大東亜戦争論を通しての対中国論 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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大東亜戦争と日露戦争

 私は戦史としては実は日露戦争のほうが興味がそそられます。いわゆる保守派は口を開けば「大東亜戦争!」といいますけど、画期的な戦術やしたたかな謀略を日本が盛んにしたのは、日露戦争の方であったのではないか?と思っています。

 

 日露戦争で最も有名な2つのエピソードが、東郷平八郎とその参謀秋山による丁字戦法、そして帝国ロシア内の共産主義勢力、つまりはレーニンなどのロシア帝国反乱分子を支援した明石元二郎でしょう。

 また旅順攻略でまるで「愚将」のように語られる乃木稀典ですが、実はロシアの旅順要塞は当時の最先端の要塞であり、乃木稀典自体は割りと優秀な将であったが仕方がなかった、という説が最近は主流のように思えます。

 

 あぁ、え~と・・・大東亜戦争の方ですか(笑)

 ぶっちゃけ「最初から勝ち目は殆どなかった」というのが事実であろうと思います。真珠湾攻撃とその後の早期講話が成立しなかった時点で、アメリカの国力を鑑みるに「どーしようもない」という話でして、昭和16年に実は当時の首相官邸の裏に、日本中のエリートが集まって日米開戦のシミュレーションをしたところ、どうやったって勝てないという結果が出ていたりするんだそうです。

 

 戦略上の話では当然ながら国力が戦略を左右します。そしてその国力の差は歴然であったのならば、どのように戦術を駆使したところで意味がないし、もともと無理な戦であったわけです。

 歴史にifはありませんので、あの時にどうしていれば、というような事に言及するつもりはありませんが、大東亜戦争から学ぶとするならば、戦争の要は兵站であり、生産力であり、国力であるということです。

中国の何が問題なのか?

 対中国論ということなのですが、朝方に散歩しながら整理しておりまして、先に結論から申し上げますと、中国の人口こそが最大の問題であるというわけです。

 

 まず現状ですが日本はアメリカの属国、もしくは属州といって過言ではないでしょう。アメリカの政治学者がそのようにストレートに表現しておりますし。

 そしてそのアメリカはもはや中国とは戦争ができない、しかも凋落の一途である。とすると日本の将来に取るべき選択肢はおおよそ3つになります。

  1. アメリカの属国であることをできるだけ続ける
  2. 中国の属国になる
  3. アメリカと同盟を結びつつ、自主独立する

 まずもって中国の現在の軍事費は日本のおおよそ3倍、そしてアメリカは地政学的に遠く離れて、なおかつ世界中に軍を展開しているので、アジア方面だけでいうと中国と戦争は殆どできない。

 そして日本はアメリカ、中国のどちら側についてもそもそも対立の最前線というわけですね。いやな地理関係だなぁ(笑)

 仮にアメリカと中国が対立しないとすると、アメリカと中国という2大国の属国になるかもしれない。

 

 そこで「中国の属国でも平和であればいいじゃないか!どうせアメリカは凋落するんだし!」という意見もありえるでしょうが、これは中国の人口を考えた時に取れない選択肢というべきです。

 

 つまりこうです。アメリカはそもそも人口は3億人程度。しかも遠く海を隔てているので、少なくとも属国であっても人口侵略される恐れはない。

 ところが中国は隣国であり、さらには13億人もの人口を擁するわけですから、属国になったら最後。中国のさじ加減ひとつで簡単に人口侵略されてしまいます。

 ん?安倍政権が移民推進ですでにされているじゃないか!って?ごもっとも。だから安倍政権は有害極まりないわけです。

 

 しかしアメリカの属国であり続けることもまた困難です。なぜならば東アジア方面でアメリカの利益よりコストが上回った時点で、アメリカのさじ加減で引き上げるかもしれない。

 もしアメリカが引き上げたあとで「自主独立だ!」とかは100%無理です。なぜならば「利益よりコストが上回る」ということはつまりは「日本からアメリカ様に差し上げるものが少ない程度の国力しかない」という状態だからです。

 この時点で自動的に中国の属国化決定!というわけですね。

 つまり選択肢の1)を選んでも2)を選んでも、最終的には中国の属国になる可能性が高いわけです。

 

 ということで、日本にはほとんど自主独立しか選択肢が残されておりません。

※もっともそれ以外の選択肢は亡国になるとはいえ、隷従して奴隷の平和を楽しめるのならばとり得るんでしょうけど。

 そういう人は明日から中華料理だけで過ごしてください。味噌汁禁止。

中国の内部崩壊はあり得るか?

