グループ戦術多いと迷いがち | 「深爪通信」

グループ戦術多いと迷いがち

こんにちは。

フットサルのグループ戦術の多さについて書こうと思ったら、「LGBT」先進国のタイでは性別が18種類もある事を知って、そっちの方が気になってしまった完全「男性」の内田です。





個人個人を尊重しながらお互いを大切に想い合うって難しいですが、やっぱりステキな事ですよね。
チームスポーツにおいても非常に重要なポイントであると思います。


今回は、絡み合う「複雑な要素」とその中にある「シンプルな答え」をテーマに、フットサルでは「2人組」のグループ戦術ですら今思いつく範囲で18種類もあるという話を、完全「男性」の僕がお届けしたいと思います。

種類は他にもまだあるとは思いますが。


1つ1つの細かい動きの説明というよりは、複雑に絡み合うグループ戦術にはどんなモノが存在して、どんな基準で選んでいけばいいのか。という大枠をお届けしたいと思います。
少しでも何かのヒントになれば幸いですし、観に来られる方々の違った楽しみ方にも繋がれば嬉しいです。

1つの1つのアクションが詳しく知りたい!という方は、指導者を育てる側の先生である

在原正明@ARI19811212

のTwitterを覗きに行ったり、色々聞いてみたりしてください。
在原先生が、さすがの言語技術でたくさん説明してくれるはずです。

※当ブログはあくまで僕なりの解釈ですので、間違いがあればご指摘ください。





覚えれば覚えるほど複雑になりがちですが(特にフットサル)、極力シンプルに考えてくださいね(^^)

目的はあくまで『ゴール』であり、これからご紹介する18種類のアクションはゴールに向かっていくための、ただの「手段」だと思ってください。



まず何種類あろうがシンプルに考えるべきは、

①ボールホルダーがプレッシャーを感じていないなら、
<攻めのアクション>(“突破”を目指す、ゴールへ向かう)

②ボールホルダーがプレッシャーを感じているなら、
<サポートのアクション>(“回避”を目指す、ゴールへ向かうためにまず味方を助ける)

という、大前提のところ。



18種類のアクションを「効果的に」使い分けるための重要な分岐点は、

『ボールホルダーがDFのプレッシャーを感じているかいないか』

であり、それを基にアクションを選ぶ。

という事です。具体的に見て判断できる要素で言い換えると、
ボールホルダーに「時間」と「角度」が与えられているのか、だと思います。

味方は、ボールホルダーの「時間」「角度」の範囲内で、ゴールを目指しながらより効果的な動きを選択していくのです。



さらに分かりやすく18種類を3つ(攻めのアクション×2、サポートのアクション×1)に分類してみましょう。
(ゴミの分別並みに分類が難しいアクションもありますが)


◆攻めのアクション×9種類 (定位置攻撃で後ろの選手たちが主に行う“突破”のアクション)
①ドゥワリダ・・・マーク外し。ボールを受けるための基本動作。裏に抜けるフリして止まるフェイク
②ワンツー・・・壁パス。A→B→Aという手順で裏を狙うパス交換
③ファー詰め・・・ボールホルダーと対角のゴールポスト近辺での詰め
④バ・・・サイドのAが中央のBから裏への直接的なパスをもらうような背後に飛び出す動き
⑤クロス(スイッチ)・・・ボールホルダーの進行方向と逆の方向への背中側を通る交差
⑥パラ(ミニパラ、背後パラ)・・・最初の1~3歩、直線的な動きを入れてから縦に抜けてパスを受ける
⑦ダイアゴナル(ジャゴナウ)・・・最初の1~3歩、直線的な動きを入れてから横に開いてパスを受ける
⑧アラコルタ・・・サイドで裏へ飛び出すような1~3歩を入れてから中に入ってきてパスを受ける
⑨アイソレーション(アクララード)・・・サイドでのあえての孤立(分断)からの1対1


