お花畑の右翼と左翼、相互依存の売国スパイラル | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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右翼も左翼も我が国ではお花畑

 前々からちょいちょい佐藤健志氏の見解に共感して、私もネットでネトウヨやもしくはそれに対抗している(?)サヨクが嫌いなもので分析しているのですが、結局のところ右翼も左翼もお花畑というのが我が国の現状かと思います。

 

 まず左翼に関してはあまり解説は必要ないかと思うのですが、例えば9条さえあればよいのだ、平和のためなら死んでも良い、健康になるためには死んでも良いみたいな主張ですね。

 で、これに対しての反論なんて小学生レベルで可能でして「じゃあ、9条を他の国に広めてくれよ」であるわけです。

 端的にいうと理想主義であり、理想を前提条件として現実を捉えようとするので変なことになるわけです。

 安全保障という観点から捉えればお花畑、と言わざるをえないわけで、これはわざわざ説明するようなことでもないでしょう。

 

 では右翼。これも同様にお花畑です。左翼が進歩低概念による「平和、人権、自由」の観点から9条を死守しようとするのならば、右翼は民族優生論的観点から「9条さえ変えれば日本は安泰で、また日本人は目覚める」などと夢想するわけです。

 その根底には「昔の日本人はすごかった、従って今我々が窮状に陥っているのは、日本人が真に目覚めていないからだ」「従って”正しい”歴史さえ教えれば、日本人は本来の姿を取り戻して、何もかもうまくいくはずだ」というこれまた、理想主義というか夢想主義なわけです。

 

 現実を見ますと、昨日のエントリーで書きましたように我が国は「北朝鮮ごとき」に対してすら、何も出来ない国家であり、その後ろに控える中国にはもはや圧倒的な差をつけられておりまして、これは「日本人が目覚めたら何とかなる」とかいうレベルではありません。

※そもそも右翼の「目覚めよ!日本人」とかいう物言いが大嫌いなんですけどね。夢のなかでフワフワしとるのは貴様らだろーが!と(笑)昼間から夢見てるんじゃねー!!てなもんです(笑)

 

 要するに左翼は進歩的概念とやらに基づいて、現実を見ないお花畑。

 右翼は過去の先人たちの凄さを自分たちに重ね合わせて、俺達もあれくらいは出来るんだ!本当は!明日から本気出す!と言っているニート的お花畑というわけですな。

歴史を教訓とすることと、歴史から自分たちが偉大だと思いこむことの違い

 賢者は歴史に学ぶと言いますが、学ぶためには謙虚な姿勢が必要です。私達の祖先、先人たちがいかに偉大であるかどうか?と、現在の日本が偉大であるかどうか?は全く関係がありません。

 ナチス・ドイツは過去の史跡などを研究して「オーストリア人とはかくも偉大な民族だった」という主張を繰り返しておりましたが、ハンナ・アーレントに喝破されたように、当時のドイツ国民、指導層は「凡庸な悪魔であった」だけでございました。

 

 祖先が偉大であったから、現在の我々も偉大であろうと努力するのは必要ですが、祖先が偉大であったから、現在の我々が偉大であるという必然性はまったくない。

 むしろグローバリズムに抵抗せず受け入れ、日本式経営を投げ捨て、アメリカニズムに染まり、改革ごっこで先人の遺産を食いつぶしている「三代目ドラ息子」こそが我々、現在の日本国民でしょう。

 そして言うわけです。「俺の初代は偉大だった!だから俺の言うことを聞け!」。アホかと。

夢想家対三代目ドラ息子の売国スパイラル

 理想がなければ現実の成否、正しいか間違っているか?の判断がつかない、という命題は真でしょう。従って左翼というのは理想主義で夢想家で、私と価値観が全く違いますが理論的には間違っていない。

 ただ彼らの理想は「国家、ナショナリズム、共同体」を無視した空想的産物だと言う点が批判されるべきところであり、空想の世界に俺たちを巻き込まないでくれ!というわけです。

 

 大して三代目ドラ息子の右翼は理論的には筋が通らない。先人たちが偉大であったのならば、右翼は尊皇攘夷の思想を受け継ぐべきであり、従ってアメリカにも中国にも迎合せずに自主独立を目指すことこそが「先人たちの思想を受け継ぐこと」であるはずだからです。

