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読者の方にご紹介いただいたブログにハマった
前々から当ブログにコメントを時々頂いている方から「このブログ、面白い人がやってはる。すんごい知的やと思いますよ~」とご紹介いただいて「どんなんやろか?」と拝見させてもらった所、大変に「うぉっ!」とハマってしまったブログがあります。
特に経済学関連で話題になる「リカードの比較優位」への考察は見事で思わず「圧倒的ではないか!我軍は!(別に我軍じゃないんですが(笑))」と唸ってしまいました。
本日はそちらのブログを少しご紹介した後に、”自由”貿易とは必ずしも良い結果をもたらさないというお話をしたいと思います。
そしてこのお話は移民や構造改革、規制緩和にまで及ぶのは言うまでもありません。
まずはちょっと記事をご紹介。
サルには分からない経済モデル②(anna-fredericaさんのブログ)
①ではリカードの比較優位を「どーいうものなのか?」と説明されており、そして②でかわいい猫画像・・・じゃなかった、新自由主義・グローバリズムではリカードの比較優位の主張のごとく「(国が)豊かになる」ということはない、という論理を書いておられます。
非常に分かりやすい文体と論理建てだと思うので、リカードの比較優位なる経済理論に興味のある方は是非とも、読んでみるとよいかと思います。
リカードの比較優位を一応この記事でも少し説明します
200年ほど前のデヴィッド・リカードという経済学者がこの理論の発端です。
200年前といえば産業革命や近代国家の勃興という「資本主義の大転換」の時期であり、この時期に「資本主義はどーしたらいいんだ?」という理論に挑んだ1人とも言えます。
アダム・スミスなどと同時代であり、私の好きな中野剛志氏のご著書「保守とはなんだろうか」の主題のコールリッジとも同世代人です。
リカードの比較優位は超簡単に言うと、こういうことです。
貴方は食事を作るのは苦手だけど、仕事はできるんだから、効率の悪い食事作りは辞めて仕事した方がいいよ。食事は外食でいいじゃない。
そうすると貴方が仕事で生産するものが多くなる、ほら、皆が苦手分野を分け合えば全体生産性が上がって皆豊かになれちゃうよ!
上記のような考え方を「国家間にも適用できる」と解釈しているのが、現在の経済学です。
※後述しますが、200年前の経済学のほうがまだ健全です。何故ならばリカードはこの理論を、アダム・スミスの「土地に根ざした経済(共同体の経済)」という発想の拡張として唱えていたらしいですから。
しかし上記縦線部分、これ実はグローバリズムだと成立しないんですね。人であれば自分の体力や能力というのは、ある程度自律的に自分のものである!誰にもあげられないよ、といえるのですが、国家の場合だと移動しちゃうことがあります。資本移動の自由!という奴ですね。人の場合で例えると、自分の肝臓とかをお金で売っちゃうイメージです。あら怖い。
肝臓や腎臓が資本移動の自由で無くなった場合、その人は体力低下によってまともに仕事ができなくなります。はい、ムリポというわけです。
国家の場合ですと人の移動や、もしくは工場の海外移転、国内に投資されるはずだったお金の海外投資化というわけですね。
ちなみに資本移動の自由がないという前提条件は、リカード自身が仮定していた前提条件であり、今まで不思議だったのですがアダム・スミスの「土地を土台にした共同体経済」という発想を拡張したものであれば、この前提条件に私は「あぁ、なるほど」と得心がいきました。
つまり簡単に言うと本来は「資本移動は規制しちゃえ。そして自国で作った分で、余剰分を取引しよう」という文脈でリカードは言っていたのかもしれない。
アダム・スミスに関するもう1つの秀逸なコラム
「アダム・スミスについての誤解を解く」~ソウルメイトの思想(進撃の庶民)
こちらが非常に分かりやすいのですが、実はアダム・スミスもリカードも「無制限なグローバリズム」なんて実は肯定してなかった、むしろ否定していたという論考で、佐伯啓思氏のご著書をもとに論考されております。
超簡略化して言ってしまえば、実は現在の主流派経済学の祖と言われる1人、アダム・スミスは実は「今だけ、金だけ、自分だけ」というグローバリズム・新自由主義を否定していた!というわけです。
むしろその土地に根ざした、共同体(国家)としての経済を論考しているのに、現代の「主流派経済学」といわれる「読解力のないサル」達によって、論理があらぬ方向に解釈されているというわけです。さもありなん。
主流派経済学への傾倒なんて、社会科学の文脈を解釈できない数字バカのすることですから(悪口)
※ちなみにリカードの比較優位の前提条件をヘクシャー・オリーンモデルも引き継いでいますので、主流派経済学者たちの言うような「無制限なグローバリズムを良しとする理論」はこの世のどこにも存在しない、という話になってしまいます。
・・・こんなお馬鹿な主流派経済学を、大学で教えられる経済学部の子どもたちはかわいそうです。詐欺ですよこんなの。
自由貿易は善か悪か、その判断は国家という概念
