(本書p79)の写字生ジャン・ミエロが向かっている写字台と同じものを作らせた。これが練馬区立美術館の吉野石膏コレクション「本と絵画の800年展」に貸し出されて、撮影もできる。


15世紀の写本に描かれた、編集者兼写字生ジャン・ミエロ。
もちろん、この挿絵はフィクションで、床に製本した書物を置くことなど
考えられないし、上の台に置いた過去の写本を下の写字台で
書き写しているのだが、上の台が大きすぎて、これでは
写字台がひっくり返りそうだ。。

 

1996年 慶應義塾大学がグーテンベルグ聖書を購入した際の展示に見る写字台
カリグラファーによる写字の模様。解説しているのは多分慶應の院生。
(以下は私撮影)

 

今回の練馬区美術館での展示に貸し出された慶應の写字台
今度は明るい所で撮影できた。
椅子まで、写本の挿絵の様に制作した。

 

練馬区立美術館「本と絵画の800年展」では、概ね写本は撮影もできる。

零葉で一番古いものは、12世紀グレゴリウス一世の著作だ。(伝説として、グレゴリオ聖歌を編纂したと言われていた法王)
しかし、これは切り取られて、他の本の製本に使われている。
(19世紀くらいまでは、古いと言って珍重されることはなく、単に汚いものだったらしい。焚き付けとして燃やされたものもあったようだ。)

 

その他、写本なども慶應義塾から貸し出されているものがある。

これは15世紀の時祷書だが、展示替えに合わせてもう1冊と入れ替え。

 

その他 稀書として名高い「ポリフィルの夢」の「アルドの息子版」と、19世紀フランスの復刻版が展示されている。これらは吉野石膏コレクション。


展覧会は4月15日まで。月曜休館。<<終了いたしました>>
練馬区立美術館は西武池袋線、池袋から各駅停車で「中村橋」下車。180mほど。

(余談:帰りに、高架下のドトールコーヒーに入ったら、
午前11時半頃、10人ほど5組のお客が全員中高年女性でびっくりしました。女子の会話力を実感)

 

レニャテーロス工房の世界展

「レニャテーロス工房」とは、メキシコのチアパス州の古都サン・クリストバル・デ・ラス・カサスにある紙すき、版画、製本の工房。マヤ系先住民を中心にしたメンバーが作るアートブックは、メキシコや海外でも数々の賞を受賞しています。

 

4月は、神宮前 ガレリアMにて展示<<全日程終了>>

 2023年4月21日(金)~4月23日(日)

 12:00~19:00 (最終日 ~17:30)

 渋谷区神宮前5-1-14 

 ガレリアMは東京メトロ表参道駅 A1、B2出口より徒歩3分。

 

多くのメキシコや、レニャテーロス工房自体に行った事のある方が来て下さいました。
また、レニャテーロス工房に影響を受けた作家さんの展示から来て下さった方も。
また、アノニムギャラリーでご一緒させていただいた tapeterona 村井由美子さんの知り合いの方も。


今後はコレクションの行き先を探します。

 

 →ガレリアMにはウエブサイト、ブログ、SNSアカウント等はありません。

 上記住所で検索してください。

 →類似名称の ガレリア表参道原宿 は異なる施設です。

 

 

 

「芸術新潮」2023年2月号 pp80-81にて紹介されました!

 



 

ポスター:工房のシンボル、自転車に乗る古代マヤ人(シルクスクリーン)
額装品:コレクションにあり。

ポスター:ヒカラと女性(ヒカラは現地の木の実、器として使用)
額装品がコレクションにあり。

 

ポスター:ヒカラと鳥、獣 <完売>


絵本:NeneSol 日本語版 試作品1部


手漉き紙の一部<<完売しました>>

 

ポスター:心の辞書<完売しました>

ポストカードは数枚残っていますが、販売場所がありません。
一部、荒木珠奈独自作品「迷惑なコヨーテ」は、東京都美術館が販売するかも知れません。
下記、荒木珠奈展をごらんください。


2022年11月4日(金)~22日(火)

アノニムギャラリー(長野県茅野市)

<<終了いたしました>>

 

2023年2月4日(土)~4月2日(日)

カフェギャラリー とき々堂(千葉県勝浦市)

<<終了いたしました>>
こちらから
Cafe & Gallery

とき々堂|Tokidokido

〒299-5272 千葉県勝浦市貝掛348

TEL:080-3711-9385

とき々堂のサイトはこちらから


2023年4月21日(金)~23日(月)
<<終了いたしました>>
ガレリアM 12:00~19:00(最終日17:30)
渋谷区神宮前5-1-14

電話 03-3409-1888

ギャラリーのウェブ情報はありません。
(検索しないでください、以前の情報、類似のギャラリー情報が表示されます)

 

企画構成

 荒木珠奈(アーティスト)

 片岡聡 (デザイナー ハルニレ社) 

 河本洋一 (東京製本倶楽部 本づくり協会)

 

