生産性革命よりも需要創出革命でもしてくれい | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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革命の時代再び

 昔は安保闘争や学生運動、もしくは左翼過激派などが日本の共産化革命を夢みて暴れまわっていたわけですけれども、現在の日本は「人づくり革命」やら「生産性革命」と題して政府が革命をするというなんとも形容し難い行動をしております(笑)政府が革命を掲げるとはこれいかに?

 革命というのはどうやら「権力構造がガラッと変わる」という意味がありまして、つまりはたとえばフランス革命やロシア革命では政体そのものがガラッと変わり、貴族や皇帝が権力を失ったわけです。とするのならば・・・人づくり革命とは「今まで政府が公立、市立などでやっていた教育を民間にさせること」と解釈可能ですし、生産性革命とはやはり「政府主導から民間主導へ」的な話になることは間違いないのではないでしょうか?従って「生産性革命」として推進されるのは十中八九「規制緩和」やら「岩盤規制の打破」といった話になってくるでしょう。

 

 では規制とは何か?その時代その時代に必要と思われるから政府が作ったルールでありますから、規制緩和とはすなわちルールをなくしていく=民間に自由に任せるという権力構造の転換であります。これこそが「生産性革命」と名付けられたパッケージの本質でありましょう。まさに「政府の権限を投げ捨てて、民間に移譲する」というわけですから革命なのであります。

 日本には再び革命の時代がやってきたわけです。嫌だなぁ・・・・。

保守が叫ぶ革命とはなんぞや?

 保守というのは書いて字の通り「保ち、守る」というわけでありますから基本的には漸進的に物事を変えることを旨としておりまして、革命などというのは最も保守から遠い響きの言葉であるはずです。ところが現在の日本は保守と呼ばれる政権が「革命」を連呼するわけですから、もはや何がなんだかよくわからない。しかもどうやらマスメディアもあまりこのことにはツッコミを入れないようでして、不思議で不思議でならないわけです。

 

 さてここから本題。生産性革命とか馬鹿なことをいっている暇があったら、需要創出革命とかのほうがよっぽどマシなんじゃねーか?と思い本記事を書いた次第。つまり1990年代から日本は新自由主義的に民営化、規制緩和、構造改革を推し進めて「需要も供給も民間と市場に委ねる」という体制にしてきたわけでありますけれども、この体制を革命するとはすなわち「政府主導で需要創出をする」という話になります。うん、これこそが正しい革命でありましょう(笑)

※歴史的に見て正しい革命というものはあまり存在しておりませんので、単なる言葉遊びでございます。

 

 少し基本的は経済のお話に立ち戻りますけれども、供給というのは需要があることが前提条件として必ず存在しなければなりません。経済学のセイの法則のごとく「供給すればいくらでも需要が湧いて出てくる」というのは明らかに間違っております。ではなぜセイの法則が間違っているのか?というとセイの法則という理論は基本的に物々交換前提条件のモデルなのであります。貨幣商品説が前提条件になっている、という表現も可能でしょう。

 貨幣商品説と言うのは別名金属主義とも呼ばれておりまして、要約すると通貨も商品の一種であるというわけです。通貨も商品の一種であると考えると途端に金融市場と商品市場は同一のものであるという話になり、要するに「株高なら景気が良い”はず”」という言説と結びつくわけですけれども、現在は株高にもかかわらず国民の実質所得は2013年比で4%とガタ落ち、GDPデフレーター、コアコアCPIなどをみてもデフレ脱却をしているとはまったくもっていえないのは安倍総理自身が「デフレ脱却を確かなものにする」といい続けていることこそがその証左でしょう。

 

 そしてセイの法則とは「何かを作るときというのは、何かがほしいときのはず」であり、貨幣商品説のような物々交換経済を前提条件としているわけです。要するに通貨が滞留するということは前提条件として含まれていない、生産された商品は必ず消費されるという静的なフィクション経済を前提条件としているのです。だから「供給したら必ず消費される」「供給と需要は必ず一致する」というわけです。

セイの法則セイのほうそく、英: Say's law, 仏: Loi des débouchés)は、「非貨幣市場の総供給と総需要が常に一致する」という原則である。 フランスの経済学者ジャン=バティスト・セイによって発見され、「セイ法則」、「販路説」などとも呼ばれる。(wikiより)

 ・・・えーっと・・・wikiにも「非貨幣市場」と前提条件が書かれておりますね(笑)つまり物々交換経済の理論であって、そもそも不換紙幣で資本主義の今の時代にはカビの生えた使えない理論というわけです。

 需要がなければ通貨は滞留する、従ってデフレという需要<供給という状態が起こりえる。では解決のためには何をしたら良いのか?というと明白であり需要創出をすればよいだけの話なのです。ではどの経済主体がするのか?というとデフレ下では企業及び個人は合理的行動を取る限りにおいては債務返済やコストカットに走らざるをえない。とすると残る経済主体は政府だけであり、政府が国債を発行して需要を創出するというのが唯一の解であるというわけです。

 

 上記が出来ない限り、日本はよほど特殊な状況にならないとデフレ脱却など夢のまた夢でありましょう。特殊な状況というのはたとえばインバウンド市場が毎年50兆円市場に成長した!とかもしくは世界経済がすごく良くなって輸出が劇的に増加した!とかでありますね。ようするに外国頼みというわけでありますけれども、世界経済はまだまだ回復に時間がかかるというよりは、回復するのかすら怪しいと見るべきでしょう。なにせ世界中がデフレ状況といっても過言ではありませんから。つまり日本のことは日本で何とかするしかないというのが現状であります。

 というわけで「生産性革命」などという戯言を抜かしている暇があるのだったら、「需要創出革命」とかのほうがよっぽどマシなんじゃないか?というお話でした。

 

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本日の男の料理 鶏の七味焼き

 本日は酒の肴になる鶏の七味焼き。ピリ辛でビールや焼酎に合いますよっと。

材料

  • 鶏胸肉
  • 七味唐辛子
  • 日本酒
  • 醤油
  • みりん
  • サラダ油

調理手順

  1. 日本酒1、醤油1、みりん少々、七味唐辛子お好みの量を入れてタレを作りカットした鶏胸肉を漬け込みます。
  2. フライパンにサラダ油を入れて熱し、鶏胸肉を焼きます。火が通ってきたらタレを少々入れて焼いて照りを出して出来上がり!

 この他にも七味焼きは色々なレシピがありますので、色々試してみてくださいね。

 

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