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デフレとは何か?基本的なお話
デフレという言葉は世間に浸透しましたが、このデフレというものが何なのか?何をもたらすのか?という認識についてはメディア、有識者、政治家、そして国民にいたるまで「甘い」といわざるをえないのが現状かと思います。戦後の世界中を見渡しても20年間もデフレを続けた国家というのは日本のみであります。なぜデフレに陥るのはマズいのか?というと「最終的には国家の生産性、供給能力そのものが失われる。すなわち国力が持続的に衰退する現象こそがデフレであるから」です。
だから戦後の世界中の国家は「デフレだけは短期間で解決した」のです。20年間もデフレを続けている国家というのは、経済エリートたちが無能すぎるのみならず、国力の衰退を黙認している自殺国家以外はありえない、と解釈可能です。
現象学的にいうのならばデフレとは需要<供給ですが、需要がなければ供給能力及び投資は毀損され続けるわけで、投資が毀損され続けるということは必然的にイノベーションが起こりにくくなるにつながり、従って将来的に「技術劣位に立たざるを得ない」のは当然の帰結。日本には資源がなく、日本の資源は「人だ」といわれてきましたが、その根底には「人が生みだす技術優位こそが日本の生きるすべだ」という前提条件がありました。しかしそれが失われつつある今、将来的に日本が弱小国家の仲間入りをするというのはあまりに論理的帰結なのです。
これらの悪循環を引き起こすデフレというものを放置し続けてきたのが、この20年間の日本であったのです。
デフレ促進の消費懲罰的税制である消費税
デフレという現象はそもそも「需要が足りない、従って最終的には供給能力と投資が毀損していく」ということですので、デフレが続いている限りにおいて企業としては「投資を懲罰するような環境が続いている」ということになります。従って内部留保に走らざるをえないのは企業の合理的判断といえましょう。
ただし日本の場合は1990年代辺りから新自由主義的な制度へ変更していったために、金融市場の優位性が高まり、株主こそが至上であるという価値観が蔓延し、本来は投資に向けられるべきお金まで株主に還元をするという構図が出来上がりました。これはまさにボトム9割を放置し続けている金満型アメリカ経済と同じ構図です。
さらにただでさえ足りない需要をさらに縮小せよとばかりに消費税を創設及び増税したわけで、当然ながら2014年の消費税増税以降の個人消費は停滞及び低迷しております。株価がいくら上がっても個人消費は伸びないのは、金融市場と商品市場(実体経済)は個別であり、株式の上昇が実体経済に与える恩恵というのは「あまりにも少ないのが現実的な話だ」という事実を示唆しております。
そして消費税増税によって個人消費を低迷させたことにより、当然ながら企業は投資に二の足を踏むし、または企業にとっても投資には消費税がかかってまいりますから投資懲罰とでもいうべき話になります。
従って国家や政府が「消費をするな!投資をするな!」と促していると解釈しても良い状況の中で、口だけ「所得をあげる!」などといくらうそぶいてもそうなるはずはない、あり得ない。これが日本経済の実態であり、安倍政権の経済政策および20年間におよぶ◯◯改革!と言うものの実態であったわけです。
財源は国債だ
新自由主義者というものはそもそも論として貨幣観が決定的に間違っており、この間違った貨幣感の生みだすものは「経済と国家は別物である」という極めて悪質な理論です。だから「小さな政府がよい」などという結論にたどり着くわけですが、結果的にいえば政府を小さくすればするほど、経済は縮小せざるをえないのが近代経済、不換紙幣経済では当たり前の話になります。
経済の需要や供給が通貨により計測され拡大するのならば、その通貨発行権は政府にあり、政府が通貨を発行して国債というかたちで仕事の創出や需要の創出を担わない限りにおいて、市場の通貨というのは果てしなく0になるのは「当たり前の帰結」であります。
その証左に、たとえば近代経済においてプライマリーバランスが黒字化したときほど、金融危機が起こりやすいというパラドックスが存在します。政府のプライマリーバランスが黒字化するということは、経済が同規模か拡大しているという前提条件においては、どこかが債務を増やしているという話になり、それが民間である場合は主体が国家より小さいわけですから破綻が起こりやすいのは当然。従ってそのようなときこそ金融危機が頻発するのは実はパラドックスでも何でもなく、当たり前の話であったというわけです。
つまり、日本政府はプライマリーバランスというバカバカしい目標を掲げておりますが、これはすなわち「金融危機を引き起こしたい」ということと同等の意味を持っているというのは、果たしてどれほどの人が認識をしているのか。もちろんながら「経済だ同規模および拡大する」という前提条件の話ですが。
つまり政府が債務を減らした分だけ、民間が債務を負担することとなり、これは経済の弱体化、極めて脆弱な経済になるということになります。安倍総理の「この道しかない」と謳い上げた経済政策は、そのじつは「日本経済の構造的弱体化政策である」ということであり、安倍総理が認識しているか無自覚かはおいておいて、実態的には日本の弱体化を推し進めているのが安倍政権ということになります。
のどが渇いて死にそうな人間に対して「プライマリーバランスが!」とかいって水道栓を開放しないバカはいないと思いたいのですが、日本が現在やっているプライマリーバランスの議論及び財源の議論などは、民間が干上がっているのに国債という水道栓をしめて「財政健全化!」という名のもとに苦しめているというだけのお話。水道栓さえ開ければ解決なのですが、もはや「水道栓があることすら認識できていない」という惨状でありますから、ますます今後は苦しむことになるのではなかろうか?
国民が国債発行という水道栓の存在を思い出し、常識的に「水をくれ!殺す気か!」と訴えねばなりません。
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本日の男の料理 ハガツオの焼き霜カルパッチョ
初めてハガツオなるお魚を食べました。スーパーにたまたまお安く売っておりましたので、カルパッチョにして頂きました。
材料
- ハガツオ
- カイワレ
- マスタード
- レモン汁
- 塩
- 胡椒
- 醤油
- オリーブオイル
- ガーリックパウダー
調理手順
- ハガツオには塩をふってしばらく置いて、水気が出てきたらキッチンペーパーで拭き取ります。フライパンで皮目だけ20秒~30秒ほど焼いて、氷水で締めて水気を拭きます。
- さらにカイワレを敷いて、ハガツオをカットして盛ります。
- マスタード1、レモン汁1、塩少々、胡椒、醤油1、ガーリックパウダーを混ぜてからオリーブオイルを徐々に足しながら混ぜてソースを作ります。甘みが足りないときは醤油を足してください。これを2の上からかけて完成。
最初に塩で締めたのは、味見をしてみると少々脂が濃かったので「塩で締めるのが良いだろう」と思ってのこと。塩で10~15分ほど締めるのが良さそうです。