V6プラス・NTTホームゲートウェイでWOL&リモートデスクトップ(ルーター越え) | 男、五十にして十有五とさして変わらず・・・

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ついに50歳!ところがふと我をかえりみると、15歳の頃とやることなすこと変わってないじゃないですか~(もちろん見た目はしっかり変わってますが・・・)そんなオヤジの(懐古中心)つれづれブログです。

 お久しぶりです。江戸井です。

 

 蟻さん飼育ブログにしばらく時間を費やしていたため、全く更新していませんでした。「それがあなたのデフォでしょ」とおっしゃられれば「はい、そのとおりでございます。ただの言い訳です」と答えるしかありませんが・・・。

 

 今回はパソコン関連ネタです。
 表題の通り、WOLおよびリモートデスクトップに関してなんですが、「WOLってなに?」とか「リモートデスクトップって
なに?」という方は、申し訳ございませんがググって下さい。
 今回の記事の主眼は、「V6プラス・NTTホームゲートウェイ(以下HGWと略させていただきます)」という環境で何とか実行可能な状態にすることが出来ましたので、その試行錯誤の過程をご紹介する(および自身の覚書)ということでございます。
 「V6プラスってなに?」とか「HGWってなに?」という方も、申し訳ございませんがググって下さい。
m(_ _)m

 

 以前より会社で使用しているPC(自作PC)を、必要がある場合に、自宅や外出先でノートPCやスマホから遠隔起動し遠隔操作する(ルーター越え)という使い方をしていました。
 以前の会社のネット接続環境はフレッツ光ハイスピード(200Mbps)+IPv4 PPPoE接続、ルーターはNECのなんか古~いヤツ(型番忘れました)でしたので、ネット上の情報を頼りに比較的すんなり遠隔環境を構築できました。

 

 で、最近ネット回線およびWifiの速度改善のため、フレッツ光ギガ+V6プラスに契約変更しました。当然のごとく以前使用していたルーターは対応していないため、NTTレンタルのHGW(NTTから送られてきたHGWはRS-500MI)に交換です。
 結果、ネット回線は常時下り200Mbps超え、Wifiは11ac対応という実に快適な環境になりました。

 

 ここまではまあ、めでたしめでたしなんですが、問題は以前のようなルーター越えの遠隔環境が整備できるのかということです。

 

 事前にネットで調べたり、NTTやプロバイダのサポート(実際のところサポートはほとんど役に立ちませんでしたが・・・)に問い合わせたりした結果「まっ、なんとかなるでしょ」とたかをくくっておりました。

 

 さて、ここからが私の試行錯誤です。

 

 まず、ルーター越えでWOLやリモートするためには「ポ-ト開放」が必要です。ですが、一般的にはV6プラスではポート開放できないと言われております。実際プロバイダのサポートでもそのように言っておりました。
 しかしこれは間違っていて、「開放できるポートが限られている」が正解です。そしてその開放可能なポートはユーザーによって違うため、特定のポートを開放する必要がある場合(独自サーバーを立ててホームページを公開するなど)はその特定のポート(前の例ではポート番号80)を開放することはまず不可能なので、ポート開放できないと言われているようです。
 私はWOL・リモートでポート開放したいわけですから、割り当てられたポートを開放すればいいのでなんの問題もない筈です。(このへんはこちらの「v6プラスでポート開放してみた」を参考にさせていただきました)

 

 と言うわけでまずはHGWのポート開放です。
 HGWの設定は通常デフォルトのままであれば、ブラウザでアドレスバーに「http://192.168.1.1/」でログインするのですが、V6プラスが開通するとこちらの設定画面では「IPv4 PPPoE接続先」設定部分がグレーアウトし、設定メニューからポート開放関連のメニューが表示されなくなるので、この設定画面ではポート開放できません。


 ポート開放には「http://192.168.1.1:8888/t/」を入力します。すると「配信済事業者ソフトウェア一覧」という画面になります。

 「IPv4設定」をクリック。初めての場合はログインIDとパスワードの設定画面になりますので任意に設定します。(パスワードは6文字以上でした。通常の設定画面は5文字で設定していたので同じにしたかったのですがダメでした。)
 「IPv4設定」の画面が表示されます。

