愛国心と愛国ナルシズムの違い | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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まずは冒頭のカツトシ氏記事

 ちょっと先程まで仕事の合間を縫って体力回復のためのシエスタ、といえば聞こえはいいが昼寝をしておりまして、変な夢を見ました。端的にいうと配給制社会で「特別食」と呼ばれるものが大量に配られるのですが、何とそれがカップ麺。私なんかは「うへぇ・・これが?」なんて顔をしかめるのですが、他の人々は「やった!特別食だ、今日も頑張れる!」などと喜んでいる。

 なんていう変な夢でございまして(笑)

 

 アラームが鳴りまして起きて「なんや?あの夢は?なんか貧しい社会やったなぁ」などと思いながらふと、「ああ、あれはなんかディストピアっぽかった」というところから、モヤモヤといつもの癖で「あの特別食に喜んでた人たちは、どうも愛国万歳やったなあ」とか考え始めたわけです。嫌な癖がついたものです。

 そして回らない頭でふと「ナショナリズムとネトウヨ諸氏の愛国は意味が違うんやないかな?」とフワフワ考えながら、PCの前で何気なくアメブロのマイページ見たときに、タイミングよく更新されていたのが冒頭のカツトシ氏の商業主義と愛国カルトの無限地獄・・・だというわけです。

 

 端的に解説をしますと、カツトシ氏のいう「愛国カルト」という「日本すげーぜ主義」「愛国心もたなきゃダメだぜ主義」とでもいいますか、ある種もはやこれは社会の一種の規範として定着しかけていて、しかしじゃあそれが定着したところで、日本って全く良くなってないよね?という問題提起なわけですね。

 文中では「愛国ポルノ」という言葉も軽く触れられておりまして、要するにこれは「愛国する自分に倒錯する性的快感」的なものなど思うのですが、私としてはこっちのほうが実態を素直に表してるんじゃないか?と思いつつ、どうも不適切であるという指摘もまあ、その通りだろうなと。

 

 「愛国ポルノ」がまずけりゃ「愛国ナルシスト(愛国ナルシズム)」とでも表現しましょうか(笑)

ナショナリズムやジョージ・オーウェルの愛国心の定義

 ナショナリズムは「ネーション(共同体)」主義ということですので、地域共同体、もしくは日本という国家を大事にする、保全、保守していくという意味があります。

 そしてそのコアになるのは愛国心と言われてますが、日本で叫ばれる愛国心とは随分違っているような気がしてなりません。日本語で言うと郷土愛と言ったほうがしっくり来るのではないか?と思います。

 

 ジョージ・オーウェルは愛国心を「自分では世界中で一番良いものだと信じるが他の人々にまで押し付けようと思わない、特定の場所と特定の生活様式に対する献身」としました。

 これが正しいとすれば、ネトウヨ的な「中韓に敵対する形での愛国心」が成り立つのは、中韓が日本の生活様式や場所、文化などを侵略している場合です。

 そしてこれも「成り立つ」と仮定してみましょう。仮定したとしても、では移民推進や過剰な自由貿易、規制緩和等々による「自国で自国をぶっ壊す行為」への「スルーもしくは擁護」が是となるか?というと、そんな訳はないでしょう。

 

 少し前の北朝鮮騒動を思い出してほしいのですが、あのときに「やばい、リスク高まっている」と書くのは健全だとしても、中には誇大な妄想で「韓国が北朝鮮に飲み込まれる」だの「韓国はアメリカから見捨てられた」だのと「そうであって欲しい」とでも言わんばかりの記事もいくつも見かけました。

 小坪しんや氏だったか?に至っては「私の分析(韓国関係)が脅威の的中率を誇る理由」という、分析でもなんでもない駄文を、いやしくも市議とはいえ政治家がのせるのですから、なかなかに病根は深いなあ・・・と思ったものです。

 

 やはり「愛国ナルシスト(ナルシズム)」と表現するのがぴったりな気がします。

さまよう日本とさまよう世界

 戦後のブレトンウッズ体制、冷戦構造が1970年代~1990年代に相次いで崩壊し、1990年代からの20年弱、世界はグローバリズムによる「黄金時代」(本当は巨大危機の迫る足音)を迎え、そして2008年からニューノーマル(新常態、異常事態の固定化)が始まったわけです。

 

 現代の金融、国家というのは非常に複雑で、今までの常識が通用しないとなるとエリートはあたふたし、大衆は方向がわからずに何かにすがりつくしかない、という話になるのです。これは世界中で起きている”現実”でしょう。

 

 しかしよくよく考えてみると、例えば自社の製品や仕事に誇りを持ち、自社を愛しているとさえ言える人は、逆説的に自社の悪い部分を「より愛せるように改善していこう」とするはずです。

 このような”大人”ならば、まずは今の現状、ニューノーマルな現状を理解しようとし、そして漂流する自社をなんとか建て直そう、着地させようとするはずです。本来の愛国心的なものとは、こういった誇りや愛着の問題のはずなのであって、何が何でも自社を肯定するという話ではないはずなのです。

 

 しかし残念ながら日本のいわゆる保守を自認する人々やネトウヨ諸氏というのは、さながら自国の漂流に際して、無条件に自国を肯定してみたり、はたまたサヨクは(昔からですが)否定してみたりと、現状認識をしようとしないで足掻いているという訳です。認知不協和とも言います。

 これが「愛国ナルシスト(ナルシズム)」の正体ではないかな、などとカツトシ氏の記事から考えていました。

 

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本日の男の料理 焼きうどん醤油味

 近くの喫茶店の焼きうどんがうまい!のですが、それを再現したのが今回のレシピ。具はシンプルにキャベツ、葱、ベーコン、目玉焼き。

材料

  • うどん(乾麺じゃなくゆで麺)
  • キャベツ
  • ベーコン
  • にんにく(ガーリックパウダーでもOK)
  • 本だし
  • 醤油
  • サラダ油

調理手順

  1. 目玉焼き用のフライパンを火にかけて弱火、サラダ油を入れて目玉焼きを作ります。放置している間に2。
  2. キャベツざく切り、にんにくスライス、ベーコンカットして、フライパンにサラダ油を入れて強火。にんにくとベーコンを炒めて、さらにキャベツを入れて炒めます。軽くこの時点で塩。
  3. うどんを2に入れてさっと炒め、本だし、醤油、塩で味を整えて、火を止めたらカットした葱を入れて混ぜて出来上がり!
  4. 皿に盛って1の目玉焼きを載せて完成です!

 シンプルですが、なかなかに美味しい一品です!

 

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