2023年9月29〜10月26日 <抗がん剤治療3クール目> 手術から8ヶ月目
3クール目のがんセンター治療入院から帰ってきて1週間目。ちょっと落ち着いてきた。
いつも入院から帰ってきてからの1週間が、環境の変化で夫も落ち着かず荒れやすい
魔の1週間
この1週間は私の精神も崩壊寸前になるけど、それを乗り切ればだんだん落ち着いてきて、
次のクールでがんセンターへ入院する1週間前が一番調子が良い、というサイクルがわかってきた。
調子が戻ってきた頃に、また抗がん剤治療が始まるのって・・・ 夫、辛いね
夫は足を伸ばして寝ることができない
2ヶ月前のリハビリ病院にいた頃は普通に伸びていて、少し立つ練習もしていたが、
その後がんセンターへ戻ってきて、一時入院をした際ほぼタオルケットをかぶって縮こまっていたせいか、
夫の足は筋力が落ち曲がったまま固まってしまい、伸ばすのはかなり痛そうで、
夜寝る時も、膝を立てて寝ていたほどだった
自力で立つことも歩くことも、この先もう難しいかもしれないと思っている
この日は夕方調子が良くて、ベッドサイドに腰をかけていた。
そうすると、またいつものように尿意で落ち着かなくなり荒れ始め、
静止する私に「どけよっ」と暴言をはき始め、押し問答が続いていた。
立ち上がろうとするけど、足に力が入らない上に
夫はもう立って歩くイメージを忘れてしまいかけているように見える。
次の瞬間・・・
自分は歩けると思っている夫は、勢いよくベッドから離れて崩れ落ち、
バターンっっっ!!! と床に倒れてしまった
私はパニックになり駆け寄り、頭などどこか痛いところがないか聞いた。
目は普通に開いている。会話もできる。
すぐに夫の両親に泣きながら電話をする。
しばらくして夫の両親が来てくれて、夫にどうしたのか尋ねる。
夫「車に轢かれた・・・!! 救急隊が来るのを待ってる」
夫よ・・・ 痛かったねごめん。支えてあげられなくてごめんなさい
車に轢かれたと思うくらい痛かったのかな?
夫は救急隊を待っていたらしく「まだなの」と繰り返していた。
天井を見つめながら、どんな風景が見えているのかな。
しばらくして落ち着いたので、夫の体の下にタオルケットを入れ込み、
夫の両親と私でタオルケットの四隅を持ち、夫を持ち上げてベッドへ移動させた。
今日の夫の異世界語録
「くろい・・ グローブが逃げた〜!!」
(足生えてるグローブかわいい)
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重度認知症の夫が発する言葉は、いつも謎解き。それを私は「夫の異世界語」と心の中で呼んで、和ませてもらっています
いつか夫がいなくなって、涙が止まらなくなった時、これを見て笑顔になるきっかけにしようと思っています。
続きは4月17日(水)19時30ごろ更新します!
「4クール目治療入院。夫、お外だよ!目を開けて」