荒木珠奈さん、東京都美術館で展示開催

うえののそこから「はじまり、はじまり」
荒木珠奈 展

From the depths of Ueno, a story begins―Tamana Araki

2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)

 

都美館のサイトはこちらから 

 

美術家 荒木珠奈さん(自由の森学園高校2期生、武蔵野美術大学出身)
荒木 珠奈 A r a k i  T a m a n a

1970 東京都生まれ
2007 埼玉県入間市にスタジオを構える
2012~ ニューヨーク市在住

2010 メキシコ政府奨学金留学生
2008 オアハカ州立自治大学ベニト・ファレス美術学校(客員教授)
2004~05 国立エスメラルダ美術学校(招待作家/ポーラ美術振興財団在外研修員)
1995~97 武蔵野美術大学造形学部(学士)
1993~94 メキシコ国立自治大学美術学部/ サン・カルロス大学院(聴講生)
1991~92 武蔵野美術大学短期大学部専攻科
1989~1991 武蔵野美術大学短期大学部


個展

2022 「Itinerant Eyes」(「遍歴する眼」)Culture Lab LIC, NYC
2021 荒木珠奈 新作展 ギャラリーブリキ星、東京
2019 El Otro Lado/The Other Side、美術待合室、東京
2018 「荒木珠奈 Print Works 1997?2018」MORITAKA(東京)     
「インプリントまちだ展2018 ─荒木珠奈 記憶の繭を紡ぐ─」町田市立国際版画美術館(東京)
2011 「見えない」Gallery Jin(東京)
2010 「NeNe Sol ?末っ子の太陽?」版画とその世界/巷房2、巷房階段下(東京・銀座)
2009 「荒木珠奈 銅版画展」アートガーデン(岡山)
「波間に眠る-Dormir entre las olas-」lamp harajuku y mexico chido(大阪)
「カーテン劇場 -El Teatro de la Cortina-」lamp harajuku(東京)
2008 「荒木珠奈展」Gallery Jin(東京)
「月のへそ -荒木珠奈と七色メキシコ」世田谷区文化生活情報センター生活工房(東京・三軒茶屋)
「MAMプロジェクト008:荒木珠奈」森美術館ギャラリー2(東京)
「荒木珠奈展」巷房(東京)
2007 「荒木珠奈展」ろば屋(新潟)/西々(高松)
2006 「荒木珠奈展」大黒屋(栃木)
「虹蛇」エキジビション・スペース(東京)
「光の蕾」ギャラリーブリキ星(東京)
2005 「へびとまつり」巷房(東京)
「El ombligo de la luna/月のへそ」Galeria El Estudio、メキシコシティ(メキシコ)
2004 「銅版画展1994-2004」Tea&Gallery 花影抄(東京)
「地下の海」松明堂ギャラリー(東京)/アートスペース虹(京都)
2003 「銅版画展・絵空事」Tea&Gallery 花影抄(東京)
「Evoke under a circle」ギャラリーブリキ星(東京)
2002 「銅版画展」Za Gallery(京都)
2001 「Inner CIRCUS」プラスマイナスギャラリー(東京)
「サーカス前夜」Tea&Gallery 花影抄(東京)
「バス道」松明堂ギャラリー(東京)
2000 「途中の森」Gallery Jin(東京)
「銅版画展」Tea&Gallery 花影抄(東京)
「手紙の届く日」Za Gallery、京都/G.Hギャラリー(東京)
「遠くで永く」エキジビション・スペース(東京)

1995~1999 略

1994 「Caja de Grabados/版画の箱」メキシコ工科大学、メキシコシティ(メキシコ)

グループ展抜粋

2020 インプリントまちだ展2020:すむひと?くるひと「アーティスト」がみた町田、町田市立国際版画美術館(東京)
2019 MOTサテライト 2019:ひろがる地図、東京都現代美術館(東京)
2011 「レニャテーロス工房と荒木珠奈の"はじめまして"展」ASABAアートスクエア(神奈川)
「東日本大震災被災地支援・チャリティー展覧会」Gallery Malle(東京)
2010 Kami Janga Chingole Taller Lenateros:35anos de alquimia colectiva」チアパス(メキシコ)
「「夜の目 雨の翼」Galeria TRES50(メキシコ)
2009 「THE LIBRARY+この場所で」静岡アートギャラリー(静岡)
「City_net Asia 2009」Seoul Museum of Art、ソウル(韓国)
「荒木珠奈展 ? 小さな声たち」日本メキシコ交流400周年記念アート・イベント第2弾
市原市水と彫刻の丘(千葉)
「まひるの夢:荒木珠奈、木村幸恵」川口市アートギャラリー・アトリア(埼玉)
2008 「VIDA EN EL DESIERTO Patricia Soriano、荒木珠奈、石原美和子、KIJUMISKA」Galeria La Estacion(メキシコ)
「2匹-Como nunca-荒木珠奈、Patricia Soriano」Cafe NOMAD(東京)
シンザブロウ・タケダ国内版画ビエンナーレ(招待出品)オアハカ州立オアハカ絵画美術館、オアハカ
新鋭展:荒木珠奈、ムラタ有子」ポーラ ミュージアム アネックス(東京)
「2匹:荒木珠奈+パトリシア・ソリアーノ」松明堂ギャラリー/Roof(東京)
2006 「MOTコレクション特集展示:みんなの中にいる私」東京都現代美術館(東京)
 (インスタレーション、現代美術館コレクションとなる)
「さわって楽しむ現代美術展」浜田市世界こども美術館(島根)
2005 「スイート・メモリーズ」北海道立近代美術館(北海道)
「Panoramica Descentro, mirando lo natural」エクス・テレサ国立現代美術センター、メキシコシティ
2003 「ひかりのたからもの 赤崎みま、荒木珠奈」浜田市世界こども美術館(島根)
2002 「Traces, Imprints and Tales: Japanese Contemporary Art Draws From Tradition」
「Kerava Art Museum, (フィンランド)
2001 「〈まち〉がミュージアム!」富士吉田市市街(山梨)
「Contemporary Tokyo Prints」Froelick Gallery、オレゴン(アメリカ)
2000 「岡本太郎記念現代美術大賞入選作品展」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)

