こんにちは。
花見の場所取りとか電車内のスペース争いに必死になれないまま優雅に敗北するタイプの内田です。
今回はピッチの中で一番価値が高いのは??というお話です。
ピッチの中で一番価値が高いものは、そう、
『スペース』
です。
フットボールというスポーツは、『スペース』争奪戦なんです。
フットサルでは5対5
サッカーでは11対11
桶狭間では2000対25000
※諸説ありますが。
同じピッチ内に味方と相手が入り乱れ、最後の砦であるGK(敵の大将)を打ち破り、相手ゴールの中のスペース(本陣)にどれだけ多くボール(自軍の旗)をねじ込めるか、という陣取り合戦な訳です。
2万5千といわれる大軍を率いて尾張に侵攻した駿河の大名・今川義元
対
たった2千の軍勢で本陣を強襲した尾張の大名・織田信長
という構図の中、
視界を妨げるほどの雹まじりの悪天候を利用し、今川義元のディフェンスが整っていない隙に本隊にカウンターを仕掛けて勝利した織田先輩。
あの手この手ある中で、相手の勢力や局面の人数分布を踏まえ、一番チャンスになるだろうと実行したのが奇襲攻撃という戦術だった訳です。
今川先輩が、
「今、視界悪くね?なんか雹も降ってんじゃん。超うぜぇー」
と油断している間に、
織田先輩が、
「皆、よく聞けよ。今川の兵は、宵に腹ごしらえをして夜通し行軍し、大高へ兵糧を運び入れ、鷲津・丸根に手を焼き、辛抱して疲れている者どもだ。こっちは新手の兵である。しかも、『少数の兵だからといって多数の敵を恐れるな。勝敗の運は天にある』ということを知らぬか。敵がかかってきたら引け、敵が退いたら追うのだ。何としても敵を練り倒し、負い崩す。たやすいことだ。敵の武器など分捕るな。捨てておけ。合戦に勝ちさえすれば、この場に参加した者は家の名誉、末代までの高名であるぞ。ひたすら励め。」
(新人物文庫『現代語訳 信長公記』)
と、状況を整理し、兵たちに自信を持たせ、綿密な計画の基でやるべき事を伝え、
的な事をしていたとか。
「一つの力で十の敵を討つ最善の策は狭い道で戦うことであり、十の力で百の敵を撃つ最善の策は険しい山地で戦うことであり、千の力で万の敵を撃つ最善の策は狭い谷間で戦うことである」
このように、『相手の本陣を制圧するために』、「地形の利」や「戦術」を駆使しながら、兵のモチべを上げ、自軍の方向性を統一する事が、戦に勝利する術なのです。
フットボールで言うなら、相手に殺られずに進んでいける空間が「スペース」であり、油断している隙につけ込んだ奇襲攻撃が「戦術」に該当します。
「スペース」を制して相手の本陣に近づいていかなくては、相手の本陣を制圧するなんて事はできません。戦術でスペースをコントロールし、その空間を見つけてグイグイ前進(運ぶドリブルや突破のパス)をしていくのです。
スペースを見つける事ができずにいると、常に目の前の相手と命を懸けた死闘が始まり、勝った場合のみ前進(テクニックやパワーの個の力で突破)していく事ができるといった感じです。その場合は、殺るか殺られるか、であり、あっちの進路も空いてんじゃね??的なやり直しをする時間も作戦を練り直す余裕もありません。豪傑に余裕あり、農民レベルに余裕なし、です。
だったら知恵を使って、豪傑に出会わないようにスペースをコントロールしながら、皆でいちもくさんに駆け抜けていけば農民レベルにも勝機が出てきます。ただ、豪傑たちも同等、もしくはそれ以上の知恵を持っていれば全滅必至です。
だから一人一人が豪傑になる事も大事ですし、自軍の力を最大限に上げて、敵軍の力を最大限に下げる方法を考える頭の力を上げる事も大事。という訳です。
力でねじ伏せるにせよ、
頭の良さで賢く戦うにせよ、
どちらにせよ勝ち取れるのは目の前の「スペース」です。
そこを攻略していって、本陣を目指すのです。
皆さんは、
【今川先輩の軍】 ・ 【織田先輩の軍】
どちらに属したいでしょうか??
しかし!しかしですよ?
もしこの戦いにおいて、今川先輩が
「今、視界悪くね?なんか雹も降ってんじゃん。でも周りがよく見えないのも雹をよけるのも最高に楽しそうだな!」
とテンションMAXで集中していたら・・・
たった2000の織田先輩の軍勢は・・・
今川先輩が知っておくべきだった方法はコチラ。
今日も感謝。
Junji.
Twitter @junji227
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