2023年9月9〜28日 在宅介護 <抗がん剤治療2クール目休薬期間> 手術から7ヶ月目
夫は無事がんセンターで点滴による抗がん剤治療を終え、介護タクシーで自宅に帰ってきた。
環境の変化に、夫の脳はついてゆけない
「自宅に帰ってきたよー」と言っても、しばらくピンときていない。
がんセンターに入院中から、看護師さんに相談していることがあった。
幻覚・幻聴の症状が、以前ほどはひどくないけど、毎日午前だったり午後だったり、
独り言を言っている時間が、やはりある
身体の左側に麻痺があるので、重く感じて脳が錯覚するのか、
夫の左肩や左足付近に、よく子どもが来ているらしい
小さい子だったり大きい子だったり、1人だったり複数人だったり。
時々、抱きかかえる仕草や頭を撫でる仕草をする時もある。
着替えやオムツ替えを促した時「この子たちがいるから、後にしてー」と左肩付近を指差す。
そして困ったことが1つ。
うちの家族は2人の子どもの4人家族だけど、子どもがもう一人いると認識しているということ
「ここにいるでしょ?」と肩付近を指差す夫。
「いないよー」と言うと、「ふざけんじゃねーよ! ぶん殴るぞ」とキレる
4人で写った家族写真を見せて説明をしても、腑に落ちない様子。
おそらく写真の方側半分しか見えていないので、見えてない側にもう1人いると脳が認識しているのかもしれない。
見えない子どもに名前がついていることもある。
よく出てくる名前は「しゃもじ」。
男の子だったり女の子だったりする。年齢もその時によって色々。
2人の子どもの話をしている途中に「もう1人は?」と聞かれることもある
私たちは4人家族だよ!と夫に認識させたいけど、
夫にとって大切な我が子を否定されるのは辛いかなと思って、
私は毎回話をはぐらかして対応している
夫のそばに来ている人や子どもたち。どうか夫を穏やかに見守って
夫はいろいろなことができなくなったけど、その人たちのおかげで孤独ではないと信じたい。
夫は、私たちとは違う世界で、夫だけが見える人たちと日常を過ごしている。
続きは4月10日(木)19時30ごろ更新します!
「仕事に行っている、歩けると思っている夫」