 

 

 

(各項目は、いずれも2022年2月頃の情報です。コロナ禍などにより、現時点での
実情は変わっている店もあるかと思います。ご自分自身でお調べになってください。


以下の各店の紹介に加えて、ここを見て一乗寺の街を訪れた知り合いから
一乗寺商店街自体がすばらしいという意味のコメントをいただいている。
ぜひ訪ねてほしいです。


<書店&ギャラリー&喫茶>
恵文堂書店一乗寺店、ギャラリー併設。平面店(一階しかない)ですが、広くて品揃えは素晴らしい。(しかし、ここの10年前の店長も、ギャラリー担当者も今は別に店を持っている。いずれもミンミンの友人)  こちらから

 

近くにアカツキコーヒー
京都市左京区一乗寺赤ノ宮町15-1 1F   075-702-5399
MAIL info@akatsukicoffee.com 営業時間    10:00~17:00 定休  日曜日・第2水曜日

狭そう、今やっているかわからない。季節のパフェセットがおすすめというが。

 

通しあげ そば鶴 もとても美味しい。居酒屋としてもよし。 (夜は高そう、飲んでから締めの蕎麦という使い方らしい)
 京都市左京区 高野玉岡町 74 075-721-2488

日替わり定食の カフェつばめ 京都市左京区 一乗寺払殿町 50-1  075-723-9352
一乗寺駅から64m

 

マヤルカ古書店も面白いです。古書の他、新刊やギャラリーもあり。
https://mayaruka.stores.jp/ 京都市左京区一乗寺大原田町23-12
電話     090-1039-5393     mayaruka.aki★gmail.com (★を@に) 

11:00-18:00 定休 火曜・金曜

 一方この書店がある一乗寺駅近くの「一乗寺下り松」は有名な歴史スポット。
 3月は寒いかも知れないが、かつての私は、詩仙堂に良く行きました。(なに、加藤周一にかぶれていただけ。)
 詩仙堂は、江戸時代初期に建てられた寺院。建物、庭園ともにほぼ当初の姿を保っており、初夏、秋は庭園の美しさで有名。今回はまだ無理でしょうが。
 「ししおどし」を取り入れた庭園の走りらしい。
住所:606-8154 京都府京都市左京区一乗寺門口町27(拝観料:500円らしい)
 当時、私もタバコを吸っており、ここの座敷から庭園を眺めながら、タバコを吸うのは、そこそこの楽しみでした。
 作者石川丈山は、徳川家康に仕えた侍でしたが、当時は京都の辺境だったろう、こんな所に庵を構えて、庭を造った不思議な人。この近くをバスで通れば 上終町(かみはて)という地名すらあるのです。

一乗寺から離れて、

誠光社 書店 元恵文社一乗寺店店長。
あえて大手取り次ぎを通さず、独自の品揃え、狭い手作り感ある店内。鴨川そば。ミンミン友人、私も何度か話したが。タモリの「いいとも」や「ブラタモリ」以前からのファンかと思う。京都まで行って、タモリが山下洋輔のツアーにつきあうコンサートを堪能したが、店長も来ていました。 こちらから。

 

<誠光社近く> これらは誠光社のウエブサイトで紹介されている

 トリバザール 閑静な路地で営業される生活雑貨店。丁寧にセレクトされた台所道具や器、食品類。当店と鴨川の間、徒歩1分の位置にあります。 http://torybazar.jp/


アイタルガボン
お隣さん。美味しいエスプレッソと本格的なパスタが楽しめます。店内には漫画から画集までたくさんの本が並びます。お買い物帰りに、イベントご参加前に。  http://italgabon.blog133.fc2.com

 

