前回に続いて、学習スタイル・その2。
が、本題の前に、ちょっとお知らせです。
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では今日の本題、学習スタイルです。
前回予告したように、
今日は井上、赤面の過去
0点を取った話です。
それわたしが大学2年生の時、
「ヒンディー語」という
インドの言語の授業でした。
確か10問程度の
日本語をヒンディー語訳する
小テストだったと記憶しています。
各文に容赦なく施された
冷淡なチェックマークと共に
赤字で、これまた大きな「0」。
数秒、我が目を疑いました。
なぜならば、それは
「自分なりに勉強した結果」の
0点だったからです。
自分なりに一所懸命
考えながら回答した結果、
一問たりとも、数点すらもらえない
完全なる0点だったのです。
なんだか、だんだんと
「いかにわたしはバカか」
という話をしているような
気持ちになってきました・・・
そうなのです。
「自分ってバカ、できない」
これこそが、
合わない学習スタイルで
結果を出せない経験をすると
つい背負ってしまう思い込み。
実はわたしは高校まで
わりと「センスで点数が取れる」
学生でした。
ところが大学では
ヒンディー語の文字をひたすら覚えても
文法を何とか理解しようとしても
真面目に授業を受けても
さっぱり分からずに0点。
だけど、周りのみんなは
どうやらちゃんと
理解している様子ではないか!
これはもう、
「自分がバカ」と思わずには
いられない状況でした。
しかし、それから約20年後。
わたしは
「あ、そうだったんだ!」
と、忘れていた思い出を
すっきりと消化できたのです。
それが「学習スタイル」。
今日の学習スタイルは
その2
=============
継次処理型 VS 同時処理型
=============
継次処理(けいじしょり)型とは
「断片から全体へ」
と向かう理解の仕方です。
一方、同時処理型とは
「全体から断片へ」
例えば、知らない町に来たとします。
あなたはある場所へ行きたいのですが
どうやって行っていいか分かりません。
そこで、交番で道を尋ねました。
おまわりさんは
A)「その道を真っ直ぐ行って、
二つ目の信号で右に曲がって・・・」
と道順を教えてくれた
B)地図を広げ
「ここが現在地、ここが○○」
と教えてくれた
どちらの方が
分かりやすいでしょうか。
最初の方法が「継次処理型」、
目的地までの道のりを
順番に学んでいきます。
「1.真っ直ぐ、2、信号右・・・」
という感じです。
最後にゴール。
このタイプは最初に
物事の詳細や事実に注意が向かいます。
一般的なセオリーや手法を好み、
そこへ収集してきた詳細、
事実をはめ込んで理解へと至ります。
学校、習い事が好きな人などは
このタイプかもしれません。
もう一つは「同時処理型」
最初に全体像を理解し、
それからステップを理解します。
こちらは最初に概要に注意が向かい
そこからパターンを見つけたり
各要素の関係性を見出したりします。
わたしは「同時処理型」
とくにヒンディー語習得に関しては
完全にそうだったと思います。
思い起こせば
そのヒンディー語の授業は
「文字を覚える」
「発音を覚える」
「文法を覚える」
「文章を覚える」
覚える・覚える・覚える
しかし、わたしのような
「全体から部分を見出す」タイプは
ヒンディー語が使われる状況の
実例を数多く見聞きする
ことがもっとあれば
もっと効果的に学習できたのでは
と思います。
全体の状況から
「このフレーズはこういうところで」
「こういう場合はこんなパターン」
という学習スタイルだからです。
まあ、そういう場合は
現地にでも住まないと無理?
っていうことかもしれませんが
そこまでしてヒンディー語を
習得したかったわけではない
というのが、結局
わたしが「できない学生」だった
一番の理由かもしれません。
つまり
「なぜヒンディー語を学ぶのか」
という大きな目標が見えておらず
そこが納得できていなかったために、
いくら断片をやろうとしても
エネルギーが出なかったのでしょう。
もはや「ナマステー」くらいしか
覚えていないヒンディー語ですが
今となってはよい思い出ですね。
ということで、今回は
継次処理型‐断片から全体へ
同時処理型‐全体から断片へ
という二つの学習スタイルについての
お話でした。
次回は4つのエレメントから見た
学習スタイルについてです。
いつもありがとうございます。
ナマステー。
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