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政府の役割とは何かという論を例に取る
私、このような政経論のブログをやっているものですから、たま~に面倒くさい議論に巻き込まれることもありますし、また自分から飛び込むことも無きにしもあらずです。
※もう、そのような面倒くさいことは殆どやっておりませんが(笑)
さて、この世の議論は詭弁、空言、戯言から成り立っているといっても過言ではありません、というといい過ぎかもしれませんが、横行していることだけは確かです。
そして詭弁、空言、戯言は直感的には「あれ?いやいや、おかしいな・・・」と思うものの、どこがおかしいのか?というのは知識や経験、議論なれ、もしくは政経論に慣れていなければ、なかなか見破れないものです。
私がよく出会う、いくつかの詭弁術を以下の例から抽出したいと思います。経済論ですが、難しい話ではありません。
私「主流派経済学には国家という概念がない。従って規制緩和だ、自由貿易だ、市場原理主義だという話になる。こんなものはフィクションだ」
相手「経済学には無政府主義者などいない!政府は肯定をしている。議論が乱暴すぎるし、それは経済学を知らないからそんな主張になるんだ」
さて、いったいどちらの主張、もしくは反論に詭弁が含まれているでしょう?
その答えは「次週、お楽しみに!」ではなくて・・・(笑)
上記の例でいえば私が主張しているのは「学問的に国家(政治)というファクターを無視している」と主張しているのに対して、相手は「経済学は無政府主義ではない」とイデオロギーの話にすり替えております。
これを「前提条家のすり替え」といいます。
私「では、主流派経済学で『大きな政府』に否定的なのはなぜか?」
相手「経済学的にそれが正しいからだ」
簡略化しておりますが、上記の議論では必ず相手からよくわからん数式だとかハイエクという偉人の名前だとか、もしくはなんちゃらモデルだとかの意味の分からない用語が飛び出すことでしょう。
しかしここで相手がいいたいのは1つだけです。「経済学は正しいのだ、なぜならば経済学だからだ」(笑)
※1 この「経済学がなぜ大きな政府を支持しないか」はまさに「経済学は正しいのだ、なぜなら経済学だからだ」なのですが、ややこしいので最後に注釈として書きます。
このような詭弁を「権威主義」といいます。もしくは「専門用語でごかます」ともいいます。
ちなみに都合の悪い権威は予防策として「原著を呼んでからいえ!」「教科書を読んでこい!」と、何故かいわれます(笑)
大体の詭弁はこの2つ、つまり「前提条件のすり替え」と「専門用語でごまかす」と「権威主義」で成り立っているように思えます。
ネトウヨの例で見てみましょう。
ネトウヨ「加計学園とか森友とか矮小な問題だ!北朝鮮のほうが問題であり、それに対応できるのは安倍政権だけだ!」
上記の主張で議論するべき点はまず「安倍政権が北朝鮮に対応できる能力があるか?ですが、そもそも加計学園の如き「矮小な問題の危機管理」が出来ていない安倍政権に、大問題の北朝鮮の対応が出来るはずがない、という話がなんと(!)ネトウヨの主張からは読み取れるのですね。
つまりこの場合は「内閣の対応能力の問題」という前提条件を「問題の大きさへすり替える」という事が行われているわけですね。
最後の「安倍政権だけだ!」は「権威主義」といえましょう。
他にも「クニノシャッキンガー」という詭弁がありますが、あれも「政府の債務」という定義、前提条件をすり替えた詭弁のテクニックの1つですね。
詭弁とは朝鮮半島由来の「声闘」である
韓国には「声闘」という言葉があるようです。要するに「声がでかいほうが勝つ」というわけでして、これまたなかなか含蓄深い言葉なのですが、詭弁の本質とは「とにかく議論に勝った気になりたい」なのだと私は思います。
とすると詭弁を使うとは「声闘をしている」ことと全く同じなのですね。
しかし議論の本質とは「事実を明らかにしていく、詳らかにしていく」ことでして、勝つの負けるのは本質とは程遠い話です。
そして詭弁の本質が「前提条件、定義のすり替え」「権威主義による正当性(に見えるもの)の付与」「専門用語でわかりづらくすること」などであるとすると、詭弁を避けるための議論とはその真反対をすればよいわけです。
「前提条件、定義をしっかりする」「権威主義はできるだけ使わない(※2)」「出来るだけ簡易な語句で説明をする(※3)」
・・・・・あ、これ三橋氏のブログ記事のやり方じゃん(笑)
ということで、皆様も詭弁をフルボッコしながら、真摯で実りのある議論を楽しんでくださいね。
注釈について
※1 この「経済学がなぜ大きな政府を支持しないか」はまさに「経済学は正しいのだ、なぜなら経済学だからだ」なのですが、ややこしいので最後に注釈として書きます。