<老舗喫茶、大手喫茶篇>

(次から何軒かは、ミンミンとは直接関係ない)
京都岡崎 蔦屋書店
 スターバックス+TSUTAYA書店だが、立地上、美術書(英語など含む)が多くて、場所が許せば、段ボール箱くらい買って自宅に送りたいくらいのの品揃え、カフェも広いです。平安神宮、美術館、博物館近く。私のお気に入り

いくつかの、京都おなじみの老舗
イノダコーヒー は、あらかじめミルクと砂糖が入ってくる事がOKなら行きたい。(拒否もできるようです) (もっとも支店は東京にもありますが)
堺町通り三条下る が本店かな。土曜午後や、日曜午前に行くと、近くの旦那衆が来ていたものです。

さらに、いくつかの名店。ボロいかも知れないけど。1971年に行っていたところがまだある。要するに京都大学の教員や、フランス文学者などが来ていたところ。


六曜社珈琲店
京都市河原町三条下ル東側

 ドーナツ、ロールケーキが美味しいと。
 

フランソア喫茶室
〒600-8019 京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
TEL / 075-351-4042  FAX / 075-351-4043
Mail / info@francois1934.com 10:00~22:00 (LO. フード類21:00、ドリンク&ケーキ21:30)
定休日/ 無休  阪急 河原町駅下車、八坂神社に最も近い東口の南側(出口1-B)を出て高瀬川沿いに西木屋町通を南側へ50mほど行った右側。

 

喫茶ソワレ (河原町)

こちらから
京都市下京区 西木屋町通四条上る真町95
営業時間:13:00~19:30(LO18:30)
月曜定休 075-221-0351

 

喫茶築地 も河原町
京都市中京区 米屋町 384-2 阪急電鉄京都本線 河原町駅から徒歩約1分
075-221-1053

ジャズ喫茶ヤマトヤもステキ。(ミンミン)(まだジャズ喫茶があるなんて!!)平安神宮、聖護院の方ですね
京都市左京区 東山丸太町東入ル2筋目下ル バス停、熊野神社前より徒歩2分 
075-761-7685


進々堂京大北門前
075・701・4121
京阪や叡電出町柳駅から徒歩約15分。火曜定休。パン屋併設。パンのチェーン店「進々堂」と創業者は同じだが、現在は別会社と今回知りました。チェーンは各所に。
この店の注目は、愛想の無いベンチとテーブルだが、分厚い一枚板。民藝の黒田辰秋の作品。

 

ギャラリー
堺町画廊 ブログはこちらから。

京都の町家をそのままに。よって、暑さ寒さは大変なので、真夏と真冬は展示はお休み。(週末のイベントはやっているみたい)
主人は、絵本作家の伏原納知子さん、お子さんは自由の森の卒業生、陶芸家、なんとパートナーは山極寿一さん!
環境保護、ゴリラ保護にも熱心です。こちらもミンミン とは関係ない。あ、でも場所は別ですが、娘の千真沙さんの個展では千眞沙と3人で会っています。


アンティーク/古書/喫茶「迷子」 
京都市左京区浄土寺上南田町36 GOSPEL.1F 075-771-4434
営業時間 13:00頃-21:00頃 (火曜日定休)
 ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築、銀閣寺近くの有名スポット、ステキな洋館だから。
 2階のゴスペルの方が有名かも。ゴスペルはおしゃれなレストラン。


雑貨など 

京都の室町にある、もりたもとこさんの着物のお店
omo ミンミンの帯など展示。展示会がないときは、普通?の呉服屋さんなので、着物をよく着る人でないと。 こちらから

キットsankakuha (上記の恵文社のギャラリー担当の人が独立した、ミンミンの親友)
こちらから。店名は私のような老人には謎。
Kit/SANKAKUHA inc.
602-8134 京都市上京区一町目853-2 → ここからまた移転したそうです。

丸太町大宮上がるに移転

上京区一町目853-2
(大宮通丸太町上る東側 / 一町目延命地蔵尊が目印)
しばらく火水木定休 
11:30-18:00
instagram から見るしかないようです。以前に行った場所は一階がギャラリー、二階は雑貨屋さんでした。
この場所は未見です。

麻布中心の服地屋さん
(関さんと二人で同級?の「はるか」さん、アクセサリー制作、が毎年クリスマス前に展示している。クリスマスリースなどですが)
LINNET リネット
〒604-8102  京都市中京区姉小路通富小路西入 菊屋町562 森口ビル1F
TEL 075-257-1128  定休(日曜日)年末年始、盆休 展示がなければ、普通の服地屋さん、ただ、私は麻が好きなので、単なる布地を買った事もあります。

お食事処
有原(カウンター割烹)昼はおまかせランチ1000円とのこと、京都大学近く。

しかし、夜の方がおすすめ。予約必須。(ミンミン)
ようやくネットに上げた人がいた。
こちらから
とにかくスタッフ、違うか、板前、あるいは大将は一人なので、夕食なら頼み方が大事。火を使わない料理から頼み、焼き物、揚げ物は後から出してもらうように。ね

 

その他、食事処一杯あげてくれて、調べきれない。とりあえず名前と場所、業種のみ

 

一品料理高倉 (市役所前、小料理)

