安倍首相、デフレ脱却宣言へ意欲 日銀総裁人事は「白紙」 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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タイムスリップ?

安倍首相、デフレ脱却宣言へ意欲 日銀総裁人事は「白紙」(ロイター)

[東京 7日 ロイター] - 安倍晋三首相は7日、「1日も早くデフレ脱却宣言ができるよう、あらゆる政策を総動員したい」と述べ、デフレからの早期脱却に意欲を示した。今年4月に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の後任人事については明言を避けた。

NHKの報道番組「日曜討論」で述べた。ただ、デフレ脱却宣言の時期については「今年中とは言えない」と述べるにとどめた。

日銀の黒田総裁の評価に関しては「(アベノミクス政策の)3本の矢の一つが金融政策。期待に応えていただいている」との認識を重ねて示した。その上で首相は「引き続きしっかりと黒田氏に取り組んでいただきたいと思っているが、人事については白紙」と語った。

 上記の記事、2013年や2012年ではなくれっきとした2018年1月7日の記事なのです。総理は就任してからもはや5年が経過しているにも関わらず、やはり「現在はデフレないし再突入の可能性がある状況」と認識しているそうです。そして新3本の矢といわれて「あれは矢ではなく標的だ」などと揶揄されたものは引っ込めて、どうも旧3本の矢を意識しているのではなかろうか?という記事になります。

 でしたら思い出していただきたいのですけれども、2本めには「財政出動」の4文字が踊っていたはずなのですけれども、2018年度の予算を見る限りにおいてどうもその文字は見当たらない。

 そして「来年には消費税増税を控えている」という部分も2013年と同じということであれば、これは2013年を「財政出動なしで繰り返す」という劣化バージョンではなかろうか?というのが2018年であるかもしれないというわけです。

本当に悪いのは財務省なのか?

 私はしばしば思うのですけれども、本当に悪者は財務省なのでしょうか?政治力学的に政治家や総理というのは世論の後押しがないと、大きなことや路線変更は容易ではないという事実は確かでしょう。しかし一方で総理とは行政の長のはずですから、本当に財政出動が自身の政策だ!と選挙を戦って勝っていれば財務省という一省庁にいいようにされるということはないはずです。

 結局のところ私が行きつく答えはいつも一緒で「財政健全化・全体主義」の蔓延と「経路依存性」、そして「民主制の劣化ないし本性」という話になるのです。

 

 財政健全化・全体主義でいえばそもそも「クニノシャッキンガー」といい始めたのは1995年の村山内閣の「大蔵大臣」でありまして、たしかに大蔵省は財務省の前身であるわけですが、一貫して大蔵省が財政健全化路線であったかというとどうもそうではない。ちょうどこの頃というのは新自由主義・新古典派経済学が日本に侵入し始めた頃でして、元凶をたどれば「財務官僚」ではなく「経済学」ということになりましょう。

 「学問」や「専門家」と名前がつくものの権威というのはなかなかに否定しづらいものであります。とするとよしんば財務官僚が「省是のために動いていて、その省是は緊縮財政である」としても、それにお墨付きを与えているのは主流派経済学と呼ばれるものであることは明白です。

 

 そして経路依存性については言わずもがな。20年間続けてきた「改革路線」「緊縮財政路線」そして「クニノシャッキンガー」という言説を180度転換することは、多くの「面目」「体裁」「欺瞞」が脅かされることになるわけですから、変更は容易ではない。

 少々触れておきたいのですけれども、なぜ財政出動派の言説が取り入れられずにリフレ派の言説が取り入れられたのか?というのも、この観点からすると非常に明白なのです。

 つまりは今までの「クニノシャッキンガー」という主張と出来る限り矛盾することなく、その上で現在の経済状況を変えられるかもしれない言説に政府およびマスメディア、政治家、有識者たちが鞍替えしたというだけの話ではないか?と思います。

 要するに自分たちの主張と行動の誤りを認めたくない、従ってそれを認めずに実行できる金融緩和”のみ”に飛びついた、というのが事の真相ではないか?と思うのです。

 その証左に2008年までたくさんの有識者が唱えていた「日銀の独立性」という議論は、いまや跡形もなく忘れ去られているでしょう?身も蓋もなくいうのならば今までの「クニノシャッキンガー」「緊縮財政」「改革路線」というのは、いろいろな人の保身のために継続されているというわけ。

 