 この画面の「IPv4アドレス」がグローバルIPアドレス、「利用可能ポート」が開放可能な割り当てられたポートです。それぞれメモ帳などにコピペして保存しておきます。
 ちなみにV6プラスではグローバルIPアドレスは固定されているそうです。ルーターをリセットしてもグローバルIPアドレスは変わりません。DDNSを使わなくても良いのはある意味メリットといえるでしょう。と言うか、V6プラスでは同じIPv4グローバルアドレスを複数人で共有しているので、逆にDDNSを使わないほうが良いのではと思います。

 プロバイダを変えたらグローバルIPアドレスも変わるとは思います。

 

 さて、ポート開放は左メニューの「静的NAPT設定」で行います。「静的NAPT設定」をクリック。
 初回はIDとパスワードの入力を求められますので、先ほど設定したID・パスワードを入力。「静的NAPT設定」画面になります。

 初めは開放されたポートはありませんので、一覧は全て空欄のはずです。リモート用とWOL用に2つのポートを開放しなければなりません。先ほどの「利用可能ポート」から開放するポートを2つ決めておきましょう。
 まずリモート用のポートから。「No.」欄の「1」をクリックします。次の画面になります。

 「対象プロトコル」を「TCP」、「公開対象ポート」と「宛先ポート」に先ほど決めたリモート用のポート番号、「宛先アドレス」にはリモートで操作したいパソコンのローカルIPアドレスを入れて「設定」をクリックします。

 「静的NAPT設定 」の一覧に戻りますので、一応間違いがないか確認してOKなら「2」をクリック。

 今度はWOL用ポートです。「対象プロトコル」を「UDP」、「公開対象ポート」と「宛先ポート」にWOL用ポート番号、「宛先アドレス」はブロードキャストしたいので「192.168.***.255」(***部分はネットワークによって変わります。HGWがデフォルトのままなら1です。)を入れて「設定」をクリック。一覧に戻るので一応確認してポート開放は終了です。

 このままでもいけるとは思いますが、念のためWOL用のパケットフィルタ設定をしました。左メニューの「IPv4パケットフィルタ設定」をクリック。パケットフィルタの一覧画面になります。

 デフォルトでフィルタが4つ設定されていましたので、空欄の一番上、「5」をクリック。

 「種別」を「通過」、「送信元アドレス」に「any」、「宛先アドレス」に「192.168.***.255」(ポート開放の際と同様)、「送信元ポート」に「any」、「宛先ポート」にWOL用に決めたポート番号、「方向」は「WAN=>LAN」で「設定」をクリック。一覧に戻るので確認して設定終了です。

 ちなみにWOLに関してはこちらのサイトが非常に詳しく解説されていますので、参考にさせていただきました。

 

 これでポートは開放できたはずです。

 

 リモート用に開放したポートが前に設定して使用していたリモートポートと違うので、パソコン側のリモートポートの変更とファイヤーウォールの設定をします。
 やり方はこちらのページを参考にしました。「デフォルトポートの変更」と「Firewallの設定変更」の部分です。参考ページが非常に分かりやすいので細かい手順は割愛します。

 

 以上でルーターとPCで必要な設定は全て終了したので、実際に動作するかをスマホで試してみました。

 

 まずはリモート可能かです。
 スマホにインストール済みの「マイクロソフト リモートデスクトップ」アプリの設定を変更します。変更する部分はアクセス先のグローバルIPアドレスとポート番号の部分です。
 「IPv4設定」でコピペ保存しておいた「IPv4アドレス」がグローバルIPアドレスなので、「IPv4アドレス:リモート用ポート番号」で設定変更しました。
 そしてスマホのWifiをオフ、携帯回線接続にして(PCと別のネットワークからルーター越えで接続するようにするためです。)リモート開始。
 おお~!いけます!リモートポート開放成功です。

 

 「やっぱりなんとかなるじゃん」と気をよくして、次はWOLのテストです。
 こちらもスマホにインストール済みのマジックパケット送信アプリ「WoL Wake On Lan Wan」の設定を新しいもの(グローバルIPアドレスとポート番号)に変更し、PCをシャットダウン、スマホはWifiをオフのままで、いざマジックパケット送信!

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・PCはウンともスンとも言いません。(涙)


 「何故だ~。なぜなんだ~。」

 

 思ったより長くなってしまったので、続く。