2023年5月3日 手術から63日後
この頃になると、相変わらず食事など拒否だけど
コミュニケーションがだんだんと取れるようになってきた
5月に入り、コロナによる面会禁止が緩和されて、数日おきに面会へ行けるようになった。
5月3日に早速病院へ向かう。ちゃんとしたゆっくりできる面会ははじめて。
この日は結婚記念日だったので、アルバムなどを持って、ドキドキしながら病室へ入った。
話しかけると、目をつむったまま片言だけどぽつりぽつりと会話ができた
アルバムを広げると目を開いていたが、
見えているか見えていないかはわからない。
結婚記念日についての言葉もない。
それでも、夫の好きだった曲を流しながら穏やかに過ごした。
たったそれだけのことだけど本当に嬉しくて満足だった
今日はもう一つミッションがある。
母の日のプレゼントを夫と決めようと思っていた。
「母の日のプレゼントは花がいい?お菓子がいい?」
夫「お菓子」
「花の色は?赤?オレンジ?紫?緑?ピンク?」
夫「赤、、、いい、、」と会話ができた
いつもなら毎年夫と色々みて決めるけど、今年はこれが精一杯。
でも、こんな会話ができるなんてすごい進歩!!
後日、母の日のプレゼントが届いた養母から連絡があり、夫と選んだことを伝えた
養母は電話の向こうで泣いていた
その後夫の両親は、プレゼントの画像をプリントして面会の時に夫に見せたそうだ。
「ぼやけているけど見える」と言っていたらしい。
その時も穏やかに会話ができたみたい
5月の第1〜2週目くらいまでは、食事の拒否と多少の暴言はあるけど、穏やかに会話ができる時間もあり
その期間で迎えた結婚記念日と母の日は、忘れられない思い出になった
だけど、それは奇跡の2週間だった。
夫のせん妄がひどくなり、様子が変わってきたのは5月3週目から。。。
続きは3月20日(水)19時30ごろ更新します!
「歯軋りと独り言が止まらない。悲しい日々」