三本木商店(丸太町 居酒屋 ジビエ、炭火焼き)

ユララ(ラオス料理) 東南アジア料理みたい
ピニョ食堂(韓国料理) ここに多分行った。美味しい。
うね乃(うどん屋、出汁屋が経営とのこと) チェーンで三店ありそう。
サルシッチャデリ(神宮丸太町、デリカテッセン)

カフェ猫町 (グリル猫町か? 一乗寺)

光兎舎(ランチが美味しいと。ギャラリーもあり、東山 ビーガン)
花辺(喫茶とハーブティー、展示もあり 下鴨)
蕎麦のわたつね(リネット近く 市役所近く)

 

その他

アンティークのソイル(ピニョの近く)
小さい部屋 (雑貨屋)


<おまけ 清水寺 祇園界隈>

清水寺に行くなら、七味屋の七味唐辛子、種類があります。柚多めとか

山椒多めとか。私は蕎麦好きで、また激辛は好きでは無いので、
これらが好きです。(あ、伏見稲荷の方が本店なのか!)
 

祇園も近いですね。まだしだれ桜は無理。三月末かな。(この記事は、3月中旬に京都に行く人たちのために、2月に書いた)
祇園で、着物に着替えて散歩とかしないですよね。

 

分裂してしまった「一澤帆布」の帆布のバッグの「一澤信三郎帆布」も近いです。

名店の鍵善良房本店も素敵ですが(建物たてかわっていましたが、古い箪笥や和菓子の道具は変わらないと思います)
葛切りには季節がちょっと早いか。出しているようです。
竹に入った水羊羹の名品、甘露竹は4月以降らしいです。昔、私の大先輩が京都から買ってきてくれた。

余談

あまりにも 京都 なんとか で検索掛けていたので、グーグルから
「京都市への旅行をお考えですか?」と聞かれた!

遅くなりましたが、綴じるところまでをまとめました。(革で覆うのは次回に)

 

手順1) 背綴じ紐の両端をデンプン糊で固めておく。

 

(当日は、この後、トークなどを行って、その間に乾かした。

また、お渡しした背綴じ紐は、ルリユールに使うもので、両端を細かくほぐせるものだったが、

この綴じ方ではその必要は無いことにようやく気がついた。

このため、普通に売っている荷造り用の麻紐:もっと細いもの、で良い、その方が板の穴に通しやすい

糊は、自宅などで、製本用に糊を煮たりしている人はそれを使用。最近の物ならヤマト糊で充分、

木工用ボンドならもっと確かに固められる。)

 


手順2) 紙を折る

 6折 1折、6折目が8ページ立て、他2-5折は16ページ立てとなる。

 今回、当日欠席の方には送付の都合上、折ってあると思う。

 今回は、たたむと表紙板と同じ大きさに裁ってある。

(これではチリが無いが、当時の革は厚く1mm程度あったと考えられるので、それがチリとなる。

 1枚目の紙は、二つに折って、切る。(これが第1折と第6折になる)

 2-5枚目はそのまま折る。1回折ったところで、図のようにカットする。

(そのまま折っていくと、どうしても折目が重なって、苦しくなり、前小口がずれてしまう。

 

手順3) 紙に綴じ穴を開ける
 

  穴の位置 表紙板の天から15mm 地から20mm と、(表紙板の)前小口の穴2カ所の位置
  カッターで切る(この時代には、ノコギリは使われていない)

  内側から針や目打ちを通す。折丁の外から針を刺すので、穴は充分に大きい事が必要である。

 

 

手順4) 背綴じ紐を、表紙板(赤丸)に通す
 
 背綴じ紐2本の端(最初の糊ないしボンドが完全に乾いてから行う)を、斜めに切っておく。

 両端をupper cover の裏から通して、表紙板の前小口に出す。

 糊かセロハンテープで、各々2本の端をまとめる。(綴じの際にこの方がやりやすい)


手順5) 綴じ

 配布した図の通り、綴じていく。

 各折は、端の穴の外から入り、次の穴に、2本の麻紐の間を通って出す。

 麻紐2本を抱えるようにして、出てきた穴に戻り、次の穴に行く。


   1折目に通す、端は5-10cm余らせておく。
 

 

 



糸の進行方向の麻紐に、まず巻く。

 


糸の進行方向手前の麻紐に巻いて、出てきた穴から元に戻る。

 


   2折目 1折り目の綴じの下を通るようにする(これでherring bone 綴じになる)
  注)その予定でしたが、この撮影用の試作では、うっかり下を通すのを忘れて、いわばストレートな綴じに

 なってしまいました。基本は変わりはないですが、下をすくうと、より糸が締まる事になり、ちょっと丈夫になります。

 

 糸の向きが逆になるだけで、一折目と同じです。

最後に端で余りの糸と結びます。

 


   3折目 2折り目と同じだが、端で、下をすくう。kettle stitch

      .4折目から6折目まで同じ。..
  

