不利な日米貿易協定に備えよ! | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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北朝鮮情勢で誰がどう得をするか?

この記事の公開時点は4月14日ですので、まだ北朝鮮情勢は流動的でありどうなるかわかりませんが、一連の動きから「誰がどう得をしたのか?」と考えてみた上で、アメリカのこの次の狙いは何か?についても考察していきたいと思います。

 

まず主要国はアメリカ、中国、北朝鮮、日本、韓国ですがまずは韓国について考えてみましょう。

韓国は現在大統領選の真っ最中で、選挙管理内閣状態であり影は薄いです。一つだけ言えることは韓国民に「北朝鮮ヤバイ、戦争あるかもしれない」と思わせた点でしょう。

こうなると親米(現実路線)の大統領の誕生、アメリカとの関係強化という道を韓国は進まざるを得ません。そして実際に4月12日時点での世論調査では安候補が有利なようです。

文在寅氏の独走態勢に異変 「韓国のビル・ゲイツ」安哲秀氏とは何者だ(産経ニュース)

また韓国としては選挙管理内閣の時にこのような動きをアメリカにされて、主導的に関わることも出来ずにいることは結構不満なんじゃないでしょうか?

 

次は中国ですが米中首脳会談で貿易不均衡の是正として「100日計画」を合意したにも関わらず、今回の北朝鮮リスクで、アメリカが「北朝鮮に制裁するならば、貿易条件を有利にする」というディールを持ちかけています。

中国、北朝鮮問題解決で協力なら貿易条件有利に=米大統領(ロイター)

また中国はアメリカの北朝鮮へのプレッシャーによって、以下のようなことを北朝鮮に提案しているようです。

中国、北朝鮮が核開発停止すれば安全保障強化へ=環球時報(ロイター)

つまり中国としては「アメリカとの貿易は殆ど現状維持、北朝鮮の手綱を握れる」という方向性です。

 

北朝鮮は?というと上記の中国の懐柔策に乗った場合、核開発の停止で「脱属国」ができなくなる、ということでなかなか苦渋の決断でしょうが、どうするのでしょうか?外交委を19年ぶりに復活させたこともあって、流石にアメリカの軍事攻撃は嫌だ、なのでどこかで妥協を探っているという状態なのでしょう。

 

アメリカは上記で述べた通り「韓国の大統領選で、現実路線、対米追従路線の大統領が誕生する」という利益、そして北朝鮮の不安定さを中国に任せて安定化させる、そのために貿易条件を中国とィールしたと見ることが出来ます。

しかしこれでは中国との貿易は現状維持、北朝鮮の不安定化は抑えられるものの、アメリカにとって明らかに「利の少ないディール」ではないでしょうかね?さらにパフォーマンスとして行ったシリア攻撃で、ロシアからの不信、不満も向けられています。

 

では日本は?北朝鮮の安定化、抑止という面では韓国と同様にメリットが有るのですが、取引というのは「メリットしかないものは少ない」のが当然です。

ましてや日本は北朝鮮リスクに対して、アメリカや中国のごとく主導的に振る舞っていないのですから、将来的にデメリットのある取引があると予測しておくべきです。

安全保障の見返りとしての不利な貿易協定の可能性

トランプは常々「中国との貿易不均衡を解消する、改善する」と言ってきましたが、今回の動きを見る限りどうも「現状維持かやや改善する程度」を中国と約束してしまったように見えます。

しかしトランプの方向性を見る限り、貿易赤字を容認したというわけではないでしょう。とすると次にディールを持ちかけられるのは日本と韓国、という風に私には見えます。

(もっとも韓国は既に、米韓FTAにおいて経済植民地化している、と言っても過言ではないですが)

 

三橋氏や進撃の庶民、みぬさ氏、ジータ氏などが警鈴を鳴らしていたように「TPPに変わる新たな日米貿易協定」の交渉を持ちかけられるかもしれません。

これは前例がないことではなく、例えば米韓FTAは李明博政権において韓国国会が強硬に反対し、一時期は交渉決裂までしたのです。

しかし北朝鮮による砲撃によって韓国の安全保障が脅かされ、結果として韓国は李明博政権で米韓FTAを飲まされたという経緯があります。

今回のアメリカはその状況を「戦略的な意図を持って作り出した」と見えます。

 

トランプ氏、中国は「為替操作国ではない」(BBC)

トランプ大統領は対外政策を180度転換した 中国に接近、対ロ関係は悪化(東洋経済)

中国、北朝鮮の石炭運搬船を追い返す トランプ大統領が評価(CNN)

アメリカと中国による新たな大国関係

前々から「米中首脳会談で平行線と報道されているのに、なぜ中国は2017年度中にトランプ訪中の約束を勝ち取ったの?」と書いておりますが、あれだけ選挙期間中に中国を罵倒し、ロシアへの接近を示唆していたトランプのこの方向転換は、合理的に考えるならば「オルタナライト(alt-right)的な孤立主義を政権から排斥し、軍人出身者が政権中枢を担っている」という事実から「米中の新たな大国関係と、自分たちに都合の良いルール作りに邁進する」と解釈可能ではないでしょうか?

 

これは「アメリカがもはや、中国と戦う力がない。従って協調しかない」という「オバマ政権下での従来通りの方向」に舵を切ったのではないかと思えます。

中国にしてもアメリカに正面切って対抗するには、まだまだ時間が必要だということでこの方向は大賛成でしょう。

このまま日本はアメリカに朝貢外交を続けていては、将来的に困難な状況に陥ることになると思います。

即ちアメリカの凋落と中国の台頭、東アジアからのアメリカの撤退と中国の覇権の確立、日本の中国への属国化という「最悪のシナリオ」です。

今すぐ国防体制の強化、経済政策の財政出動への転換、保護主義的な貿易によって「日本の国力の復活」を目指さないといけません。

 

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本日の男の料理 鰯の骨せんべい

鰯が5匹も入って138円!という安さにつられて買いました。そして煮付けにして、余った骨を捨てるなんてもったいない!骨は栄養満点、しかも無茶苦茶美味しい部分でもあるのです。

しかも片手間でできるので、酒飲みのレシピにはぴったりなのです。

焼酎を飲みながら骨せんべいをアテに。いやはや風情のある晩酌です。

材料

  • 鰯の骨
  • 塩(出来たら岩塩などがよろしいかと)

調理手順

  1. グリルにアルミホイルを敷いて、鰯の骨を並べて弱火で片面10分程度?超弱火が宜しいです。
  2. 焼き色がついてきたら出来上がり。塩につけて召し上がれ!

強火だとすぐに焦げますので、超弱火でじっくりと焼いてあげましょう。軽く半分程度が茶色く焼き色がついてきたらOKですよっと。

 

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