 これも朝に散歩しながら考えていたんですけど、今のところ殆どないだろうという結論に至りました。案外、中国の統治システムというのはよく出来ていて、簡単に申し上げると国家内部で制限権力闘争を常にやっている状態と表現すればよろしいでしょうか?

 つまり内戦になるのでさすがに軍は使わないけれども、それ以外はわりと何でもありで権力闘争をして、勝ち残ったものが権力をつかむという苛烈な競争にさらされるわけです。

 これで勝ち残ったトップが無能なはずがない(笑)

 

 また中国はグローバリズムにも組み込まれておりますが、資本主義特有のクラッシュがあったときには独裁なんだから強権的に、民主主義国家より早く措置を取れるというのも大きい。

 ん?中国上層部は腐敗しているから長くは持たない?へーき、へーき。あの国が腐敗してなかった時期なんてないから、そこに中国人民が反感を持つ率も少ないわけです。当たり前になりすぎて。

大東亜戦争から学ぶ

 自称保守はなんだか勇敢というか蛮勇というか「日本が中国に負けるわけがない!」とか何とか吠えますが、軍事費が3倍差をつけられている時点で、ランチェスター的にいえばほとんど負けです。

 そしてGDPで3倍になられたら、もう100%勝てない。

 

 大東亜戦争開戦当時の日本:アメリカのGDP比は1:4~5でございます。逆によく4年も持ちこたえたものですよ。

 ランチェスターの法則(近代戦闘の損耗率やその他を数字化した法則)によりますと、3対1で絶望的、ということで最低でも日本は中国の半分程度のGDPを維持しなければなりません。

 で、以下のグラフ。

http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDPD&c1=CN&c2=JP

 えーっとですね、現在で2倍強に開いてるんですね。もうギリギリのラインです。中国がこれからも6%程度の成長をするとして、日本も6%程度の成長をしないといけません。

 いくら蛮勇を奮って「中国のGDPは見せかけだ!日本が負けるはずがない!」と吠えてみても、それは大東亜戦争のときの「無茶苦茶な開戦」と一緒であり、日本を亡国に導く言説でしょう。

 

 中国に将来的に飲み込まれないためにも、国力の増強は必須です。

「じゃあどうすればい~のさ!」

 そんなもん、決まってますがな。財政出動&財政出動&財政出動ですよ。

 そして財政出動を否定するとは、将来的に中国の属国になり、亡国をしてもかまわないということとイコールである、すなわちは売国奴だ!と覚えておいてくださいね。

 

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本日の男の料理 ナスの味噌汁

 夏といえばおナス。田楽にしたり炒め物にしたり酢味噌和えにしたりと、色々使える食材ですが、味噌汁にすると「い、色が・・・」ということがありますよね?

 そーいうときは炒め揚げ。

材料

  • ナス
  • ごぼう
  • 出汁
  • お味噌
  • サラダ油

調理手順

  1. ごぼうは笹がきにして水に浸してアクを出します。ナスは適当な大きさにカットして、お鍋にサラダ油を少々多めに入れて皮目から炒めます。
  2. 別の鍋に出汁を張ってごぼうを入れて、沸騰したらナスを入れて火を止め、お味噌を溶いたら出来上がり!

 味噌汁は出汁に油が加わると美味しいです。薄揚げとかもそうですね。

 またナスに油が回ることで色止めになり、味噌汁が紫になりませんよっと。

 

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