安倍総理、デフレ脱却を確実にだそうで? | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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安倍総理の認識によると、デフレはまだ脱却していない

 すでに政権を担って5年。当初からデフレ脱却を「この道しかない!」と掲げていた安倍総理ですが、最近になってまだ「デフレ脱却を確実に!」と言い続けているそうです。えぇ、デフレ脱却はしてほしいものですが、デフレとは「5年も頑張って脱却できないもの」なのでしょうかね?

安倍首相「デフレ脱却を確実に」、経済政策パッケージに言及(ロイター12月4日)

[東京 4日 ロイター] - 安倍晋三首相は4日の政府与党連絡会議で、今週取りまとめる新たな経済政策パッケージや予算編成に言及した上で、「日本経済の成長軌道をさらに確かなものとし、デフレからの脱却を確実なものとする(※1)」と述べた。

北朝鮮が先週、大陸間弾道弾(ICBM)級のミサイルを発射したことについては「国際社会の一致した平和的解決への強い意思を踏みにじる暴挙は断じて容認できない」と重ねて批判した。

 これだけだと訳がわからないので他の記事も。

安倍首相「デフレ脱却に向けた局面変化がみられる」 参院代表質問(日経11月21日)

 安倍晋三首相は21日午前の参院本会議で、需給ギャップや企業収益の改善を背景に「デフレ脱却に向けた局面変化(※2)がみられる」との認識を示した。ただ「デフレを完全に脱却したと言い切れる状況ではない(※3)」とし、デフレ脱却を確実にするために「政府・日銀で緊密に連携し、あらゆる政策を総動員(※4)する」との意向も改めて述べた。

 

 日銀の金融政策については「具体的な手法は日銀に委ねられるべきで、黒田総裁の手腕を信頼している」と強調。日銀による大量の国債買い入れに関しては「金融政策を目的として日銀が自らの判断で行っていることから財政ファイナンスとの指摘には当たらない」との考えを述べた。

 

 民進党・大塚耕平氏の代表質問に答えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 では読み解いていきましょう。この2つの記事の太文字部分と※数字から参照していきます。まずは※2の「局面変化が見られる」という部分。局面とは

きょくめん

【局面】

  1. 碁や将棋の盤面。その勝負の形勢。また、物事の成り行き。形勢。

     「―の打開」

 つまり「局面に変化が見られる」ということは「今までは完全にデフレだったけど、デフレから変化する兆しがある」ということ。これが2017年の11月時点での発言。つまりは少なくとも安倍総理はそれ以前を完全に「デフレ」と認識していたということ。

 そして※1と※3に共通するのは「局面の変化は見られるものの、未だにデフレなので努力する」ということ。その結果として※4の「あらゆる政策を総動員する」という発言につながるというわけで、安倍総理は現在もデフレであると認識していることになります。

 

 さてお立ち会い。しかし一方で安倍総理や政府によると「雇用は回復」し「失業率は下がっている」、従って現在は「好景気」であるらしいのです(!!)つまりデフレで好景気と政府は判断しているわけでして、これが事実だとすると経済学史に残る偉業を安倍総理は成し遂げたことになるのです(!!)デフレで好景気(笑)

 

 これこそ政府自身が二重思考にとらわれている、もはや理性的でなく論理的ですらないという証拠ではありませんか。

所得が上がらないわけ

 言うまでもないんですけれど現在はデフレで「不景気」だからにほかなりません。厚労省の発表している実総労働時間は横ばいなので、失業率が下がる、雇用が増えるというのは「同じ大きさのパイをシェアしている」というだけの話です。10万円の食費を今までは3人で分けて3万円ちょっとずつ家族のもとに持って帰っていたのが、共働きになって夫の給料が下がり5人で2万円ずつ分けている、というようなイメージです。そら所得も上がらんわいな。むしろパイを巡っての競争の激化、という風にも解釈可能でしょう。

「あらゆる政策を総動員する」の中に入っていない政策

 安倍総理は実に嘘を嘘と思わせないのが得意みたいで、北朝鮮のミサイルが発射された際には「あらゆる手段で国民を守る!」といいつつ、核シェルターとかの設置予算はないんでしょうか?と聞くとすっとぼけるでしょう、恐らく。

 全く同じ話で口では「あらゆる政策」と勇ましくいいますが、その中にはなぜか「財政出動」の4文字は含まれません。正しくは「(財政出動を除く)あらゆる政策」というわけです。

 北朝鮮のミサイルの件についても同じで「(プライマリーバランスの範囲内で)あらゆる手段で国民を守る」というわけです。要するに「国民の命より、幻想とファンタジーのクニノシャッキンガー説を支持してお金のほうが大事」という価値観が安倍総理というわけ。

 

 別にこれは安倍総理だけの価値観ではなく、「日本がもはや安全でも安心でもないし、またこのままでは経済も凋落していく可能性が高い」とわずかに思いつつ、それでも「やっぱりクニノシャッキンガー!」と空言を繰り返すメディア、政治家、有識者、学者、国民にいたるまでが「安倍総理と同じ価値観を共有している」というわけです。

 

 ですのでいま一度断言しましょう。安倍総理と同じ価値観を共有している人たちが安倍総理を支持するのは当たり前で、そしてそれははからずも高めの支持率を維持し長期政権化しているということは、日本の民主主義としてのシステムは非常に正しく機能しているのだ!と。

P.S

 最近は激務&毎日のルーティンでどうも余裕がなく、コメント返しがなかなか出来ない状態です。出来るだけしていこうとは思っているのですが・・・精神疲労が(笑)(体は割と元気みたいなんですけどね)

 正直に言うと政治のことなんか考えたくない(笑)だから仕事を詰め込んだり、他のことを詰め込んだりしてるだけなのかもしれません。

 

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本日の男の料理 鶏もも肉の塩麹グリル

 先日は一人焼肉に行ってきたのですが、やはり歳っぽくて脂っこい肉より鶏肉ばかり食べてました。食べ放題コースにしたのに単価の安い鶏肉ばかり(笑)お店側としてはありがたい客の1人になったはずです(笑)

 さて鶏もも肉と塩麹の組み合わせは「死ぬほど旨い!」ので、簡単レシピを公開。

材料

  • 鶏もも肉(ささみ、胸肉もOK)
  • 塩麹

調理手順

  1. 鶏もも肉は観音開きにして、厚さを一定程度揃えます。そして一口大にカット。
  2. 鶏もも肉をボールに入れて、適当な量の塩麹を入れて混ぜ、15分ほど漬け込みます。
  3. グリルにのせて中火~強火でじっくり焼いたら出来上がり!

 美味しいです。簡単です。酒が進むこと進むこと(笑)

 

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