 

    6折目 端で2-3回巻き戻して終わる。


手順6) 背綴じ紐の処理

 背綴じ紐をまとめていたものを外して、 lower cover(青丸) に通す。
 

 

 木釘で固定! ここでは、長さが足りず内側で結んだが、片側を表に向けて通す方が良いです。

 (釘が足りなければ、爪楊枝を足してください)

 

 

 余りを切るときに注意(ニッパーが一番良いが、ペンチも同様に、切った端が上に飛ぶので危ない

 また、麻紐を切らないように)
 その後、ボンドで固定しても良い。



以上で、本文の綴じは終わり。

続きは、なるべく早くアップします。

 

次回、革を貼るの手順

手順7) 革を貼る

 背の革を貼る(最初と同じデンプン糊を使う。 背は天地を空けておく、)

 平は革に糊を塗る 
   背にあたる分をカット、平の折り返しを貼る
 背の折り返し分を貼る

手順8) 釘と金具で前小口を固定


 lower cover に釘を打つ、前小口に革(金具付き)を通す、長さ調整
 革を木釘で固定


(この留め金のようなものは、そもそもが紙以前のパーチメントであったため、湿気により波打つ。

それを止めるために板の表紙と留め具が必要であった)
 

(しばらくお待ちください)

 

製本マルシェ Marché de la Reliure

■日時:2019年12月8日(日) 11:00~16:00

■会場:目黒区中小企業センター 第1・第2集会室 (入場無料)

東京都目黒区目黒2-4-36

      http://megurokuchushokigyocenter.jp/access

■出店者:赤井都/阿部多恵子/伊東陽子/内田由紀子/岡本幸治/川上恵美子/木名瀨

純美/河本洋一/近藤理恵/佐藤直江/佐藤真紀/高坂 雅子/中尾エイコ/中尾あむ/中

野裕子/藤井敬子/森理恵/東京製本倶楽部

■主催:東京製本倶楽部

出品例:製本関連の書籍や未綴じ本、革漉き器、アンティークの箔押しツール、マーブル

紙、本のブローチ、木製プレス・スパチュラ・ヘラなど製本道具、クロスや革、装飾紙、

製本サンプル、手作りノートなど

東京製本倶楽部の会報バックナンバー

展示・実演:ドイツSchmedt社の箔押し機や製本道具(協力:Schmedt国内正規総代理店

株式会社ザマ貿易/OTAブックアート)

東京製本倶楽部 製本マルシェ企画運営委員

 

私の出品予定の品(事前問合せ受け付けます)

 

「平成の紙譜」1992 定価10万円 現在古書価一例9万円 売れ残り価格応相談

 

 

19世紀ドイツ書、江戸後期明治四つ目綴じ(1冊からお分けします)
(修理修復練習用) たまたま1冊紛れ込んでいた、フランスのルソーの告白 ぼろだが、きれいな本、これだけ売れました。

 

坂口電熱 300wタイプ(箔押し加熱用)売れ残り(捨て値、送料当方負担でもらってくれる人にお送りします。)

 

マイクロメーター(革漉きの厚み測るなど)(予約あり)販売済み

自家製ケース付き

 

 

 

トーイング革端切れ(画像はイメージです)(ロマネスク製本の支持体などに使用)販売済み

ご希望があれば、まだ在庫はあります。お問合せ下さい。

 

 

3Dデコパージュ(ユザワヤ扱い)

印刷所風景 これは売れました。

 

 

 

同 書店風景 こちらは売れ残りました。100円プラスレターパック送料370円でお分けします。

 

 

40cm金属定規(レター社製)現在生産していないため、入手困難。
30cmでは短すぎ、60cmでは長すぎるという場合に重宝。
(現在市販の45cmのものは厚みがあるため、平たいものの方が使い勝手が良い事も)

1本は良品。1本は歪んでいるB級品。両者とも完売しました。

 

アメリカ製綴じ糸(未使用)

売れました

 

帆差し針(10.5cm 2本セット)未使用 売れました
分厚い四つ目綴じの際や、洋本のぶっこ抜き綴じに使用。

(物指しは長さを示すため)

その他内緒の用途も、口頭でお伝えします。

 

 

特殊針セット(針マニアの方へ) なんとこれも売れました

 

紙舗直 補修用和紙見本帳(2000年のもの、長年品切れだったが、

昨年から販売するようになった。補修用で弱アルカリ性のため、痛み無し)

定価3000円+税

価格表(2018年のもの:知る限り、最新) 売れ残り、ここまで修理修復をやる人はいないのか

 

 

その他、簡易ハンドドリル(売れました)など。

 

お問い合わせは yk.bookbindingアットgmai.com か

コメント欄へ

 

東京製本倶楽部会員優先、本づくり学校、本づくり協会の方もどうぞ。

 

「書物の歴史:トークと実作」講師:河本洋一
 協力 東京製本倶楽部、本づくり学校

 

無事終了いたしました。

 

 

1)「書物と文書、東アジアの書物、「更級日記」を作る」

<<終了>>

 


