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「お客様、機内への銃の持ち込みはお断りしております。」(英語)

なんだと、これくらいいいだろう!」(心の声)

 

 5⃣日目

 今日は帰国する日。朝はゆっくりして、今では愛着さえ感じるこのチョンキンマンションのビデオを撮ったり、部屋で写真を撮ったりして過ごした。

<4畳半ほどの部屋も今ではお気に入り?>

 

 12時50分発の飛行機だったが、交通機関に詳しくなった僕らは、あわてず、3時間前の10時にチェックアウト。尖沙咀からエアポートバスに乗り、50分で空港に着いた。

 

 オクトパスカードの払い戻しや預け荷物の手続きをてきぱきとこなし、いざ機内手荷物検査となったとき、なんと係員から

銃の持ち込みはできません」(英語)

とストップがかかったのだ。

「だって、これ、子供のおもちゃですよ。どう見てもおもちゃでしょ!」(たどたどしい英語)

 (※上記の部屋の写真で、息子が持っているオレンジの銃です!)

 でも、係員はうんと言わない。

 この時点で飛行機出発時刻40分前(※搭乗時刻ではなく出発時刻!)

 “没収”と言われるのを、息子の手前、何としてでもがんばらねばならない父親としては、苦手な英語を駆使して食い下がった。

 そして、なんとか

「では、今から預け荷物の方に入れられるか手配してみましょう。」

という言葉を勝ち取ることができた。

 別の場所に通されて(下記写真)、係の人が電話をし確認してくれた。

 荷物は飛行機に積み込む途中で、ぎりぎり何とかなるということで、係員の一人が“銃”を持って、預け荷物の運搬車まで走ってくれることになった。

 

 すでに出発時刻前20分を切っている僕らは、僕らだけでは間に合わないので、係員が一人付き添ってくれ、いろいろなゲートを係員専用のドアを通り抜けながら、ひたすら走った。搭乗ゲートまでは空港内シャトル電車にも乗らなければならず、時間がかかる。その間、係員はトランシーバーで連絡を取ってくれながら、とにかく走った。

 

 おかげで出発時刻ちょうどに、飛行機に乗り込むことができた。CAさんが待っていてくれ笑顔で迎えてくださり、やっと落ち着くことができた。

 

 こうして、数多の苦難?を乗り越え、5日間の旅を、たくさんの思い出と共に、何とか無事?に終えることができたのである。

 

・・・と書きたいところだが、22時半、空港の駐車場に停めておいた車が、バッテリー上がりで動かず、JAFを呼んで作業をしてもらうという災難のおまけまでついてしまったのだった。<終>

読者の皆様、永い旅にお付き合いくださりありがとうございました。

 

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