野党系無所属という新単語と二大政党制 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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野党系無所属ってなにさ

 政治記事を眺めておりますと「野党系無所属」なる単語が飛び込んできました。

自民には脅威「野党系無所属」 衆院選では14勝21敗 次期参院選「内閣支持率急落なら勝ち目ない」(産経)

 昨年10月の衆院選で大勝した自民党だが、野党系無所属候補と対決した35選挙区では14勝21敗と負け越し、党幹部を震え上がらせた。政党色を薄めることで幅広い支持層に受け入れられやすい、無所属ならではの集票力が裏付けられた。野党再編の行方は不透明だが、平成31年の参院選の1人区でも試算以上に得票を伸ばす潜在力を秘め、自民党は決して楽観できない。

 先の衆院選では、民進党と自由党が希望の党への合流を前提に公認候補擁立を見送ったことをきっかけに、希望でも立憲民主党でもない野党系無所属の立候補が相次いだ。

 内実は恐らく希望の党のドタバタ騒ぎで公認に漏れた人たちが大半であろうと思うのですけども、それにしても大勝した自民党に勝ち越しているというのはなかなか興味深い現象です。昨今の政党政治は「政党がこういえば、候補者もそういう」という政党ありきの話になってしまっていて、民進党や自民党も同様でしょう。つまり候補者自身の政治信念的なものが見えてこないと思います。

 よく最近は田中角栄の伝記などがコンビニに並んでいたりしたのですが、とある番組でも「昔の政治家はしっかりと言いたいことを言っていた!」的な評価も見かけました。逆にいうと「今の政治家ははっきりいわない、政治信念が見えにくい、没個性」というわけでしょう。

 

 この「野党系無所属」なる議員についてこのような記事も見つけました。これは2017年10月19日の選挙中の記事ですね。

無所属23人が自民候補を撃破か 選挙後は野党結集の中核に(日刊ゲンダイ)

 立憲民主党と並んで自民党を苦しめているのが、野党系の無所属候補たちだ。23人が、自民党候補をリードしているか接戦となっている。全員勝ち上がったら、選挙結果は大きく変わってくる。

 無所属候補のほとんどが、自分の信念に従って小池百合子の“踏み絵”を蹴飛ばしたメンメンだ。長野1区から立候補している篠原孝は、希望が勝手に“公認”したが、「公認申請していない」と、わざわざ“返上”している。

 無所属候補には組織がない代わりに、一般市民からの支援が殺到している。北海道8区から立っている逢坂誠二には、わずか数日の間に“個人献金”の申し入れが200件もあったという。

(中略)

 政治評論家の本澤二郎氏が言う。

「長い間、選挙取材をしていますが、これほど多くの無所属が健闘している選挙は初めてです。有権者の支持が集まっているのは、自分の政治信念に従い、損得を計算せずに戦う姿勢に感動しているからでしょう。と同時に、選挙後、小沢一郎氏、岡田克也氏、江田憲司氏といった力量のある政治家たちに野党勢力をまとめて欲しいと期待しているのだと思います」

 なんでもこれほど無所属の候補者が健闘した選挙というのは初めてだそうです。がんじがらめの政党政治で候補者の顔が見えない、選挙に当選すると政党に従って選挙中にいっていたことを反故にする等々。それならばしがらみのない候補者が良いということなのでしょう。

2大政党制は正しいのか?

 日本には未だに根強く「2大政党制がよろしい」という言説が存在するようです。大体の言説では「保守vsリベラル」という図式が好ましいとされているようなのですけれども、現状では先の衆院選で記事になったように無所属の候補者が大変に健闘しているとすると、国民はそもそも2大政党制なんか求めてなかったということなのかもしれません。

 もしくは小選挙区制というのは2大政党制を目指して設計された制度だそうですが、1994年導入だそうです。2大政党制を提唱したのはデュヴェルジェという政治数理学者なのだそうですけれども、アメリカ、イギリスでは成立しているのになぜ日本に成立しないのか?というと端的には「野党が結集しないから」だそうです。

 しかしそれ以前に日本にはアメリカやイギリスのような2大イデオロギーというのが存在しない、という可能性が高い。つまり土台からして2大政党制なんぞそもそも不向きであったといえます。

 そして現に欧州では既存政党が勢力を弱めておりますし、アメリカでもトランプやサンダースといったアウトサイダーが大統領選に立候補して善戦、もしくは当選したわけです。

 世界の2大政党制国家ですらそうなのですから、今さら日本が2大政党制を目指す理由はないと思われます。

 このような時代の流れを受けての「無所属が善戦した選挙」となったのではないか?という解釈も可能でしょう。

P.S ジムのおじいちゃんたちの会話

 今朝、毎日のようにいくジムで着替えをしておりましたらおじいちゃんたちが何かしゃべっています。どうやらお金やら年金、政治の話らしいので着替えながら聞き耳を立てておりますと一言。「儲かるのはどうせ政治家やら経済の人(恐らくホリエモンとか?)だけやもんねぇ」「苦しくなるばっかやわ。病気とか絶対したないわ~」。

 昨今は「若者の政治離れ」やら「低投票率」やら「政治不信」といわれて久しいですけれども、高齢者の方々も案外、政治不信なんじゃないの?と思ってしまったわけです。

 政治は「信なくば立たず」といいますけれども、信用が失われつつあるとしたら日本の政治はどこに向かうのか?と考えると、政治家のやりそうなことはまたもや「◯◯改革!」でありましょう。

 どこかでこの悪循環を断ち切らないと、日本はますます凋落していくと思われます。さて、どうしましょ?

 

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本日の男の料理 じゃがベーコン

 野菜が高いよう・・・。キャベツが1玉400円以上ですとっ?!!庶民の味方白菜も高騰。どうもこの高騰、昨年10月の日照不足&台風が原因だそうです。庶民の食卓はお天道さまのご機嫌次第でインフレかぁ・・・などとぼやいております。んで高騰してないじゃがいものレシピ。

材料

  • じゃがいも
  • ベーコン
  • 胡椒
  • バター

調理手順

  1. ジャガイモは茹でてから皮を向いてカット。レンチンでもOKです。ベーコンもカット。
  2. フライパンにバターを多めに入れてベーコンをカリッとなるまで弱火~中火でじっくり火を通し、ジャガイモを入れて塩、胡椒で味付けして炒めたら完成!

 仕上げにパセリなどをふって色味を良くしましょう。

 

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