台湾ドラマ『暗闇は目を閉じて(天黑請閉眼)』
最近、Netflixで台湾ドラマの配信が増えてきました。つい最近『華燈初上』というミステリーを観たのですが、寝不足でふらふらになるほどはまりました。そちらの記事を書こうかと思いましたが、今回は『暗闇は目を閉じて(天黑請閉眼)』を。これは、2016年に台湾で公開されたドラマシリーズ「植劇場(Q series)」の4作目です。「植劇場」というのは、台湾作品のクオリティを高め、広めるために、台湾で著名な監督が集まり、色々なコンテンツの作品をドラマ化したものだそうです。原作リメイク、ミステリー、ホラー、ラブストーリーという4つのジャンルから構成されていて、これはミステリー作品。あらすじ高校時代の山岳部の同窓会が10年ぶりに思い出の山小屋で開催されることになりました。名目はタイムカプセルの開封。でももう1つの理由が。10年前に、部内のカップルのプライベートな写真が流出する事件が起こり、全員喧嘩別れするような形で卒業したのです。その犯人がわかったから、と主催者から被害者の女性に個人的に連絡があり、彼女も参加します。ところが主催者の女性がドタキャン、その後、彼女の残された車から事件に巻き込まれた事が判明します。そんな中、悪天候で下山の道が土砂崩れになり山小屋は孤立します。携帯電話はつながらず。そして、新たな殺人事件が立て続けに起こります。挙動不審な山小屋の女性オーナーと見るからに怪しげな息子、そして山岳部のメンバーたち。誰が犯人?そして動機は?次の犠牲者は誰だ?・・と疑心暗鬼になっていく・・・という話。見どころ各ストーリーの最初に、高校時代のキャンプで行った「暗殺ゲーム」というたわいないゲームをしている映像が挿入されるのですが、「暗殺者はだれ?」という会話が少しずつ展開され、本編の話とリンクしていくトリックがなかなか凝っているなと思いました。また、ストーリー展開がスローでもたつく感があるところを、地下収蔵庫に置かれた死体たちが会話をするという、シュールなシーンをぶっこんできて飽きさせないのが笑えます。最初ホラーなのかと思ってしまった・・メンバーが個性的な性格な人ばかりで、1つの出来事に対する反応が全員違う点が面白いです。感情的に騒ぎまくるとか、常に論理的とか、毎回泣くとか、すぐできることから実行するとか。私だったらどの人に似ているだろう?と考えたりして。(泣く、だけはないな・・)感想面白さはまあまあ。犯人探しに関しては、最初の殺人が明らかになった後は、もう選択肢が一択しかなくてすぐわかってしまいました。最初の高校時代の映像を見て「おまえだろ。おまえしかいないよな!おまえすっごく嫌いなタイプだわ(私見)」的な・・w本来ならやるせなさとか同情とか感じる殺害理由なのかもしれませんが、私は1ミリもそんな感情はわかなかったなー。結局ひとりよがりの自己満足的な殺人だとしか思えませんでした。動機も何もかも。恋愛や、嫉妬、同性愛、裏切り、汚職、借金等々、色々な事柄が盛りだくさんで、ちょっと掘り下げ方が浅い気もしましたが、これくらいが重くなくていいのかも。と、悪口的な感想を述べましたが、なんだかんだ一気に観てしまったのでした。観ながら、私が犯人に対してさんざん悪態ついていたので、家族に「そんなに騒ぐなら観るのやめろ!」と言われた事も付け加えておきます(笑)←結局はまってたってことね。台湾作品、ここのところ私の中で非常に盛り上がっています。今まで観た作品、「屍憶 SHIOKU」、「紅衣小女孩」、「怪怪怪怪物!」、「返校」、「呪われの橋」、「杏林醫院」、「呪詛」、「華燈初上」等々、全部おすすめですよ~。他にも色々あった気がする・・次は何を観るか考え中です!本も読まないと・・・いますぐ観たくなる! 中国・台湾ドラマ&時代劇まるわかりガイド2022最新版 (マイウェイムック)Amazon(アマゾン)400〜3,509円中国時代劇&台湾ドラマを知る 華流俳優名鑑2022 (COSMIC MOOK)Amazon(アマゾン)1,800〜5,900円ユリイカ 2021年8月号 特集=台湾映画の現在Amazon(アマゾン)1,238〜5,620円