 9月29日(日)京橋区民館 2号室  10:30~17:30
 中央区京橋2丁目6番7号  03-3561-6340 (類似の名称の施設が近くにありますのでご注意)
 

*序説 書物の歴史5000年をどう見るか。基本的な考え方や仮説についてお話します。
*1時間ほど、東アジアを中心とした、「書物の歴史」を、特に紙、冊子、印刷の観点から紐解きます。画像やレプリカを見ながら対話していきたい。
 

テーマは
「巻物→折り本→四つ目綴じと発展したのか」
「日本オリジナルの綴じはあるのか」 

*大和綴じ(綴葉装、列帖装などとも呼ばれる)を作る。「更級日記」の藤原定家写本とほぼ同じものを作ります。

 

京橋区民館  銀座線京橋駅6番出口徒歩2分 

 都営浅草線宝町駅A5、A6番出口徒歩2分

 



2)「地中海・ヨーロッパの綴じ、Student Binding を作る」

<<終了>>

 

             by Mark Cockram、1996
 

 11月10日(日)Book&Design(浅草) 10:30~17:30
 

 台東区浅草2-1-14 宮後ビル 3F

 

*ローマ時代から、ヨーロッパの製本への変化を見ていきます。テーマは
「コプト綴じの3つの姿」
「カロリング朝製本で製本の構造は最終段階?」
*Student Binding を作る。(Mark Cockram氏による。背綴じ紐を使い、板表紙に本文は本来はパーチメントを使った冊子を作ります。カロリング朝製本と呼ばれる綴じですが、かなり普及してきて、学僧らが個人で持つようになった頃の形です。)

講師 河本洋一(元書物史研究会会員、本づくり協会会員、東京製本倶楽部会員)
yk.bookbindingアットマークgmail.com 

2回目にお休みした方で、当方から連絡が行っていない方は

ご連絡ください。

カタログが発行されました。1500円+送料で申し込めます。

(101点の画像と説明、歴史的製本のレプリカ、用語集、20年のあゆみを収録)

東京製本倶楽部のサイトはこちらから

 

 

4月12日(金)~14日(日)

日比谷図書文化館(旧都立日比谷図書館)

10:00~17:00

14日は15:00まで

 

私は3点参加させてもらいました。

エントリー40人で、作品数が100点ちょうど?くらいだったので

出し過ぎ?

でも、四つ目綴じ+修理は他に無かったし、

歴史的製本、背綴じ紐付き製本の最古の遺物は

まあ、入口に、歴史的製本の順を追った展示があったのですが、

そこそこ、独自性は出せたかなとも思いました。

 

40通ほどDMを発送して、芳名帳から、いらした方がおよそ30人

全体で500人弱の来廊だったので、まあ健闘したかも知れません。

何人かの方にはお会いできませんでした。

残念。

 

 

 

 

各点の説明はこちらから。

 

今回は3点出展しました。

DMチラシに掲載されている方々は、ほとんどの人と知り合い。みなさん上手な方ばかりです。

 

私も多少考えて、今回は、以前に展示した「吾輩ハ猫デアル」の1-3章を私家版として印刷したもの。

表紙布には、教え子、型染め作家関美穂子さんの原画を商品化したものを、作者の了解を得て使いました。

背のタイトルは、ぷりんとごっこです。

こちらは、紙質(竹尾扱いのタブロ)とフォント(ジャストシステムの明治教科書明朝体)での印刷見本も

展示させてもらいました(世話人の方々、あれこれわがまま言ってすみません)

 

 

 

 

また、普通は公開しない、修理の依頼を受けたものを、クライアントの了解を得て出展します。

本文を裏打ちして補強したり、表紙を補ったり、綴じを補ったりなどしたものです。

明治初期に、まだ木版刷り

(と思っていたら、これは銅版印刷だろうと、二人の専門家に指摘されました)

で刊行された漢字字典のようなもの1点です。活版印刷で無い事は私にも分かりますが。

なかなか考えがたい厚さの辞書です。

これに使った針(みんな畳み針かと言うのですが、「帆差し針」として売っているものです)

も展示しました。

 

 

 

そして、ルリユールを目指した私が、才能のなさを自覚して、「転向」したわけでもないですが

書物史のサンプル作品として、8世紀の製本の綴じの再現を出展しました。

Codex Victor とは、最初の持ち主、あるいは書写、あるいは発注主の Victor ウィクトールか、

7世紀のイタリア、カプアの司教の名前です。冒頭に、父と子と聖霊の御名において、カプアのウィクトールがこの書を作る(ないしはあつらえる)と書いてあります。

それを9世紀頃のイングランド(当時、まだイングランドは無く、七王国の時代)で背綴じ紐を着けて

製本しなおされました。追って掲載しますが、表紙の銀細工には、ケルトの文様が刻まれています。
そこで、現在のオランダあたりで、殉教した St, Bonifatius が持っていたので

Codex Bonifatius 1 とも呼ばれています。(他に2冊あり、それぞれ、最初の書写をした人の名前と、Bonifatius 2,3 と呼ばれています)

