起業をすすめる有識者は疑え【再掲】 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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需給曲線で起業する?

「給料が安い」と嘆く人は需給がわかってない モノの値段が決まる仕組みを知っていますか(東洋経済・高橋洋一)

 

 上記の記事6ページ目なのですが・・・

高橋:起業や自営自体はいいよ。夫婦で別々の会社を経営するとかお勧めだね。定年もないし、実力次第でずっと働ける。私は、学生にも就職しても30歳になる前に辞めて、自分で会社作れって言ってるんだ。大きくドカンと稼ぎたいなら起業が一番だよ。コツコツは、一生コツコツで終わっちゃう。楽しいうえに稼げるんだから。ねぇ、大将だってそうでしょ?

 こーいう無責任な起業のすすめみたいな話、絶対に信じちゃいけません。23歳で起業して14年目の私がいうんですから、割りと真実味があるでしょ?

 記事自体は需給曲線の話、そしてどうすれば対談相手の女性のお給料が上がるのか?という一般論的な話なんですが、ようするにニーズのある、そして供給がまだあまりない資格なりスキルを身につければお給料が上がるみたいな話です。

 で、その最後の方に「若い人には30歳までに会社をやめて起業をすすめる」なんていうバカバカしい話が出てきますが、赤字部分をご参照。

「実力次第では」

 

 つまりもし起業をすすめて、本気で若い人が起業したとして失敗したとしたら「君の実力が足りなかったんだから自己責任」というわけです。

起業を目指す人に知っておいてほしいこと

 起業して5年以内に廃業する確率は9割です。

会社生存率とは?中小企業は設立から10年で倒産する確率90%超!

 

 上記は国税庁のデータからの記事ですので、これが「現実」なのです。私は知人にも東京で社長をしていた方、もしくは他にも弁護士事務所を共同経営されている方、もしくはショットバーのママ、ゲイバーのマスターなどの起業組、自営業組が多くいます。

 これらの方たちはもう10年、20年と自営業を続けている方が多いのですが、それ以上に「起業して5周年も迎えられずに廃業」という例は多くあります。いや、ほとんどかもしれません。

 実感としてもやはり「起業してうまくいく確率は1割未満」と考えておいたほうがよい。10年持つのはわずか6%とのことだそうです。

 

 起業するとなると多くの人がまるで10代後半の頃のような、思春期の頃のような万能感、特別感を持ちます。「俺なら成功できる」「俺なら大丈夫だ」「俺だけはいける」と。

 ええ、私も23歳の頃はそうでございましたよ。清水寺から飛び降りる勢いじゃないと、起業なんて出来ません。そして9割は単なる飛び降り自殺というわけです。

 私は途中で木に引っかかった(笑)そして今もしがみついているわけですが(笑)

 ちなみに20代の頃に手を広げて手痛い失敗をした経験もあります・・・・(汗)あれは辛かったです(笑)

 

 起業をするな!とはいいませんが、起業をするならばまずは「失敗した時に、どれだけ最小限に被害を食い止めるか?」という最悪の想定をしましょう。なにせ9割は失敗するのですから。

 そして失敗した場合でもせめて「自殺しない程度の失敗」に抑えることが大切です。えぇ、私も何度自殺しようとしたか(笑)

どうしても起業したい方へ(若い人向け)

 第一に仕事を続けながらでも副業として可能であれば、そうしましょう。副業として経験してみることで「儲けることが自分にできるかどうか?」が多少は判断できます。副業で利益を出せない人は、本業にしたら悲惨なことになりますからね。

 

 第二に最初のコストは最小限にしましょう。飲食店であれば居抜きを借りるなどで費用も安く済みますし、また事務所は自宅で十分でしょう。

 そして儲かったら規模を広げるも良いし、もしくは広げない方でも良いでしょう。ただ1人自営業で規模を広げる場合、つまり人を雇う場合は注意が必要です。はっきりいうと1人でやるほうが気軽ですし楽ですが、どうしても雇う必要が出てきた場合は、かならず知人、友人、恋人などはやめましょう。最悪人間関係ががたがたになりますので、募集をして雇うほうが良いと思います。

 紹介が一番無難だと思うのですよね。

 ちなみに、知人や友人、恋人を雇った場合、自分の接し方次第では怠けちゃったり、もしくは色々口出ししてきたり・・・となる可能性は結構高いと思うんですよね。「友達同士で共同経営」なんて話が、上手くいったというのを聞いたことがありませんし、それに近い状態にしてしまうので非常に厄介なことになる可能性が高いわけです。

 

 第三に常に最悪を想定しておきましょう。最悪を想定すればリスク回避を考えますし、起業とは儲けることよりも存続に重点を置くべきだと思います。

 もちろんながら儲けたいから起業するわけですが、最後が「借金まみれで資金ショート」では目も当てられません。

 ちなみに最悪を想定するとすれば、趣味や夢で起業なんて話は吹き飛びます。自分がやりたいことではなく、自分が安定して利益をあげられることのほうが重要なわけですから。

 ええ、夢もなにもない話で申し訳ないのですが、夢見て起業して見るのは悪夢、よりはマシでしょう(笑)