◆攻めのアクション×5種類 (前線にいるPivoを使うなどの縦関係の攻めのアクション)
①Pivoあて・・・前線で起点となるPivoへのパス
②Pivoアラ・・・サイドのアラが中へのフリーランで空けたスペースにPivoが顔をだしてもらう
③バックドア・・・Pivoのマークである相手Fixoの背後でFixoの逆をついてパスを引き出す動き
④オーバーラップ・・・キープしているPivoの横を追い越していく動き
⑤ボランチ(コリンチャンス)・・・前線サイドから降りながらホルダーのDF近くを回り込むように中央でもらう動き


◆サポートのアクション×5種類 (定位置攻撃で後ろの選手たちが主に行う“回避”)
①カーテン・・・ホルダーとそのDFの間を横切るように邪魔をする
②ピサーダ・・・平行に中にドリブルした後に自分があけたスペースに足の裏で落とす
③ブロック(背中ブロック、背後ブロック)・・・ホルダーへのプレスが近い時に相手の進路に体を置き邪魔をする
④ブロック&コンティニュー・・・ブロックをして味方を助けたあとに相手の内側から裏へ飛び出す
⑤パレデアポージョ・・・進まないワンツー。サイドから間につけて再び中で折り返しをもらう動き





以上、

「攻めの突破が9種類」

「攻めの縦関係が5種類」

「サポートが5種類」




ハッ!!!

19種類あるやん。。(-_-)

いつの間にか自分の引き出しも増えていました。

 


ボールホルダーがプレッシャーを感じているかいないか、
感じているなら助ける回避のアクション
感じていないなら迷わずゴールを目指す突破のアクション
を、ボールホルダーに許されている「時間」と「角度」の範囲内で行う。


DFのプレッシャーを感じているボールホルダーは、実質的な「時間」と「角度」、感覚的な「余裕」を奪われている状態です。ですから、ボールホルダーが困っている、もしくは困りそうな事が予想される場合には、迷わず、「任せろ。お前の自由は俺が作ってやる。」という意気込みで、「時間」・「角度」・「余裕」を作りにいく必要があります。


逆に、ボールホルダーに「時間」・「角度」・「余裕」がある状態なら、「俺に出せ。あとは何とかしてやる。」という意気込みで、脅威になりにいくのです。たとえ、味方が相手にとって脅威とならないプレーばかりを選んでいても、「オラァー、前見ろやー!運べやー!裏出せやー!」という気持ちを“背中に込めながら”脅威となる動きをし続けましょう。文句を言う事で足が止まってしまうのは非常に良くない事ですから。


個人個人が相手にとって脅威となる事を放棄してしまったら、たとえ人数をかけてたくさんパスを回し、支配率が上がったとしても、相手にとっては何の脅威にもなりません。パス回しには、時間・スペース・リズムなどを作る意図がありますが、常にゴールに対して、「自らが脅威となり、それにより味方をさらに脅威にする。」というのを意識しながらプレーする事が大切です。


答えはいつだってシンプル
目指すべきは『ゴール』



です。


“突破”なのか“回避”なのか、繰り返し良い選択を選び続けながら、相手のゴールをこじ開ける。
これにつきます。



やっぱり攻撃も守備と同様に、いきなり3対3だ、4対4だの前に丁寧に通るべき道があって。
つまるところ、結局「個人戦術」の細かい理解の高さが土台になるんです。
たかだか2人組のグループ関係においても、動きの構成要素を知っている方が断然有利。

それぞれの動きにより得られるスペースが分かっていれば、自然とセットになる(スペースを効率的に使える)別の動きが分かるようになります。大事なのは仕組み。あとは組み合わせ。
それをボールホルダーの「時間」・「角度」・「余裕」の範囲内で選んでいくのです。

細かい理論を大切にしていく事は、良いプレーヤーへの最短距離。
やればやるほど、考えれば考えるほどに、細部の重要性に行きつくんです。



想像してみてください。

19もの種類を適切に使いこなしながら、味方とプレーを共有できたら相当楽しくないですか??
相手を想いのままに動かし、描いたようにスペースを作って得点まで取れたら嬉しくないですか??
見ていてもワクワクするような連携で、流れる攻撃ができたら最高ですよね!





そんなワクワクしている相手を、こっちの方がワクワクしながら迎え撃つ方法はコチラ





今日も感謝。
Junji.



Twitter @junji227


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