クマによる人身被害を防止するために!
身の回りで起きている天災と思われる事故が、実は「酸性雨」の影響で引き起こされているのではないかと思われるものをいくつか取りあげてみます。皆さんは、酸性雨という言葉を聞いたことがありますか?
酸性雨が実のなる木を枯らしている現実、酸性雨の説明はこちら⇒☆
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日光市 横田博氏撮影
2023/10/22 上毛新聞に「クマの人身被害‘‘厳戒‘‘」の大見出しで、下記の記事が掲載されました。
全国で最悪ペース、県内も相次ぐ
《現場発》ドングリなど不作 人里現れる恐れ
クマによる人身被害が本年度、全国で過去最悪のペースになっている。環境省が発表した4~9月の速報値では、東北を中心に15道府県で計109人に上り、月別統計を始めた2007年度以降では同期比で最多だった。群馬県内では今月18日に東吾妻町で散歩中だった女性(83)が襲われて重傷を負う被害も発生。今後も冬眠の準備による活発化が予想され、県や専門家などが警戒を呼びかけている。
(以下、写真と記事は上毛新聞さんより転載させていただきました)
今月18日に散歩中の女性がクマに襲われた町道。周辺は住宅や果樹園、畑が点在する=東吾妻町厚田
■撃退グッズの携行を
同省によると、道府県別の被害は秋田28人、岩手27人、福島13人、長野9人と続く。群馬県は昨年度の被害がゼロだったのに対し、本年度は5月に片品村で、6月に川場村で男性計2人が襲われ、いずれも軽傷を負っている。
冬眠に備えるクマは、秋から冬の食料となるドングリなどの堅果類の実りが悪いと、中山間地や人里に現れる恐れが高まる。県は調査により今年の堅果類が不作となっているとし、「人との遭遇や農作物被害などの発生が考えられる」と懸念している。
中之条町の木村正臣さんは、クマに出会った場合「興奮させないよう、その場からすぐには動かないこと」と助言。「登山時は出没情報の確認、クマ鈴やクマ撃退スプレーをの携行などをしてほしい」と語る。(以上、上毛新聞より転記)
連日のようにクマによる人身被害が、テレビや新聞で報道され、そして専門家と言われている人や、大学教授等がコメントを求められております。
しかし、そのコメントは「山の餌が不作とか、クマが都市化した」等と、クマの立場に立ったコメントが全くなく、ジャーナリストや報道機関も自ら研究や原因を追究することなく、「クマに襲われた」と「クマを恐怖の対象」とした垂れ流しの報道が特に目につく日々が続いているのは大変残念であります。
何故これほどまでに、全国でクマによる人身事故が増加しているのでしょうか?
まず、クマによる被害を受けて、命を失った人々に対しまして哀悼の誠を捧げま
すとともに、お怪我をされた方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。
熊が増えすぎているからだ!
田舎に暮らす人の安全を守るのが先決だ!
いろいろな反論があるかと思われますが、どうか一緒に野生動物が里山にでてこないために力をあわせていただきたいと願います。昔のような野生動物と人間の棲み分けが必須なのです。
1.野生動物(熊)の特性について皆さんに知っていただきたいこと
1)クマという動物は野生動物であり、好適な生息環境は大昔より奥山に棲み、人間とは滅多に顔を会わせることのない動物でした。
2)クマたち野生動物が棲む森林の食物資源は有限ですが、過去は森林の動物はありあまる食料に囲まれていた。里に下りてくる必要がなかった。
3)戦後の拡大造林のスギ・ヒノキ等の針葉樹人工林はクマ等の野生動物が棲む好適な場所ではなくなりました。
4)酸性雨等による野生動物の餌を生産する落葉広葉樹が、人為的な影響で森林の衰弱、枯死、倒木等により、内部は生産力は変化し、クマたちの食料事情が低下してきているのです。特に越冬する前の主な食物資源であり、脂肪蓄積に必要なブナ科の樹種の秋の実りのが凶作となっております。
5)彼らは犬や猫、牛や馬、ウサギや鶏等の家畜等のように、人間から餌をもらい生存しているのではありません。
6)彼らは、人間のように自ら食べ物をつくることができず、自然から食物資源を選別し、生きて来た雑食性の動物です。
7)クマは、人気者のパンダと違い、一見怖い顔をしていますが、気が弱い平和な動物なのです。
8)クマは、我々が現生人類のホモサピエンスになる、遥か昔より日本国土に生存していた動物です。火と道具と知恵を持つ我々が、彼らを野生動物と名付け、彼らの棲める領域を奪ってきたのです。このことにもっと人間側が留意するべきなのです。
9)学者・研究者等がクマによる被害に対し、「クマが人なれしてきた」とか「人間の食べ物の美味しさを知った」とか、「市街地に棲むアーバン・ベアが増えた」とか「クマの生息数が増加した」等とコメントするが、人間が野生動物をこのように追いやった歴史を無視する態度には怒りさえ感じます。
10)以前は山を歩いていて熊の姿を見かけることがあってもお互いに距離を保っていた。熊のほうが距離を考えて人間を避けていました。今は、山を歩いても昔のように熊を見かけることも無く、山の実のなる木が格段に減っている。
11)これらの説明は 実際に熊の研究を何十年もしてきた方や、奥山で子供の頃から山を知り尽くした地元の老人の方の見解です。ろくに山にも出かけず、学問だけの知識の大企業ご用達の学者の見解とはかなり異なるということをご理解ください。
2.野生動物たちの命が永らえ、共存するために!