 結果として日本は20年以上に及び新自由主義とグローバリズムを推し進めてきましたが、それは地域共同体や国民意識、もしくは伝統や文化や習俗というものを「全て金銭で測る」という作業でありました。現在は全国的に水道事業の民営化なるものがブームなのだそうですけれども、ちょっと考えれば世界中で失敗したソリューションを取り入れるなど正気の沙汰ではありません。しかしそれが短期的な効率化ないし稼げる事業化するという「全てを金銭で測る」という価値観のもとでは是とされてしまうわけです。

 この現象は日本の民主政、もしくは国民の中に深く存在しているとみてよくて、実際には「◯◯改革」と称して郵政を民営化してみたり農協を弱体化してみたり、もしくは種子法で地方自治体が管理していた種子や研究を売っぱらってみたりしても、いささかも国民から怒りの声は湧いてこないではありませんか。

 民主政とは自身の国家の存続を国民が願うという前提条件のもとに成立をしておりますけれども、自身の国家よりも金銭が大事という価値観のもとでは劣化する、もしくは成立しないのが当たり前です。

 結局のところこれらの複雑な諸要素が絡まってできたのが「財政健全化・全体主義」と私が呼ぶものであろうと思います。

どこから解きほぐすのか?

 この「財政健全化・全体主義」という現象が日本に蔓延しているとするのならば、ナチス・ドイツが敗戦によってしかガラッと変われなかったように、内部から変えるというのは非常に困難なことであろうというのが私の率直な見解です。全体主義は破滅を招く!というのが世間一般的な見解でありそれは正解なのですが、それはなぜ破滅を招くのか?というと「破滅するまで継続するから」ということに他なりません。

 つまり破壊的な結末をもたらし、そして外部からの干渉によってしか変わらないのが全体主義であると観察するのならば、北朝鮮や中国の脅威というのはまさに「外部からの干渉」であり、多くの日本人がもはや手遅れだと認識したときにこそ初めて変わるというのが絶望的な論理的帰結として導き出されるわけです。腹立つなぁ・・・・。

 

 そしてですね・・・冒頭であげた『安倍首相、デフレ脱却宣言へ意欲 日銀総裁人事は「白紙」』という記事、これのデジャヴ感は半端なくてこの5年間、日本は同じところをまわり続けていただけであったのか?と感じるわけです。

 延々と繰り返される同じ状況、同じ議論。何処かに風穴があると信じて解決を目指すのみ、という愚直な姿勢が問われているのかもしれません。

 

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本日の男の料理 キスの天ぷら

 揚げ物って面倒くさいですよね、主に後片付けが(笑)私もあまりやりませんが、夏といえばキスの天ぷら!なのです。・・・・まだ作ってませんが(笑)

材料

  • キス
  • 薄力粉
  • 冷水
  • サラダ油

調理手順

  1. キスは動画を下に2つほど用意しておくので、そのように捌いてみてください。好きな方のやり方で結構です。
  2. 使う薄力粉、水、卵は冷蔵庫で冷やしておきます。温度が室温だとグルテンが形成されやすく、サクッとした歯ごたえになりません。
  3. まずは卵水を作ります。水500ccに対して卵1つ。これをしっかり混ぜておきます。(先に小麦粉を入れると、混ぜなきゃいけなくてグルテンが形成されるため。
  4. 小麦粉と卵水の割合は一対一(体積)小麦粉を入れたら「だまが残っている程度」に軽く適当に混ぜます。
  5. 揚げ油を170~180度くらいに熱して、キスを衣につけて鍋に入れて、あとは気泡が大きめになったら油を切って盛り付けて出来上がり!

 油の温度系がない?適当です(笑)衣を入れて泡がシュワシュワ~っと出てくるぐらいでOK。家庭用コンロだと中火からやや強火くらいで温度が保てるような?

 天ぷらの衣は「材料を冷やしておくこと」「適当に軽く混ぜて、ダマとか気にしない。とにかくグルテンの形成をさせないこと」がコツです。

 

 

 

 え~っと、裏技的なキューピーの技を見つけました。これどうなの?やったことないんですが・・・。理論的にはカラッと上がりそうな気がする(笑)

マヨネーズで!サクサク天ぷら(キューピー)

小麦粉・・・50g
水・・・75ml
キユーピー マヨネーズ・・・大さじ1

 

天ぷらがベタッと油っぽくなってしまうのは、衣に水分が残っているから。卵の替わりにマヨネーズを使うと、乳化された植物油が衣に分散し、衣の中の水分を残さずに揚げることができるので、カラッとサクサクに仕上がります。

 ちょっと今度試してみます(笑)

 

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