51折あり、歴史的な評価は分かりませんが、この厚さが、背綴じ紐を後押ししたかも知れません。

シングルコラムに、四福音書他を収めるというボリュームなので、厚くならざるを得ません。

背幅は135ミリあり、ほぼ再現しています。一方、束は75ミリで、現存の実物も、この写真のように

逆反りしているという事です。

 

 

 

 

 

愛書家と書物の間に特別な世界を作り出すルリユールと鉛の言葉のオブジェを展示

 

羽田野麻吏 「書物のみる夢」展

 

 

 

2019年2月2日(土)~2月23日(土)

12:00~19:00 (日/祝 ~18:00) 月・火休廊:2/11も休

 

◎トークイヴェント

柄澤齊(版画家・美術家)×羽田野麻吏

2月10日(日) 16:30~

定員30名 ¥1500-

1月26日(土)12時より電話受付開始(下記)

 

 

LIBRAIRIE6

渋谷区恵比寿南1-12-2 南ビル3F

03-6452-3345


休廊中のお問合せは info@librairie6.com までお願い致します。

 

ギャラリーはこちらから

(以下はギャラリーのブログ並びに、「個展なび」掲載の情報を筆者の責任において、編集したもの、筆者のコメントは灰色で印字)

 

羽田野 麻吏
ハタノ マリ
Mari Hatano 

Hatano Marie (とも表記される)

Biography
1966 札幌生まれ
舞台美術を専攻
武蔵野美術大学造形学部大学院 卒業
卒業後は設計事務所にて博物館・美術館等の展示企画設計を行う。
 

1992 「本の宇宙ー詩想をはこぶ容器」展(栃木県立美術館)をきっかけに栃折久美子氏の文章「チェケルール先生」の仕事とは何かに思い閃きルリユールの道に入る。

1995 栃折久美子ルリユール工房エコルプログラム

 

 高校の現代国語教科書所載の栃折久美子「モロッコ革の本」を読んだ事を思い出したからとも言う。(こちらであれば、ラ・カンブルでの経験で、リリアンとのやりとりも書いてあったのではなかったか。)

 1992年に栃折久美子ルリユール工房に入ったとすれば、最初の1年は「入門コース」そして通常3年は掛かるとされる「パッセカルトン」のコースに入った事になる。その後、優秀な生徒は「エコルプログラム」の受講となり、そして「アシスタント」となる。羽田野は早いペースでこの課程を終えた事になる。(私の記憶も曖昧だが、入門コースかその直後くらいには、羽田野の作品がアトリエに飾られる事があった。くまのプーさんのシルエットを切り抜いた作品などが印象に残る)


1998 栃折久美子ルリユール工房アシスタントの傍ら注文制作をはじめる
2003 東京・世田谷にアトリエコリルスをうつし、製本教室もはじめる
 (アトリエを移転というのだから、開設は2002年以前となり、入門以来10年以内でアトリエ開設となる)


[展覧会]
1996 「手製本なかま展」 東京 王子ペーパーギャラリー 
1997 「現代日本のルリユール展」 東京 三木記念館 
1998 「Maestri Rilegatori per L'infinito」 マチェラータ イタリア 
1999 「第6回ARA国際製本フォーラム」 ベネチア イタリア 
2000 工芸製本・カリグラフィー展「Scripta Manent II」Golden Book受賞 タリン エストニア  (*)
2001 「シルヴェストル・ボナールの書棚」 東京 オムニクギャラリー (宮田明美氏との二人展)
2002 第7回ARA国際製本美術フォーラム アテネ ギリシャ
2005 Concours Pointe de Paris の42冊に選出
2006 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
2012 製本家と箔押師の4人によるユニットLes fragments de M として展示・ワークショップ・注文制作も始める。

個展「le greal」I・II・III 書肆啓祐堂
個展「dix mesangettes 10篇の詩のための秘匿箱」clement salon*
個展「サトゥルヌスの書物」展 LIBRAIRIE6/シス書店

 

(*) "Armuaeg"  by Doris Kareva, 1999

 

©Mari Hatano

 

1992年に製本を習い始めたとの事だから、2021年で製本修業30年になる。ぜひ

30年記念全作品展を開いてほしい。

(大阪の中尾エイコさんが、数年前に南青山で、製本30年展を開いており、これには、心を打たれたのです)

 

 

 

「しんしんと」 

 

森田節子展「しんしんと・・・」

2018年12月14日(金)~25日(火)

11:00~19:00 

月曜休廊

リブレ 文京区根津2-29-4

根津駅1番出口より徒歩5分

 

 

 

「すこしずつ

ゆっくりと

ふりつづけるもの

つみかさなるもの  」

 

旧軽井沢テニスコート近く(ショー通り)にて、ギャラリーKAIKOを夏期に開店している

森田節子さんの個展です。

 

陶芸家 松野幸弘さんの作品も展示(2F)

 

作家在廊 予定 12/14,15,16 13:00~

          12/22,23,24,25 13:00~