主流派経済学上は政府とは「徴税をして再配分する財政機能」しか有してないようです。なぜなら「国民が困っているから財政出動しよう」という話になると、それは政府が意図的に「需要を操作し、市場に介入する」という話になり、そしてその政治決定は主流派経済学上の「合理性」からいうと「非合理的」になり、つまりは経済学の「合理的理論」の前提条件が崩れます。
従って「政府の財政機能は徴税を再配分するだけ」という前提条件を”仮定”するわけですが、いつしかそれは「政府は徴税分を再配分するだけの、小さな政府が望ましい」というイデオロギーへと転嫁するわけです。
まあ、簡単にいうと「経済学が分析できないような前提条件は正しくない、なぜなら我々はそれを仮定していないからだ」という意味不明な思考停止に陥るわけですね。
つまりは「経済学は正しいのだ、なぜなら経済学だからだ」となっちゃうわけです。アホかと(笑)
これが行き過ぎると「自由市場を守るための戦争ならやむを得ない」という意味の分からない話になります。
小さな政府などはハイエクが根本らしいのですが、このへんは哲学的な話も絡んできますので、またの機会に譲りたいと思います。
※経済学徒は最終的には「お前は自由主義を否定するのか!」といいますが、彼らの自由主義の概念の中には、積極的自由(選択肢が多い自由)、消極的自由(規制などを撤廃して束縛されない自由)の違いすらありません。自由主義とは「否定されてはいけない、絶対善」といった意味合いで使われます。
そして詭弁の本質が「前提条件、定義のすり替え」「権威主義による正当性(に見えるもの)の付与」「専門用語でわかりづらくすること」などであるとすると、詭弁を避けるための議論とはその真反対をすればよいわけです。
「前提条件、定義をしっかりする」「権威主義はできるだけ使わない(※2)」「出来るだけ簡易な語句で説明をする(※3)」
※2ですが例えばダニ・ロドリックの「世界経済における政治的トリレンマ」などの「概念を表すもの」は説明すると非常に長くなるので、使わざるをえない場合が多々あります。
また※3も例えば厳密な意味合いが求められる議論においては、どうしても使用せざるを得ない場合があります。大衆論を議論する場合に必ず「原子論的個人」や「アトム的な個人」などの言葉が登場するように、しょうがない部分もあるのですね。
ただ使うからには「どういったものなのか?」を自分から相手に平易に説明が出来る理解がないと、議論として不適当なものになる場合がありますので、注意してくださいね。
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本日の男の料理 鶏ネギ塩ラーメン(本格的)
家庭にある材料で簡単に、そして本格的なラーメンを作りました。出汁も当然お手製!えーっとね・・・割りとそこら辺の魚介醤油ラーメンに負けないくらいの味に(と自分を贔屓している)
材料
- 中華麺(乾麺、生麺どちらでも。ゆで麺はコシがあるものを選びましょう)
- 鶏のささみ
- 白ねぎ
- 日本酒
- 塩麹
- 塩
- 薄口醤油
- ---スープ----
- 混合節
- 鰹節
- 干し椎茸
- 昆布
- 煮干し
- 長ネギ
- セロリ
- 生姜
調理手順
- 具である鶏ささみは小さめにカットして日本酒に漬けておきます(15分位?)んで、電子レンジでチン。1分ごとくらいにかき混ぜて、もう一度チンを繰り返して表面が白くなる程度でOK。後は予熱で火が通ります。
- 長ネギを小口切りにして1)とのささみとあわせます。日本酒部分は置いておきます。タレに使うので。んでささみに塩適量、薄口醤油少々、塩麹少々を入れて混ぜたら具の完成。
- 1)の手順をやる前に鍋に水を張って昆布、干し椎茸、混合節、煮干し、長ネギ、セロリ、生姜を適当に入れて沸騰させたら超弱火にして30分ほど煮ます。最後に鰹節を追い鰹の要領で入れて火を止めて3分間放置したら、ザルとキッチンペーパーで濾しましてスープの出来上がり。
- 2)ででた日本酒に塩、塩麹、薄口醤油を混ぜて塩ダレを作ります。
- 麺を茹でてザルで湯切りしてお皿に。沸騰したスープに4)の塩ダレで味をつけてお皿に。最後に2)の具を載せたら出来上がり!
ささみは火を通しすぎないことが肝要です。白ねぎの白い部分を使うときは、色味のためにカイワレ、人参の千切りを使用すると見た目アップ!
このラーメンは魚介系っぽくて、七味唐辛子を入れると美味しいです。というか味が「蕎麦」のツユに近い・・・(笑)
香味油で海老油を入れようとも思ったのですが今回はなし。パンチはないですが滋味があるラーメンになりました。
パンチを出そうと思ったらニョクマム(魚醤)を入れたら良いかもです。旨味が足りないなら、そこは・・・化学調味料を少々で(真面目)
ちなみに旨味は動物性、植物性が重なることで相乗効果を発揮しますので、そこら辺のバランスを考えて出汁食材を選ぶと良いかもです。