国土に投資しないで滅ぶのか | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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どうもシムズ論文が浜田宏一内閣官房参与に影響を与えて、ようやく日本でも「財政出動しなけりゃ不味いんじゃねーの?」と言われるようになってきました。
まぁシムズ論文には若干落とし穴もあるようでして、いわゆる主流派経済学の理論を逸脱するものではないということです。逆にだからこそ、浜田宏一氏が感銘を受けたという話にもなるのですが。
 
その辺については藤井聡内閣官房参与が、詳細に説明をされておられます。
要するにシムズ教授の論は「合理的期待形成仮説」から抜け出したものではなく、期待の醸成をより実際的な公共事業に求めよう、という風に主張されていると考えられます。
しかし社会科学的な視座で見た場合、公共事業とは「人々の期待で均衡が動く」などという「機械的なもの」ではなく「国土の発展のための投資」であるはずです。
 
少しこの主流派経済学の言う「期待」が「何によって支えられるのか?」について書いておきましょう。期待という言葉は「こうなるか”もしれない”」という意味の心情です。つまり言葉の中にイントネーションとして「不確実性」を含んでいると解釈可能です。そして未来は「誰にもわからない」ので「期待」という言葉を使うのは良いとしても、そのわからない未来に対して「一歩踏み出す」のが資本主義で言うところの「投資」です。
そして商品市場と金融市場という「2つの市場」の狭間に立つ資本主義とは「本来不安定なもの」なのです。
不安定であれば誰でも「リスクを取って投資するより、何かあったときのために貯蓄しよう」となります。
つまり投資という「一歩踏み出す行為」は「不安定ではなし得ない」のですね。だからこそ政府や国家が介入し、規制し、財政出動等々の各種経済政策で「資本主義を安定したもの」にするように努力をしなければならないわけです。
 
つまり「社会の安定と見通し」こそが主流派経済学が「期待」と表現するものの正体であり、財政出動で需要を創出して雇用を安定させる、それによって「人々が将来の見通しをやりやすくする」ことが財政出動が生み出す効果の一つです。
 
さてやっと本題(笑)
今までの日本は1998年から20年間に渡って「将来を見通せない不安定な社会」を作ってきました。規制緩和、構造改革、労働市場の流動性と言って非正規雇用の増加、自由貿易による政府の保護の減少、緊縮財政での市場原理主義。
全て「社会を不安定化させる政策」でして、見通しが立たないので消費は減ります。貯蓄として自分の将来を担保しよう、という行動ですね。
需要が減りましたら当然、企業も投資を控えますし、また規制緩和によって過剰な競争にさらされると「目先に利益の確保」に必死になり、長期的な研究開発などはおろそかにされることとなりました。
 
この空気の中で政府も「国土への投資」を忘却し、災害大国なので土建国家でなければいけない日本では、土建業の減少が続き、公共事業も全盛期のわずか半分以下、ヨーロッパより低い「GDP比での公共事業比率」になりました。
殆ど災害のないヨーロッパと比べても「低い」わけで、こうなってくるともはや政府や日本国家は「日本国民の安全保障を守る気があるのか?」と疑問にすら思います。
このような歪んだ状況で、日本の経済が停滞したのは「当たり前」でございますね。
 
国土に投資せず、軍事に投資せず、研究開発費に投資せず「発展」するわけがないのは、誰でも理解可能だと思います。
失われた20年と言われて久しいですが、このまま我が国は「失われた30年」に突入するんでしょうか?
そうなればもはや「中国とのGDPは埋めようがない差にまで拡大」し、当然ながら日本の自衛隊も抑止力としては小さすぎるという話になり、そこで慌てても遅いわけです。
シムズ論文でもなんでもいいんですが、とにかく財政出動をやらないと「日本の将来がヤバイ」ということは断言できます。
ん?政府の借金が1000兆円?それがどうした!ってなもんでございます。
※何をどう考えても日本に財政問題は存在しません。存在するのは「国民の安全保障を軽視する、国民を大事に思わない」という政治問題だけでございます。
 
P.S
そう言えば先日の三橋氏の記事、かなり悲観的になってましたね。気持ちはすんごい分かるんですよ。
だって三橋氏なんか何年も前から、日本が発展するためのソリューションを示してきたわけでしょ。事実をもとに。
ところがこの国の政治やらメディア、世論ときたら「何かを叩く」「何かを盲信する」ことにしか興味を示さないんだもの(笑)そら悲観的にもなるでしょうて。
まぁ、それでも小さな可能性にかけて、もしくは将来の日本人のために「ちゃうて!こっちが正しいって!これやったら解決できるやん!」と言い続けていかないとダメなんですけどね。
中野剛志氏が言うように「勝つか負けるか」ではなく「正しいか間違っているか?」を価値観の中心に添えないとやってられません(笑)
 

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本日の男の料理~アサリの洋風酒蒸し~
アサリの酒蒸しって美味しいですよね。んで和風ならフライパンにアサリ入れて、開いたら日本酒と醤油をぶち込んで完成なんですが、今日は少し洋風にしてみましょ。
 
材料
・アサリ
・ミニトマト
・セロリ
・にんにく
・オリーブオイル
・日本酒
・塩・胡椒
 
1)塩抜きしたアサリをオリーブオイルを引いたフライパンに入れて、中火で加熱。
 
2)その間にミニトマトは半分に、セロリは千切りに、にんにくは薄くスライスしておきます。アサリが開いてきたらミニトマト、セロリ、にんにくを投入してさっと炒めてから日本酒、塩胡椒を入れて、さっとアルコールを飛ばしたら完成!
 
仕上げにイタリアンパセリやもしくはカイワレを散らすと色味がよくなりそうですね。

 

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