中野剛志氏の著書で度々出てくる「人間は社会的生物である」という前提条件、これは私は非常に正しいものと思います。
であればどこかの共同体に属していないと、人間というのは生きていけない。その共同体の最大たるものは国家であることは言うまでもありません。とすればマクロな政策というものは、全て「国家」という共同体にとって「善か悪か」という判断基準が正しいと解釈できます。
グローバリズム的な自由貿易とは、グローバル企業が安い人件費とより多い儲けを求めて世界各国に飛び散り、焼畑農業的にその国がだめになれば次の国、という形になります。
そうすると、焼かれる側の国民は一時期はよくてもその後に苦しむ、従って国家としてはこれを規制して安定した社会を目指さないといけない、従ってグローバリズムは「国家としては受け入れられない」が常識的な論理の帰結だと思います。
こう考えると「無制限な自由貿易」というのは、実は国内産業をグローバルな競争にさらして「潰れるなら潰れろ!」という無慈悲極まりない政策といえます。
無制限な自由競争、自由貿易にさらす前段として「国内の規制緩和で、今まで産業を守っていたルールを緩和する」という作業が行われます。
さらには国民も自由競争にさらさなきゃ(使命感)という話になって、では移民の方たちと労働市場でグローバルに競争して下さい、という話になります。
これらを総称しまして「構造改革!」とか「○○改革!」とか「既得権系の打破!」という言葉が使われます。
これは簡単に言っちゃうと「国家の責任放棄と自殺願望」でしょう。
大きな文脈で最後に
しかし上記の国家の責任放棄と自殺願望、これを推し進めてきたのは紛れもない世界中の民主国家なのですね。アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、日本等々。
逆にロシアという「ちょっと民主的ではない所」が「グローバリズムに否定的」というのも、面白いお話です。
世界では1980年代から急速に、そして日本では1990年代から急速に「国家的自殺」が「ある種の政治家とメディア、そして国民」によって20年~40年もの間、進められてきたというのが現在の状況であり「流石にいい加減にしろ!!」となったのがアメリカのトランプ当選、もしくはイギリスのブレグジット、もしくはシンガポール及び世界各国の移民制限政策というわけです。
しかし我が国日本においては未だに、世界の趨勢を察知している人間というのは非常に少なく、むしろ今から「世界中が勘弁してくれ!」となっているグローバリズムに向けて再加速しているのです。
まぁ、あれですな。ファッションの流行とかに疎い人が、一回り遅れて痛々しいファッションをしているようなもんです。
私なんかは「国家の有り様は、フォーマルなスーツでええやん・・」と思うんですが、どうも日本のメディアとか政治家とか有識者にいわせると、それは「ダサい」んだそうで(笑)
ダサいのはおめーらだ!と言ってるんですが、彼らはそれが最先端と勘違いしているのでどうしようもないという(笑)
時代遅れのグローバリズムをすすめる現政権に「やっぱりゴルフの画像と一緒で、お前はセンスがない!」と断固として反対していかねばなりません。
ええかげん、ダサいグローバリズム推進やめーや!と思われたらクリック!
コテヤンの好きなブログ紹介
進撃の庶民:毎日、気鋭の論客が政治、経済、思想に切り込む!コテヤン(月曜担当。気鋭じゃないw)も寄稿メンバーの一人です。影法師氏の進撃の朝刊も情報盛りだくさん!新聞の社説とかより全然こっちのほうがいいです。いやほんまに!
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コテヤンの尊敬するブロガーの一人&先達です!コテヤンがファンって相当やで?
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毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。
本日の男の料理 親子丼作ったよ
蕎麦と親子丼、これほど完璧な組み合わせがありましょうか・・・いやない!うん、この組み合わせって、なんか非常にたまに食べたくなるんですよ(笑)
で材料もあるし、作っちゃえと。
材料
- 鶏胸肉(もも肉でもOK)
- 玉子2つ
- 玉ねぎ
- 三つ葉
- 鰹出汁
- 塩
- 薄口醤油
- みりん
- 砂糖
- 日本酒
- ご飯
調理手順
- 鶏胸肉はサイコロ大にカット。玉ねぎは1ミリ位にスライス、三つ葉は適当に3cm~4cmくらいにカット。
- 鍋に鰹出汁を沸かして玉ねぎ、鶏肉を入れる。塩、薄口醤油をややきつめに、砂糖、みりんで甘みをつけて、日本酒を少々。
- ご飯を丼によそったら2に溶き卵を入れて半熟~完熟の間の頃合いで丼に。最後に三つ葉をちらして完成!
鶏肉には火を通しすぎないのがコツです。溶き卵を入れる前に「ほんのりピンクなところが、ちょっとある」くらいのほうが良いでしょう。
(鶏肉が小さめの場合)
この日の食卓はこちら