近頃、まじめにレポートしたり、記事を書いたりしてきたので、今回は力を抜いて、すこーし昔の「特殊な体験談」を載せます。
僕ほど、人生において、特殊な体験=アクシデントをしてる人はいないだろうと自分で思うくらい、今までの人生ではいろいろ経験をしてきた。
例えば、ケガ一つをとっても、
①風呂に落ちて全身ヤケド→母の愛~生と死の狭間で~
②頭や胸など7カ所、ナイフで刺された→覚醒剤やってる2人組と対峙した!
③バイクで車に体当たりして救急車が来るまで気絶してて、乗らずに済ましたら、太ももが10センチ割れてた→バイク事故編
④校門でバイクでこけて鎖骨骨折
⑤生徒にのこぎりで切り付けられた→子どもの命守れなければ
⑥小さい子が飛び出してきて自転車のブレーキを掛けたら自分だけ前に飛んで、砂利に頭から突っ込み、今でもおでこに固いものが?
⑦暴れる生徒を押さえようとしたら、生徒が持ち上げた図書室の大きな机が、僕の左足の親指に落ち…
⑧学校でクラスで餅つきをしようと臼(うす)を借りてきて、車から降ろそうとしたら、僕の左足の親指に落ち…
⑨畑の肥溜めに落ち、家の井戸で洗ってもらってたら蜂に刺された(これぞほんとの泣きっ面にハチ?)→肥だめ編
思いつくだけでも(=おもしろそうなもの?だけでも)これだけある。池の中で足を切ったりなどはよくしてたので、まだまだありそうだ。
今回は、僕自身のケガこそなかったが、スキーの帰り道に出逢った、鹿にはかわいそうな体験を書く。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
夜11時頃、真っ暗な国道を我が家に向けて走っていた。助手席の幼稚園の息子と、後部座席の奥さんは眠っていた。
前後に車はなく、対向車もほとんど来ない林の間の片側一車線の道を、僕のワゴンは快調に走っていた。
と、そこへ、久しぶりの対向車。
その車とあと10mほどですれ違うというそのとき、そのヘッドライトに黒い影がかかった。
あれっと思ったその瞬間、僕の車に大きな衝撃が!
「ドスン!」 ……一瞬、角が見えた。
奥さんと息子は
「何? 何があったの?」と騒ぎ出した。
僕は何があったかはほぼ分かっていたが、応えずに車を降りた。さっきの対向車は、僕の後方40mほどで停まっている。でも、誰も出てこない。
僕は、前方を見て何も倒れていないことを確認した。ただ、車の右前は完全につぶれている。
対向車に鹿がぶつかり、その鹿が僕の車に飛ばされてぶつかったらしい。
でも、その鹿はここには倒れていない。何とか動けたのだろうか? でもあの2度の衝撃ではまず助からないだろう。
そうは思ったが、心配する息子には
「鹿さんにぶつかったみたいだけど、鹿さんは無事に逃げてったみたいだよ。」と言って安心させた。
対向車はけっきょくそのまま行ってしまった。
でも、僕は、「立ちションしてくる」と言って、周りを少し見に行ってみた。すると、少し離れたガードレールの横に、大きな鹿が倒れていた。まだ動いていたが、そのうち動かなくなった。
僕は、一人、黙とうをし、そこをあとにした。
車はけっきょく買い替えることになった。