 日本の近代国家化の創業者である初代の思想を褒めそやすくせに、アメリカに迎合して在日米軍を肯定し、自主独立の気概を放棄している時点で理論的には崩壊してます。

※ついでに「日本国家!皇室!伝統!」とか言いながら、グローバリズム批判が満足にできない時点で自己満イデオロギー野郎であり、単なる戦前コスプレヲタでしょう。

 

 さて夢想的価値観を掲げる左翼vs現実迎合主義、追認主義的な理論崩壊右翼。左翼は半ば意識的に売国し、右翼は無意識に売国に走るわけで、どっちもたちが悪いのは言うまでもありません。

 互いに互いを罵り合いながら、それでも売国スパイラルは止まらないという、ある種の売国プロレスショーが我が国の左翼、右翼の構図でございます。

北朝鮮の脅威とリスクは外交解決できるか?

 最初に結論から申し上げます。出来ません。北朝鮮の目的は金王朝の安泰、そのための北朝鮮の対アメリカへの安全保障が目的であり、そもそも日本は外交カードがありません。

 また外交カードを支える軍事力、つまりは敵基地攻撃能力などもありませんので日本が外交でどーにかするというのは不可能です。

 

 では他の核保有国との国際協調路線は?というと、同盟国のアメリカですら北朝鮮攻撃は甘みが少なく、また中国と敵対する危険性が高いのでやりたがっておりませんので、他の国に期待するほうがおかしいです。せいぜい非難声明やら国連決議やらを出すのが関の山。

 そんなものを出して北朝鮮の核開発、ミサイル開発が止まるなら、とっくの昔に止まっております。

 

 報道によると世論調査で北朝鮮問題を、国民の6割が「外交で解決」を支持しているようですが、無理なものを支持するところが「現実感のなさ」を示しておりますね。

「前原氏に期待せず」39% 北朝鮮「外交で対応」61%(毎日)

 

 もっとも外交以外での解決も不可能なんですけどね。今の日本では。ちなみに上記の世論調査、「軍事は外交の延長である」という認識を持った国民が、いかほどいるんでしょうね?0.1%くらいでしょうか?

 軍事力がないと外交は力を持たない、というのは日本の「三流外交の歴史」を見れば明白でしょう。

 

 ということで、右翼、左翼だけでなく、実は国民総お花畑化が日本の現実なのであった、というわけです。現実認識なしに「現状の打破」なんぞ出来るはずがなく、そして日本にはお花畑の自覚は殆どない。従って自覚しないことには、良い方向に行くなんていう都合の良いことは起こらない、と覚悟しておくべきでしょう。

 

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本日の男の料理 おでん

 私の住んでいるところの近くに常夜燈という、美味しんぼにも出てきたおでん屋さんがあります。ここのおでんが旨いのですが、ランチもまた美味い。ということで真似て作ってみましたよ。

材料

  • 大根
  • じゃがいも
  • ゆで卵
  • 糸コン
  • その他、入れたい具材
  • 混合節
  • 昆布
  • 日本酒
  • 薄口醤油

調理手順

  1. 鍋に水を入れて火にかけて、だし昆布を多めに入れます。ふつふつしてきたら弱火にして30分。
  2. 1に混合節を入れてそのまま弱火で20分。ザルとキッチンペーパーで濾して出汁の出来上がり。
  3. 出汁を火にかけて具材を入れて、塩、薄口醤油、日本酒で薄めに味付けして、具材に火が通るまで中火で煮込み、一旦冷まして味を染みさせたら出来上がり!

 ちなみに常夜燈のランチでおすましも美味しいのです。んで今日は3日目のおでんと、おすまし、豆ご飯、昆布の佃煮という常夜燈っぽいお昼ごはん(笑)(下記画像)

 おすましの具はチンゲン菜、豆腐。前に旅行で食べた吸い物と、常夜燈の吸い物から出汁のとり方、日本酒の量を変えましたらだいぶ上品にできました。

 鰹節だけでやったのですが、これなら昆布、鰹節で会席料理の椀物のような出汁もいけそうです。

 

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