起業は30歳を超えてから考えろ

 23歳で起業した私がいうのも何なのですが、23歳なんて社会人としてはガキンチョで経験値なんて全くないに等しい。雇った人への接し方も付き合い方も拙いものになるし、怒りの沸点も我慢の限界も低い。20代で起業なんてほとんど無謀の極み、と私は思います。

 要するに私が14年目に突入できているのは、単なる幸運であって、今から考えると「な、なんという無謀なことを・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」という感想です(笑)

 

 よく「若い柔軟な発想」なんていいますが、そんなものの99%はガラクタです。

 ちなみに私のおすすめする起業戦略は「安定して昔からある産業への参入」です。で、他の企業より少しだけ工夫をする。特別な発想は何一つ必要ありませんし、むしろ特別な発想が邪魔にすらなり得る戦略です。ええ、地味ですいませんorz

 

 で、起業するならば30歳超えてからのほうが良いと思うのですよね。ただ例外はあって、例えばYouTuberや通販のようなランニングコストが非常に安価で済むというものは、若い人もどんどんチャレンジしたらいいんじゃないでしょうか?

 なぜ30歳超えてからをすすめるかというと、人との付き合い方やマナー、そういった常識的な感覚は自営業者には必ず必要だからという点、そしてやはり経験値という点が大きいです。

 さらには若い時に自営業をやるとすると、ほとんど借金をしないと始められないと思うのですが、30代ならば一定の蓄えから出せるので借金額は比較的少なくて済むでしょう。

 借金の額が比較的少なくて済むならば、最悪倒産しても「0」に戻るだけですが、借金を抱えてとなると樹海やら線路やらに行きかねませんし。

 

 ん?普段いっている「債務増加こそが経済成長の原動力」と違うじゃないか!って?そりゃ国や大企業がやればいいんですよ。個人が多額の借金を抱えて廃業したら、行き先は自己破産ならまだまし、最悪責任感の強い人だと自殺すらあり得るんですから、借金しないに越したことはないでしょう。

起業して上手くいったときの旨味

 私なんかは零細自営業ですが、それでもそれなりに雇用されるより自営業の旨味というのもあります。まずは時間が自由になることが非常に大きいと思います。

 もちろん仕事によって時間を縛られるわけですが、自営業というのは「えいやっ!もうやらない!」という選択肢も一応は可能なわけです。

 もしくは人を雇って育てることで、大部分の仕事を任せてしまって違うことを自分はする、というのも可能でしょう。

 あと昼寝が可能です(笑)私はこれが目当て(笑)

 

 んで冒頭の記事のように「頑張ったら頑張った分だけ利益が上がる」なんてことはありません。ヤバいときは頑張っても頑張っても利益は0どころかマイナスの場合もあります。憔悴して金策に走り、断られ、アテがなくなり・・・という循環に入って最後は廃業というパターンがほとんどでしょう。

 金策をいくら頑張っても利益が増えるわけじゃありませんから、最悪のパターンですね。こうなったら金策を頑張るだけ無駄、さっさと廃業したほうが良いという解釈も可能です。

 ちなみに私は基本的に頑張りません。どうせ景気は悪いし、慎ましく暮らせるだけの利益が上がればそれでいいんです。そーなんです。景気(外的環境)がよくなったら適当に頑張ろうと思います。

 

 そしてですね、自営業のメリットは上記に書いたように「頑張らなくても良い」という選択肢も取れるところです。雇用されていたら上司から発破をかけられるくらい怠けていても、自営業だから許される(笑)

(一応、仕事に手抜きは一切してませんが、景気が良くなてく暇なんだもん。いーじゃん。食えてるし)

(と書いていて思いましたが、スタッフからはどやされます・・・(´;ω;`)だから頑張るフリはしてます)

 

 要するに何をするにしても自由というメリットはありますが、逆にいえばそれだけです。そして当然ながら自由の対価としては、全責任が自分にあるという話になります。要するに自己責任。逃げようにも逃げられません(笑)

 つまり自営業の旨味なんて「そんなに大したことはない」わけでして、私はもし生まれ変わるなら次は会社員をして慎ましく暮らしたいとすら夢見ます。もっとも会社員には会社員の苦悩、しんどさがあるのでしょうけれども。

 

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本日の男の料理 タコのカルパッチョ

 タコのカルパッチョ!って案外美味しいんですよ。でも日本人にはイタリア風のソースではなく、日本風の梅肉を入れてアレンジしたソースが良いような。

材料

  • タコ(ゆでダコ)
  • カイワレ
  • オリーブオイル
  • レモン汁
  • 薄口醤油
  • 梅肉

調理手順

  1. タコは小波切り(難しければそぎ造り、斜め切り)に引きます。カイワレは水に浸して放置。ザルに上げる。
  2. 塩、梅肉、薄口醤油、レモン汁を混ぜて、オリーブオイルを少しずつ足しながら混ぜ、ソースを作る
  3. 1のタコ、カイワレを盛って、ソースをかければ完成!

 小波切りの動画は以下。いつもお世話になっている手前板前から。ソースが絡みやすくなるので、こっちのほうがおすすめです。

 

 トマト、アスパラガス、スナップエンドウなどの付け合せもよく合うかと思います。ちなみに鱧の湯引きにも上述のソースは合いますよ~。梅肉だけよりもやや若い人向けの味になるような?

 

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