安倍政権の隠蔽体質、都合が悪ければ文章を隠す | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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ないはずの文章が漏洩とはこれ如何に?

本日は2本立てで、朝7時の記事もよろしければどうぞっと。

「ない」文書「漏えい」?/自衛官が冤罪訴え発覚/防衛省隠蔽 新疑惑(BLOGOS)

ソース元は赤旗なのですが、記事自体は極めてまっとうなものです。以下一部引用。

“漏えい”したとされるのは、日本共産党の仁比聡平参院議員が2015年9月2日に参院特別委員会で告発した文書(統幕文書)。14年12月に河野克俊統合幕僚長が訪米した際の記録です。

 米軍高官らと会談で河野氏は「14日に衆院選挙があり、与党が圧勝した。(ガイドラインや安保法制の整備が)与党の勝利により来年夏までには終了するものと考えている」と発言していました。

 当時、審議中だった戦争法が具体的に検討される、ずっと前の時期に統幕長が米軍高官に戦争法の成立を言明していたのです。

 「統幕文書」を明らかにした仁比氏や共産党議員の追及に対して、中谷元防衛相(当時)や安倍晋三首相や河野統幕長も「存在しない」などと否定し続けました。(表参照)

 ところが、防衛省は国会での説明とは裏腹に、文書の隠蔽工作をはかっていたのです。

詳細は全文をお読みいただきたいのですが、共産党が安保法制関連の質問で「安保法制が成立するずっと以前から、統合幕僚長が訪米した際にすでに約束をしていた」と目される文章が流出、政府は「そんな文章は存在しない、それは政府から流出したものではない」としている裏で、大貫修平3等陸佐に対して「漏洩したのはお前じゃないのか!」とかなり強引な捜査をしていたというわけです。

とりあえず赤旗さん、戦争法案という表現を辞めたほうがいいと思うんだけどな・・・(笑)

 

んでまぁ、赤旗に対する苦言はこの程度で済むのですが、安倍政権は都合の悪い文章は「そんなものは存在しない」と無視する一方で「誰が流出させたんだ!」と矛盾した捜査をする。これは今回の森友学園問題でも財務省に交渉経過の文章を「破棄させた」手口と一緒じゃないですか。

安保法制文章そのものより、この体質が問題だ

安保法制そのものは日米両軍の連携等々にも関わりますので、成立前から統幕長が訪米して何らかの打ち合わせを行っていた、というのは別に悪いことではないと思います。

また成立する見通しだ、ということを米軍側に伝えていたというもの、両軍の方針に係ることですので別によいと思います。

 

しかし問題はそれ自体ではなく、政府が共産党から質問された時に堂々と「それは日本の見通しを伝えて打ち合わせをしていただけだ」と言えない、少しでも都合が悪いと感じると隠蔽するという体質そのものにあります。

森友学園、統幕文章と「書類の隠蔽、もしくは破棄」という事態が続くと、我々国民は「まだ何か都合の悪いことを隠してるんじゃないか?」と政府を疑いの目で見てしまいます。

生贄にされた三等陸佐と籠池理事長と西さん

そもそも森友学園の国有地払い下げ問題に関しても、財務省の交渉経過の文章が破棄されていなければここまで問題は大きくなってませんし、もしくは籠池理事長への証人喚問やもしくは学校の不認可はなかったかもしれません。

また籠池理事長の場合は契約書を3通作ったりと、小ずるさを発揮していましたのでやや自業自得な部分もありますが、統幕文章の捜査で以下のような被害にあった三等陸佐はたまったものじゃありません。

 陸上自衛隊中央警務隊に身に覚えのない情報漏えいの容疑をかけられ、長時間の取り調べやウソ発見器による検査、家宅捜索などを受けました。そのうえ不当な配置転換をされたのです。会見で大貫さんは「犯人扱いされて、“島流し”的な状況をなんとかしたい」と語りました。

途中で嘘発見器とありますが、これは明確に「なんの証拠もなく犯人扱いされていた」という話になります。しかも政府が「そんなものはない!」と答弁したあるはずのない文章のために。

行政の萎縮はさらなる問題を招く

森友学園問題では経産省から出向した西さん(総理夫人付き、秘書)が「総理夫人にも報告している」として送ったFAX文章の内容が問題になっております。

「当方もこれからも見守ってまいります」の「当方」とは、なんと菅官房長官の言によれば総理夫人ではなく、西さんだと言うではありませんか!そんな訳あるかいな!誰がどう読んだって「安倍夫人」でしょうが!

なんの罪もない官僚に「責任を押し付ける」安倍政権の体質が、如実に現れております。

多分役職もこれから「総理夫人付き」ではなく「総・理不尽付き」とかなんとかに変わるんじゃねーのと。西さん逃げろ!ですよ。

 

官僚にとって政治家、とくに総理やその他大臣とは「上司」でありますけれども、こんな隠蔽体質のパワハラ責任押し付け上司のもとで、良い仕事ができるわけがない、というのは常識的な理解力があれば判断可能です。

そしてこのようなことが続くようであれば、中央官僚は萎縮し、行政そのものが質の良い仕事をできなくなる可能性がある。

政府の隠蔽体質は、直ちに修正していただく必要があるだろうと思います。

 

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