不景気知らずの東京でも格差が広がる | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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不景気知らずのはずの東京でも、低年収世帯が広がる

【東京都】世帯年収500万円未満が半数以上 平成に入って最多、単身者世帯も初めて3割超える(キャリコネニュース)

東京都保健福祉局は11月21日、2016年度の「都民の生活実態と意識調査」の結果を発表した。調査は昨年10月から11月にかけて、調査員による面接聞き取り調査と留め置き調査で行われた。

これによると、年収500万円未満の世帯は52.7%と、平成に入って最も高かった。内訳は、100万円未満の世帯が4.6%、100~200万円未満が11.3%、200~300万円未満が13.4%、300~400万円未満が12.9%、400~500万円未満が10.5%だった。

 2ちゃんねるまとめサイトで知ったニュースなのですが、ソースは上記だそうです。さて、原因として2ちゃんねるではいくつかの見解がありました。「地方からの流入が止まらないから」「高齢化しているから」などなど。

※ちなみに東京都は高齢化率は46位と、日本でトップレベルで高齢化が進んでいない地域だそうです。

 たしかに例えば一極集中が進みすぎて、東京は労働市場が買い手市場になってる可能性はあるし、もしくは高齢化が進んでいない若い都市なので若者が多いために・・・というような理屈も成り立つかもしれない。しかしですね、この30年近くの間に低所得層が拡大し、最も多くなったというのはこれらの理屈では説明がつかないわけです。

原因はやはりデフレであり、都市部ほど影響は遅い

 最大の原因は当然ながらグローバリズム・新自由主義に侵された日本の財政政策と、それに伴うデフレが脱却できない状況といえるでしょう。東京都は唯一日本で黒字で財政的に豊かな地方自治体であるにも関わらず、東京にまで「格差」「低所得」が広がっているということは、むしろ東京以外の地域ではこれ以上のデフレの影響が出ているというのは、至極まっとうな解釈かと思います。大都市ほどデフレ、不景気の影響は遅くなるものでしょうから。

 まあ日本の場合は皮肉にも東京の一極集中と若者の流入が止まらないため、つまりは地方から若者の流出が止まらないために、地方は人手不足になっているという話もあるそうですが。

日本人は30年近くかけて貧乏になってきた

 私は自営業ですのでサラリーマンの年収がどの程度で「低収入になるのか?」という感覚はわかりません。しかし世帯年収で500万円以下が半数というのは明らかに「低い」といえるんじゃないでしょうか?共働きも普通のこのご時世に「夫婦合わせて500万円稼げない」という層がかなりいるというのは、もはや日本は「豊かな国ではなくなった」と思えます。

 「◯◯改革!」「規制緩和!」「自由貿易!」「グローバルスタンダード!」などといいながら緊縮財政を続けた結果、日本は少なくとも20年以上の時間をかけて「自ら民主制で貧乏になることを選択してきた」「結果としてはそうであった」というのが現実でしょう。小泉・竹中構造改革を多くの人が支持し、その後の政権においてもリーマン・ショックの直後に民主党政権を選択して麻生政権の財政出動政策を否定し、安倍政権が緊縮・グローバリズムの方向に進む中においても、一定程度の支持率を与えて長期政権化してしまっている。

 これはとりもなおさず「日本国民が自らを貧乏にするグローバリズムと新自由主義を支持している」という話になります。

 

 「政治は結果責任である」とはよくいわれる言葉ですが、であれば民主政治においては「国民が選択し続けた『政治の結果』とは貧乏になることであった」わけでして、上述した「政治は結果責任」というのは民主制において政治家だけに適用されるのではなく、その政治家を選んでいる国民にだって適用されるはずでしょう。

 政治家を責めるときには「結果責任!」といいながら、国民が選び続けた「緊縮・グローバリズム路線」については「俺達は騙された!」では済まないはずです。

 そしてその影響は「不景気知らずのはずの東京」でも明白に形になって現れ始めました。財政出動を今すぐ求めねばならないはずですが、経路依存性の問題でこのまま沈降していきそうな気もします。どうなるのか?それは日本国民が「今までの緊縮・グローバリズム路線は間違っていた」と認識することでしか変えようがないでしょうし、そしてそれは変わるかどうか?非常に難しい問題です。

 生き抜くのが難しい時代がすでに始まっていると見るべきでしょう。

 

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本日の男の料理 赤海老のグリル

 赤海老は基本的に年中流通している海老でして、お値段もどちらかと言うとお安め。ちょっといっぱい酒を引っ掛けるときに、豪華目のツマミとしても最適ですよ。

材料

  • 赤海老

調理手順

  1. 赤海老の殻が苦手ならば、身の殻の部分は剥いておきます。苦手でないならば殻付きでそのまま焼いたほうが私は好きです。
  2. 赤海老に塩を適量ふって、グリルで焼くだけ(笑)殻が少々焦げ目がつくくらいが良いと思います。殻ごとバリバリ食べられますよっと。

 海老の鮮度は大事にしたいところ。目利きとしては有頭海老で売られている場合は殆どだと思いますが、頭がもげたりしているのは新鮮ではないので割けましょう。また殻はやや透き通っているもの、腹が黒ずんでいないものを選びましょう。背わたが溶けているなどは論外です。

 

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