ある日、鏡を見て
びっくりしたことがあります。
朝起きて、洗面台に立ち
自分の顔をみたら…
顔がパンパンに
むくんで
別人のような人相に!
思わず
「え、これ、誰??」と
つぶやいてしまいました。
あわてて、タオルで冷やしたり
マッサージをしてみるも
すぐには戻らず。
3時間くらい、
むくんでいたと思います。
元の顔に戻ったときは
本当にほっとしました。
その日からでしょうか。
不調が、ますます私を
追い詰めるような
感覚になったのは…。
じんましんは毎日のように
出るようになり、生理も不安定。
以前は、ほとんどツラい思いを
したことがなかった生理痛が、
のたうち回るほど、痛い。
鎮痛剤は2時間くらいしか
効かない。
それとともに
むくみや頭痛、肩こりもひどくなり、
体全体が重く、眠れず
だるさが続くようになりました。
日々の疲れが取れず、
夜眠っても
朝にはまた体が重くなる。
体が思うように
動かないだけでなく、
気持ちまで沈んでいくような
感覚を覚えました。
とにかく、不調が起きるたび
病院にいきました。
皮膚科、婦人科、内科、
消化器科…
でも結果はいつも同じ。
「異常ないですね」。
異常がない、と言われれば
安心するはずだけど
体は明らかにツラい。
「こんなにツラいのに、
異常がないって、理解できない!」
そんなとき、
テレビの健康番組や
難病を体験した人の
インタビューを見てしまうと
「もしかしたら、現代医学では
わからない病気なのかも…」
と、考えてしまうのです。
(ま、実際わからないと
いわれてるんですけども)
原因がわからないまま、
薬だけは増えていく。
鎮痛剤や胃腸薬はもちろん
アレルギーの薬
皮膚に塗るステロイド
原因がわからないのに
異常なし、と言われるのに
なぜ、薬だけが増えていくのか?
薬を飲めば
そのときは楽になりますが、
根本的に
治るわけではありません。
薬が効き切れたときに、
また不調が戻る。
その繰り返しが続く日々に、
もう本当に
ぐったりしていました。
家事も仕事も、
やらなければならないことは
変わらない。
なのに体は思うように動かず、
どんどん負担が増えていきます。
何も気にせず、外出したい。
友達からの誘いも
二つ返事で「いいよ!」と
カンタンにOKしたい。
いつも、いつも
体調と、薬と、病院代の
心配ばかり。
そんな自分に
もう、うんざりしていました。
「どうして自分だけ
こんなに体が弱いんだろう…」
もしかしたら
私は神経質に考えすぎで
一般的によくある更年期症状や
疲労なのかもしれない。
気にしすぎなのかもしれない。
でも、周りの友達は
元気に活動しているのに、
どうして自分だけ?
私より不摂生してる人なんて
たくさんいるのに、
でも、元気でいるのに
なぜ、自分の体は
こんなにも思うように動かないのか。
原因のわからない不調は、
ただの体の問題ではなく、
心まで蝕むものですね。
家族に心配をかけるのも嫌で、
体調のことは
あまり話せませんでした。
当時、ウチの実家は
弟が大きな事故に遭い、
大けがで長期入院し
母親も、その付き添いや
手続きなどに翻弄され
すっかり体調を崩していたのです。
わたしより、家族の方が
状況は深刻で、言えませんでした。
ツラい、ツラいといいながら
生きてるし、ごはんも
ちゃんと食べられるし
弱音吐いてる場合じゃないな。
元気なときは、
やりたいこともできるし。
そう自分に言い聞かせて
いました。
でも少しでも体調が悪くなると、
何もできなくなり、
ただ横になるしかない。
「このまま一生、
体が思うように動かないまま、
年をとるのかな…」
「もっと薬が増えて
薬漬けの人生になるのかな…」
そんな恐怖が頭をよぎり、
夜眠れないこともありました。
そんなある日、
ふと心の奥で
「このままではだめだ、
何か私、変えなければ…
あきらめるのは違う気がする!」
と思うようになりました。
病院では異常なしと言われ続け、
薬ばかりが増える日々。
ならば、自分で
解決策を見つけるしかない。
そう強く思ったのです。
こうして、
原因不明の不調が
悪化していく中で
わたしの心に
「小さな決意」が芽生えました。
薬に頼らず、
体を根本から整える方法を
探し出そう。
今は、いろいろ調べる方法がある。
徹底的に、探してみよう!
その決意こそが、
後に東洋医学との
出会いにつながり
体も心も少しずつ
軽やかになっていく
道の始まりだったのです。