1)野生動物の棲む環境をもっと知っていただきたい。倒木だらけで下草のない林床、木肌が黒くなりやせ細った樹々、そして野生動物の食料資源であるブナ科の枯死の状態を。
2)野生動物たちの食料資源であった広葉樹を、拡大造林政策で植樹した針葉樹人工林の内部の状態を、手の入らない、太陽光も入らない暗闇の状態を。一日も早く、針葉樹人工林を広葉樹林に改変し、野生動物が棲めるように!
3)国は常に「柿や野菜はクマ寄せになるから、早く処分するように」と指導しているが、せっかくもぎ取った柿等の食料は、野生動物たちの餌として、山に届ければ、クマたちが里に下りず人間や農産物の被害が軽減されるはず。
4)野生動物たち本来棲む森林にはいるときは、当然に「鈴等」音の出るものを携帯するべきで、クマによる被害は、人間側が「すべての森林は我々のものだ」と思いあがった考えか、全くの無知によるものか、たまたまの不注意によるものかである。この結果、クマは捕獲され無情にも殺害される。なんと悲しいことか。
5)学者・研究者・専門家、地方自治体の環境担当者、そして報道機関の皆さんは、もっと野生動物たちの棲むべき森林の荒廃に目をやるべきだ。ただ町中にいて、自然の荒廃の状態を無視し、ただ「アーバン・ベア」とかと言う前に、人間が森林を荒廃させた原因を追究して、森林の復旧に力を注ぐべきと思うが如何だろうか。
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樹の再生/群馬~花咲爺さんより
声を大にして伝えないと間に合わない!!豊かな森は人類の宝です。
マツ枯れ、ナラ枯れ、マテバシイ枯れ、サクラ枯れ、果樹の枯れ等の原因者は国が盛んに喧伝する「虫」や「菌類」ではありません。
なぜなら、50年間も殺虫剤を空中から散布したり、ドライバーで樹に穴を開け殺虫剤を注入しても効果のないことが、なによりの証明です。
国が「虫が枯らしている」とする国会審議を別のブログ「第80回国会からマツ枯れの・・・」をお読みください。エビデンスが全くないことが証明できると思います。
それらを枯らし、枯死させる原因は、石炭・石油等を燃焼させ発生する硫黄酸化物・窒素酸化物が酸性雨となって、大地に降り注ぐ結果、土壌が酸性化し、樹木に有害なアルミニウムを溶解し、更に樹木と共生している微生物を殺してしまった結果です。
酸性化した土壌の復旧には「炭」が有効です。
「炭」は酸性化した土壌を中和し、土壌内で微生物に棲みかを提供し、水・酸素を、そして土壌を温めることができる「天然資源」だからです。
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このブログをお読みになって、樹木の集団枯死でお困りの地方自治体の担当者の方々、自然保護団体の皆様、そして自宅のや周囲の樹の根腐れや、自宅の植木の状態が心配な方はコメント欄で質問をお受けしています。樹の復活が間に合う状態と手遅れの場合も想定されますので気になる方はお早目にどうぞご連絡ください。